2009/05/08

チェイサー 追跡者

日本に来るのを待っていました

やばいです。
かなり面白かったです。
ちょうど一年程前にカンヌで話題になった韓国映画です。

その頃は、「追跡者」というタイトルで紹介されていたので、私には、この追跡者というタイトルの方がなじみがあります。
話はいたってシンプルで、理由もなく、ただひたすらに人を殺し続ける殺人者(ハ・ジョンウ)と、彼を追う追跡者(キム・ユンソク)の話です。

痛い!と感じることが映画的リアリティ

理由もなくとは言っても、本当のところは生い立ちなんかにあるのでしょうが、あえてそこは深く描かないです。
裏もひねりもない、ただそれだけのストレートな話です。
裏をかくのが好きな私にとって、それの何が面白かったかって、ただひたすらに吹き出す人の汗と血です。

チェイサー 追跡者

韓国映画には、この映画だけでなく、世界的に評価の高い作品がたくさんありますが、その韓国映画の面白さとは、生活密着度にあると思うんです。
韓流ドラマの世界とは掛け離れた、人間臭い世界。
お昼に食べてるジャジャ麺や、キムチの臭いがスクリーンからしてきそうな密着度。
この映画には、その人間の臭いから性質まで、汗くささとか、蒸し暑さ、汚さ、醜さ、怖さを肌で感じる密着感があります。
言葉が無くても、その密着感を肌で感じているだけで、ゾクゾクするものがあります。

出口の無い迷路

その密着感が、この映画「チェイサー 追跡者」を演出しています。
逃げる者と追う者、ただひたすらに走ります。
カメラもね、一緒になって走るんですよ。

これって、映画『殺人の追憶』(オススメです!)でもあった手法ですが、この映画「チェイサー 追跡者」には、その密着感がありますから、ソウルの狭い路地裏で、両側からせまりくる壁を背景にすると、閉所恐怖症的な恐さとゴールの見えない迷路を走っているようなドキドキ感を感じて、見ているこちらも、アドレナリンが上がります。
ゴールの見えない迷路とは、観客と、チェイサー(追跡者)にとっての心理描写にもなっています。
誰にとっても手詰まりで終わりの見えない戦い。
そこを見事にソウルの路地裏に表現しています。

リアルゆえに、嫌悪感を強く感じる殺人者

走った後には、いつも血だらけの殴り合い。
韓国映画の定番ではありますが、リアルに痛さを感じるのが、その面白さです。
殴られているのを見て痛い!と思うように、この映画では、痛みや感覚をよりリアルに感じるように演出されているので、殺人者に対する性的嫌悪感も、リアルに感じます。
そうなると、やはり、
「何とかしてよ!コイツ!」
と、思わず、口汚くののしってしまいそうになるんです。

ダメ男を一晩で男にする修羅場

そこで、観客の強い味方となり、ヒーローとなるのが、追跡者です。
なんですが…彼は、行方不明となった売春婦たちの元締めであり、いかがわしい奴で、ブヨブヨしてるし、ちっとも素敵ではないのです。
そこが、また、この映画の面白さなんですが、その、だらしない男が、権力とマスコミに弱く、何一つ成果を上げられない警察より、よっぽど頼りになるのが皮肉なんです。
そこでは、人間、死ぬ物狂いになるような(この場合、商売道具(=金)目当てではありますが・・・)修羅場を経験すると、急速な勢いで人間性が成長していくのが分かります。
なんか、本当にちっとも素敵じゃないんですけどね、どこにでもいるようなダメ男を、一晩で男にしてしまうというその男の上げっぷりも見ものです。
最初は生理的にダメでも、最後には、なんだか彼を好きになってしまうのが、また、不思議で、被害者の女性は、彼のそんな一面を見抜いて惚れていたんじゃないか・・・と勘ぐりもしてしまいます。
怖いシーンもあるし、ハラハラドキドキするシーンもありますが、愛すべきおバカなキャラもたくさん登場して、笑わせてくれるところもたくさんあるのも、この映画の面白い部分です。

今後のハ・ジョンウに期待します

そして最後に、殺人者を演じたハ・ジョンウ、つい最近、ドラマ「H.I.T. [ヒット] -女性特別捜査官-」を見たばかりなんで、180度違う役に、本当の彼はどっち??
と、思わず考えてしまう演技力でした。
この人、本当に良く分からないんですよね~。
本当は、シャイなのか、それとも、奥底には、したたかさを持っているのか、背が低そうに見えて、実は、背が高いとかね。

なんか、こういう演技をする人好きなので、今後がとても楽しみです。
この夏にも公開だと思いますが、今度は妻夫木くんと共演だし、その掴み所のない演技を、再度確認したいと思います。

変な言い方かもしれないですが、これといって有名な韓流スターが出ているわけでもなく、王子様が出てくるわけでもない韓国映画ですが、それでも注目されているこの映画、一見の価値アリ!です。

チェイサー 追跡者 公式サイト

5月 8, 2009 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/09/17

ヨコヅナ・マドンナ

★映画館で予告編を見て、「かわいい映画だなぁ~」と思っていて、最近、公開されたのを知ったので、早速見に行ってきました。
 いや~、楽しく笑わせていただきました♪

Yokozuna_1

★マドンナのような女の子になりたい男の子・トングが主人公です。
 女の子になるためには、お金が必要!ってことで、「優勝したら奨学金500万ウォン(約50万円)」のために、シルム(相撲のような競技)大会に出ることを決意するのです。

★ただ能天気に「女の子になりたい~☆」と思っているワケではなく、母は家出して、父は酒飲みのDVで、弟は父親に似てきたし、学校(男子校)では、女の子みたいだとイジメられる日々。
 唯一の希望は、学校の日本語教師(チョナン・カン)だけ。

★個人的に、こういう、どこにでもありそうな町の一角を切り取って、そのまま写し出したような小さい作品が大好きです。
 私たちの生活って、ハリウッド映画のように、劇的な事件が身の回りで起こっているワケでなく、ぶっ飛んだ人たちに囲まれて暮らしているワケでなく、周りの人からしたら、どうってことない小さなことに喜んだり、悲しんだりして生活しているじゃないですか。
 そういう、町の片隅で生きている小さな人たちの、小さな幸せを拾っているような映画が大好きなんです。
 もちろん、ハリウッド的豪華絢爛も大好きですが、そればっかりが映画じゃなく、小さい小さい映画も大事にしたいのです。

★このトングの家、とっても貧乏なんですよ。
 貧乏だからといって見下した感じではなく、どちらかといえば同情的で、でも、ただ同情するだけじゃなく、貧乏の原因となっている父の素行の悪さもちゃんと描いています。
 だからこそ、トングのひたむきさが浮かび上がってくる。
 そういう生活の切り取り方が、この映画の良さを引き立てています。

Yokozuna_2

★それに、この主役のトングがなんだか、とってもかわいいのです。
 まぁ、かわいいという歳でも、外見でもないですが、思春期を迎えた男の子が、裸になることに対して恥じらいを感じ、ゲイであり、父親のDVという精神的ハンデを抱えながらも、なんとか前を向いて歩こうとするひたむきさ、それに、何といっても、ダンスの上手さ!ここがとってもキュートなのです。
 チーム・ぽっちゃりに所属の私としては、どうにも見逃せないキュートさなのです。

★彼の周りにいる人たち、シルム部の先輩に、監督、それに彼がゲイであっても親友であり続ける親友。
 彼らがとってもユーモラスで笑わせてくれます。
 特に、天然ボケの先輩たちがとっても楽しい。

★その先輩の一人を、先日、バイク事故で亡くなったイ・オンが演じていました。
 無愛想で利己的な先輩を演じていて「コーヒープリンス1号店」とは違う姿を見せてくれました。
 じっくり見てあげようと思って見ていたのですが、やっぱりなんだかちょっと切なくなってしまいました。

★それに、チョナン・カン。
 出てるなんて知らなくて。
 なんだか、SMAPの人だって感じがしなかった。
 それなりに印象に残る役で良かったんだじゃないかな。

★ラストは、ちょっと無理矢理感がありますが、「まぁいいじゃないか」と大目に見てあげたくなる微笑ましさがこの映画には漂っています。
 いっぱい笑って見終わってから、心が温かくなっている映画です。

ヨコヅナ・マドンナ 公式サイト
 

9月 17, 2008 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/09/07

TOKYO!

★3本の短編からなるオムニバス映画です。
 個人的にオムニバスってあまり好きではないのですが、ミシェル・ゴンドリー × レオス・カラックス × ポン・ジュノ + 蒼井優 と知り、
 「私の大好きな才能盛り沢山!絶対見なきゃ~ w(゚o゚)w」
と思い、ラッキーなことに地元のシネコンで上映していたので、見に行ってきました。

★この才能の集め方のセンス。最高。
 一部のマニア向けかと思いきや、予想以上に客席が埋まっていたので、まだまだ映画好きっているんだなと少しホッとしたのでした。

ミシェル・ゴンドリー「インテリア・デザイン」

Tokyo_1

 ミシェル・ゴンドリーの映画ってすっごくぶっ飛んでるイメージなんですよ。いつも。
全身毛だらけの女の人が出てきたり、真っ赤に髪を染めたぶっ飛び女が出てきたり…、その割りにおとなしいなぁと思ったのは、東京自体がぶっ飛んでる??
 
 彼が見たTOKYOのイメージは、狭くて、ジメジメして、景色の悪い部屋に高い金を出して住んでいる若者たち。
 終いには、彼らがインテリアの一部になってしまう。
 その部屋のジメジメ感といい、狭さといい、妙にリアルで良い感じです。
 いつも日本のテレビドラマで
 「あり得ねーだろ」
 って感じの、広くて素敵な部屋に住んでいるOLさんの描き方が、気持ち悪かったのですよ。
 それりゃ~、欧米の人達から見たら、ぶっ飛んだ生活かもね。
 しかも、インテリアの一部になっていくあたり、唐突で奇妙で違和感たっぷりなのですが、そのぶっ飛び感がゴンドリー流で楽しかったです。


レオス・カラックス 「メルド」

 Tokyo_2

 観る前に一番期待していたのは、このカラックスでした。
 「ポンヌフの恋人」以来ですよ。16年経ってるんだってさぁ~∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
 久しぶりのカラックスに過剰な期待をし、見終わった後、もっとも退屈だったのはコレでした。

 カラックスの考えてることを、正確に理解しようとするのは、まぁ、ほぼ無理だと思っているので、あまり考えずに見ましたが、彼の見たTOKYOは、敗戦という過去や荒地だった東京を下敷きに今があって、さらに、“菊”に象徴される伝統を食いつぶしていると、そんな東京は一旦ぶち壊してしまったらどうかと。
 そんな提案のように見えました。

 その象徴として登場するのが、“メルド(=糞)”という名の下水道に住む緑の怪物です。フランスの核実験が生んだのがゴジラなら、伝統や愛国心を捨てた日本が生んだのがメルドです。

 そう考えると、かなり辛らつなんですが、「東京」と言いながら、東京で探すのが難しいフランス人(彼の常連ドニ・ラヴァン)を主役にし、そうなるとジュリエット・ビノシュのいないカラックスは、やはり、迫力や説得力に欠け、常に暗い雰囲気の画面は退屈に感じてしまうのです。

ポン・ジュノ 「シェイキング・トウキョウ」
 このオムニバスの中で、一番面白かったのは、このポン・ジュノでした。
 まぁ、お気に入りの蒼井優ちゃんが出てるので、多少贔屓目ではありますが・・・。
 超高層ビルが乱立する姿だけじゃない東京をちゃんと描いてくれていましたし、オタク文化の日本の根底にある家に引きこもりがちな人々の姿も正確に描写してくれたように思います。

 彼の見た東京は、几帳面で、読書家で、引きこもりがちで、ロボットのように正確な動きをする日本人であり、よく地震の起きる町です。

 香川照之が引きこもりの主人公を演じ、蒼井優が、彼の心をはじめて乱す女の子を演じています。

 私って日本人なんだなぁと思うのは、この香川照之の家はそこら中本だらけなんですよ。でね、「驚くかもしれないが、僕はここにある本をほとんど全部読んだ」
って感じのセリフがありまして、
「驚かないだろう~、10年も引きこもりしてたら、それぐらい読めるだろ~」
と思ってしまったのですが、日本人ですよね~、海外の人は、そんなに本読まないんですよね。

 ちょっと神経症気味で、内気な男性を香川照之が好演しているのはもちろんですが、冒頭とラストに登場する蒼井優は、相変わらず良い演技を見せてくれます。
 頭とラストでは、表情も立ち振る舞いも全く違います。
 期待を裏切りません。

 さらに、ちょうど中間あたりである大物が登場しますが、これが超いい味を出しています。彼の登場は知らずに見て欲しいので、名前は伏せておきますが、会場は爆笑に包まれていました。
 かなり楽しかったです。

 
★最後に、共通して気になったのは、彼らの描く日本人はどれも、無気力なんですよ。
 昔の日本人といったら、働き蜂で、一年中働いていたイメージだったと思うのですが、今回では、将来に不安を感じ、仕事もやりがいより、生活ための義務で、嫌になったら辞めればいいし、周りの人と上手くコミュニケーションをとれない姿が描かれていました。
 ある意味リアルなのですが、外国人が描くほどにその姿が伝わってしまうのかと思うと、もっと元気な姿を見せていかないといけないなぁと感じたのでした。 

9月 7, 2008 映画-仏, 映画-合作・その他, 映画-日本, 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/07/01

シークレット・サンシャイン

★チョン・ドヨンがカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した作品です。

★韓国の地方都市、密陽(ミリャン)(英語:シークレット・サンシャイン)を舞台にある事件で息子を失ってしまった女性と彼女に対する神の救済についてが描かれています。

Secret_sunshine

★この映画には大きく分けて3種類の人間が出てきます。
・キリスト教の熱心な信者
・神に立ち向かう者
・犯罪者

★主人公のシングル・マザー、シネは、金目当ての誘拐事件の果てに息子を失ってしまいます。
 彼女はそれをきっかけにキリスト教に入信し、熱心に信奉することで、事件の痛手を少しずつ癒していきます。
 そして、『汝の敵を愛せよ』という神の教えのとおり、息子を奪った犯人を許すために刑務所へ向かいます。

★ところが、その犯人は既に牧師の下で神の許しを得ていたのです。

★そこから、シネの神への反逆が始まります。

★そりゃそうでしょう。
 彼女がその『汝の敵を愛そう』と思うまで、どれだけの時間がかかり、どれだけの葛藤があったのでしょうか?
 その彼女の姿を神は見ていなかったのか??

