2010/02/14

インビクタス

敵を知り、敵を学び、敵を赦すこと

感動して、いっぱい泣きました。
オススメの映画です。

南アフリカで、ネルソン・マンデラ 大統領が就任した当時の話です。

ラグビー・ワールドカップが南アフリカのケープタウンで行われることになったけれども、当時、南アフリカのラグビーは、「白人の」スポーツであり、とても弱かったのです。
そこで、マンデラ大統領は、多民族国家であり、アパルトヘイトが終わったばかりの南アフリカで、国民の心を一つにするために、このラグビーチームを一つにしようと考えたのでした。

インビクタス

この、マンデラ大統領がすごいのは、30年近くテロリストとして刑務所に入れられていたにも関わらず、出所して考えたことは、白人社会への復讐ではなく、白人たちへの赦し(ゆるし)だったんですね。

「もし、本当に世の中を変えたいと思うなら、敵のことを学び、敵のことを知り、敵を赦すことだ」
と大統領は言います。

この彼のポリシーが、最初から、最後まで貫き通されているんですね。

インビクタス

大統領は、「変化」の一つとして、白人のスポーツだったラグビーをなんとか強くして、黒人たちにも受け入れさせたい、国民の心を一つにしたいと願ったのです。

選手たちの間でも、その「変化」に対するとまどいが当然あって、今までは、優位な立場で生活していたのに、まず、黒人の大統領を受け入れなければならない、

新しい国歌を自分たちの歌としなければならない、国旗も同じく受け入れなければならない。
そして、ちっとも強くない自分たちに対して、気持ちが腐っていたところ、マット・デイモン 演じるキャプテン・フランソワが選手たちの心に入って、大統領の意思を選手たちに上手に浸透させていくんですね。

インビクタス

黒人の大統領に対して、こちらは、白人のキャプテンなんですが、このキャプテンがまた素晴らしい人で。

「敵を学び、敵を知り、敵を認める」
そして、決して最後まで負けない魂(インビクタス)を持ち続ける。
という、マンデラ大統領の思いを、最後まで貫き通し、それを選手たちの心にまで広げた人です。

最後にようやく、大統領とキャプテンの思いが、ワールドカップで見事に花開くんですね。

この、ワールドカップシーンでは、クライマックスに至る前から、白人と黒人の心の交流が始まっていて、本当にこの国が変わっているんだな、スポーツは人の心を変えるんだなぁって思い、感動して、涙があふれてしまいました。

この映画の舞台は南アフリカでも、製作されたのはアメリカ。
監督は、クリント・イーストウッド

アメリカでは、オバマ大統領が
「アメリカが変わる、世界が変わる」
と言ってから、何一つ変わらず、失望の嵐だと聞きます。

オバマ大統領のCHANGEには、何が足りないのか。

それに対するクリント・イーストウッドの苛立ちがここにはあるように思います。

インビクタス 公式サイト

2月 14, 2010 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (2)

2010/02/03

アバター

映像はすごいけど・・・

正直、どうしてこんなに話題になっているのか理由が分からない映画でした。

すごいと思うところは確かにあります。
CGアニメと実写に境が無く、
しかも3Dという立体で、正に、そこにいるかのような感じを受ける
映像感覚は、本当にすごいと思います。

アバター

この「アバター」から受けた印象は、
ダンス・ウィズ・ウルブズ」+「マトリックス
フィーチャリング「風の谷のナウシカ
でした。

ダンス・ウィズ・ウルブズ」と同じく、“立ち退かなければ殺してしまえ”という強気の姿勢で、資源を求めて強制的に立ち退きを行うアメリカを描いています。

きっと、現在、アメリカがアフリカでダイヤモンドやレアメタル欲しさに奥地まで入り込んで、原住民に銃を握らせている姿とダブル人も多いでしょう。

私も、この映画を見ながら、
「この映画を見た人が、沖縄の青いさんご礁を埋め立てて、基地を立てようとしているアメリカに賛同するだろうか」
と考えました。

アバター

ところが、そのメッセージがあまりにも弱かったと思うんです。

結局、アメリカ的武力支配

結局のところ、原住民に銃や武器を握らせて、
“力には力”で対抗・復讐するという極めてアメリカ的な論理で解決してるんです。

それでは、沖縄の人間は、銃を持ってアメリカを追い出せばいいのでしょうか?

