クィーン
★土曜日にWOWOWで放送された映画『クィーン』を見ました。
★ダイアナ妃が事故死してから、葬儀が行われるまでの数日間のエリザベス女王の姿が描かれています。
★ダイアナ妃を“悲しみのプリンセス”として追悼文を即発表し、国民からの株を上げたブレア首相と、葬儀直前まで沈黙を守り続けたために「冷たい女」と国民から思われてしまったクィーンの対比が考えさせられる映画です。
★一般人的考え方からすると、
例えば、ある家庭の息子夫婦が離婚したとする。
離婚後、嫁は海外に行ったり、友人たちと遊んでいて、充実しているように見えます。
しばらくして、その嫁が事故死しました。
でも、(離婚したにも関わらず)彼女はその家族に対してよくやってくれたからと、我が家族で葬式を出しましょう。
なんてことがありますか?
★まぁ、もちろん、この家(王室)は、一般人とかけ離れた次元で生活している人たちですので、この例はあてはまらないかもしれないけれど、
「王室は働きもせず、税金を浪費している」
と批判するならば、王室を一旦出て行ったものに対して葬儀を行うということが、浪費になるのではないかと、思う一面もあるんですよね。
★でもね、そんな考え方では、時代の流れにはのれないのですよ。
国民を味方にしてしまった方が勝ちなんです。
誰も「浪費している」なんて文句言わないんですよ。
★そのことに対する、考え方の対立なんですよね。
うまく時代に乗って、人気を集めたブレアと、伝統を守り抜こうとするクィーンと、その母の古臭い体質を変えて、あくまでも見た目優先で王室のイメージアップを図ろうとするチャールズ皇太子。
★10年経った今となっては、クィーンは今でもクィーンであり、人気ががた落ちで失脚してしまったブレア。
今見ると、ブレアの姿もなんだか皮肉に見えます。
★この映画自体はタイトルも、『クィーン』というだけあって、エリザベス女王に対し、同情的な視線で作られています。
★それも手伝って、女王に同情しながら見ていました。
それに、この映画を見るまでは、エリザベス女王に対し、“冷たそう”という先入観もあったし、彼女に対しすごく誤解していたことにも、今回新たに気付きました。
それって、作られたキャラだったのですね。
★この映画に出てくるクィーンはとても魅力的なんです。
品があって、頭がキレて、回転も速く、イギリス人らしくちょっと皮肉屋。
誰よりも、孫たちの将来を考えていたし、何よりも(自分よりも)王室を優先させる女性。
働く女性の鑑のような人です。
★最近の王室をめぐる出来事は、彼女にとって受け入れ難いもの。
それでも、時代に合わせていかなければならないと、聞き入れたくもないアドバイスを受け入れていくんです。
これねぇ、簡単なようで、なかなかできないことだと思うんですよね。
でも、彼女には「イギリス人の4人に1人が王制反対」という現実の手前、嫌な選択や、方針も、伝統を打ち破ることも、受け入れていくしか道が無いんです。
ここがねぇ、すごくグッときました。
彼女が今まで教育されて守ってきたものが、ほんの一瞬で崩れていってしまう・・・。
でも、彼女がそこでも毅然としてひるまず、国民や首相や家族に対してさえも弱みを見せることは無い。
その姿にグッときたんです。
★王室のためなら、いつでも自分は2番目、感情は表に出してはいけない。
そこが、「冷たい人」だと思われてしまうゆえんなのでしょう。
中には、イギリスという国そのものを皮肉っている部分もある映画ではありますが、このような“クィーンの本質”を描こうとする映画が存在すること自体、彼女にとって多少の救いになっているんじゃないかと思うのです。
★じっくりと、良質な映画を見たい人にオススメの作品です。
3月 2, 2008 映画-仏, 映画-合作・その他, 映画-英国 | Permalink | コメント (0) | トラックバック (2)


























これはですね、イタリアの避暑地が舞台になっていまして、その社交界での人間模様が描かれた映画なのですよ。
でもね、実はステラは悪女じゃなかったって話なのよ。
この映画の監督・マイク・パーカーの作品は初めて見たんだけど、演出が素晴らしい。
完璧な演出と演技と舞台が整った、この素晴らしい映画を観て、凛として生きること、背筋を伸ばして堂々と生きることについて考えさせられたなぁ。







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