★この刑務所の対面シーンでは、マリアのように穏やかな表情を浮かべていたシネの顔が見る見るうちに般若の面に様変わりしていきます。
 主演女優賞を取ったチョン・ドヨンの見せ場はここから始まっていきます。

★しかし、神はシネが思うよりもより大きく、絶対的な存在だったのです。

★彼女が神に反抗し、立ち向かおうとすればするほど、神は彼女に試練を与えるのです。

★熱心な信者と、それに立ち向かうシネの間にぼんやりと存在しているのが、ソン・ガンホ演じるチョン社長です。

★彼はコミカルな演技でこの映画の笑いの部分を担当していますが、その裏でシネにとっても、それを見ている観客にとっても精神的支柱にもなっています。

★多くの熱心な信者で出てくる中で、その中に混じりながらも、ちょっと外れてタバコを吸ってみたり、悪態をついてみたり、集会をサボってみたり。
 映画の登場人物たちの間では奇妙な行動のように見えることも、実はとても標準的で、一般的な人間の行動なのです。
 セミナーや集会とかでよく体験することですが、テンションが高すぎる人たちや、低すぎる人たちに囲まれているととても疲れてしまうのですよ。
 この社長はその間をふらふらと行き来するのです。
 集会に参加して、信者たちとお話しすることは楽しいけれど、神にその体をささげることができるかと言ったら、そんなことはなく、グータラな生活を送りたい。
 その姿は、神の存在など感じることなく、煩悩で生きている私に安心感を与えるのです。

★恐らく、シネにとっても社長の存在は、とても安心できるものだったに違いないと思うのです。
 息子が生きているうちは息子が、息子を失うと神がそれぞれ彼女を支えていました。
 そして、神を失ったとき精神の崩壊が訪れたのです。
 しかし、精神的に崩壊し、不安定になってしまった彼女を前と変わらず愛し、寄り添ってくる社長を、彼女は精神的に受け入れざるを得なくなってくるのです。

★密陽-シークレット・サンシャイン- 密かにさす陽射しとは、どんな光でしょう・・・。

★光は、密かに照らすことはありません。
 地下にでも潜らない限り、どんなときも、そこがどんなゴミ溜めであっても、光が照らします。
 その光が神の射すものだとするなら、神から隠れることはできないのです。
 シネがこの密陽に引っ越してくる前に、ロマンティックだと感じていたこの土地の名前も、今となっては皮肉でしかありません。

★シネが現実を受け入れず、神に挑戦を続ける限り、彼女への試練も続くのです。
 でも、だからこそ、彼女は人間らしく、愛すべき女性なのです。

シークレット・サンシャイン 公式サイト

7月 1, 2008 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2008/05/19

光州5.18

★久しぶりに映画を観て号泣しました・・・。

May18

★「悲しさ」もあったけれど、「殺される怖さ」もありました。

★1980年韓国チョン・ドファン政権時、光州で実際に起きた話が元になっています。
ミヌ(キム・サンギョン)とジヌ(イ・ジュンギ)の兄弟は幼いころに両親を亡くし、兄・ミヌがタクシー会社で働き、成績優秀な弟・ジヌをソウル大学に入学させることだけを目標にしています。

★その弟の親友が5月18日の打倒軍事政権デモで殺されてしまい、ジヌは、その親友を想い、デモに参加するようになります。
軍事政権の恐ろしさよりも正義を強く求める弟を心配するミヌだったが、ジヌはそのミヌの目の前で政府軍に撃たれてしまうのです・・・。

★悲しかったのは、引き裂かれてしまった家族があまりにもたくさんいたことであり、恐ろしかったのは、隅から隅まで人が殺されていくことです。
それが、子供であろうと、女であろうと、年寄りであろうとお構いなく、それも同じ国民に。

★軍事政権の戒厳令は何度かドラマや映画で見て知っていたのですが、こんな悲劇があったとは、知りませんでした。
当時、私は小学校2年生ぐらいだったはずで、テレビのたのきんトリオに夢中になっていたころです。
隣の国でこんなことが起きていたなんて知るはずもないのでした。

★きっと、韓国にとって、この事件は今までも、これからも大きな歴史の一つになるはずなので、観ておいて良かったと思うし、今では、この時犠牲になった人たちが願う自由な国韓国になっているということが救いです。

★本作のキム・ジフン監督は、歳が私と一つしか違わないということにショックを受けています・・・。
しかも、長編2作目。
今後の作品が楽しみですし、前作『木浦(モッポ)は港だ』も見てみたいと思いました。

光州5.18 公式サイト

5月 19, 2008 映画-韓国 | | コメント (2) | トラックバック (3)

2008/05/13

フライ・ダディ

★週末にDVDで見ました。
 日本映画『フライ・ダディ・フライ』の韓国版リメーク映画です。

Fly_daddy

★最近、主役のイ・ジュンギが気になっています。
好きという訳ではないのですが、努力家だなぁと関心しています。
日本映画の『ホテル・ビーナス』以来、ちょくちょく目にしていますが、毎回違う表情だったり、アクションを見せてくれたりしているので、今後年齢を重ねて感情の幅が広がれば、もっといい俳優になれると思うのです。
なので、今後、どうやって努力と経験を重ねていくのかが非常に楽しみな俳優さんなんです。

★さて、この映画そのものは、日本版と韓国版、どちらが良かったかと聞かれると、正直、オリジナルの日本版の方が良かったと思います。
日本版に溢れていた爽快感が、韓国版ではイマイチ描ききれていなかったように思います。

★だいたい、設定に少し無理があるように思います。
厳格な年功序列制が日常生活に染み付いている韓国で、くたびれたサラリーマンを高校生が“おっさん”と呼ぶこと自体にぎこちなさを感じます。
それを言い訳するように、映画の中では、イ・ジュンギがおっさんを「年下がアジョッシ(おじさん)と呼んでタメ口きくのはおかしいから」とあだ名で呼んでいますが、そうなってしまうと、この物語の良さのニュアンスが少しずれてしまうような気がするんですよね。
だからと言って、「おい、おっさん」と言わせることもできず・・・。
どうしても、無理がでちゃうんですよね。
まぁ、文化の違いですから、しょうがないんですけど。

★決定的に違いがあった、爽快感なんですが、日本版は真夏の設定だったことに対し、韓国版は冬が舞台になっています。
真夏の青空の下、汗だくになった堤真一が筋肉と父権を取り戻すと言う姿は、それだけでも画的に爽快感があるのですが、冬を舞台にしてしまうと、全体的に雰囲気がグレーですし、あまり汗かかないですしね(^^;)どうも、爽快感って雰囲気はないんですよね。

★それにラストの決闘についても、ここで結果は書かないですけど、フィクションと割り切ってファンタジックな終わりを見せる日本版と、あくまでもリアリティのある終わり方を追及した韓国版の違いが出てきます。
そこは趣味の問題かもしれないですが、「飛べ!オッサン」という決め台詞からして、ファンタジックで夢見がちな終わり方が先程の爽快感と相乗効果があって、良かったんじゃないかなぁと思います。

★日本版も韓国版も「家族を守りたい」というメインテーマは一緒ですし、少年とおっさんの擬似親子的な関係も一緒です。
伝えたいことは一緒なんだなという気持ちはよく伝わってきます。

★同じストーリーを描くにしても、文化の違いで、いろいろと違いが出て来るんだなぁということが良く分かりますねぇ。
今後もこうして、韓国と日本でリメークし合えると良いですね。

フライ・ダディ 公式サイト

5月 13, 2008 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/02/11

Mr.ソクラテス

★キム・レウォン主演の韓国映画です。
 土曜日に見てきました。

★キム・レウォンはわりとお気に入りの俳優のうちの一人です。
 この映画では、チンピラ“ドンヒョク”を演じています。
 手の付けようのない悪だったドンヒョクが、ヤクザに目をつけられ、教育された上で、犬として警察に送り込まれる話です。

Mr_socrates

左がキム・レウォンです

★まぁ恐らく、この時点で、どっかで聞いた話だ・・と思う人もいるでしょう。
 そこで、『インファナル・アフェア』とこの映画を比べたりしたら、この映画が気の毒ですcoldsweats01
 それ程、完成度の高い映画ではないとだけ言っておきましょうか。

★それよりは、軽く見れる作品です。
 しかし、何でしょう。
 正直言ってしまうと、キム・レウォンってあまりチンピラ役が似合わない気がします。
 ロマンスの方が似合っているのではないかと。
 どんだけワルと言われても、下品にはなれない。
 そんな印象でした。

★恐らく、“犬”として送り込まれたキム・レウォンのその先がこの映画の見所なんでしょう。
 しかし、それにはちょっと見せ場が足りない気がします。
 特にアクションが得意というわけでもないキム・レウォン。
 彼の持ち味は感情表現だと思っているのですが、そこを何を考えているのか分からないクールなソクラテスにしてしまった分、彼の味を最大限生かせないまま終了してしまったように思います。
 逆に、もっと熱い男、または、時折見せる熱い部分をもっと見たかったかなと思います。
 特に、弟に見せる“情”は持ち味が出せていたと思うので、あんな風に、つい感情的になってしまうところをもっと見たかったかなかと。

★しかし、見所が全く無い訳ではありません。
 女性キャストが全く無い(キム・レウォンの映画なのにsign02 )男だけの世界を楽しめますし、時にはクスッと笑えるシーンもあります。
 韓国映画ではお馴染みのケンカも盛りだくさんなので、それなりに楽しめるかと思います。

2月 11, 2008 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/01/05

カンナさん大成功です!

今年一本目の映画として、妹(のようなもの)と一緒に、この韓国映画『カンナさん大成功です!』をららぽーと横浜に見に行って来ました。

体重が100kg近いカンナさんが、大好きな人に「ブス」と陰口をたたかれることで心機一転、脂肪吸引と整形で、美人に生まれ変わる、でも・・・というロマンティックコメディです。

いや~、大爆笑のコメディです。
やはり韓国、体張って流血もんの笑いもあるし、美人至上主義的な部分に対する皮肉ありで、ゲラゲラ笑いっぱなしでした。

個人的に言えば、整形って全く興味が無いですが、この日本原作の“整形”についての映画が整形大好きの韓国で作られてるってのが面白いのですね。

「い~じゃん、い~じゃん、美しくなれるんだったら、どんどんやちゃえよ~」的なノリも感じます。

まぁ、結局のところ、男性は美しい女性が好き。
でも、実際に目の前に整形美人がいたら、戸惑ってしまうってことですね。

この整形美人に愛され、戸惑ってしまう二枚目をチュ・ジンモが演じています。
彼のドラマは見ていなかったので、随分久しぶりに見た気がします。
『MUSA』の時と同様に、なかなかいい男ですね。

今回もコメディ路線の中、最後まで硬派を貫いていました。
その硬派っぷりがステキでした。

主役の整形してしまうアイドルを演じたのは、キム・アジュンです。
彼女は初めて見ましたが、すごく歌の上手な女優さんなんですね。
歌手役にピッタリです。
ところが、歌を歌うのは今回初めてとのことで、すごくビックリです。

お話としては、結局、デブのブスでいるにしろ、整形美人でいるにしろ、見た目のコンプレックスは最後まで消えないってことなんです。

そのコンプレックスを消すためには、誰よりもまず、自分を愛して認めなさいってことなんですよねぇ。

デブのブスでいる自分も、体中整形だらけの自分も。

とは言いながら、結局整形を認めてしまっている訳で、私としては、整形美人よりも、食事制限とか、運動とかして、努力して美しくなろうとしている人の方がよっぽど健康的で美しいよなぁと、つくづく感じたのです。

1月 5, 2008 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/11/13

クライング・フィスト

カンヌで国際批評家連盟賞を受賞したらしいですが、私には少し物足りない感じでした。

主人公は二人の男です。
一人は、中年男・テシク(チェ・ミンシク)。
元アジア大会銀メダリストのボクサー。
現在は、事業に失敗し、妻と息子に逃げられ、「殴られ屋」としてストリートに立つも、うだつは上がらず、ボクサー時代の後遺症で失明寸前。

もう一人は、20代前半の若者・サンファン(リュ・スンボム)。
学校にも行かず、定職にも就かず、地元で周りの人間から金を巻き上げて生活しているならず者。
結局、金目当ての強盗傷害事件を起こし、刑務所行きに。
父と祖母に苦労をかけ続けた上、父は事故死。

この二人の男がボクシングで、自分自身を取り戻していくお話です。

Crying_fist1

まず、基本的に、私、ボクシングのことがさっぱりでして(^^;)
どちらかといえば苦手なんですよ。
だから、「ボクシングを扱った映画」ってのも、あまり得意でないんです(ーー;)
アリ(2001) 』なんて、絶賛されても、あまりピンとこなかったですし・・・。
なんて、あぁ延々と殴りあわないといけないのよ・・・。
ぐらいの気分なんです。

じゃぁ、見なきゃいいじゃん!
って話ですよね(^^;)

まぁ、まぁ、そう言わずに・・・。
そんな感じなんで、ボクシング好きの人には全くご参考にならない感想です。

この主人公二人が、あるとき出会うのですが、そこまでの道のりが「長い!」
正直、途中で退屈してしまいました。
もっと、時間軸の切り取り方を工夫して、テンポ良くしてくれたらいいのに・・。
と何度も思いました。
映画の四分の三ぐらい、ひたすら、ダメ男たちのダメな生活を描いているんですよ。
「もう、ダメなのは分かったからさぁ、先進もうよ・・・」
と言いたくなってしまう。


でも、韓国映画特有の、市民の肌にベターーーーーッと張り付く感じの作風はいいですね。
ベターーーーーッって・・・、それじゃぁ、分かりにくいですよね(^^;)
映画を見ていて、「生活のつらさを体感する」ことってよくあるじゃないですか。
それが日本映画であれば、自分の人生を反映させて考えるし、海外の映画であれば、その地元の庶民感覚を通じて、自分のことのように感じることもありますよね。

この映画も含めて、韓国映画って、その「痛いぐらいの庶民感覚」ってのをよく感じるんですよ。

人に殴られても、刑務所の地べたを這いつくばっても、
「自分を応援してくれる誰かのために生きなきゃならない」
そんな、どん底の感覚。
その感覚を、“頭で理解”するんじゃなくて、“映像を通じて体で感じる”のですよ。
本来、映画って、そういう“体で感じる映像”がとても大切だと思うんですよね。

多くの韓国映画は、その“体感”の部分がとても優れていると思うんです。
だから、私は好きでよく見るんです。
映画にずっぽり体ごと入って感じたい人間なんで。
もちろん、アメリカや、ヨーロッパにもそういう映画はありますが、同じアジアで、肌感覚が近いだけに、余計感じ取り易いのでしょうね。

Crying_fist2

この映画も、その“どん底の庶民”的感覚を体で感じることができる部分はとても素晴らしいと思います。

個人的には、もっとテンポアップしてくれれば良かったのに・・と思うのですが、ボクシング好きの人は、
「ボクシングのシーンをじっくり見せてくれ」
と思うに違いないので、私の考えは、
「単なるボクシングファンじゃない人間の考え」
です。

ボクシングが好きな人、彼らの生活に興味がある人、どん底を這いつくばっても生き抜きたい人にはオススメです。
ボクシングって、あまり好きじゃないって人には、特にオススメしません(^^;)

クライング・フィスト 公式サイト

11月 13, 2007 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/10/15

サイボーグでも大丈夫

最近見た何本かの映画の中で、この映画が一番お気に入りです。

パク・チャヌク監督がかなり好きなのですよ。

この監督は、「人の頭の中」をぶち壊すのが得意な人だと思うんです。

彼の作品を見ていると、人が持っているモラル、倫理観、常識、理性、道徳・・そんなものは「クソ食らえ!」って言っているような気がするんです。

Saiborg1

だから、いつも人が予測してなかった方角からズバッとモノを見せられると
「あぁぁぁぁ参りましたm(_ _)m」って頭下げたくなっちゃって、その後には、超楽しい世界が待ってるんです。
分かりづらいですよね・・・(ーー;)
兎に角、私って、パク・チャヌク監督の映画を見ていると、脳みその柔軟体操しているみたいな気分になって、すごく楽しいんです。
あぁ、頭を固くしちゃいけないなって、つくづく教えられます。

私の中でそういう特異な感触がある監督がもう一人いて、それは、ポン・ジュノ監督なんです。
二人とも、道徳や倫理をとても大事にする儒教の国・韓国で生まれたんだから、とっても不思議なんですよね。
やはり、人間って、「これが正しい」「こうしなさい」「あぁしなさい」と教え込まれると、その空を破りたくなってしまうんでしょうか?

Saiborg2

まぁ、そんな私の奇妙な趣味よりも、今回の映画ですが、
舞台は精神科病棟です。
ここで、本能のおもむくままに恋に落ちてしまうイルスン(チョン・ジフン(歌手の時はピ))とヨングン(イム・スジョン)を描いています。

どうでしょう。
精神科病棟と聞いて、どんなイメージが沸くでしょう?
怖い看護婦さん、強い薬、電気ショック、虐待・・・。
そんな『カッコーの巣の上で』みたいな怖いイメージはないでしょうか?

パク・チャヌク監督は、今回、精神科病棟をロマコメの舞台にしちゃったんです。
そんなこと考えますか?普通?