そんな解決法は、“原住民をアメリカ化”することであり、
根本的な解決には一切なっていないんです。

原住民が蜂起し、地球人と戦っていくさまは、きっと興奮するシーンなんでしょうが、

アバター

私にとっては、まるで、異次元世界の映画「マトリックス」を見ているような、
まったくリアリティを感じないただのアニメにしか見えませんでした。

結局のところ、「風の谷のナウシカ」のような映画を作りたかったけれども、
「アメリカ的な思想の枠」
から外れることができなかったように思います。

この「アバター」よりも、
暴力を放棄し、白人にも、原住民にもなれず、両方から距離をおくことになった
ダンス・ウィズ・ウルブズ」の方が、よっぽどリアリティを感じます。

本気で、八百万の神の恐怖を知りたいのならば、
風の谷のナウシカ」をオススメします。

アバター 公式サイト

2月 3, 2010 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/10

愛を読むひと

原作は「朗読者」

世界的ベストセラー小説「朗読者」の映画化であり、ケイト・ウインスレットがアカデミー主演女優賞を受賞した作品です。
15歳の少年がその夏に出会ったのは、36歳の美しい独身女性。
しかし、彼女はには秘密があった…。

この「朗読者」日本で発売された当初に泣きながら読んだ本で、ほぼストーリーは知っていたのですが、また、後半はほぼ泣いていたのでした(-.-;)

今回、この映画を見終わってから、ただひたすらに、マイケルの行動について考えていました。

愛を読むひと

ハンナを檻に閉じ込めたマイケルの想い

マイケルがハンナの秘密を最後まで明かさなかったのは、ハンナに対する優しさか、復讐か、ただの意気地無しか…。

私個人の結論としては、意気地無しであり、復讐だと思うんです。
なぜなら、私が同じ立場だったら、全く同じ行動をするだろうと考えたからです。

もしも、久しぶりに再会して、自分のことを少しも思っていなかったらどうしようという、意気地無さと、あんなつらい思いをさせておいて、そう簡単に助けることなんかできないという復讐心。

マイケルの心は15歳の夏に止まってしまっていたんです。
ハンナの刑が確定した時、マイケルが見せるなんとも言えない涙顔は、これでようやく自分の物にしたかのような、安堵感を感じます。

それならば、素直に面会に行けばいいものの、後ろめたさか、どうでもいいプライドが邪魔するのか、結局、合わずに、朗読テープを選ぶのです。


だから、タイトルは「朗読者」なのに、なんで、「愛を読むひと」なんてタイトルになっちゃったんだか、残念です。

ハンナにとって、キッドは所詮、一生キッド

しかし、結局、最後までハンナはマイケルの一歩も二歩も先を歩いていて、常にマイケルの手には届かない人なのです。

だからといって、ハンナはマイケルが疎ましかったのではなく、キッドはいつまでもキッドでいて欲しかっただけで、ハンナが欲しかったのは、「文字を読めるちから」だったのです。

あぁ、他にもナチの問題や文盲の問題がありますが、私には、何より二人の関係性に注目して見ました。

この「朗読者」の主役をケイト・ウインスレットが演じると聞いて、ピッタリだと思ったのですが、なにより、マイケルが、本から飛び出してきたみたいにピッタリしていてビックリしました。

原作を読んだ人も、そうでない人にもオススメの映画です。

7月 10, 2009 映画-ア行(アメリカ), 映画-合作・その他 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2008/10/27

イーグル・アイ

★もうちょっと前になってしまうのですが、先週、この『イーグル・アイ 』を見てきました。
 途中までは、結構面白くて、ノリノリな感じで見ていたのですが、途中から面白さが失速して、最後には、なんだかちょっとシラケちゃいました( ´_ゝ`)フーン

