2008/11/27

レッドクリフ PART1

正直、そんなに期待していなかったんです…

かなり面白かったです。この『レッドクリフ
期待をかなり上回る面白さでした。
続きが我慢できず、本でも読んでしまいそうな勢いですが、そこはグッと我慢して、来年の4月を待つ予定です・・・。

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歴史は苦手分野です

恥ずかしいことを告白しますと、三国志ってほとんど知りません。
なので、歴史についてかなり恥ずかしいことを言うかもしれないですが、そこはお許し下さいませ。
この赤壁の戦いって、有名らしいですが、初耳です┐(´-`)┌
それに、この登場人物、唯一知ってるのは、諸葛孔明のみです(ノ∀`) アチャー
なんかね、巷では、三国志ってゲームから火が点いて、若者の間でもブームになってるとか。
読もうと思わなかったことも無いわけではないけれど、あのズラーーーーッとならんだ冊数を見ると、終わりが見えない気がして、どうも萎えてしまう・・・。

歴史に名を残すリーダーたちの勇ましさ

さて、映画ですが、やはり、三国志ですね。
それぞれの国を引っ張っているリーダーたちの思惑と駆け引きと戦略を、時には感心し、時にはドキドキしながら見ました。

中でも、貧しく、虐げられた民を思いやる劉備軍と孫権軍に、かなり肩入れして見ました。
貧しい民を守るために、戦いで勝つことよりも、敵に背を向けて逃げることを優先するなんて、そんなところに、グッときてしまうんですよね。
特に、このご時勢。
そうやって、信念を貫いて、固い意志で民をひっぱるリーダー達を見ると、国民の生活よりも、選挙の票数のことばかり計算して日和見な発言ばかりする政治家をつい思い出してしまい、切なくなってしまう。
まぁ、そんな政治家と、この三国志に出てくるリーダー達を比べること自体が、かなり失礼ですがヾ(_ _*)ハンセイ・・・

“香港の”ではなく、“世界の”ジョン・ウーですから

彼らを演じる俳優たちのキャスティングも豪華です。
中国・台湾・日本と、まさに、中国語圏と日本(だってエイベックスだし)の興行収入を意識したキャスティングではありますが、そのキャスティングができるのも、“ジョン・ウー”パワーと言えます。
中でも、やはりトニー・レオンでしょう。
笑顔一つ、眼差し一つに、奥行きを感じる俳優さんです。
心を許しているようで、どこかつかみどころが無く、ソフトな感じでありながら、隙が無い。

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その演技は、周瑜のファーストシーンにもよく出ています。
笛を吹く少年の横に、音も無く現れる周瑜
彼は、一体、何をしにそこへ現れたのか、表情だけでは読み取れません。
しかし、それは、常に敵に囲まれる生活してきた者の習慣のようなもので、周りの人間に易々とその心情を悟られてはいけないのです。
そこから続く少年がらみのシーンだけで、彼はただの鬼ではなく、民を思いやると同時に、兵士たちの思いも同じように配慮する尊敬すべきリーダーであることが、しっかりと描かれています。

一見、無表情とも思える存在感そのものが、キャラクターと一体化しています。
この自然さは、トニー・レオンならではなんですよね。
相変わらず、素敵な俳優さんだなぁと思いました。

興味深いストーリーや俳優たちの演技に加え、定番の「白いハト」や「スローを効果的に使ったアクションシーン」に、ジョン・ウーらしさがちりばめられていて、そこもまた、私を楽しませてくれたアイテムの一つでした。

期待大です

PART2の予告編では、“火”がキーポイントの一つになっているとお見受けしました。
派手な爆破シーンも、ジョン・ウーの得意分野ですし、PART1では、登場シーンの少なかった、チャン・チェンの演技ももう少し見たいなぁ…という気分になりました。

PART2が見終わったら、ちゃんと三国志読んでみようかな (*´v゚*)ゞ
何せ、この時代と同じ頃、日本じゃ卑弥呼が誕生しているのか、していないのか、竪穴式住居に矢じりで生活している時代では??
(言いすぎ?)
あまりの歴史の深さに、驚くばかりなのですΣ(・ω・ノ)ノ!
PART2がスタートする前に、もう一回復習しておきたい気分です。

こんなに、歴史を知らない私でも、楽しめたレッドクリフ。
おススメの作品です。

レッドクリフ PART1 公式サイト

11月 27, 2008 映画-中国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/02/22

THE PROMISE -無極-

『さらば、わが愛/覇王別姫』、『北京ヴァイオリン』の監督、チェン・カイコー最新作。
出演は、日本の真田広之、韓国のチャン・ドンゴン、香港のニコラス・ツェー、セシリア・チャン共演のファンタジー。
スケールは大きいけれど、真田広之とチャン・ドンゴンを出演させる必要があったのかどうかはちと疑問・・(ーー;)promise1