壁に絵が描いてある明るい配色のかわいい部屋で、みんな楽しそうに毎日を過ごしてる。
そんな風に考えたことってあまりないのですが、もしかして、これが本当の姿かもしれないと思ってしまうのです。

Saiborg3

この映画をみていると、患者さん一人ひとりが本当に魅力的なのですよ。
主演の二人に限らず。
もちろん、一般社会に出したら日常生活できないだろうなぁ・・・と思われる人たちですが、理性とか、常識を超えた魅力的な人々が描かれています。

まぁまぁ、現実とかけ離れているというご指摘もあるかもしれないですが、精神科患者のひとたちにも甘い夢を見る権利があると思います。

ピの歌声も一つの魅力になっています。

サイボーグでも大丈夫 公式サイト

10月 15, 2007 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/08/20

私たちの幸せな時間

以前、テレビでこの映画が特集されているのを見て、「見たいなぁ~」と思っていたのですが、「東京かぁ・・・きっと、無理だなぁ・・・」とあきらめていたところ、このお盆期間中にまだやっていることを知り、迷わず行ってきました。
これまた、東京に見に行った甲斐のあった映画でした。

Our_happy_time1

カン・ドンウォン演じる主役のチョン・ヨンスは、3人の人を殺した死刑囚です。
そこへ、イ・ナヨン演じる自殺願望の強い大学講師ムン・ユジョンがシスターである叔母に連れられヨンスを改心させるための面会に行きます。

それ以来、毎週木曜日は、ヨンスとユジョンが面会をする日になりました。
初めは気まずく会話もない二人ですが、後々「私たちの幸せな時間」へと変化していくことになるのです。

この物語は、韓国の人気作家が書いたベストセラー小説を映画化しています。
ですが、まるでノンフィクションのようなリアリティも感じる映画です。

Our_happy_time2

例えば、ヨンスの日本人じゃ考えられないような貧しさとか、常に家族に背を向けて生きるユジョンの気性の激しさとか。
なんか、本当にこんな二人がいたような感じがするんですよね。
韓国の映画の素晴らしさってそこにあると思うんです。
貧しい人にも、裕福な人にも焦点を当てて、尚且つ隣の国の話なのに日本人が見ても、「こんな人いそうな気がする」っていうリアリティ。
もちろん、全部が全部そうではないですが、登場人物の人間性にリアリティを感じる映画が多いんです。

国が変わっても、生活習慣は変わっても、人間の本質に違いは無いんだなぁ・・って優れた韓国映画を見るたびに思います。

そんなリアリティに加え、この映画では、「どうにもならないやるせなさ」が泣かせます。
「コイツは死刑になって当然だ」という死刑囚は日本にもいます。
でも、その死刑囚の本当の心のうちは、本人に聞かないと分からないですよね。
もしも、その死刑囚の本当の心のうちを知ってしまったとき、それでも、「コイツは死刑になって当然だ」と思えるでしょうか・・・。
というのが、その「どうにもならないやるせなさ」なんです。
また、その彼の心のうちが“恋愛”というフィルターを通して語られるために、余計切なく感じるのです。

Our_happy_time3

主人公は死刑囚ですから、当然“死刑”が大きなテーマになっています。
だからといって、ここで、死刑制度の是非について語るつもりはありません。
ですが、この映画のやるせなさは「デッドマン・ウォーキング」を見たときにも感じました。
死刑囚は、死ぬ間際になって改心したところで、誰からも許してもらえないのでしょうか?
もちろん、罪を償うことはとても重要です。
せめて、ヨンスが、一生、刑務所の中で罪を償いながら、毎週「私たちの幸せな時間」を過ごすことはできないのでしょうか・・。
そう訴えたくなるんです。

もしかしたら、見方を変えれば、ヨンスはユジョンに出会って、「人間らしさ」を取り戻しただけでも幸せなのかもしれないですよね。
心が凍ったままこの世を終えるのは、あまりにも気の毒ですから。

一方のユジョンは、ヨンスにいろいろと与えるだけではなく、彼から多くのものを貰っています。
心のぬくもりや、笑顔、優しさ。
何より、「人を許せること」を教えられたことが、彼女にとって最も大きな贈り物だったように思います。
彼女は“胸のうちに密かに抱えた憎悪”を“許し”に変えたことで、もう「自殺したい」とは思わなくなっているはずです。

Our_happy_time4


普通に見える人も、凶悪に見える人も、恵まれているように見える人も、それぞれが“いろいろな事情”を抱えて生きています。
「憎んでいる誰か」も、ある事情を抱えているかもしれません。
その人に「許し」を与えることで、違う人生が生きられるかもしれない。
この映画には、そう教えられました。

この映画の原作を拉致被害者の蓮池薫さんが翻訳しているというところに、その教えの重みを感じます。
今度、その原作も読んでみようと思います。

私たちの幸せな時間 公式サイト

8月 20, 2007 映画-韓国 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/09/20

グエムル -漢江(はんがん)の怪物-

恐らく、私の知る限りでは、世界で1、2を争うブサイク(^-^;)な怪獣・グエムルの物語。
ブサイクではあるけれど(しつこい!)笑いあり、涙ありのエンターテイメントでございます。

Guemur1

<STORY>
ソウルの漢江河川敷にある売店では、パク・カンドゥ(ソン・ガンホ)、その父・ヒボン(ピョン・ヒボン)、カンドゥの一人娘・ヒョンソ(コ・アソン)の3人が細々と生活していた。
しかし、ある日、その漢江から正体不明の怪物(グエムル)が正体を現す。
そこには物珍しさに大勢の人が集まるが、そのグエムルはとても凶暴であり、目の前にいる人間を次々と口の中に入れてしまう。
逃げ惑う人々。
その様子を最初から見ていたカンドゥは、人々を助けるべく奮闘するが、肝心の娘・ヒョンソを奪われてしまう。
娘を奪い返そうとするカンドゥだったが、グエムルは漢江の底へと姿を消してしまう。
翌日、グエムルによって殺された人々の合同葬儀が行われ、カンドゥの弟でフリーターのナミル(パク・ヘイル)、妹でアーチェリー銅メダリストのナムジュ(ペ・ドゥナ)もそこへ集まる。
家族全員がかわいがってきたヒョンソの死を悲しんでいたところ、グエムルに伝染病のホストである疑いがかかる。
実際にグエムルに接触したカンドゥはもちろん、その家族も強制的に病院に入院させられてしまう。
そんな中、カンドゥの元に死んだはずのヒョンソから電話がかかってくる。
「お父さん、助けて!今、下水道の中にいるの・・・・」
家族はその言葉を信じて、ヒョンソを探し始める・・・。


Guemur2 この映画が面白いのは、怪物を退治する物語でありながら、イケメンのヒーローが出てこないところにあるのです。
もしも、ハリウッドでリメイクなんてされた場合、イケメンの彼氏があらゆる知恵を使って、檻に囚われたかわいい彼女(金髪でスタイル抜群)を助けるために、怪物に立ち向かっていくことになるでしょう。
このグエムルには、そんな夢物語はない。
人物設定がすごくリアルに作り上げられている。
そこがねぇ、すご~く面白いのですね。
Guemur3
まず、さらわれた娘を助けるのは、恋人ではなく、家族。
それも、父親だけじゃなく、祖父や叔父や叔母も命懸け。そんな映画ができるのは、まず、韓国だけのように思う。それがすごく自然にできる国だから、映画を見ても何の違和感もない。

また、この家族が全員ちょっと問題ありで(^^;)
いつも、寝てるかボンヤリしているか、娘のことしか考えていないカンドゥ。
Guemur4 お爺ちゃんは、そんなカンドゥの面倒を見ながら、孫の面倒まで見てるし、弟は大学を出ておきながらフリーターだし、妹は銅メダリストだけど、ドジでノロマ。

これがねぇ、見ていて安心するんだよね。
怪獣から町を救うのは、スーパーマンじゃなくて、普通の人々なんだっていうのがね。
まるで自分に起きてる出来事のように感じながら見れるしね。
また、この家族がねぇ~、かなり笑えるのですよ(^▽^;)
夫婦漫才ではなく、家族漫才。
笑えるのは、家族だけでなく、市民たちも同様。
絶妙なポイントでコケたり、ドジったり、とってもおバカさんだったり。
ポン・ジュノ作品で言えば、『ほえる犬は噛まない』の皮肉のこもった笑いがここにもあるのね。

Guemur5 そういった家族のつながりを描いた側面もあるけれど、これは怪獣映画なのです。
しかもねぇ、これって韓国での原点になるじゃないかって思うのね。
日本で最も、最初に作られた怪獣映画は『ゴジラ』
あの映画では、太平洋で頻発していた核実験からゴジラという怪獣が生まれる。
この映画のグエムルは、韓国に駐在している米軍が流した劇薬が原因で生まれたと思わせるシーンがある。
思わせるだけで、それが原因とは断定しないけど。
出発点が似てるのね。
だからなのかなぁ、今回のラストも次のグエムルが現れるんじゃないか・・・という余韻を残して終わってるの。
これは、韓国初の怪獣映画で、進化はこれから・・・。
グエムルを超えるクリーチャーができてもいいしね。

Guemur6 怪獣映画とはいえ、B級では終わらせないこだわりを隅々に感じるのよ。
クリーチャーは『ロード・オブ・ザ・リング』、『キング・コング』チームに作らせたり(おそらく、自分と同じ映画オタク的な匂いを感じたのでしょう)、米軍兵士役で登場する俳優たち、実はハリウッド俳優(バイプレーヤーですが)だったり(1シーンしか出番がないのに)、あらゆる世代の人たちを登場させたり、ホームレスや、ビジネスマンや、デモ隊の反応を見せて、人間模様に奥行きを持たせたり。

そして、最後には、ホロッとさせるシーンが待っている。
ただし、このラスト、イケる人とイケない人、両方いると思う。
私としては、ダメ男だったカンドゥの成長の物語であり、彼が今後成し遂げていかなくてはならない宿命のようなものを感じたなぁ。
オープニングとラストで髪型がガラっと変わるのは、『殺人の追憶』と同じパターンですの。
今回は、あの時とは逆の展開かも。
ポン・ジュノ監督、次回作が楽しみな監督さんです。

グエムル -漢江の怪物- 公式サイト

9月 20, 2006 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/06/10

デイジー

韓国映画界が、今、香港で最も注目される監督を招いて制作したこの映画の悲しさに涙が止まらなかった。

Daisy3

<STORY> オランダのアムステルダム。 ヘヨン(チョン・ジヒョン)は、祖父の骨董店を手伝いながら、画家になるために街角で似顔絵を描く仕事をしている。ある時、そんな彼女のイーゼルの前に座ったのは、ジョンウ(イ・ソンジェ)だった。 彼は、国際警察(インターポール)の刑事で、張り込みをするために座った椅子が偶然ジョンウのイーゼルの前だった。 その時、ヘヨンはデイジーの鉢植えを持ち、韓国語を話すジョンウに惹かれてしまう。 それからも、度々ヘヨンの前に現れるジョンウ。 二人は、それ以外の場所でも会うようになるが、ある時、ジョンウが追っていた事件で銃撃戦が起き、ヘヨンが巻き込まれ、銃で撃たれてしまう。 それがきっかけでヘヨンは声を失ってしまう。 悲劇はそれだけではなく、ジョンウも負傷し韓国へ帰国。 しかし、ジョンウから届けられていたと思っていたデイジーが、それからも毎日届けられていた。 そこには、ヘヨンを遠くから見つめ続けていたパクウィ(チョン・ウソン)がいた・・・。

Daisy1_1オランダのアムステルダム・・。
フェルメールを生んだその国でヘヨンは絵を学び、
チューリップが有名なこの国で暗殺者・パクウィは物言わぬ生物・花を愛し、
ドラッグが合法化されているこの国で、ドラッグの流れを追っているジョンウ・・。
そんなキャラクター設定にもロマンを感じるんだよね。
暗殺者は植物が好きってのは、『レオン』みたいだけど、チョン・ウソンは花が似合う!

Daisy2_1私がこの映画にグッと入り込むのは、そのチョン・ウソンが登場してから。
何が良いってさぁ、そのチョン・ウソン演じるパクウィなんだよね。
花を愛する人は心清き人~♪
と日本では言いますが、愛するデイジーを育てるパクウィが、その土をペロッとなめて良い土かどうかチェックしているのを見て、「やばい、惚れる」と思ったのれす (^^;)マ、マニアック・・
しかし、そんな根は優しい彼も暗殺者なんてお仕事をしているので、一般人との接触はご法度でございます。
では、もしも彼が一目ぼれしてしまったら、どうするんでしょう・・。
それが、この映画に描かれているのですね。

Daisy4もちろん、そうなったら愛する花を彼女に贈りつづけるんです。
でもねぇ、近づかないつもりが、いつの間にか近づいちゃうんですね。
当然ですよ。
彼女ばかり気になって見てしまうんですから、そりゃ~、いつの間にか近づいちゃいますよね。
人間とは、無意識のうちに見つめている方向に動く動物なんですから。
その途端、見ている側としては、「それはダメよ。悲劇の始まりじゃないのぉ~\( ̄◇ ̄;)」と思いますよね。
しつこいようですが、彼は暗殺者ですから。

そんなことを堅気の私に言われなくったって、彼も十分承知です。
だからこそ、親しくなっちゃいけない。
でも、そばで見守るだけならいいじゃないか・・と思っちゃうんですね。
この辺が非常に切なくて、じれったいとこなのですよ。
「せめてお茶だけでも・・」「せめて食事だけでも・・」「せめてお話だけでも・・」と願うのです。
その辺の、「彼女に近づいちゃいけない・・、それでも傍にいるのが幸せで・・」「せめて、彼女だけでも幸せに・・」と願うパクウィの不器用な恋に、見ている私も泣けてきてしまうんです(T-T)
イ・ソンジェ演じるジョンウが彼女を幸せにしていれば、彼は近づく必要が無かった。
ところが、そこがこの映画の運命のいたずらなんですねぇ。
3人が出会った銃撃戦が全てを変えてしまったんです。

Daisy5この映画では最後に、
No matter what,the future can be changed
(たとえ何があっても、未来は変えられる)
という言葉が出てくるけれど、そこで、考えさせられるんです。
そうかなぁ・・。
そこで、もしも3人が出会わなかったら、こんなことは起きなかった。でも、3人が出会うことは必然的だったんじゃないか・・と考えたら、結局同じことが起きたんじゃないかってねぇ。
悲しい恋を描いた後に、必然や運命・縁について考えさせられるあたりが、アジア映画なのねぇ~。

ストーリーの他に、主演3人の演技も注目だけど、今回は美術にも注目。
特に、3人が生活しているそれぞれの部屋に、細か~く生活臭や好みが描かれているのね。
仕事に燃える刑事ジョンウの部屋は無機質な白と黒で統一されてたり、画家のヘヨンの部屋は高い窓から明かりをとっていたり、暗殺者パクウィはいつでも逃げられるようになっていたり・・。

『インファナル・アフェア』シリーズで注目されたアンドリュー・ラウ監督の始めてのラブストーリーは、不器用な男の切ない恋のお話だったけれど、かなり泣かせていただきました。
次回作は、リチャード・ギア主演でハリウッド進出が決定!しているとか。
今後が楽しみな監督さんでございます。

デイジー 公式サイト

6月 10, 2006 映画-韓国 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2006/03/20

タイフーン

ヤマハホールで行われた試写会に行ってきた。
韓国のスター、チャン・ドンゴン主演のアクション映画。typhoon1
監督は『友へ/チング』のクァク・キョンテク監督なので、リアルな映画なのかと思ったら、そうじゃなく、荒唐無稽なお話だったのでございます・・。


<STORY>
韓国領海を航海中だったアメリカ船籍の船が、アジア人を首領とする海賊に襲われ、乗組員は全員死亡。
積荷が全て奪われるという事件が起きた。
一般の船に見せかけたその船の持ち主は米軍であり、奪われたのは、日本へ運ぶ途中の核ミサイルだった。
沖縄から中国へ標準をあわせたミサイルを密かに設置するという極秘の計画だったため、この事件を他国に知られないように処理しなければならない事態になった。
韓国諜報部は、韓国軍で諜報活動の訓練を受けたエリート兵士のカン・セジョン(イ・ジョンジェ)に、事件解明の命令を下す。
セジョンが追う海賊の首領はシン(チャン・ドンゴン)。
タイに潜伏するシンを追って、セジョンはタイへと旅立つのだが・・・。

この首領のシンってのは、幼い頃に北朝鮮を脱北したの朝鮮人だったって話だったのさ。
typhoon2日本では、北海道で育とうと、沖縄で育とうと、中学生ぐらいまでは、ほとんど皆似たような生活を送るよね。
そっから、金持ちなるか、下流で暮らすかは本人次第・・・となるけれど、韓国と北朝鮮の場合、同じ民族で言葉も同じなのに、生活ぶりといったら国境を越えただけで180度変わってしまうんだよね。
だから、幼い頃に出会っていれば、友達になれたかもしれなかった二人も、そのうちの一人がわずかに北で生まれてしまったってだけで、敵同士になってしまったって話なのよ。
この映画では、それを伝えるだけなのに、スケールを大きくしすぎたんじゃないかって話なんだなぁ。

主人公のシンとセジョンには共通点があって、朝鮮人であること、同世代であること、家族思いであることってのが一致してるんだよね。
この最後の家族思いっていうのが、シンが朝鮮人であることを観客に感じさせる重要なポイントなんだよね。
その根っこの部分は一致していても、二人にとって大きな違いは、シンは国のために父と母を幼い頃に目の前で殺されたけど、セジョンの父は国のために殉職し、母は存命中ってことなんだよね。
typhoon3明らかに、シンは不幸な人生を送っていて、セジョンは父を亡くしつつも恵まれた生活を送ってきたの。
その育ちの違いは後の二人の人生に大きな影響を与えていて、シンは国を恨むようになるし、セジョンは国のために働くのが当然のように思って成長するのね。
そのね、キャラクター設定はいいと思うんだよね。
が、そこから、タイで海賊の首領になったり、人身売買の話が出てきたり、ロシアから核廃棄物を買おうとしたり、その核廃棄物をばらまこうなんて計画を立てたり・・・その背景が荒唐無稽なのよ。
スケールが大きすぎだし、あまりリアルなできごとに感じないの。
人物設定には、リアリティを求めておきながら、背景は荒唐無稽だから、どうにもアンバランスなB級映画の匂いを感じちゃうんだよね~。
だったらね、実際に脱北したけれど、韓国に入国できずに中国の山中で隠れながら生活し、韓国に復讐をする盗賊団とかにしてくれた方が、まだリアリティあったかなぁ。
話がロシアに飛んだときには、ちょっと退屈になっちゃったよ。

