2005/11/25

ブレイキング・ニュース

昨日、九段会館で行われた試写会に行ってきた。
気付いてみると、今週劇場で観た新作映画4本が、日本2本、韓国1本、そしてこの香港1本と、すべてアジア映画だったんだよね~。
別にアジアを狙ってそうなった訳ではないので、今、アジアって元気なんだね~。
しかもね、この香港映画、すごく面白いのです~。
12月3日から、劇場公開のようなので、是非ご覧になって下さいませ~。breaking_news1

<STORY>
ある強盗団のアジトを見つけ、張り込み中の刑事たち。
リーダーのチョン警部補(ニック・チョン)は、慎重に現場を指揮し、逮捕まであとわずかというその瞬間に、何も知らずにパトロール中だった警官二人が強盗団に職務質問をし始めてしまう。
警官に車の中身を見られた強盗団は、その場で警官を射殺。
その瞬間、張り込みをしていた刑事たちと強盗団の銃撃戦が始まった。
強盗団のリーダー・ユアン(リッチー・レン)は、重装備で刑事に立ち向かい、乗り付けた仲間の救急車でその場を去る。
強盗団に車を破壊された刑事たちは、足で追いかけ、他の事件で人だかりがしている路地で彼らの救急車を見つける。
そこには、大勢のマスコミたちが事故の取材をしていた。
にも関わらず、そこでまたしても銃撃戦がはじまり、マスコミの目の前で警官が殉職。
被害者を出した上、強盗団に逃げられてしまった警察だったが、本部犯罪組織課のレベッカ(ケーリー・チャン)は、偶然目撃者となったマスコミを利用してショーのように視聴者に見せることを提案。
現場では、刑事たちが強盗団のアジトを探していた。

これはですねぇ、警察 vs. 犯罪組織 を描いたアクション映画なのだけど、香港名物のワイヤーは一切なし。
何がいいってねぇ、まず、テンポが良い。
91分という短さの中で、いろんなことをあっという間に見せちゃう。
ストーリーはすごく簡単。
犯罪者がいて、それを追う警官がいる。
ただそれだけ。
それさえ分かれば、十分楽しめる。
ただし!それだけじゃぁない。
そこにねぇ、いろんな伏線が絡み合ってくるの。
現場 vs.エリート (香港版『踊る大走査線』だって・・)、警察による情報操作、インターネットによる情報の氾濫・・etc・・。
その絡み方がまた、見事なんだよね~。

breaking_news2ストーリーもいいけど、映像もいい。
この映画の全ての元となる犯罪現場の銃撃戦がすごくリアル。
臨場感があって、躍動的。
見ててドキドキしちゃう。

また、登場人物のキャラもいい。
特に、強盗団グループのリーダー・ユアン。
最初は、血も涙も無い鬼のような奴なんだけど、時が経つにつれ、彼の本当の人間性が出てくる。
特に、仲間に対し料理をするときの笑顔がすごく印象的で、「この人、もしや良い人では・・」と、錯覚しちゃう。
このユアンを演じてるリッチー・レン。
『星願/あなたにもういちど』の人なんだってね~。
何度見ても信じられない・・(ーー;)

現場でユアンを追いかけるチョン警部補。
彼がねぇ、すごくいいんだよねぇ~。
七転び八起きのダイ・ハードな男で、どこへ行っても追いかけてくる。
頭がキレる上に、爽やか。
かなり、良い味出してるね~。
彼は、初めて見たなら~。今後が楽しみね。

そして、警察エリートのレベッカ。
この女が、嫌な奴で・・(^^;)
女らしい優しさを一切持たず、人の死さえも彼女にとっては利用する材料。
その冷たさはどうにかならないか・・と思うのだけど、ま、それがケリー・チャンらしくていいのかな。
ま、上層部がクールだったからこそ、現場の熱さが際立ったわけで。
その対照的な描き方が、わざとらしくなく、うまくはまってるね。