<STORY>
幼い頃に、神と駆け引きをして「世の中全てのものを手に入れることができるが、本当の愛を手に入れることができない」傾城<チンション>(セシリア・チャン)は、王妃として城で生活していた。
しかし、傾城は王を裏切ることを密かに画策する。
誰よりも速い足を持ちながら、奴隷としての運命を強いられる昆崙<クンルン>(チャン・ドンゴン)は、華鎧を身につけ、百戦錬磨の大将軍光明<クァンミン>(真田広之)の軍に攻撃されながらも生き延び、逆に光明に勝利をもたらす役割を果たしたため、将軍に気に入られ彼の奴隷となる。
戦闘の帰り、王の身に危険が迫っているのを知った光明は、昆崙と共に真っ先に城に向かうが、途中道に迷った歳にケガをしてしまう。
光明の代わりに華鎧を身に付け王を助けに行った昆崙は、目の前で傾城が王に刺されそうになっているのを見て、王を殺してしまう。
黄金の仮面が付いた華鎧を見た人々は、“王に忠実な将軍・光明が王を殺した”と錯覚。
昆崙は、その場で傾城を救い逃亡。
しかし彼らの行く手を塞ごうとするのは、冷酷な公爵・無歓<ウーホァン>(ニコラス・ツェー)だった。
逃げ場を失った傾城と昆崙。
昆崙は傾城に“しっかりと生きるんだ”と伝言を残し、その崖から飛び降りてしまう。
残された傾城は、無歓に囚われ、光明は知らぬ間に“王を殺した罪人”になっていた・・・。

promise2これは、“運命について”のファンタジー。
人は、定められた運命に従って生きるもの。
しかし、愛は運命を変えることができる・・・。らしい・・・。

美術や衣装は文句無く美しいけれど、どこかB級の香り漂うCG。
ストーリーは単調で、アクションのワイヤーにあまり新鮮さを感じないのね。
それだけ言っちゃうと、激しく退屈なように聞こえるけれど、俳優たちの演技を見ているとそんなに退屈はしないんだよね。

こんなこと言っては申し訳ないが、『カンフーハッスル』から笑いをなくしたファンタジーだと思って(^^;)、ツッコミながら見るのが一番楽しめるでしょう。
何が『カンフーハッスル』かって、CGの荒さが香港コメディを感じるんだよね。
走るチャン・ドンゴンは、猛ダッシュで逃げるチャウ・シンチーだし・・。
その瞬間、これはチャウ・シンチーでもOKだな・・。と思ったり。
そのうち、チャン・ドンゴンのアップを見るたびに、「あなたのぉことがぁ好きだから~!!」 と叫びだすんじゃないかと思ったりして ( ̄▽ ̄;)
あ、いやいや、決してチャン・ドンゴンが嫌いなわけではないのです。
『チング』大好きだしね。
ちょっと、今回は良いとこなしだった気がしちゃって。

他にもいろいろあったな~。promise3
神様は、そんな幼い女の子と取引なんかするんですか?
傾城は、光明に会ったときに、あら?背が低くなったの??と感じなかったの?とか・・。
それに、無駄に女子供を殺すシーンは、ちょっといただけないしね~。
ファンタジーでしょ?

そんな中で、衣装や美術の美しさ以外の楽しみといったら、ニコラス・ツェー~☆
ま、この辺は、人によって真田さん!とか、チャン・ドンゴン!!とか、セシリアでしょ~。
とかあると思うけど、私は、久々のニコラス・ツェー。
6~7年ぶりかなぁ~。
promise4相変わらず美しいねぇ~。
大人になって憂いが出てきた気がするよ。
扇子さばきもナイスで、かっこよかったなぁ~。
悪役やるような俳優になったのねぇ。
これを機に、ニコラス・ツェー出演の映画が増えて、日本で公開されるようになるといいけどなぁ。

結局、アジアの俳優を集結したファンタジー大作は、チェン・カイコーの実験的野心作で終わったかなぁ。promise5
まぁ、この人は、もともと当たり外れの多い人のような気もしているし。
衣装があまりにもキレイで気になったから、調べてみたらデザインは日本の絵巻作家、正子公也(まさご きみや)なんだって。
ちょっと気になるので、今度じっくり見てみたい。
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時折、退屈で寝そうになった本作。
チャン・ドンゴン、ニコラス・ツェー、真田広之、セシリア・チャンのファンにオススメの一本。

THE PROMISE -無極- 公式サイト

2月 22, 2006 映画-中国 | | コメント (20) | トラックバック (74)