Eagle_eye_2

★あるどこにでもいそうな男性、ジェリー(シャイア・ラブーフ)と、シングル・マザーのレイチェルの元に、見知らぬ女性アリアから電話がかかってきて、いろいろ命令された上、いつの間にか、あるテロに巻き込まれてしまうというお話です。

★設定がね、面白いなと思うのですよ。
 「逃げろ!さもないとFBIに逮捕される」とか、「伏せろ!」といわれた瞬間に、クレーン車のクレーンが頭の上すれすれをかすめるとかね。
 この先は、どんな展開になるだろう・・・なんて、ワクワクしながら見ていたワケですよ。
 が、アリアの正体を知ると、なんだか急に目が覚めてしまいました。


★なんか、リアリティ無いのよね。
 「おぉ、将来、こんな世の中になるかもぉ」という実感がない。

★“スピルバーグ からの警告”ってのが、この映画のキャッチになっていますが、スピルバーグ は、今回、ただのプロデューサーです。
 「監督最新作」と勘違いしないように。
 まぁ、スタッフとして関わっているワケだから、間違いではないけれども。
 警告と言えるほどのものも無く・・・。

★少しでもネタバレしてしまうと、この映画の面白さは全く無くなってしまうので、多くを語るのはやめておきますが、なんか・・・。「偉大なる税金の無駄遣い」って印象でした(ノ∀`) アチャー

★主役を演じるのは、最近、正に飛ぶ鳥を落とす勢いのシャイア・ラブーフです。
 特に、このところ、スピルバーグ に気に入られていまして、他の人が喉から手が出る程欲しがる地位にいます。
 ここ2~3年だけでも、 「ディスタービア 」、「トランスフォーマー 」、「インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 」と、かなり豪華な主演作。
 私なりに分析するに、隣のお兄ちゃん的な雰囲気がいいんじゃないかなと思います。
 特に、パニクる演技がいいのですよ。
 見てるほうが思わず一緒にパニクってしまう上手さがあるので、この「イーグル・アイ 」みたいな映画にはピッタリかなとも思います。

★なんか、一時期、スピルバーグ が、リチャード・ドレイファス をえらく気に入って、よく使っていた時に似ています。
 どうも、スピルバーグ は、イケメンの二枚目よりも、身近な2枚目半あたりを使うのが好きなようです。

★この映画で、もう一人挙げるとすれば、FBI捜査官役で登場する、ビリー・ボブ・ソーントン です。
 アンジェリーナ・ジョリー の元夫です。
 個人的に久々にビリー・ボブにお会いしたような気がするのですが(多分、私が見ていないだけだけど)、理解力があって、渋い捜査官でした。
 彼のラストシーンについては、「かっこつけすぎでしょ」と思うところもあり、恐らく、脚本に問題があるとは思うのですが、残念な部分もあったのですが、全体的に見て、やはりいい俳優だなぁと思いました。

★またしても、文句ばかり書いてしまったように思いますが、「『イーグル・アイ 」という名前どおり、最近のアメリカは、タカ派的思想が当然のようにはびこっていて、対外的に常に戦闘的になっているのを黙認するような世の中になっているけれども、国民が国に監視される前に、国民一人ひとりが、まず国の動きを監視しろというメッセージを感じることができます。

★だったら、もっと骨太に、そこを強く描くべきだったかなとも思います。

イーグル・アイ 公式サイト

10月 27, 2008 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/10/17

アイアンマン

★これまた、「超見たいww」ってワケでもないのに、見に行ってきた映画です。
 つまり、映画だったら何でもいいんですよ。ホホ。
 特にハリウッドものであれば。
 予想通り、あまり得意な映画ではありませんでしたヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

Iron_man

★大手兵器製造会社のCEO、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJR.)は、イランへ出張した際、誘拐・監禁されたことがきっかけで、自分自身がロボットの一部となるアイアンマンの政策に着手し、自分を監禁したテロリストグループへの復讐を計画する。