もしかして、北朝鮮脱北者のリアルな姿を韓国の人たちに見せるべきじゃないと思ったかな?
typhoon4そんなことを北朝鮮がしていると思いたくなかった?
いかにもアジアを股にかけて暗躍する海賊が朝鮮人だったってスケールの大きな話にすることで、今、実際に北朝鮮で起きていることから目を背けているような感じがしちゃうんだよね。
でもねぇ、残念ながらスケールを大きくしようとすればする程、リアリティが薄くなっちゃって。

チャン・ドンゴンは『PROMISE』よりも、こっちの方がいいし、相変わらず色気の漂う人ですね。
typhoon5でも、ちょっと今回は大げさかな?ってことが多々あり。
『PROMISE』に次いでこれだと、B級俳優と思われてしまうので、次回はもっとリアリティのある小さな役を選んだ方が賢い選択だと思われます。

今回、チャン・ドンゴンのお株を奪ったのは、イ・ジョンジェ。
哀愁があるはずのシンよりも、なぜかセジョンの方が哀愁が漂っていて、シンを憎みきれずに引き金をなかなか引けないセジョンを好演。
個人的に、久々だったジョンジェはやはりいい俳優でしたの。

イ・ミヨンは美しさを全て投げ出し、体当たりの演技を見せてくれるのね。typhoon6
見せ場が少なかったのが、ちょっと残念だし、彼女が病気だっていう悲劇的な設定は必要あったのかどうかちょっと疑問。


この映画は、4月8日に公開予定なので、ネタバレをするつもりはないけれど、ラストもちょっと・・・だったなぁ。
なんだか、結論を出すのを逃げて、美しく終わらせているような・・・。
結局、この映画で語ろうとしたメッセージは、なんだか甘いもので終わってしまったような印象かな。

細かいことを一切考えず、ただのアクション映画として見るにはいけると思うけど、細部が気になる人にはオススメしない一本。

タイフーン 公式サイト

3月 20, 2006 映画-韓国 | | コメント (1) | トラックバック (5)

2006/03/03

美しき野獣

3月1日の映画の日に、『ウォーク・ザ・ライン』を観た後、プログラムの関係上、あまり休憩時間もないまま、この映画のスクリーンに駆け込んだの。yazu1
どんな映画なのか、どうしてもこの目で確認しておきたかったから。
でも・・・、『ウォーク・ザ・ライン』でとっても心が温まった後のせいか、そこまでして観る必要があったのか、ちょっと考えちゃう映画だったなぁ・・。


<STORY>
チャン・ドヨン(クォン・サンウ)は、体当たりで捜査を行い、犯人逮捕のためなら暴力も辞さないソウルの刑事。
荒っぽく見える彼も、家族に対しては優しい男であり、母親は病院に入院中で、手術をしてやりたくてもその金が無く、父親違いの弟・イ・ドンジク(イ・ジュンムン)は刑務所から出てきたばかり。
そんなチャン・ドヨンの家族を優しく見守るのは、兄妹のように接してきたカン・ジュヒ(オム・ジウォン)だった。
義理の兄・ドヨンの存在を煙たがるドンジグだったが、それでも弟の面倒を見ようとするドヨン。
しかし、彼が一瞬目を放した隙にドンジグは殺されてしまう。
その日から、ドヨンは犯人探しに明け暮れる。
ちょうどその時、ドヨンが捜査していたマフィアを追っていた検事がいた。
彼は、オ・ジヌ(ユ・ジテ)といい、以前、担当していた事件で検察内部の不正を暴露したために、地方に追いやられ、久しぶりにソウルに戻ってきたばかりだった。
野心と不正の摘発に燃える彼は、マフィアを追い詰めるために燃えていた。
そんなジヌは、あまりにも、常軌を逸した捜査方法のために、停職処分となってしまったドヨンに声を掛ける。
彼は、純粋にマフィアを追い詰める刑事を求めていて、ドヨンはどうしても捜査を続けたかった。
そして二人は共同で捜査を始めるのだが・・。
yazu2
良かったのは、クォン・サンウの飛び蹴り。
あの高さとスピードは、おぉ~と思えるものがあったね。
それに、ユ・ジテのクールな表情。
なるほど、嫌味な検事っぽい感じが溢れておりました。
でも、それ以外は・・・なんだよね (ーー;)

なんて言うんだろう、大した事件も起きてないのに大騒ぎって感じがしたんだよね。
事件は起きてるよ。
ドヨンの弟の殺人事件ね。
ドヨンが刑事じゃなかったら、それもいいでしょう。
個人的な怨念を込めて復讐するってのがあってもね。
が、ドヨンは刑事でしょ。
明らかに職権乱用よね。これって。
何をどう考えても、法治国家において、「警察の捜査に個人的な私情はご法度」でして、「俺には法律なんて関係ない」なんて言うんでしたら、警察を辞めた方がいいでしょう。
それでもね、ジタバタしながら、「犯人を捕まえないと気がすまない~」なんていかにも野獣らしく吠えてる姿は、子どもっぽい。
yazu3
もう一つの難点は、マフィアのボス、ユ・ガンジン。
彼はいったい何をした?
人を2~3人殺した?ショッピング・モールを買収した?警察にも検察にも犬がいる?政治の世界にマフィアを持ち込んだ?
こう言っちゃぁなんだけど、スケールが小さい。
今や、IT企業のライブドアだって、世界を股にかけたマネーロンダリングの疑惑が起きている時代でしょ。
働き盛りの刑事と検事が血眼になって彼を追い詰めようとする意味が分からない。
民間人を食い物にして麻薬を売りさばいている(麻薬売ってるって話はチラッとでてきたけどね・・)とか、ロシアから銃器を密輸して子どもに売ってるとか、海外に窃盗団送り込んでるとか、こいつは本当に何とかしてくれ~!!って言いたくなるキャラにしてくれないとね。
別に逮捕されなくてもいいんじゃないのぉって感じになってきちゃって・・。

さらに言うと、マフィアのボスが急に慈善事業に目覚めるって?yazu4
それってぇ・・、『ゴット・ファーザー PART3』で、マイケル・コルレオーネがローマ法王と手をつなごうとしたやつじゃない・・(ーー;)なんて思っていたら、やっぱり。
娘の発表会の帰りに、階段から降りてくるところを待ち伏せして、銃乱射。
それって『ゴット・ファーザー PART3』のラストを丸パクリ。
あまりにもストレートにパクっているんでビックリしたよ ( ̄◇ ̄;)
お嬢さん、殺されなくて良かったね。


まぁ、全てについてそんな感じで、脚本がちょっと稚拙というか、小さなことを大げさに描きすぎる印象だったねぇ~。
警察や検察内部の不正を描きたいならそれなりに、マフィアの汚さを描きたいならそれなりに描くべきことがあるはずで、その辺が全て抜け落ちてる感じね。
でも、どうやら、私の周りの人は、すごくこの映画に入り込んで見ていたようで、クォン・サンウが号泣するシーンではすすり泣きすら聞こえてきたよ。

まぁ、私からは特にオススメしないけど、クォン・サンウやユ・ジテのファンなら楽しめるでしょう一本。

美しき野獣 公式サイト

3月 3, 2006 映画-韓国 | | コメント (8) | トラックバック (33)

2006/02/11

B型の彼氏

この映画で、散々最低人間とけなされたB型人間の私。
じゃぁ、随分腹が立ったのかと言えば、B型気質だからかそんなことは一切無く、たまに思い当たる節もあり(^^;)最初から笑える楽しい映画だったなぁ。
本音を言えば、字幕版だったらもっと良かったのに。
吹き替え版で残念だなぁ。type_b1

<STORY>
女子大生のハミ(ハン・ジヘ)は、合コンにも行かず、運命の人を待ちわびている。
ある日、ドジなハミは友達に送るメールを見知らぬ人に送ってしまう。
携帯に気をとられつつハミがバスを降りた瞬間に、ヨンビン(イ・ドンゴン)に激突!
その時、ヨンビンの勘違いでハミの携帯電話が壊れてしまうのだが、ヨンビンの携帯は無事だったことをいいことに、ハミに対して謝罪も思いやりも無い。
そんなヨンビンに激怒したハミだったが、彼ははハミがその直前に間違ってメールを送っていた相手だったことに気付く。
そのあり得ない確率の出会いに運命を感じたハミは、積極的にアタック。
そうして二人は付き合い始めることになったのだが・・・・。

血液型診断とは、日本で生まれた心理学らしいので、日本人にはかなり馴染みなんだよね。
韓国でも最近流行っているらしく、こんな映画ができたみたい。
いや~、これがなかなか面白くってさぁ、笑えるんだよね(≧▽≦)
このね、B型のヨンミンが本当におバカさんでさぁ。
そんなおバカさんを好きなっちゃうハミもおかしいんだよね。

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だってさぁ、出会い方が最悪なんだよね。
人が転んでる上に、携帯電話が壊れてるのに、自分はなんとも無いから良かったと言い切る男だよ。
ヨンミンは。
そこに運命感じちゃうハミって相当どうかしてるよね。
さらに、寿司屋でハミが刺身が苦手だと分かるとシャリだけ食べろと言い出すし。
ビニールパック入りのワインを飲みたいと言ってるのに一口もくれず、自分の分しか持ってないからと言い切るし。
人の髪型に向かって、それズラ??とか言っちゃうし。

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また、そんなヨンビンにイチイチ一喜一憂しちゃうハミもかわいいんだよね。
私だったら確実にヨンビンに負けずに自己主張しちゃうから無理。
あんな風に、「えぇ、どうしよう・・」と思いつつ許しちゃうハミがぴったりなんだよね。

まぁ、それに、ヨンビンはデリカシーは無い男かもしれないけれど、悪いことしたなと思ったら花束持ってかけつけるし、常にトランシーバーの電波が届く範囲に待機していて(半径何メートルよ(^^;))、困ったことがあったら即、助けに来てくれるし、愛のためなら恐怖症だって克服しちゃう。
ドキドキするようなことをさりげなく平気でしちゃうステキなところもあるのだ。type_b3

ヨンビンを演じるイ・ドンゴンは『パリの恋人』よりも数倍かっこいいし、ハミを演じるハン・ジヘも『夏の香り』より数倍かわいい。
しかし、この二人スタイル良すぎね。
二人とも八頭身??
イ・ドンゴンって優等生のイメージがあったんだよね。
こんなダラッとした男もやれるんだなぁってちょっと関心。
ハン・ジヘもすごくキュートだったなぁ。
この二人、なんかお似合いね。
type_b4

ヨンミンと同じB型人間として、B型の地位向上のために「そんなことないよ~!!」と声を大にして言いたいところだけど、映画の中で出てくる「血液型別行動心理テスト」で見事B型ゲット!しちゃった私としては(^^;)言い訳のしようもない・・・。
まぁ、まぁ、「周りの空気が読めない・・」とか、「自分の好きなことしかやろうとしない・・」とか、「何事もいい加減で大雑把・・」なところがあるかもしれないけれど、好きなことにはまっしぐらってことは、好きな人にもまっしぐらってことだと思うので、パートナーにしてみるとナカナカ楽しいと思われます・・。type_b5
みなさん、B型を嫌わないように・・お願いします・・。

軽~いロマコメを見たくなった時にオススメの一本

B型の彼氏 公式サイト


韓流(中)

2月 11, 2006 映画-韓国 | | コメント (9) | トラックバック (21)

2006/01/21

僕が9歳だったころ

先日、一ツ橋ホールで行われた試写会に行ってきた。
韓国で一昨年に制作されたこの映画のお話は、9歳の子供たちが暮らす日々を描いたもので、なかなか泣ける映画でございました。boku_9sai

<STORY>
9歳のヨミン(キム・ソク)は、ケンカが強くて優しい少年。
彼は、目が不自由なお母さん(チョン・ソンギョン)の手術代を稼ぐために、母には内緒でアルバイトをしている。
そんなヨミンを支えるのは、親友のキジョン(キム・ミョンジョ)とヨミンに密かに想いを寄せるクムボク(ナ・アヒョン)だった。
ある時、彼らのクラスに、転校生がやってきた。
彼女はアメリカ帰りのウリム(イ・セヨン)。
洋服も、持ち物も全てアメリカ製という彼女に、クラスの男子はみんな夢中になる。
どうやらヨミンも例外ではないようで、それをクムボクは面白くなく・・・。

つまりですねぇ、小学校3年生の男の子が経験する初恋の想い出話でございます。
韓国人は初恋話が好きだよねぇ。
ドラマや映画で、「先生~、初恋の話を聞かせて~!!」なんてシーンがよくあるなぁっていつも思う。
日本人よりもはるかにロマンチストな韓国人にとっては、初恋と初雪は欠かせないアイテムだねぇ~。

ヨミンが恋した初恋相手のウリムなんだけどね、この子がくせ者なんだよね。
小学生なのに、なかなかしたたかな女の子でして・・。
クラス全員を振り回しちゃう。
しかし、ヨミンにとっちゃぁウリムの性格が悪いことなんかお構いなしで、どんどん好きになっちゃうんだよねぇ。
ちなみに、ウリムを演じるイ・セヨンは、『宮廷女官チャングムの誓い』でクミョンの子供時代を演じていた子で、優等生のクミョンがもっとしたたかになった感じを大変上手に演じてるのよ。
チャングム』ファンは要チェックでございます。

その主役のヨミンが中々いい奴なのよ。
小学生なのに、男気があるの。
韓国男子は、幼い頃から気骨があるんだね。
目が不自由なお母さんのためにアルバイトをして、友達のためにケンカもするし、友達を助けるためだったら命がけで川に飛び込んだりもする。
自分の意見を曲げたりしないし、常に人のことを考えてるんだよねぇ。
いやぁ、「彼は将来きっといい男になるよ!」そう感じさせる少年だったなぁ。

前半はコメディタッチのほのぼのモードで進行するけれど、後半、少しずつシリアスになっていくの。
ヨミンが身に覚えの無いことで疑われたり、そんなヨミンをキジョンとクムボクが助けたり、ウリムの性格が悪いことに実は理由があることが判明したり・・。
彼らがね、みんな友達や家族のために一生懸命になるのよ。
そこが、すごく泣けるんだよねぇ。

わたしはねぇ、クムボクに泣かされたな。
今までウリムに言いたかったことが最後に爆発しちゃうとこ。
また、クムボクがね、顔ぐちゃぐちゃににして泣くんだよねぇ~。
その表情を見てるだけで泣けるの。

韓国映画を見ると毎度思うけど、どうも彼らはケンカ好き?
それは、男女問わずのようで。
今回は、小学生同士のケンカなのでかわいらしくて微笑ましいね。

日本では、昨年『ALWAYS 三丁目の夕日』で、あの頃はみんなが近所で支えあって幸せだった・・・。
と思える映画が製作されたけど、この映画にもちょっと通じるところがあって、

「僕が9歳だったころ、家は貧乏だったけれど、近所に住んでる大人も子供もみんなが支えあって暮らしてた」と訴えかける映画なの。

韓国では原作(『9歳の人生』)が130万部を売っている大ベストセラーだそうで。
日本人からすると、このお話がいつぐらいを設定しているのかちょっと分からないのが残念だけど、懐かしいなぁ・・と思いながら見る人もアリだし、

「ほぉ~、韓国の田舎ってのはこんな感じなのね~」と思いながら見るのも良しで、決して損はしないと思うので、お時間がある方は是非ご覧下さいませ。

僕が9歳だったころ 公式サイト

1月 21, 2006 映画-韓国 | | コメント (5) | トラックバック (9)

2006/01/15

ビッグ・スウィンドル!