2006/01/30

単騎、千里を走る。

このところ、仕事に追われ、出張に行ったりしていたので、映画を観に行く時間もなく、ブログの更新もせず、コメントやトラバの返しも遅れてしまいました。
コメント、トラックバックを送っていただいた皆さま、必ずお返事致しますので、もう少しお待ち下さい。
ご迷惑をお掛けしておりますm(_ _)m

riding_alone1そんな忙しい日々の中で、思うことはただ一つ。
「映画館に行きたい~!!」
そして、昨日、念願叶って時間ができたのでチャン・イーモウの新作であるこの映画を見てきたのですぅ~。
あぁやっぱりチャン・イーモウが描く田舎はいいなぁと思い、高倉健は日本の宝だと実感し、中国人と日本人の心の交流に涙々。
まぁとにかく、いい映画なの。

<STORY>
高田剛一(高倉健)は、田舎の漁村で細々と暮らす漁師。
10年前に息子の健一とつまらないケンカをして絶縁状態になって以来会っていないのだが、健一の嫁・理恵(寺島しのぶ)から健一が病気で入院したとの便りが届く。
久しぶりに上京して、息子の病室を訪れるが「会いたくない」と門前払いされてしまう。
息子に拒絶されてしまった剛一は会わずに帰ろうとするが、追いかけてきた理恵に一本のビデオを渡される。
中国文化を研究している健一が中国で取材している姿を写したビデオだという。
家に帰ってから剛一が早速ビデオを見てみると、剛一は中国の仮面劇を取材しており、俳優のリー・ジャーミンに歌を歌って欲しいと頼んでいるところだった。
しかし、リー・ジャーミンは、「今日は歌えないので次に会ったときに歌ってあげるよ」と言い、結局歌ってもらえなかったという映像だった。
そのビデオを見た剛一は、リー・ジャーミンと健一の間にできた約束を健一の代わりに果たそうと一人で中国に飛ぶのだが・・・。

riding_alone2
人って温かいんだなぁ。
反日感情ってのはどこにあるんだろう。
そんなことを思わず考えさせられる映画だった。

ズバリテーマは「人と人とのコミュニケーション」なんだけど、人付き合いの苦手な老人が単身中国を旅して、病気の息子のためにある目的を果たそうとするんだけど、大切なのは目的を果たすことよりも、人の温かさを知ることだったというお話なんだよね。

それがさぁ、全く言葉が通じない剛一に対する村人たちの優しさに温かい気持ちになるんだよねぇ。
日本語ができないガイドのチュー・リン。
剛一の告白に心を打たれる役人たち。
彼を喜ばせようと必死な刑務所の看守。
お互いに心が通じなくても心を通わせるヤンヤンと剛一。

特に、ヤンヤンに会いに行ったときの村人たちの歓迎っぷりが本当に心打たれたなぁ。
携帯がつながらないなら、電話貸してあげなよ(^^;)と思いつつ、みんなで高台まで電話を掛けに行く姿が妙におかしい。
遠くからお客さんが来たからと、町中のテーブルを引っ張り出して、お祭り騒ぎのお食事会も面白い。
この辺の田舎の描き方は、さすがチャン・イーモウよねぇ。
温かさが村人の表情からにじみ出てるもんね。

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泣いたシーンはいっぱいあるけれど、一番印象的なのは、泣いたシーンではなく、微笑ましく笑ったシーンだった。父親を知らないヤンヤンと、息子と10年絶縁状態にあった剛一の心の交流。
人付き合いが苦手で、言葉の通じない剛一が少年と一晩過ごすことで、コミュニケーションの大切さを思い知るんだよね。
それは、「あの頃を思い出して欲しい」と息子の健一が言っているようにも見えるシーンであり、ヤンヤンの意思を尊重する姿は、健一の意思を尊重してこなかった後悔の現れのようにも見えるんだよなぁ。
また、ヤンヤンがかわいいんだよねぇ。

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とても70代とは思えない高倉健はもちろん素晴らしかったけれど、日本でのシーンに登場する寺島しのぶもいい。
私は、映画の冒頭から寺島しのぶの告白で既に泣きそうだったから。
この人は、数少ないセリフに情感たっぷり込めてしゃべる人なんだよねぇ。
彼女の、夫を思い、義父を思う姿に泣けちゃうんだよねぇ。

人付き合いって面倒くさいこともあるよね。
気が会う人ばかりじゃないし、誤解も生まれるし、聞かれたくないこと聞かれちゃったりもする。
でも、「そんなリスクを背負っても、人と接して欲しい」とこの映画は願ってる。
面倒くさいからと引きこもってしまわずに、一歩前に出て欲しいと言っている。
中国人は日本人を嫌っていると錯覚を感じてしまうことがある。
でも、それはホンの一部であり、実際会ってみるとお互い分かり合えるはず。
それも、この映画が気付かせてくれたこと。

riding_alone5剛一は、息子にプレゼントを贈るはずだったのに、逆に息子からステキなプレゼントをもらったようだった。
見知らぬ人の中を単騎で走っているつもりが、最後には大勢の友人たちに囲まれ支えられていた。
そんな映画なんだよね。