★個人的に、ノホホンとしたハト人間なんで、この手の「やられたらやり返せ」的な鷹派は苦手です。

★ただ、アメリカが今、アフガニスタンや、イラクで戦っているとされるテロリストグループは、冷戦時代にアメリカが軍事兵器を流していた相手で、現在も、彼らから最新の軍事兵器を買っている様子は、妙にリアルで、ただのアメコミものではなく、骨太な感じがします。

★キャスティングもかなり豪華です。
 ロバート・ダウニーJR.のほかにも、ジェフ・ブリッジスに、テレンス・ハワード、グウィネス・パルトロウ・・・、これって、アメコミ映画のキャスティングじゃないよねぇ。

★私にしたって、ロバート・ダウニーJR.は、嫌いじゃなく、どちらかと言えば、演技を見たいと思わせる俳優だからこそ見に行ったので、映画好きには、「見たい」と思わせるキャスティングだと思います。

★彼は、何回か麻薬問題でしばらく表舞台から離れていて、『ゾディアック 』以来、そのイメージを払拭する活躍で、最近、いろんなところで見かけます。
 麻薬問題の渦中にあるころは、もう無理かと思ったんだけどね~。
 見事に復活して、その克服の仕方は、アメリカじゃぁ、人気が上がるだろうね。
 今回、元気なロバートの姿を見て、私もなんかうれしくなりました。

★久々のグウィネスだったのですが、特にねぇ・・・グウィネスじゃなくても・・・。
 なんか、もっと他にいい役があるんじゃないだろうか・・・。

★大物ばかりのキャスティングをまとめる監督は、ジョン・ファヴローです。
 日本じゃ、まだまだマイナーで、あまり取り上げられないのですが、彼は、俳優もやっていて、今回は、主人公、トニー・スタークの運転手役で登場しています。
 前回監督作品は、『ザスーラ 』で、こんなに大きな作品を任されるようになったんですねぇ。
 エンド・クレジットで彼の名前を見て、そのことにビックリしました。

★この映画、次回作もあるよと、最後で匂わせています。
 悪役(多分ね)も誰だか分かっています。
 さぁ、私はみるかなぁ・・・。


アイアンマン 公式サイト

10月 17, 2008 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/10/16

ウォンテッド

★特に、「超みたいww」ってワケでもなかったのですが、アンジェリーナ・ジョリーが好きで、ジェームズ・マカヴォイも気になってたんで、見に行ってきました。
 「んーーーーーー。だから?」
って感じでした。

Wanted

★昔々の産業革命当時、世直しのために、選ばれた暗殺者を集めた秘密の地下組織「フラタニティ」が作られました。
 1000年の歴史を持つその組織が、現在も密かに世直しを行っているのですが、中から反逆者が生まれ、その反逆者の暗殺のために、昨日まで普通というより、どちらかといえば弱気なウェスリーが、フラタニティに入る“運命の男”として選ばれ、暗殺者としての教育を受けるのです。

★お話としては、なんだろう・・・、『マトリックス 』のようなものを目指したけれど、もっとダークなイメージのね、アクションばっかりがんばったばっかりに、ストーリーがあちこち破綻してしまって、かなり、強引に、無理やりに、ハリウッド得意のご都合主義になって、そのまま、入り込めないまま、スクリーンのこちら側で取り残されちゃった感じでした。

★荒唐無稽なら、荒唐無稽で、説得力があればいいのですが、なんとも説得力を感じない・・・。

★もしも生まれ変われるなら、アンジェリーナ・ジョリーになりたいと思うぐらい、アンジーが好きなんですよ。
 それは、ブラピのような素敵なパートナーが欲しい(*^.^*)というワケじゃなく、いや~、素敵ですけどね、そうじゃなくて、彼女がかもし出す雰囲気が好きなんですよ。

★まぁ、映画がコレと言って、特に引き込まれるところが無かったんで、(最近、多少のアクションにはビクともしない私です・・・┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~)、このアンジー、どこがいいのかなぁと考えていたんですよ。
 でね、その問題について、解決した flair ことが一つ。
 アンジーという人は、自分に自信を持って、堂々としているんですよ。