番外編として、一つ特徴的なのは、“食べもの”。
実は、この映画では食べ物が重要な位置を占めている。
本当に良く食べるよね。
正に 「 腹が減っては戦はできぬ 」 でございます。
チョン警部補が焼き芋をほおばりながら、部下(この人、痩せた鶴瓶師匠みたい・・)に携帯電話を探せているときなんて・・、「そこまでして食うか・・・(ーー;)」と突っ込みたくなるよね。
しかしみなさん、本当においしそうに食べるので食べ物にも注目ね ( ̄- ̄)b

まぁ、時には、そんなに簡単に情報操作されちゃうのか・・?
と疑ってしまうところもあるけれど、香港の事情は良く分からないし。
なんか、そんなことあってもおかしくないなぁとも思う。
しかし、人はテレビの情報に対し、非常に能動的になっていることは確か。
テレビで流れていることは、なんでも本当だと信じてしまうことはあるよね。
アクション映画でありながら、そんなことまで考えてしまうこの作品。

銃撃戦苦手な人には絶対オススメしませんが、それ以外の人には、オススメの一本。

ブレイキング・ニュース 公式サイト

11月 25, 2005 映画-香港 | | コメント (8) | トラックバック (15)

2005/08/30

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

一ツ橋ホールでの試写会に行ってきた。
この映画、原作は日本のマンガの香港映画で、舞台は日本、キャストは台湾と香港と日本。
なるほど、小さな子供から、原作好きと思われる男性に、華流好きと思われる20代女性もいて、特に、こんなに多い (半数近く) 男性客を見るのはなんか久しぶりのような気がする。
そうそう、香港映画ってのは、男性ファンの心をつかむのがうまいのよね。
initial_d

<STORY>
藤原拓海 (ジェイ・チョウ) は、藤原豆腐店の長男で、父・文太 (アンソニー・ウォン)と二人暮らし。
幼い頃からの友人・茂木なつき (鈴木杏) と付き合い始めたばかりの高校生。
だけど、運転の腕は超一流で、毎朝、秋名山の峠に車で豆腐を車で配達するうちに、コーナリングの腕を磨き、下りは誰にも負けないスピードを出していた。
その噂は、いつの間にか広がり国内最速の走り屋、高橋涼介 (エディソン・チャン) や、中里毅 (ショーン・ユー)たちの挑戦を受けるようになる。
しかし、豆腐を配達する車には、限界があった・・・・・。
いや~、私、原作の存在すら知らなかったし、映画を見始めて数秒後に、おぉ~“D”ってのはドリフトの“D”ねぇ~。
と思ったぐらいなんで (ーー;) ど、どうかなぁ・・・。と、正直不安だったけど、これが想像以上に楽しめたよ。
なにより、映画のテンポが良いし、カーレース描いてるだけあって、スピードもあるし、登場人物の個々に個性があって良い (^-^)
しっかり者の拓海とダメ親父・文太の関係がこれまたいいし、拓海となつきの恋愛も、う~ん♪十代の恋愛ね~って感じで爽やか&切なくてイイネ。
これ、監督が『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ&アラン・マックで、「なるほど、テンポの良さはそこから来るのね~」と納得。
ハリウッド映画で言うと、ポール・ウォーカー&ヴィン・ディーゼルの『ワイルド・スピード』みたいな感じ。
あれも、日本車を使ったストリートカー・レースの話だし。
さて、主役の拓海を演じたジェイ・チョウは、な・なんと台湾の芸能界部門長者番付No.1 (@@) の超大物らしいよ。
いや、なるほど、演技がすごく自然で良かったよ。
なんか、その大物っぷりを理解した気がしたな。
でも~、私にはV6のイノッチにしか見えなくて~、出てくるたんびに、「おぉ~イノッチ~」と思っちゃって (ーー;)
そんな、大物主役を食う勢いだったのが“豆腐屋・文太 (拓海の父)”よ。
『インファナル・アフェア』でウォン警視を演じたアンソニー・ウォン。
あのウォン警視がさ~、どうやったら、あんな三枚目のスケベ親父になるわけ~???
もう、おっさん最高でした。
エディソン・チャンとショーン・ユーの華流美少年コンビも、前回の『インファナル・アフェアⅡ』に引き続きかっこよかったね。
今回は、エディソン・チャンの方がかっこよかったかな。
でも~、毎回二人セットだと、どっちがエディソンで、どっちがショーンってのが分からなくなってくるから、今後はバラ売りでお願いします。
私の目的は、杏ちゃんよ。杏ちゃん。
『ヒマラヤ杉に降る雪』以来、注目してんのよ。
うーーーん。でも今回は、ちょっと杏ちゃんにはやって欲しくない役だったかなぁ (ちょっと姉心)。
でも、海外に挑戦するという意味では、良かったのかもねぇ~。
この映画、公開済みの国(香港、中国、台湾、シンガポール、マレーシア)では、初登場No.1を記録してる大ヒット映画なんだって。
ラストからすると、なるほど、2ができそうな感じに仕上がってる。
なーーんも考えずに、楽しみたい時にオススメの一本。
9月17日から全国公開。