私も、この映画からステキなプレゼントをもらったような気分になった。

多くの日本人に見て欲しい一本。

単騎、千里を走る。 公式サイト

1月 30, 2006 映画-中国, 映画-合作・その他, 映画-日本 | | コメント (23)

2005/08/28

ハッピー・フューネラル

今日は、2001年の中国映画『ハッピー・フューネラル<幸せな葬式>』
正式には、中国・アメリカ合作だけど、製作者等のスタッフはほとんど中国。
劇場公開時に見れず、気になっていたところWOWOWで放映していたので、ビデオにとって鑑賞。happy_funeral

<STORY>
ハリウッドの巨匠映画監督タイラー (ドナルド・サザーランド)は、『ラスト・エンペラー』のリメイクを紫禁城で撮影していた。
ところが、途中でアイディアが沸かず煮詰まってしまい、急遽撮影を中止することに。
アシスタント兼通訳で中国系アメリカ人のルーシー (ロザムンド・クワン)とカメラマンのヨーヨー (グォ・ヨウ)は、気分転換に監督を観光に連れ出す。
あまりにも行き詰ってしまったタイラーは“死”について考え、ルーシーやヨーヨーと話しているところ、ヨーヨーから「中国では七十歳以上の死は幸福であると考え、喜劇のような葬式を行う」と教えられる。
その考え方を気に入ったタイラーは、「俺が死ぬときは喜劇のような葬式をあげてくれ」と言い出す。
ヨーヨーは、遠方から来た友人の願いを快く受け入れる。
映画の撮影が全く進まないことから、プロデューサーはタイラーをクビにしてしまう。
その瞬間、タイラーは倒れ昏睡状態になってしまう。
もう目を覚ますことはない・・とあきらめたルーシーとヨーヨーは、「喜劇のような葬式」の準備を始めるのだが・・・。
この映画ね~、面白いんだよね~。
「中国映画にドナルド・サザーランドが出てるのね~」ぐらいのイメージしかなく、フューネラルなんてタイトルがついているから、中国の一風変わった葬式を描いた映画なのかな?なんて思ってたんだけど、そんなんじゃなかった。
これは、ブラックユーモアたっぷりのコメディなの。
遠方から来た友達への義理を貫き通すために、必死になって盛大な葬式を演出しようとするけれど、必死になればなるほど、物事はなぜか、おかしな方向に進んでいく。
なるほどね、葬式というのはどこの国でも行われているけれど、国によって作法もやり方も全く違う。
面白いことやるよな~って思いながら見た。
そのテーマは “経済が自由化された中国と死にゆく大国アメリカ”

アイディアが枯渇して今にも死にそうなタイラー = アメリカ であり、
友人への義理を大切にし、忙しく働きまわり、1日24時間でも足りないヨーヨー = 中国であり、
アメリカで育ち、英語と中国語を流暢に話すルーシー = アメリカと中国の架け橋なの。

中で日本人が一人、ちらっと登場するんだけど、「酷いアクセントの英語をしゃべる気難しい金づる」って感じの役割・・・(ーー;)マタカヨ
この映画、中国で大ヒットしたらしいけど、なるほど、中国人が見ると喜びそうな映画よね。
アメリカの経済は失速してるけど、中国は元気だ~ってね。
そんなこといって、すでに中国内にアメリカの製品やソフトがかなり流通してるのよ。
それも、しっかり描いているところがなお良いね。
テンポも良いし、ギャグも笑えるので、ブラックコメディ好きにオススメ。

タイラー演じてるドナルド・サザーランドは、七十歳なんだね~。
彼、『M★A★S★H』に出てるんだから、ブラックユーモア好きでしょう。
七十歳とは思えないほど、いろんな映画に顔出してるけど、最近では「スペース・カウボーイ」でサングラス掛けたパイロットやってたね。
近頃、息子のキーファー・サザーランドが「24」で20年ぶりぐらいにブレイク中。
今回のドナルド・サザーランド、ちょっと太った?
カリスマがあって、実は懐深~い感じが適役だったなぁ。

で、もう一人ヨーヨーを演じたグォ・ヨウはチャン・イーモウの『活きる』でダメ夫役をやった人。
葬式を企画するのに必死になってるとこが良かったなぁ、いい意味で力も抜けてたし。
こうやって知らずに見た映画が面白いから、映画ってやめられないんだなぁ。

ハッピー・フューネラル 公式サイト

8月 28, 2005 映画-ハ行(アメリカ), 映画-中国 | | コメント (0) | トラックバック (1)