韓国で高い評価を受けたこの映画。
タイトルの意味は「大バクチ」
キャッチコピーは“冒頭1分からダマされる!”
うーーーーん。「それはどうかなぁ・・」と思った映画だった・・(ーー;)big_swindle

<STORY>
韓国銀行から、50億ウォン盗まれる事件が起きる。
犯人のうちの一人(パク・シニャン)が車で逃走。
警察がその逃走車両を追うが、車は崖から墜落して爆発炎上し、乗っていた犯人は即死。
彼の名はチェ・チャンヒョク。
半年前に刑務所から出所し、刑務所で知り合ったガソリン(キム・サンホ)に50億ウォン強奪計画を持ちかける。
その話にで集まったのは、キム先生(ペク・ユンシク)、オルメ(イ・ムンシク)、ツバメ(パク・ウォンサン)の3人。
そこから、強奪計画が始まったのだが、チャンヒョクの死亡によって、50億ウォンが消えてしまう。
消えた50億ウォンを探し始めるキム先生。
一方、キム先生の愛人ソ・インギョン(ヨム・ジョンア)はチャンヒョクに兄・チャンホ(パク・シニャン・二役)がいることを知り、色仕掛けで近づき始めていた・・。

そうだなぁ、冒頭5分か10分ぐらいでなんとなくオチが見えてしまい・・・。
その後は、ひたすらそのオチを待っているような状態だったのだ・・・。

なんか、コンゲームで観客を驚かすことに重点をおいて作られているような感じがするんだよね。
もっとねぇ、掘り下げて欲しかったのですよ。
チャンヒョクとチャンホの関係、キム先生とチャンホの関係、インギョンとチャンヒョクの関係・・etc.ここをもっと深~くすると、怨恨の意味がすごく濃~く面白くなるのに、その辺のことをサラッと簡単に流しちゃってる感じがしたなぁ。
ちょっとねぇ、浅い印象が残ったな。
もう、この手の話は、『スティング』やら『レザボアドッグス』で散々見てきているので、そう簡単にだまされないんだよなぁ。big_swindle1

でもねぇ、パク・シニャンと、ヨム・ジョンアの演技に助けられてる部分もすごくあって、二人の色気ある三枚目風情が軽やかで楽しめていいんだよね。
特に、パク・シニャンは同じ映画の中で陰と陽を同時に演じているからね。
そのギャップが楽しめるね♪

ヨム・ジョンアは、『箪笥』よりこっちの方が好きだな。
ちょっと天然ボケが入ってるけど、したたかな感じがナイスだった。

後半、私が思っていたオチがあった後、まだ話が続いていて、そこから面白くなってきたんだけど、なんだかあっけなく終わってしまったのが残念。
ただ、登場人物たちのやり取りが軽快なので、あまり深く考えずに楽しめる。
重いものより軽いもの方が好きな方には楽しめるかも。

パク・シニャンのファンにオススメの1本。

ビッグ・スウィンドル 公式サイト

1月 15, 2006 映画-韓国 | | コメント (6) | トラックバック (10)

2005/12/16

アメノナカノ青空

二日続けての韓国映画。
この映画、原題は「・・・ing」
現在進行形という意味だけど、どうも邦題はしっくりこないねぇ。
まぁ、今に始まったわけではないけれど・・・。
2003年に韓国では公開されたこの映画が、最近の韓国ブームと、主演のキム・レウォン人気に乗って公開された。
作品の内容は・・・、またしても泣いちゃったんだけどね (^^;) ちょっと物足りなさが残る映画だった。

ing1
<STORY>
女子高生のミナ(イム・スジョン)は、幼い頃から病弱な上に手に障害があり、いつも手袋をしている。
入院と退院を繰り返す彼女は、学校に友だちも無く、唯一の友だちは母・ミスク(イ・ミスク)だった。
そんな時、ミナたちと同じアパートの下の階に住むヨンジェ(キム・レウォン)と知り合いになる。
最初、あまり彼に関心を持たなかったミナだったが、彼女の手にも奇異の目を向けず、楽しく話しかけてくる彼に心を許し始める。
そのうち、写真家であるヨンジェの撮影に付いていくようになり、二人はデートをするようになる。
しかし、二人の幸せはいつまでも続かなかった・・。
ing2
よくある病気モノのこの映画。
大感動するまでは、全体的にあと一歩といった感じだったのが、残念。
この主役のミナという子は、病弱だっただけでなく、手に障害があって手袋を手放せない。
私も今まで、実際に手に包帯を巻いて過ごしていた子を知っているけれど、引っ込み思案になるなんて、考えられないぐらい明るい人だった。
その辺の違いが、障害というもの対するお国柄がでているような感じがして興味深かった。
実際とのころは、人に寄るのかもしれないけどね。
で、今回はその障害というのが、“友だちのいない女の子”の象徴になっている。
“友だちのいない女の子”がはじめて心を許す人が、初恋の相手だった・・。
ing3
しかし、その辺りにこの映画の甘さが見える。
このミナ、とても友だちがいないような子に見えないんだよね。
病弱で入退院を繰り返している子でも、一人や二人友だちがいるわけで、障害がある=友だちがいないってのは、ちょっと安直な気がするなぁ。
まぁ、それがそれで良かったとしても、友だちがいない子というのは、なんとなく他人と距離を置いてしまうもので、初対面の人には見えない壁を作ってしまうもの。
ましてや、相手が男の子だった場合、そんなに簡単に心を許すだろうか・・なんて思っちゃう。
でね~、“亀”の使い方にも問題があるんだよね。
“亀”というのは、長寿の象徴であって、病気の女の子にこれがプレゼントされた場合は、「長生きしてね」というメッセージが隠されてる。
でも、今回、その“亀”は、ヨンジェが彼女の病気を知る前に登場する。
残念、もっと上手に使って欲しかった。
病気を知ってから、亀が出てきた方が感動的だったなぁ。
亀、かわいかったんだけどね。
病気を知る前にプレゼントされると、ただのかわいい亀。
知った後にプレゼントされると、「僕と一緒に長く生きて欲しい」のメッセージ。
小物の使い方一つで、随分印象が変わるんだよねぇ~。
ing4
主役のミナを演じるイム・スジョン、病弱な感じはしたな。
色が白くってねぇ。
ただ、もうちょっと偏屈で他人を受け付けない感じを出した方が良かったかなぁと思う。
彼女は、『箪笥』にも出ているけど、これよりは、『箪笥』の方が良かったなぁ。
今後が楽しみな女優さんね。

私の今回の、目的はキム・レウォンね。
本音を言いますと、彼の存在があんまりねぇ~、興味なかったんだよねぇ~。
が、今年の7月に『マイ・リトル・ブライド』を見たときに、良い演技する子だなぁ~っと気になり、ドラマ「屋根部屋の猫」でその思いを再認識。
この映画は、その「屋根部屋の猫」の後に撮影されたらしく、本人は脱ギョンミン(「屋根部屋の猫」の役柄)で必死だったらしい。
そんなギョンミンの影は見えなかったけどね~。
真実を隠しながらも常にミナに笑顔で接しようとする姿が自然で良いね。
が、個人的には『マイ・リトル・ブライド』のキム・レウォンの方が好きかな。
彼も、今後が非常に楽しみなんだけど、笑顔が無い演技も見てみたいので、次回作は是非、日本で公開して欲しい。

ミナの母を演じる、イ・ミスクは『スキャンダル』に出ていた女優さん。
さすがに演技はすごく巧いけれど、やはり、『スキャンダル』の彼女の方が好きだな。

ミナの描き方も物足りないけど、ヨンジェの描き方もちょっと物足りない。
ただのアルバイトが、彼女を好きになる瞬間をもっと上手に描いて欲しかった。
この瞬間に彼女を好きになり、その幸せをこの瞬間に失ったしまった。
といった感じのメリハリがこのヨンジュには無い。
私達の日頃の生活で、「あ、私、この人のことが好きだな」って思う瞬間っていうのが、必ずやってくる。
もちろん、いつの間にか好きになっているものだし、その愛情度が描くカーブはとても緩やかだけど、
“初めて意識する瞬間”ってのがあるわけで、その瞬間の高ぶりがあるからころ、後からやってくる悲劇の落胆は痛くなる。
ラストでキム・レウォンがその悲しみを知って、嘆き悲しむシーンはとても心を打つけれど、大感動というにはちょっと遠い。
幸せの絶頂の思いが強いほど、後から失う悲しみが痛くなるのは、『私の頭の中の消しゴム』を見れば良く分かると思う。

監督のイ・オニは、27歳でこの作品を撮ったらしい。
その若さで、このチャンスを与えられるってところは素晴らしいと思うけど、10年後にこの映画をもう一度撮ろうと思ったら、全く違う映画ができると思う。
監督の今後にも注目したい。

キム・レウォンが好きな人や、ほんわかとした映画が好きな人にはオススメの一本。

アメノナカノ青空 公式サイト

12月 16, 2005 映画-韓国 | | コメント (9) | トラックバック (30)

2005/12/15

トンケの蒼い空

今年大ヒットした『私の頭の中の消しゴム』で人気上昇中のチョン・ウソンが、『武士-MUSA-』の後、『私の~』の前、2003年に出演したのがこの映画。
その3作品を並べてみると、チョン・ウソンはいろんなタイプの役にチャレンジしてるんだねぇ~。
映画も他の二つと比べると、ほんわかした感じのあったかぁい映画でございました。tonke1

<STORY>
幼い頃に母を亡くしたチョルミン(チョン・ウソン)は、刑事の父(キム・ガプス)と二人で暮らすが近所をウロウロして食事をもらい歩くチョルミンはトンケ(=野良犬)と呼ばれるようになった。
小学生のトンケが警察へ父に会いに行くと、父はトンケの友達として警察犬になれなかった犬を与える。
彼は、その犬にトンケというあだ名を付け、学校へ行くときもどこへ行くときも一緒に行動するようになった。
しかし、高校時代サッカー部の先輩にトンケを食べられてしまう。
そのことに怒った彼は、トンケを食べた先輩のうちの一人を半殺し同然に殴り、逮捕。
そして、そのまま高校を中退してしまう。
数年後、トンケは父の金をせびりながら暮らしていた。
そんな彼の元へMJK(ミリャン・ジュニア・クラブ)と名乗る人たちが尋ねてくる。
彼らは、トンケと同じように高校を中退した人たちで助け合うボランティア団体だという。
はじめはあまり相手にしていなかったトンケだが、そのうち、彼らと一緒に行動するようになる。
彼らは、犬のトンケ以来の友達だった。
そしてある時、家に帰ると自分より若い女の子・チョンエ(オム・ジウォン)が家にいた。
彼女はスリの常習犯だったのを父が家の手伝いをするようにと連れて来たのだった。
「妹ができたと思って一緒に暮らせ」という父の言いつけのもと、トンケには新しい生活が始まった。

tonke2
高校を中退して、ケンカすることと食べることぐらいしか能が無い男、トンケ。
そんな彼の人情溢れる日常を描いたこの作品。
いや~、今年の韓国映画では、『マルチュク青春通り』の次ぐらいにケンカのシーンが多い映画だね。
ってかさぁ、韓国の映画とかドラマって「あぁあぁ、またケンカしてるよ」って映画多いよね。
しかも、素手のケンカね。

まぁ、それは良いとして。
この映画のポイントは、トンケが高校を中退して何も仕事をしない男ってところにあるのよね。
韓国は日本と同じぐらい、いや、日本以上に学歴社会。
そんな社会で、トンケみたいな高校中退でニートのような子は社会の底辺みたいな扱いをされちゃうのね。
仕事してない上に、喧嘩っ早いからね。tonke3
いつ犯罪者になってもおかしくない。
でも、トンケはとてもラッキーな子で、お父さんが刑事だからね。
犯罪寸前でいつも助けてもらっちゃう。
そうすると、観客は、彼をどうしようもないヤツだと思っちゃう。
仕事もしないで、父親に養ってもらってて、ケンカばかりして。
ところが、彼にもいいところがあった。
家族想いで、友達想い。
そうするとね、「どうしようもない田舎モノだけど、良いヤツじゃ~ん」と思えてくるのよ~。

tonke4
お父さんは邦画『KT』や『バンジージャンプする』に出ていたキム・ガプス。
この父子の関係がすごくいいのよねぇ~。
男同士だからね、口汚く、ののしり合ってばかり。
その二人の間には誰も入れないような愛情を感じるんだよね。
なんかねぇ~、微笑ましい父子なんだなぁ~。

が、ただ一つ残念だったのは、トンケがこの映画の中であまり成長しないんだよね。
結局、最後もケンカで終わってしまって、これからトンケはどうやって生きていくのかってことが見えないのが残念。
私はねぇ、映画を見ながら「トンケは、こんな生活をしていてはいけないってことに気付くべきでしょ」と思いながら見てたのね。
でも、結局気付いてくれなかった。
野良犬のトンケは、チョンエという新しい家族と一緒に家に帰るってのは、それでいいけれど、こんな生活は卒業するんだって姿勢も見せて欲しかったなぁ・・ってことにちょっと残念。

tonke5

でも、全体的に流れているほんわかとした空気と、時折クスッと笑えるセリフは充分楽しめた。
おバカなトンケだけど、母親がいない寂しさを噛みしめるラストにはジーンときたなぁ。

チョン・ウソンは来年以降、『サッド・ムービー』とアンドリュー・ラウ監督作『デイジー』が控えているけれど、どんな表情を見せてくれるのか楽しみになってきた。
『私の頭の中の消しゴム』でチョン・ウソンを知った人や、チョン・ウソンの意外な一面を是非見てみたい人にオススメの一本。
『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンのイメージを大事にしたい人にはオススメしないかな。

トンケの蒼い空 公式サイト

12月 15, 2005 映画-韓国 | | コメント (3) | トラックバック (6)

2005/12/04

TUBE

2003年の韓国映画。
存在は知ってたんだけど、どんな映画なのか良く知らなくて、ペ・ドゥナが出てるってことだけ知ってたのよね。
WOWOWでやっていたので、録画して鑑賞してみた。
でも・・・、かなり退屈だったよ・・(ーー;)tube1

<STORY>
チャン刑事(キム・ソックン)は凶悪なテロリスト・ギテク (パク・サンミン)を執拗に追いかけていたが、いつも追い詰める寸前で逃げられてしまう。
そんなある日、スリのインギョン(ペ・ドゥナ)から連絡が入る。
彼女はギテクが地下鉄に乗り込んだところを目撃している。
その地下鉄には市長が乗っており、ギテクは市長を人質に地下鉄ジャックをするのが目的だった。
インギョンからの連絡を受けて地下鉄に向かうチャン刑事だったが、既にギテクの計画は始まっていた・・。tube2

オープニングから激しい銃撃戦が繰り広げられて、もしや、迫力満点の刑事モノでは・・と期待してしまうけど、残念ながら、この映画の中で最も刺激的なシーンはそこだけ。
そこから続くのは、ハリウッド映画の焼き直しね。
『スピード』のちょっとひどいパクリって感じかな。
どのセリフも、どの場面もどっかで見たことあるものばかりの寄せ集め。
BGMは魅力が無くて、邪魔なだけ。
途中から、かなり退屈だった。tube3

その原因は、登場人物のキャラクター設定にあるね。
悪役のテロリスト・ギテクが、政府にだまされた秘密組織ってのは、よく分かったし、それを隠蔽しようとする政府ってのも良く分かったけど、どうにも現実味が無く・・。
刑事もこのギテクに恨みを持ち続けていたってのも良く分かるけど、その元凶がイマイチつかみづらく・・・。
恋人を殺されたの?その設定も安易過ぎだし。
インギョンも、どこから出てきたどんな娘なのかが、さっぱり分からない。tube4

その割りに、登場人物が多く、無駄と思えるシーンも多い。
そんなところに、時間を割くならキャラクターの掘り下げにもっと時間をかけてくれと願うばかり・・。
結局、自己犠牲の精神で美しく散るって・・、本気でオイオイヾ(ーー;) と声を掛けちゃったよ。
そんなにゆっくり走ってるんだったら、飛び降りて全力疾走したら?・・・。
正直、現役高校生の方がもっと良い脚本書けるよ・・・。tube5

しかし、この映画、脇役の皆さんはテレビドラマでおなじみの人が登場するので、韓国ドラマファンは、「あ、この人知ってる」 なんて楽しみながら見ることもできるでしょう。
ペ・ドゥナは、相変わらずかわいいね。

これを見るなら、『スピード』を見たほうが楽しめると思う。




WOWOW

12月 4, 2005 映画-韓国 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2005/11/24

親切なクムジャさん

これ、おもしろい。
すっごく面白かった~。
気になっている人には、是非観て欲しいけど、できれば、先入観なしで観て欲しいので観終わった人だけ読んでね♪kumuja1

<STORY>
20歳のクムジャ(イ・ヨンエ)は、「ウォンモ君誘拐事件」の犯人として刑務所に入所。
刑務所の中では、他の囚人達に対し、常に親切に接してきたことから“親切なクムジャさん”とあだ名を付けられる。
そんなクムジャさんが13年の刑期を終え、出所。
“親切な”クムジャさんが出所してくるのを待っていた伝道師は、彼女の態度が豹変していることに気付き、愕然とする。
実は、クムジャさん、13年前の誘拐事件に関して‘ある人’の罪をかぶって犯罪者となっていた。
その‘ある人’に対する復讐を果たすため、長い年月刑務所であらゆる人に親切にしてきたのだ。
ようやく、13年間密かに計画してきた復讐劇を始めるときが来た・・・。