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE 公式サイト

8月 30, 2005 映画-香港 | | コメント (7) | トラックバック (49)

2005/08/27

インファナル・アフェアⅡ 無間序曲

この「インファナル・アフェアⅡ」は、Ⅰのその後ではなく、その11年前、若き日のヤンとラウを描いたお話。
infernal_affairs2

<STORY>
1991年、尖沙咀(チムサアチョイ)では、マフィアのボス・クワンが暗殺された。
組織No.2の位置に君臨するサム (エリック・ツァン) の妻マリー (カリーナ・ラウ) が手下のラウ (エディソン・チャン)に下した命令だった。
その事実を知らないサムは、ラウを警察学校に潜らせ、マリーは入学までの間ラウを人目のつかないところにその身を潜めさせる。
その警察学校の主席であるヤン (ショーン・ユー) は、クワンの隠し子である事実を学校に知られ、規則違反であると退学処分を受ける。
しかし、ヤンの警察官になりたいという熱意を知るウォン警部 (アンソニー・ウォン) は、ヤンを潜入捜査官にするために再教育し、4年後クワンの組織に潜り込ませる。
その組織では、クワンの次男・ハウが跡を継ぎ、ヤンはそのハウの下につく。
が、サムを含めた組織のNo.2たちは、そのハウの位置を狙っていた。
その彼らの狙いを察知したハウは、彼らに対し行動をしかける。
ウォンは組織を壊滅させるために常軌を逸した行動に出てしまい、身動きがとれなくなる。
人の良さからハウを信用しきっていたサムは、ハウの下で働こうと意思を固めるが、マリーから一言で意思が揺らぐ。
彼ら組織と警察の動きに翻弄されるラウとヤンだったが・・・。
前回は、ヤンとラウ、ウォンとサムの四角関係をじっくりと描いていたけれど、今回は登場人物がグッと増えて、その人間関係も複雑になってくる。
はじめは誰が誰?を理解するのに相当脳みそ使って、ややトロトロしているところ、登場人物が全員出揃ったあたりで、急激に話が面白くなってくる。
そこには、ヤンの出生の秘密やら、ラウの秘めた恋やら、ウォンのライバル的同僚やら、サムの出世の裏側やら、Ⅰでは描かれなかった彼らの背景がいろいろ出てくるの。
それがまた、Ⅰを見た直後だけに面白さも倍増。
これを見るなら、Ⅰを見た直後に見るべき ( ̄- ̄)b
ま、最終的には、いくつか え?と思うところもあるにはあるけれど、監督は「『ゴッドファーザー』を撮りたかったの?」と思えるようなところもあり、香港マフィアの世界を堪能できる。
私の今回の目的は、ラウ役のエディソン・チャンと、ヤン役のショーン・ユー。
徐々に注目を浴び始めている華流の二人。
最近、韓流に夢中で、私の中で香港の新人はニコラス・ツェーで終わってて ( ̄□ ̄;) フルッ、なんか久しぶりに香港版美少年を見せてもらったな。
が、単なる美少年にあまり興味の無い私・・・・(ーー;)
でも、ショーン・ユーはちょっと気になった。
トニー・レオンとちっとも似ていないけど (^^;)
クターっとした黒の革ジャンを着て歩いている姿に、なんかトニー・レオンを見たよ。
彼らの出番がそれほど多いわけでもないので、実力を確認することはできなかったけれど、近々彼らの新作を見る機会があるので、確認したい。
先日見たⅢは、ちっとも面白くないと思ったけど、なんかちゃんと見直してみようかなぁって気になったな♪