クムジャさんはとても親切。
困った人を助けるためなら、殺人だってするぐらい親切。
でも、その‘親切’は、全てが‘出所後の復讐のため’だった。kumuja2
実はクムジャさん、「したたかなクムジャさん」でもあるの。
ここのねぇ、‘親切っぷり’がすごくおかしいんだよね~。
もう、周りの人が見事にクムジャさんの手の上で転がってるの。
人のいい伝道師とかさぁ、純粋なケーキ屋とかさぁ、囚人仲間とかね。
囚人仲間なんて、「クムジャさんは天使」とか言って、信じきっちゃってるの。
魔女が死んでいく姿すら、なんだかコミカルだし、伝道師もケーキ屋も当然、美人にコロッとだまされちゃうのね。
‘親切’の裏には‘見返り’があるのよ~。
女は怖い生き物なんですよ~。
注意しましょうね~。

そして、コミカルなシーンが一転復讐劇へと変貌していくのね。
しかし、今回見事なのは、「クムジャはどうやって復讐したか」ではなく、「復讐したクムジャは何を思ったか」なのよ。
「精神が開放されると思ったのに・・」
本当は喜ぶべき復讐の結末に涙が溢れる。
当然なんだ。
なぜなら、クムジャは無罪じゃないから。
あくまでも彼女は共犯者だから。kumuja3
殺人犯の共犯者であることを、それから一生背負っていくのよ。
ここで登場する、ユ・ジテがいいんだよねぇ。
怨霊ぽくってね~。

そして、今回も、パク・チャヌクの演出が冴えてる。

あらゆるものに対し、コントラストで強調する。
美人と犯罪。
親切と魔女。
前半のコミカルと後半の復讐劇。
黒いクムジャと白い雪。
ピュアな人たちと犯罪者たち。
このピュアな人たちというのは、娘・ジェニーであり、ケーキ屋の青年でもある。
クムジャの罪悪感は、そうやって強調されていく。

そして、主役のイ・ヨンエ。
彼女ね、『JSA』、『ラスト・プレゼント』、『春の日は過ぎ行く』、ときて、この一年ぐらい『宮廷女官 チャングムの誓い』で演技を観察していたのだけど、「この人は、チャングムのような役よりも、冷たくてイジワルな人の役のほうが似合うかも・・」と思っていたので、今回は、ずばり的中のハマり役だと思った。kumuja4
もう、それ以上にイ・ヨンエの良いとこすべてパク・チャヌクが引き出してるよねぇ。
本当に、今回のイ・ヨンエは良い演技してたなぁ。
イ・ヨンエはパク・チャヌクに出会えて幸せだね。

それに加えて、復讐されちゃうチェ・ミンシク。
あの見るからに生理的嫌悪感たっぷりの感じがなんともすごいよね~。
出番は少ないが、印象はかなり濃い (^^;)

ラストは、クムジャさん切なさたっぷりの雰囲気で終了。
あのクムジャさんを見て、「あなたは、そんなところに顔を突っ込んで、罪悪感がキレイさっぱり真っ白になって消えるの?消えないでしょ??」と思わず聞いてみたくなった。

これは、単なる復讐劇ではなく、復讐しても消えない思いを描いてる。
観終わった後、クムジャの罪悪感が強く心に残った。

強いメッセージを持ちながら、娯楽性もある傑作。
できる限り多くの人に見て欲しい一本。

親切なクムジャさん 公式サイト

11月 24, 2005 映画-韓国 | | コメント (36) | トラックバック (96)

2005/10/29

私の頭の中の消しゴム

泣いたよ。
最近、涙腺がゆるゆるなんで、泣くと思ってたけど、やっぱり泣いた。
たまには、こうゆうメロドラマにひたって泣くのもいいよね。
keshigomu


<STORY>
スジン(ソン・イェジン)は、不倫相手でもある会社の上司と駆け落ちするはずが、相手が待ち合わせ場所に現れない。
その日の帰り、コンビニでコーラを買うが、コンビニを出たところでそのコーラを忘れていることに気付く。
コーラを取りに戻ると、ある男(チョン・ウソン)がコーラを手に出てきたところだった。
自分のコーラをこの男に取られたと思ったスジンは、彼からコーラを奪いその場で飲み干してしまう。
しかし、その後、そのコーラはスジンの買ったものではなく、彼のものだったことが分かるが、その時には、彼はどこにも見当たらない。
気分を新たに、会社に職場復帰したスジン。
そこで、彼女は支店を出す仕事に就く。
ところが、支店の内装工事を開始する日に、肝心の内装業者が現れない。
彼女は、父が経営する建築会社に内装を依頼する。
そこへ、父が派遣してきたのはあのコンビニで出会った男だった。
彼の名はチョルスといい、スジンの父の会社で、気は荒いが仕事は確実な作業員として働いていたのだ。
彼とコンビニに出会ったことを忘れられずにいたスジン。
それは、チョルスも一緒だった。
その後、二人は当然のように恋に落ち、結婚。
いつかは、自分で設計した家に二人で暮らすことを夢見るチョルス。
夢のような新婚生活を送る二人だったが、物忘れが激しいスジンは、病院へ検査に行く。
検査結果は一週間後と言われたスジンだったが・・・。

お話としては、ありがちかもしれないね。
keshigomu_1孤児として育った男と、お嬢様の恋、そして難病だもん。
でもねぇ、決して悲劇的にならないんだよね。
そこが、良かったなぁ。
たとえそれがどんなに許せなかったことだとしても、その事実を受け入れること。
スジンのセリフを借りれば、「心の扉を一つ開けること」
その精神が、最後には前向きに感じさせて良かったなぁ。

スジンが難病にかかってしまったことに苛立ち、怒り、葛藤するチョルス。
このチョルスがいいんだよね。
幼い頃に母に捨てられて、宮大工の弟子として育てられたチョルスにとって、家族はその宮大工だけ。
やっとスジンという新しい家族ができたのに、「また一人になってしまう」その思いが泣かせる。
それでも、「心の扉を一つ開けて」難病の彼女を受け入れ、二人で生きていこうと決意する彼の姿がまた泣ける。
でも、実際問題、それは無理。
スジンからのお別れの手紙に泣ける。
「やっぱり無理だよね」と、見ているこちらもネガティブな気分になった後、ラストに見た二人の姿には、「0になったら1から出直せばいい」という前向きな気持ちが見えた。

チョルスを演じるチョン・ウソンがかっこいいんだよね~☆
『MUSA』は、内容的に・・・(ーー;)なとこがあったんだけど、「チョン・ウソンを知っただけでもいいか」 と思って帰った私。
今回も、MUSAに続き、言葉は少ないけれど、目で愛を語る男を情感たっぷりに演じております。
気を失って倒れたスジンを、お姫様だっこして颯爽と走り去るその背中がステキなんだよねぇ。
その上、出会った頃はモサッとした感じだったチョルスが、スジンと恋愛していく過程で少しずつ垢抜けて、ラストには本当に美しくなってるんだから、すごいよねぇ。
また、大工の作業着が似合うんだよねぇ。

今後の、チョン・ウソンにも注目ねぇ ( ̄- ̄)b

始まりからラストまで、登場人物の感情を追うことで物語が進んでいくので、その感情に入り込めなければ、最後までこの映画には乗れないでしょう。
それに、もしかしたら、実際にスジンのような病気にかかった人を抱える家族の人が見たら、甘いと思うところもあるでしょう。
それでも、もしも、家族やパートナーがアルツハイマーや認知症になってしまったらどうるするだろうか・・・・。
と考える良い機会なので、全ての人に見て欲しいと思うな。
年齢・性別を問わず、全ての人にオススメの一本。

実は、私もボールペンを良くなくす人でして・・・。
かばんの中を探ると2~3本出てくることもありまして・・・。
そんな自分が心配になりました。

この映画の元ネタは、「Pure Soul~君が僕を忘れても~」という2001年のドラマらしく。
私、そんなドラマの存在すら知らなかった・・・(ーー;)

私の頭の中の消しゴム 公式サイト

10月 29, 2005 映画-韓国 | | コメント (56) | トラックバック (167)

2005/10/23

春香伝

「あぁ~、これは映画館で見たほうが良かったかも・・・」と思った2000年の韓国映画。
今年の7月に公開された『マラソン』で自閉症のマラソン選手を演じたチョ・スンウくんのデビュー作。
「コレのチョ・スンウもすごくいいよ~」と友人から教えてもらったので、鑑賞☆
syunkouden_1


<STORY>
ある劇場の舞台では、一人の歌い手(チョ・サンヒョン)によりパンソリ「春香歌」が歌われていた。
そして、画面はパンソリをバックに物語が始まる・・。
昔むかしの南原では、新しい長官が赴任してきた。
長官には、16歳の息子・夢龍(チョ・スンウ)がいて、彼は将来役人になることを目指し、家にこもって勉強の身であった。
赴任から一ヶ月、春を祝う端午の節句の日に両親が留守なこともあり 「南原の景色を見たい」と遠出をする。syunkouden_2美しい山々の景色を眺めていた夢龍は、ブランコに乗る美しい女性を見初める。
彼女は、春香(イ・ヒョジョン)といい妓生(キーセン/引退した芸伎)の娘だという。
その春香を自分の元につれてくるように手下に言う夢龍だったが、春香に軽くあしらわれてしまう。
それから数日、寝ても覚めても春香のことが忘れられない夢龍。
ある日の夜、改めて春香の家を訪ね、結婚の申し込みをする。
始めは気が乗らない春香だったが、「一生幸せにする」という誓いの元、その夜、夢龍と結婚の契りを交わす。
その日以来、日々春香の家に通い愛を交わす夢龍だったが、二人の幸せは長くは続かなかった・・・。

syunkouden_3お話としては、韓国のお伽噺。
その語り部となるパンソリにしても、画面に写る景色もすごくダイナミック。
なもんで、「あぁ~、やっぱり劇場で観ておけばよかったぁ・・・」と思ったわけで。
画面全体が一枚の絵のようなショットばかりで、しかもロングばかりなので、テレビだとイマイチ表情が伝わりにくい。
大きな画面じゃないとねぇ、表情が読めないんだよねぇ。残念。
それでも、小さな画面を追ってるだけでも、この映画が持つダイナミックさとか、繊細さとかは十分伝わってくるけどね。

ダイナミックなのは、パンソリや、景色だけじゃなく登場人物たちの感情もダイナミック。
泣いて叫んですがりつく。
韓国映画やドラマの中で何度も見たそんな景色も、叫ぶように歌うパンソリがバックにつくと、彼らの熱い感情もさらにグッとくる。
春香が夢龍のために信念を貫き通す姿は、ホントに激しい。
別れたくないと服を引き裂き、ロバに乗って去ろうとする彼に引きずられ、浮気はできないと痛みに耐え、最後には牢獄に入ってしまう。
そんな彼女を称える歌、春香歌。
同じく耐え忍ぶ恋が好きな日本人。
でも、きっと日本だったら、彼女は夢の中の人でした・・なんてことになって、
彼女は何も言わずにどこかに消えてしまうんだろうな。
強く、激しく自己主張する国民性が見える映画だったなぁ。

この映画で面白いのは他にもあって、それは、お話の間に時折入るパンソリを歌う舞台のシーン。
雰囲気的には~、浪曲とか長唄とか、一人の人が歌に乗せて物語を語る感じ?
歌の雰囲気は全然違うけどね。
でさ~、お客さんが老若男女がいてね、その上、みなさんすごく熱心に聴いててさ、で時たま合いの手入れたり、手拍子したりするのさ。
これがね~、すごいんだよねぇ。
私なんか、あのパンソリだけ聞いてたらまるで呪文だから寝ちゃいそうだけどね(ーー;)
言葉の意味が分かると分からないじゃ、これだけ違うんだね。
だからねぇ、ノリからすると、歌舞伎みたいな感じかな。
お話も大衆向けにできてて、最終的にはめでたしめでたしだしね。
観客が、合いの手入れて舞台を作り上げているような感じも似てる。
監督もきっと、観客とパンソリが一つになって作り上げているという感覚があったんだろうね。
観客を抜きにしたパンソリは考えられず、それで、この舞台のシーンを入れたんじゃないのかなぁ・・。
特に、必要も無いかなって最初思ったけど、「あぁ、舞台だとここでこうして盛る上がるのねぇ」って思ったことも多々あったから、挿入されてて良かったと思うな。

チョ・スンウはですねぇ、「デビュー作じゃないよね」って言いたいぐらいどっしり感があったね。
なるほどね、デビュー当時からレベルが高い人だったんだねぇ。
なんだろ、すごく自然で、溶け込んでる。
その上、あの若さで「あの人だったらなんとかしてくれる」と、思わず頼りにしてしまう存在感があるのよねぇ。
なんでしょうねぇ。
次回作も楽しみですわ。

そうそう、パンソリについて知りたい人は、詳しく解説しているサイトを見つけたので、そちらをどうぞ。

韓国の伝統文化「パンソリ」

10月 23, 2005 映画-韓国 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2005/10/03

エンジェル・スノー

この映画、劇場公開時に見ようと思っていたのを見逃していて、見なくちゃなぁと思っていたところ、ビデオが出てきたので、鑑賞~。
ただ、心配なのは、民放の深夜にやってたらしいんだよね。
ってことは、字幕だったけど、カットされてるのかな?angel_snow

<STORY>
ソギュン(イ・ソンジェ)と、ジヌォン(コ・ソヨン)は、結婚してから6年目のカップル。
二人の間には中々子供ができないことが悩みで、二人で産婦人科に既に3回通って人工授精を試みる。
が、3回とも失敗。
ジヌォンの妊娠をあきられたソギュンは、養子を迎えようと提案する。
が、ジヌォンはあきらめきれない。
そして、4回目の人口受精の結果、めでたく妊娠。
喜びもつかの間の数週間後、胎児に病気が発覚し、二人には、厳しい現実が待っていた・・・。
これ~、号泣映画かと思った。
そうじゃないのね。
いや、それはそれで良かったっす。
最後にジーーーンと来たし。
これ、イタリアで実際に起きた話が元になっているのね。
結婚もしていない私にとっては、不妊に悩む夫婦の話なんて、ちょっと他人事のように感じるけど、主役の二人の設定がすぐ隣にいそうな雰囲気を持っているために非常に入り込みやすくできてるね。
子供ができないもどかしさから、つい、夫に当たってしまったり、ちょっとしたことで不機嫌になってしまったり、女性だったら共感できるようなセリフや行動が自然に織り込まれているところも良かったね。
それに加えて、旦那の何気ない優しさが非常に良かった。
さりげないんだよな~。
ちょっと感情的なジヌォンを正面から受け止めてるしね。
バカなことばっかり言って、でも実は、しっかり行く末を考えているそのソギュンの姿もすごく良かったね。
主役を演じる、コ・ソヨンだけど、これより、『二重スパイ』の方がかわいいと思ったな~。
ってことは、女優として成長してるってことなので、今後が楽しみです。
旦那のイ・ソンジェは、『美術館の隣の動物園』、『アタック・ザ・ガスステーション』、『ほえる犬は噛まない』に続いてこれね。
私、この、『ほえる犬は噛まない』大好きで~☆
『ほえる犬は噛まない』が見たいーーーーーー。と思いながら、イ・ソンジェ見てた。
この映画でのイ・ソンジェ、髪型が茶髪パーマのせいか、印象がいつもと違うなぁ。
いやぁ、でもすごく自然に映画に馴染んでいたので、うーーーん。いいねぇ。
映画のラスト、すごく考えさせるような終わり方をしているけれど、
不妊症に悩んでいる方、子供が欲しいと思っている方、悩んで、思っているだけでは子供はできません。
ぜひ、まずこの映画を見てみることをオススメします。
次の行動を起こしたくなるかも。
そして、子供のいない人は、子供を作ることについて、真剣に考えるかもしれないですよ。

10月 3, 2005 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/10/01

四月の雪

我が地元の映画館は、平日ともなると作品によっては“ほぼ貸しきり状態”になることも多く、いつも“いつかつぶれてしまうのでは・・・(ーー;)”と心配になり、“もし、つぶれたら、私はどうやって生きていけばいいんだろう・・・”と本気で自分の心配をするおバカな私。
そんな我が地元にも、韓流ブームが押し寄せてきた。
レディースデイということもあってか、お姉さま方が多くの席を埋めていた。
april_snow

<STORY>
舞台照明監督をしているインス(ペ・ヨンジュン)は、電話で呼び出される。
妻が交通事故に遭い、こん睡状態にあるという。
手術室の待合では、見知らぬ女性(ソン・イェジン)がうつむいて座っていた。
その後、警察に呼ばれたインスは、妻がその女性・ソヨンの夫と一緒に車に乗っていたところ、事故に遭ったことが分かった。
二人は、不倫の関係にあったのだ。
しかも、その事故で相手の車の運転手は死亡。
インスとソヨンは二人で被害者の葬式へ謝罪に出向くが激しくののしられてしまう。
それ以降、二人の間にあった壁が少しずつ取り払われていき、二人は恋に落ちてしまう。
つかの間の幸せを味わう二人だったが、インスの妻がこん睡状態から目を覚ます、そしてソヨンの夫は・・・。
“不倫”をテーマに描く恋愛ドラマ。
残念ながら、“パートナーの不倫に直面した時にどんな感情が生まれるのか”について、明確な表現が見えてこないため、全体的に曖昧なまま終わってしまった感じだなぁ。
インスもソヨンも悲しくて泣くけれど、どんな風に悲しかったんだろう。
打ちひしがれたのか、怒りでいっぱいだったのか、ただ悔しかったのか・・。
大事なのは、ただ泣くのではなく、“どうして”泣いているかでしょう。
この映画で最も大事なのは、その一番最初の“パートナーの不倫”についての感情だと感じている。
そのときどう思ったかによって、その後の行動が決まってくる大事な感情でしょう。
悔しかったら、復讐心で相手の奥さんに手を出すだろうし、悲しみで打ちひしがれていたら、互いに傷をなめあうかもしれない。
ホ・ジノ監督は、大げさな演技をさせたくなくて、静かな演技を求めたのかもしれないけれど、30代前半の男性が、妻に裏切られて、あんな風に落ち着いていられるかなぁ。
結局、監督の見せたい感情が見えないまま終わってしまった感じがするなぁ。
もっと、慌てたり、取り乱したりした方が、現実味があって良かったのに。
二人が恋に落ちる段階も??で、本当だったら、何枚も壁があって、その壁を一つずつ取り除いていくと思うんだけど、このインスとソヨンの場合、何も無い田舎町ですから、ちょっとホテルでも行きましょうか・・・って感じよ。
実際そうなのかな?
本当は、最初はちょっとホテルでも・・って感じだったのが、真剣な恋へと発展していくつもりだったんでしょ?
でもなぁ、二人の間の関係が、最後まで体だけの関係に見えますが・・(^^;)
途中で、お互いのパートナーについてののしりあったり、感情ぶつけ合ったりしないの?
大事なのは、“お互いにどう思っているのか”じゃないの?
その、“お互いに関する感情”が見えてこなくて、曖昧な感じを受けるのよね~。
恐らく、ヨン様のようなタイプの俳優さんには、その場の感情に合ったセリフを言わせた方が的確に演出できたと思うな。
一つの気の利いたセリフが、多くのファンの心を喜ばせるタイプの俳優さんでしょう。
きっと、ファンのみなさんも、画面に向かって愛を語るのを期待していたと思うしね。
もっと、その場の感情を表現するようなセリフをしゃべらせてあげても良かったのでは?
俳優として、ファンに無理に媚びる必要もないかもしれないけれどね♪
その場の感情を明確に多くの観客に伝えるってことは、非常に難しいことなんだな。と見ている私も感じた一作でした。
せっかく裸を見に来たのに、あれじゃぁ物足りないわよね~(≧▽≦)ガハハ」と上映後に大声で嘆いていた方が印象的でした(笑)

四月の雪 公式サイト

10月 1, 2005 映画-韓国 | | コメント (9) | トラックバック (34)

2005/09/29

南極日誌

韓流ブームと言うし、私も実際、その世界にどっぷりだけれど、人が思うほど韓国映画の上映本数は多くない。
韓流スターが出ている作品もいいけれど、スターが出ていない地味な作品にも、実は良い映画がたくさん隠れているのが韓国映画の良さだと思っている。
とはいえ、今日ご紹介するのは、韓国BIG4(ソン・ガンホ、チェ・ミンシク、ソル・ギョング、ハン・ソッキュ)の一人、ソン・ガンホの作品だから、スターは出ているし、内容的にもちょっと微妙な作品だった。antarctic_journal

<STORY>
チェ・ドヒョン(ソン・ガンホ)率いる探検隊は、南極到達不能点を目指し、探検を続けていた。
あと、60日で1日中日が昇らない日が来てしまう。
それまでに、到達しないといけないため、隊員達も必死だ。
ある日、80年前にイギリスの隊員によって描かれた日誌を見つける。
80年前ということもあり、ところどころ読めなくなってしまっているページなどもあるが、貴重な資料として最年少の隊員のキム・ミンジェ(ユ・ジテ)が保管することになった。
ミンジェは父のいない家庭で育ったのだが、テレビに出ているチェ・ドヒョン隊長を見て以来、隊長に憧れ、今回隊長と共に行動するために、この南極探検隊に参加した。
しかし、一日、一日と日が過ぎるにつれ、隊員の体調も悪くなるのだが、隊長の頭には南極不能点に行くことしか無かった。
そして、そんな隊長にミンジェの知らない過去があったのだが・・・。
これは、「南極という極限の地で起きる人間の精神崩壊」を描いるんですけど・・・。
いや~、途中まで『遊星からの物体X』みたいな映画で、どっかからクリーチャーが出てくるのかな?とか、思ったんだけど、そうではなく、「この人はどうして崩壊してしまったんでしょう?」と、監督が観客に問いかける映画なのね。
↓ネタバレあり(映画を見てからお読み下さい)
その崩壊の構造について、いくつか説が立てられるようになっていまして、
1.イギリス人探検隊の怨霊が隊長に乗り移った
2.子供が自殺したことが隊長のトラウマになり、隊員の死をきっかけに精神崩壊してしまった
3.「到達不能点に到達する」という欲望に取り付かれてしまい、それしか考えられなくなってしまった
以上の3つが隊長の精神崩壊の原因と考えられます。
この映画の問題点はそこにありまして、以上の3つの出来事を次々と起こすのですが、それぞれに関して、全く答えを出していないのです。
「あれ?あの時幽霊いたわよねぇ」とか、「あの子供の話がやはり・・」とか、「隊長には到達不能点しか見えていない」とか、観客はいろいろ考えるのですが、映画がそれに対する答えを用意していないため、戸惑ってしまう人も多いはず。
そこが、賛否分かれるところでしょう。
壊れてしまうのは隊長なのです。
何度も南極に挑戦してきた隊長の目指すところは、「到達不能点」のみ。
そのため、常に見も心も鍛えてきた。
隊員たちにも口癖のように「強くなれ」と言ってきたけど、その言葉を息子にも言ってしまった。
父親に見捨てられたように思った息子は自殺してしまい、妻とも離婚。
それでも、「到達不能点」のみを目指してきた。
そして、今回も「不能点」を目の前にして隊員の急病。
本当は助けを呼ばなければいけないところで、何かがブチッと切れてしまった。
目の前にあるのは白い雪と到達不能点のみ。
まるでイギリス探検隊の隊長の亡霊が乗り移ったかのように一心不乱に「到達不能点」に向かうのだが、
そこにあるのは、隊長の心にある「到達不能点に到達する」という欲望のみ。
が、本当に到達したとき、そこなんでもないただの点だったことに気付く・・・
本当だったら、隊員の体調不良で戻らなければいけなかったものを、自分の欲望のために強行した結果、そこには空しさしか残っていなかったというお話で、到達不能点に残されたミンジェはベースキャンプと連絡が取れないまま死んででしまうのかも・・というところで終わっております。
壊れきってしまった隊長は、南極物語のタローとジローのようにアザラシでも食わないと、いつかは白骨化でしょう。
↑ネタバレ終了
これは“いい映画ですか?”と聞かれれば、“いいえ”と答えるでしょう。
だって、南極に追いやられたような落ち込んだ気分になるもん。
でも、二度とは経験できない“南極”を知る良い経験にはなるかも。
気分がドヨーーーーン(ーー;)とするのが苦手な人には絶対に薦めません。
落ちますよ。かなり。
それでも、隊長がおかしくなって基盤食っちゃったり(@@)、ノコギリギコギコするとこなんか、ガンホ兄さんにしかできないのよねぇ。
ガンホ兄さんの壊れた演技を見れたので、私的には満足していたりもします。
ヒューマンで温かい映画を期待する人には、何度も言うようだけど、絶対に薦めません。
が、極限状態に追い込まれた人間の精神崩壊を見たい人には、オススメします。

南極日誌 公式サイト

9月 29, 2005 映画-韓国 | | コメント (4) | トラックバック (24)

2005/08/04

恋する神父

またまた韓国映画。

そして、クォン・サンウの魅力を探求する第2回『恋する神父』であります。
koisurushinpu

まず、そのストーリーはというと・・。
まじめな神学生のギュシク(クォン・サンウ)は、後1ヶ月で聖職授任式を経て神父になる予定。
ところが、親友のソンダル(キム・イングォン)のせいで、罰を受けるはめになり、田舎の小さな教会に送られてしまう。
そこで、精神修行をすれば無事、聖職授任式を迎えることができる。
しかし、平穏無事な精神修行を送るはずだったのが、その教会の神父の姪・ボンヒ(ハ・ジウォン)と出会うことで、心が乱されていく。
アメリカ帰りの彼女は実に奔放で、型破り。問題を起こしてばかり。
女性に免疫のないギュシクは、彼女を更正させることでこの精神修行を終えようと誓うのだが・・。
神父と自由奔放な女の子のロマンティック・コメディ。
ま、結局のところ、ボンヒを好きななってしまったギュシクは、恋を取るか、神父になることを取るかという選択に迫られる・・・というお話なの。
さて~、私にとってのこの映画の最大の疑問は、「ハ・ジウォンは“神父か恋か”に迷うほどの女の子か」な訳で・・。
ついこの間まではニコニコしていたのに、そこへもっとステキな男性が現れると、「オッパ、ミアネ~♪」なんて言いながら鞍替えしそうなタイプに見えてしょうがない・・ (ーー;)
それは、TVドラマの「バリでの出来事」とか「秘密」からくる彼女への偏見なんだろうなぁ・・。
ロマンティックコメディなんだから、細かいことには気にしないとして・・、映画はですね~。
セリフもカットもストーリーも想像を超えていないのですね。
とても無難な作品でございます。
神父の恋を扱っているものの、いつまでも、イエスを敬愛し続ける優等生な主人公が主役だし、“モムチャン”クォン・サンウも今回は脱ぐことも無く、サンウとハ・ジウォンのきわどいシーンもないので、最後まで決して神を冒涜することもない作品に仕上がってるね。
親友・ソンダルの堕落っぷりが唯一リアルな神学生を知るための鍵になりそうだけど、堕落の詳細を見せることも無い。
総合すると、私には刺激が足りないなぁ~。
えぇ~ (@@)神学生ってそんなことしちゃっていいのぉ~???ってのが観たかったのよ。残念。
だってさぁ、そうでもなかったら、神学生を主役にする必要なかったじゃん。
クォン・サンウにあの制服着せたかったんだねぇ~。ってことなの??
仕事を取るか、恋愛を取るかの葛藤なんて、なにも神学生じゃなくてもあるしね。
さて、今回のクォン・サンウの魅力を探れ!だけど、そうだなぁ~。
これは、『マルチュク青春通り』でも思ったんだけど、一人静かに思いつめるシーンとか、わりと良いかなぁ。
陽な部分より陰の部分の方が、魅力的に見えるな。
思い悩みそうなタイプに見えるもんね。
神学生を主役にしなくても良かったじゃない。
なんて言ってみたものの、神学生たちの生活には興味津々だったよ。
もともと知りたがりの私。
聖職授任式のシーンなんて、もっと詳しく見たいとすら思ったよ。
コレ見てて、邦画『ファンシィダンス』を思い出したなぁ。
久しぶりにまた見たくなったよ。

8月 4, 2005 映画-韓国 | | コメント (4) | トラックバック (13)

2005/08/03

マルチュク青春通り

またしても韓国映画。

今回は、現在TVドラマ「悲しき恋歌」が放映中のクォン・サンウ主演映画『マルチュク青春通り』
martyuk

そのストーリーは・・。
1978年の韓国。カンナムに引っ越してきた高校2年生のヒョンス(クォン・サンウ)は、マルチュク通りの男子高校に転校した。
しかし、そこはガラの悪いことで有名な高校で有名で、生徒たちは毎日のように喧嘩に明け暮れていた。
おとなしく、なかなか友達のできないヒョンスだったが、体育の時間にバスケで活躍したことをきっかけに、ウシク(イ・ジョンジン)やハンバーガー(パク・ヒョジュン)と仲良くなる。
喧嘩が苦手なヒョンスだが、学校では毎日喧嘩が頻発している。そんなある日、通学に使っているバスの中である女の子に一目惚れする。彼女が不良にからまれているのをウシクやハンバーガーと助けたことから仲良くなる。彼女は名前をウンジュ(ハン・ガイン)と言い、隣の女子高の3年生だった。
それ以来、ヒョンスはウンジュに話しかけるようになるのだが・・・。
70年代後半の韓国を舞台に高校生たちの青春を描く物語。
「火山高」、「天国の階段」、「悲しき恋歌」と見てきたけれど、どうもクォン・サンウの魅力にイマイチ気付かない私・・・(ーー;)
そんな私に課せられた今回の任務は・・・「クォン・サンウの魅力を探れ」
公開から3週目にも関わらず、劇場はほぼ満席 (@@)おぉ~。
近頃の韓流ブームはわかっているつもりでも、毎度、毎度驚かされることばかり。
夏休みだからか?とも思ったけど、その客層は、どうも夏休みとはさほど関係ないような (^^;)
なるほど~、クォン・サンウ大人気なんだね~ φ(..)メモメモ・・ダイニンキナリ。
ちなみに、本日の朝一の作品でほぼ満席だったのは、『アンパンマン』とこの『マルチュク青春通り』のみ (@o@)ほぉ~
韓流の客層を見ていて、毎度うれしくなるのは、普段あまり映画館でお見かけしないような人たちが劇場に押しかけていること。
韓国映画をきっかけに、どんどん劇場に足を運んでくれるようになると、劇場も活気が出て、新作もどんどん入ってくる。
是非、何度でも足を運んで欲しい~☆
さて、『マルチュク青春通り』だけど、70年代後半に高校時代を過ごした人には、「へぇ~、韓国ってこうだったのぉ~」「その音楽懐かしいねぇ」なんて感想も聞こえてくるはず。
実際、その世代は日本の韓流ファン世代だったりするので、そう思いながら観ていた方も多いでしょう。
が、その当時、幼稚園~小学生だった私には、「だから何・・?」だったりする・・。
なんか、ストレートに言うと、「監督の自己満足じゃないの~?」
ちょっと苦くて切ないあの頃の思い出って感じのぉ、単なる思い出話で終わっちゃってる。
監督がその世代なんだよね。監督の歳を調べなくても絶対そうだと思ったよ。
なんか、私的には、その頃の高校時代に韓国の政治が落とした影のようなものを感じ取れるような映画にして欲しかったな。
そうじゃないと、なぜ78年を舞台にしたの?と思ってしまうし、この頃の韓国がどんな感じだったのか注釈のように入れてくれないと、傀儡(かいらい)軍なんてあだ名の鬼教師の存在も、「お前らがそんなだから民主主義が進まないんだ」なんて教師のセリフもあまりピンと来ない。
となると、「この時代を良く知らない奴らは置いてけぼり」のような雰囲気を感じるわけで、それって自己満足?だと思っちゃうんだよね~。
せめて、あのときの僕はあんな感じだったけど、今はこんな感じ~ってのを入れてくれるともっと分かりやすくなったかな。
さて、今回の私の任務である「クォン・サンウの魅力」だけど、そうだなぁ。“モムチャン”クォン・サンウのバリバリっと割れた腹筋を見ることができるね。
筋肉好きの方はどうぞ。
バリバリっと割れた筋肉にはあまり興味が無い私には、“静”のクォン・サンウが魅力だったな。
積極的で前向きなクォン・サンウより、おくてでちょっといじけた感じのクォン・サンウの方が魅力的な感じがしたなぁ。
好きな子が目の前にいるのにどうしたらいいか分からない。とか、自分もバカ騒ぎしたいけど、どうしたらいいか分からないとか、そんな、ちょっと消極的な演技をしているときの表情がぴったりあってる気がしたなぁ。
うーーん。でも、きっとファンの人は全く違うとこ観てると思うけど (^^;)
それと、私は今回“お初”でお見かけするハン・ガインは、かわいかったな。
が、「かわいい」以外の印象が無く・・。
今度は、しっかり演技をしている彼女を見てみたい。

マルチュク青春通り 公式サイト

8月 3, 2005 映画-韓国 | | コメント (4) | トラックバック (16)