インファナル・アフェア 3部作 公式サイト

8月 27, 2005 映画-香港 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/08/26

インファナル・アフェア

じつは来週、香港映画の試写会の予定が入っていて、“華流”についてちょっと知っておきたくなったので、今日・明日は急遽、香港映画『インファナル・アフェアⅠ・Ⅱ』を連続でお届け~!!infernal_affairs

<STORY>
ヤン (トニー・レオン) と ラウ (アンディ・ラウ)は警察学校で学んでいた。
が、ヤンはそのずば抜けた観察力を見込まれ、一旦警察学校を出され、潜入捜査官としてウォン警視 (アンソニー・ウォン) に極秘で教育されることに。
一方、ラウは警察学校を卒業した後、マフィアのボス・サム (エリック・ツァン) に、警察内部の情報を流す垂れ込み屋として買われる。
一人前の潜入捜査官に成長したヤンの潜入先は、そのサムの組織だった。
それから、数年が過ぎ、ヤンはサムの右腕に、サムはやり手警察官となり、順調に昇進していた。
ヤンがウォン警視に流した麻薬密売の情報を捜査した際、ラウは組織内に内通者がいることを知る。
さらに、サムがそれを知り激怒する様子から、ウォン警視は警察内にサムの内通者がいると感づき、警察の内部調査をするが、その内部調査官は、当のラウだった。
ヤンはサムの内通者を、ラウは警察の内通者を独自に調査するが、特定ができないまま、次の麻薬取引の日が近づきつつあった・・・。
う~ん。
面白い。
最後までピーーーーンと張った糸のように、緊張感が張り詰めていて面白い。
ドキドキしたまま、ラストを迎え、ラストには仰天な出来事が待ってる ( ̄□ ̄;)エ、ソ、ソンナァ
また、この4人の主人公達の個性が際立ってる。
警察官になりたくて警察学校に入ったのに、マフィアという組織に身をおきながら、警察官としてのアイデンティティを隠して生きなければならなくなったヤン。
本来は、組織の人間でありながら警察に身を置き、結婚を控えた今は昇進と役職に魅力を感じ始めてしまったラウ。
組織壊滅のためなら、サムの人生でさえも簡単に犠牲にしてしまうウォン。
組織の為になら、人殺しさえ厭わないサム。
その4人の関係も、“内通者の存在”が明らかになることで、緊張感を増していき、心理的に追い詰められていく。
「絶え間無い責め苦にあう地獄を、無間地獄という」と、この映画の冒頭で字幕が入る。
まさに、この4人の緊迫した関係、特にヤンとラウ置かれた状況を示している。
特に、ヤンとラウの間にある緊迫感は目が離せない。
これは、トニー・レオンの表情がその緊迫感を生んでいる。
その表情をみているだけで、今何を考えているのか伝わってくる。
トニー・レオンて、出始めのころから知っているけど、歳を増すたびに良くなるね~。
40過ぎてますます色気を感じるんだけど (*^-^*)
トニー・レオンがいなかったら、これ程面白い映画にはならなかったでしょう♪
いや~、トニー・レオン。かっこよかったなぁ。
この映画、香港が中国に返還されて以来低迷していた香港映画界で、久々のヒット作になった上に、ヤンとラウの少年時代を演じた二人の少年は“華流スター”として注目され始めた。
さらに、ブラピがこの映画の世界に惚れこみ、即、リメイク権を買い、マット・デイモン&ディカプリオコンビで映画化が決定している。
どっちがどっちの役をやるのか忘れたけど、ちょっとどうかなぁ。
ブラピにやって欲しかったなぁ。
「俺では歳をとり過ぎてる」とブラピは言ったけど、実は、トニー・レオンと大して変わらないんだよ~。
ま、どんな作品になるのか暖かく見守りたいな。

インファナル・アフェア 3部作 公式サイト

8月 26, 2005 映画-香港 | | コメント (2) | トラックバック (0)