2005/08/01

マラソン

さて、さて、今日も韓国映画でございます。
なんと、この映画、ほとんどの映画館で既に終了しているところもあるらしく、ギリギリ間に合ったよ/(^-^;)アブナイアブナイ
見たかったんだよねぇ。


marathon1まず、そのストーリーは。
20歳のチョウォン(チョ・スンウ)の好きなスポーツは、マラソン。好きな動物はシマウマ。彼は自閉症という障害を抱えている。
母・キョンスク(キム・ミスク)は、チョウォンの弟チュンウォン(ペク・ソンヒョン)や夫(アン・ネサン)や自分の生活よりもチョウォンの面倒を優先してきた。
チョウォンに良かれと思うことは、何でもやらせてきた。
その中でも、特に力を入れていたのは、マラソンだった。
チョウォンより1日でも長く生きることを夢見て、今までチョウォンをコーチしてきた母だったが、彼に専属のコーチを付けてフルマラソンをさせることを決心する。
が、そのコーチのソン先生(イ・ギヨン)は、飲酒運転で捕まった際の罰として社会奉仕活動をするために、彼の学校に体育指導をしに来たのだった・・・。
そして、何事にもだらしないこのコーチと母が度々対立するようになり・・・・。
いや~。母親とは偉大なり
子供がいない私にとって、子育ての困難は想像するしかないけれど、障害を持った子供を持つ母親のそれは想像を絶する。
そんな私は、この映画のチョウォンと母のようなほほえましい姿を見るともう、それだけで泣けてくる。
そう、この二人の関係はとても、微笑ましい。
チョウォンが、弟には敬語を使うくせに、コーチには敬語を使えないことも、食事中にオナラをしてしまうことも、TVで動物王国を見るのが大好きなことも、すぐ人まねをすることも、全てがすごく微笑ましい。
marathon2この、前半の微笑ましいエピソードの数々があったおかげで、チョウォンと母、コーチ、家族の関係が手に取るように良く分かった。
何より、チョウォンがグッと身近な存在に感じたなぁ。
スーパーで買い物をするシーンがあって、チョウォンはお母さんにメモを見せてもらっただけで買うもの全部覚えちゃうの。
そんなチョウォンの姿を見ながら、スーパーにメモを持たずに出掛けると、必ず一品忘れ物をして帰ってくる私は、あぁ~、その能力う・ら・や・ま・しぃーーーーーと思ったもんです。 (ーー;)
そんな私には、お母さんが近所のバカ女に発した一言「うちの子の記憶力は、あんたの千倍なんだからねぇ~!!」にドキッとする・・・・・ヽ(^▽^;ヽ)オ、オッシャルトオリデ
そして、後半は思いっきり泣かされる (T_T)
まず、お母さんに同情するわ。胃に穴ぐらい開くよな~。
母の無償の愛。チョウォンのマラソンへの情熱。
この、マラソンって競技がまた、良いんだなぁ。
マラソンって競技そのものが、「自分との戦い」ってイメージのスポーツだもん。
走ってるの見てるだけで、がんばれ~。って思ってくるし、すご~いって思うもんね。
私にとって印象的だったのは、後半、一人残されたチョウォンが扇風機の風を感じながら、その場で走り始めるシーン。
あぁ、そうだよねぇ、風を感じたいよねぇ、走りたいよねぇ・・とチョウォンの気持ちが伝わってきて、なんかすごく泣けたよ。
『オアシス』で障害者の恋愛を描いたときもすごいと思ったけど、今回の『マラソン』もすごいよなぁ。
日本では避けられがちな障害者というテーマについて、正面からしっかり描こうという姿勢が見れるもんね。
そこが、日本映画には無くて韓国映画にはあるパワーにつながってきてると思う。
障害がテーマにはなっているけれど、気持ちが重くなったりすることなく、爽快な気分になれる。
興味がある人全てに、是非観て欲しい。
あ、そうそう、ちょっと気になったことといえば、今回とぉ~っても自然な演技を見せてくれたチョ・スンウ。
相当な観察力が必要だったと思うなぁ。
そんな彼の次の作品は舞台を予定しているらしい。
それも、なんとロック・ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」。
ヘドウィグやるのかなぁ・・・・。
日本じゃ三上博史が演じてるんだけどね。
ちょっと想像つかないなぁと思って。
どんな風に変身するのかちょっと見てみたい気がしたな。
マラソン 公式サイト

さて、この映画を見て、日本の障害者の方たちのスポーツ事情はどんな感じなんだろう。と思った人にオススメの一本。
ableご存知な方も多いと思うけど、日本では、 スペシャルオリンピックス日本という団体が、知的障害のある人に向けてスポーツ・トレーニングなどをしている。
そのスペシャル・オリンピックスに参加しているダウン症の青年と自閉症の青年の二人がアメリカにホームステイに行く様子をドキュメンタリーにした作品が、この『able
これは、誰かが演じているというドラマではなく、リアルなドキュメンタリーなので、彼ら二人を見ていると、まるで自分が親になったかのようにドキドキしてくる。
もちろん、英語どころか、人とうまくコミュニケーションとることさえ困難な彼らだけど、まわりにいる人たちの愛情がその障害を越える瞬間を、このドキュメンタリーを通して見ることができる。
多くの人に是非見てもらいたい作品なので、もしも、レンタルショップなどで見かけた際は、ご覧になって欲しい。
スペシャルオリンピックスと『able』についての詳細はこちら↓
スペシャルオリンピックス日本 公式サイト
able-エイブル- 公式サイト

8月 1, 2005 映画-韓国 | | コメント (17) | トラックバック (29)

2005/07/30

花嫁はギャングスター

さて、昨日に続いて今日も韓国映画の話題。
昨日は暗~い映画だったので、今日はバカ映画・・・・極端すぎるよね・・(ーー;)
この『花嫁はギャングスター』、実は韓国で大ヒットしたらしい・・。
以前WOWOWで放映されたものを録画。


legendofunjin1簡単にストーリーを説明すると・・・。
ウンジン(シン・ウンギョン)は暴力団で伝説的な手柄を上げ、それ以来女組長をしている。
彼女には、実は幼い頃に離れ離れになった姉がいた。
手下たちに行方を捜させ、再会することができたのだが、姉は末期癌で死期が近づいている身だった。
唯一の肉親である姉の最後の願いは、ウンジンが結婚して幸せな家庭を持つこと。
ウンジンは姉の願いをかなえるべく、まじめで優しく平凡な公務員・スイル(パク・サンミョン)と身分を偽って結婚することに。
スイルはそんなウンジンを疑い始め、隣のサメ組はウンジンたちの組の縄張りを奪おうと暗躍し始めていた・・。
もしも、暴力団の組長が女で、彼女が結婚することになったら!?
アクション満載のコメディ映画。
これって、マンガの臭いがする。
中学生以上が読むような、ちょっとお色気のあるマンガ。
ガハハと笑って、読みきって終わり。
とりあえず、笑ってナンボでしょ。と思ったから、思う存分笑っておいたよ。
笑ってるうちに一気に見終わっちゃった (≧▽≦)
legendofunjin2う~ん。でも~、突っ込みどころは満載で・・・、大満足って感じではないなぁ。
私の希望としては~、もっと『色気が欲しい』んだよね~。
主役のシン・ウンギョンもマジでなりきってたもんだから、女の子っていうより、男の格好した女って感じなんだよね。
日本で言えば『姐御番長』なわけなんだけど、姐御ってさぁ、かすかな色気を伴ってこそだと思うのよ。
この映画の最後の最後で彼女の笑顔がすごくかわいいってことが分かったんだけど、あの笑顔、最初の頃からチラチラ見せて欲しかったなぁ。
これは、結婚相手にも言える。
結婚相手のパク・サンミョンはすごく良いと思うんだけど、ときめく (*^。^*)って感じじゃぁないのよ。
だから、彼を組の兄貴分にして、恋に落ちる相手を対立する「白ザメ組」のNo.1にして欲しいのよ。
でね~。そのNo.1はウンジンと互角で戦う色男って設定にして欲しいんだよねぇ。
気は優しくて力持ちな男が恋に落ちた相手は、なんとあのウンジンだった。
って話にして、若くてかっこよくてアクションできる男の子 (名の知られてない新人希望) をキャスティングしてくれれば、もっとノリノリで見るよ~ (^▽^@)
(なんだよ、目的はそれか・・・・・(ーー;))
ま、そうなると結婚まで時間がかかっちゃうんで、ストーリー自体を変えなきゃいけなくなっちゃうね (^^;)
どうせ、ありえなさが売りなんだから、とことんありえない話にしちゃおうよ。
そうしたら、日本でもヒットが狙えたと思うけど。
シン・ウンギョンのアクションはなかなかだったなぁ。
白ザメ組の“日本のヤクザで修行してきた(笑)”No.1と一対一で対決するシーンは、黒澤明の『姿三四郎』そっくりで、びっくりしたよ (@@)

ただなぁ、ちょっと全体的に品が無いんだよな。
このてのB級バカ映画に品を求めちゃいけないけど、なんか、女として見てて、え~~ (><)それはちょっと・・ と、思うことなきにしもあらずだったので。
最初にも言ったけど、どうやらこの映画、韓国では大ヒット!!だったらしく、パート2もできてて、さらにアメリカでリメイク権も売れたらしい。
2かぁ・・・、あまり興味沸かないなぁ・・。
バカ映画を見ながら、「バカじゃないの~ (≧▽≦)」なんて突っ込み入れながら見るのがお好きな方にオススメ。
花嫁はギャングスター 公式サイト

7月 30, 2005 映画-韓国 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/07/29

4人の食卓

あぁぁぁ。今日、1つ歳をとってしまった・・・・。
とりあえず、笑っとくか (^▽^;)ハハ・・、メデタイ・・・・・・・・?


私のどうでもいい話は、その辺にして。
先日、WOWOWで放映されていた韓国映画『4人の食卓』が家にあったことを思い出し、見ることにした。
TVドラマ『パリの恋人』以来、パク・シニャンのほかの役を演じているのを見てみたいと思っていたからということもあり、公開当時見たかったのに見れなかったってこともあったから。
4table1
チョン・ジヒョンとパク・シニャンが出てるホラー映画。っていう情報以外は何も知らずに見たこの映画。
な、なんとも暗い・・(ーー;)
まず、そのお話は・・・

インテリアデザイナーのジョンウォン(パク・シニャン)は、近々結婚予定。
彼の住むアパートは婚約者が出入りして、着々と同居の準備を始めている。
キッチンにあるテーブルも、そのうちの1つ。
ある日、ジョンウォンには、そのテーブルに、いるはずのない子供が二人座って寝ているのが見えた。
その二人は、以前ジョンウォンが目撃した、電車の中で母親に睡眠薬を飲まされて死亡してしまった二人の子供だろうか・・。
婚約者にはそれが見えないようだ・・。
見えないものが見えることで悩むジョンウォンだが、誰にも相談できないでいた。
そんな時、同じく、見えないはずのものが見えるヨン(チョン・ジヒョン)に出会う。
ジョンウォンは、ヨンならあの二人の子供の謎が分かるかもしれないと思い始めるのだが・・。
4table2
最初にも言ったけど、ホントに暗い・・・(ーー;)
このタイトルの『4人の食卓』というのは、4人家族の話ではなく、その食卓自体が一般的な家庭をあらわしているという象徴的な存在。
韓国ドラマや映画で、「明るい家庭」を表現するのに、よく“食卓”が出てくる。
おじいちゃん、おばあちゃんから孫まで食卓を囲んで、みんなで仲良く話をしながら食事を楽しむ。
あぁ、このうちは家族みんな仲良くて平和なんだなぁという象徴的な場面。
この映画には、そういう、「明るい家庭」は出てこない。出てくる“食卓”には、“家族ではない人”が座る。
そこにいないはずの子供。長男がいない食卓にいる婚約者。全く他人の男と女。
これは、家庭が病んでいる、崩壊しているという意味につながってくる。
では、なぜこの人たちは病んでいるのか、なぜ家庭は崩壊したのかという謎解きがこの映画のテーマ。
食卓から家族を連想させ、それを核家族、家庭崩壊に結び付けている点はすごく面白い観点だと思った。
ただし、その謎解きから出てくる真実が残酷すぎる気がした。
私が、映画でやって欲しくないことは、子供が酷い目に遭うこと。
この映画にも、その“子供が酷い目に遭う”というシーンがでてきて、それが、主人公ジョンウォンの“見えないものが見える”理由につながってくるんだけど・・・(ーー;)
心理的なことより、画像が与える衝撃の方が大きくて、あまり良い気分がしなかった。
その謎解きも、ちょっとね~、不満あり。
ヨンというキャラクターがちょっと中途半端なまま終わった気がした。
ヨンの見えないはずのものが見えるという能力は、いつからだったんだろう。
事件後かなぁ。事件前かなぁ。
ヨンの親友のオンニ(お姉さん)も結局どんな人だったのか分からずじまい。
結論を言うと、どれが真実で、どれが真実ではないのか、解決をしないまま映画は幕を閉じてしまう。
後は、観客の解釈にお任せ。という感じ。
でも~、私としては、家庭崩壊が何を生んでいるのかとか、核家族がもたらす弊害は何かについて、監督としての主張をしておくべきだったと思う。
映像はね、すごくきれいだし、衝撃的なシーンが多いの。
全体的な印象としては、流れてるカットやシーンはすごく印象的だけど、そこにある話は曖昧としているという感じだね。

でも、やはり、パク・シニャンはいい俳優さんだと思ったよ。
すごく感情に直結した表情するのね。
それが、大げさではなく、すごく自然に出てる。
表情を見てるだけで、セリフが無くても何を考えているのか伝わってくるなぁ。
この映画、パク・シニャンがいなかったら、見るのつらいなぁ。
それぐらい、彼の演技は見ごたえあった。
 ↓→コレ、オススメね。

チョン・ジヒョンは・・、『猟奇的な彼女』とか『僕の彼女を紹介します』の時の彼女を期待して見ると裏切られるし、かわいく見えるシーンも、あのほっそりしたスタイルがいきるところも、美しい髪がいきるシーンもない。
でも、ラストシーンの笑顔はすごく印象的だったな。
が、チョン・ジヒョンじゃなくてはダメだったか?と聞かれると、ちょっと疑問。
四人の食卓 公式サイト
パリの恋人 公式サイト

7月 29, 2005 映画-韓国 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/07/01

マイ・リトル・ブライド

青山にあるシアターイメージフォーラムへ『マイ・リトル・ブライド』を見に行ってきた。ここって、公式サイトには渋谷駅から徒歩5分て書いてあるけど、宮益坂の上にあんだよね(ーー;)もっと駅に近ければいいのに・・っていつも思う。
my_little_brideま、愚痴はその辺にして、ストーリーを説明すると・・・。
高校1年生のボウン(ムン・グニョン)は、ある日、危篤状態のお祖父さんからお願い事をされる。「死ぬまでに、お前とサンミン(キム・レウォン)が結婚式をあげるところを見たい・・・」サンミンとは、幼い頃から兄妹のように育った人で、ボウンには結婚相手には見えない・・。現在、大学生のサンミンにとっても、まだまだ遊びたいと思っていた矢先の出来事だった。そんな二人も、大切なお祖父さんのために・・・と結婚を了承して、即結婚を式を挙げることに・・・、そして、大学生と高校1年生の結婚生活が始まった・・・。幼い新婦と大学生の結婚生活を描いたロマンティックコメディ。

my_little_bride
これ、ストーリーだけ見ると、なんだか少女漫画の世界だけど、そこから想像する以上に楽しめた。
何が良いって、主役の二人がすごくいい。
特に、ムン・グニョンが超ーーーーーーーーーーかわいいのだ(^-^)
えぇ?この子こんなにかわいかったっけって思うぐらいかわいい。
なんか、インタビューによると、こんなに明るい女の子を演じるのは初めてとのことだけど、そんなこと、全く感じない愛らしい高校生だったよ~♪
ま、「愛」を語るには、まだ若すぎるかもしれないけど、そんな初々しさがヒジョーーに良かったね~。
それに加え、キム・レウォンもすごく良かったね。ちょっとねぇ~、びっくりするぐらい良かった。
人気の笑顔も良かったけど、真剣な表情も良かった。次回はシリアスも見てみたいなぁ~。
ラストにね、ちょっと、それはやりすぎじゃ・・・ってことがあったような気もするけど、こんな小さな映画館ではなく、大きな映画館で、もっと多くの人に見て欲しいなぁと思える映画だった。
特に、ロマコメ好きにはオススメ。つまんないアメリカのロマコメ見るより、十分楽しめるよ~☆
マイ・リトル・ブライド公式サイト
さて、なぜ今日はこれ『秋の童話』なのかと言いますと、私の中で『箪笥』とこれで悩んだ結果、ムン・グニョンはこっちかな。と思って(^^;)
実は、『秋の童話』では、ムン・グニョンに一番泣かされたので。
「オッパ~」と言いながら号泣するムン・グニョンを見て私も号泣(T_T)その時、この子すごい女優さんだわ。と思ったもんです。

『秋の童話』は、ソン・スンホン、ウォンビン、ソン・ヘギョの共演が話題になりがちだけど、見る機会があったら、是非、第1回、2回の少女期に出ているムン・グニョンに注目して欲しい。

7月 1, 2005 映画-韓国 | | コメント (8) | トラックバック (5)