★凡人みたいに、小さなことにウジウジしない。
 だからこそ、世界平和のために、恵まれない子供たちのために、自分の生活も犠牲にできるんだし、人、一人の生き方として、トータルにかっこいい。
 あぁ、胸をはって生きないとイカンなぁ~と彼女を見ていて思ったのです。

★気なる俳優、もう一人は、ジェームズ・マカヴォイです。
 彼は、キーラ・ナイトレイの映画『つぐない 』で見たときに「演技ができる新人が出てきた」と思ったのですが、新人どころか、本国イギリスでは大人気のようで、「英コスモポリタン誌が選ぶ世界一セクシーな男」の第6位に入っていました。
 ブラピの次で、ジャスティンと同位です。スゲーーーーw(゚o゚)w
 そんなに人気ものだったなんて、知らんかったっす。


★今回は、アンジーとモーガン・フリーマンという、2大巨頭に挟まれ、やはり、彼らに比べるとスターオーラがまだ出ていないため、印象的とは言いがたいですが、超弱気なのび太くんが、一人前の暗殺者に成長していく過程の見せ方は、やはり、いいもの持ってるなという才能を十分に見せておりました。
 アクションができるところも見せるところができたので、次が楽しみという期待値が高まりましたね。

★結構、ボロクソ言ってしまいましたが、荒唐無稽だろうがアクション至上主義!的な人にはいけると思います。

ウォンテッド 公式サイト

10月 16, 2008 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/09/18

アイ・アム・レジェンド

★劇場公開時に見ることができなかったので、先日、DVDでこの『アイ・アム・レジェンド』を見ました。

I_am_regend

★近未来のお話。
未知のウィルスが、地球上の人類を獰猛な生き物に変えてしまいます。
そのウィルスに対し、生まれつき抗体を持つウィル・スミスは、病気に感染することなく、その外見はゾンビ、中身は野獣と化してしまった人間たちと戦いながら、病気を完治するための血清作りに励む毎日なのです。
★お話としては、『12モンキーズ』や『バイオハザード』と大して変わらない気がします。
  またウィルス??

★が、ウィル・スミスが出ていると、今までと違うのでは??
と思ってしまうから不思議です。
  彼は、地球を救うのが趣味か?というぐらい救っているので、ラストは明るいハズという期待感もあるでしょう。
★なんかね、彼は出ているだけで映画の質を上げてしまうような存在感があります。
 確かな演技力もありますし、プロモーション活動をしている時の人柄の良さもありますし、彼が好かれ続ける理由も分かるような気がします。

★この映画の見所と言ったら、出演者がそのウィル・スミスとゾンビ化した人間とカメオのエマ・トンプソンぐらいですので、ウィル・スミスの演技しかありません。
 あぁ、あと、サマンサってメスのシェパードが出てくるんですけど、恐るべし演技力です。マジで。

★こんな使い古されたネタを超大作のようにウィル・スミスを使って撮るんだから、ハリウッドのネタ切れも深刻だなぁと思うのです。

★まぁ、何も考えたくないときに、シューティングゲームを見ているような気分で見るにはいいんじゃないかと思います。

★個人的には、この映画のウィル・スミスは、全てを無くした悲しさと寂しさに暮れていて、ちょっと暗めのキャラなのですが、二枚目半ぐらいでコミカルな演技をしている方が好きですね。

★その反動が『ハンコック』に出ている気がします。

9月 18, 2008 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (2)

2008/08/13

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

★仕事上がりに見てきました。

★内容について、最初から期待していた訳ではなかったのですが、かなり退屈でした(-.-;)

Indiana_jones

★なんか、全てにおいて中途半端。
背景として、宇宙・核開発競争がし烈な冷戦時代としておきながら、かといって何かを訴える訳でなく、なら、最初から核実験の映像なんか入れなきゃいいのに、高い金かけてリアルなキノコ雲作ってるし(-.-;)

★結局、人間が誕生する何千年も前に宇宙人が発達した文明を築いてたって、ど偉い壮大な話になってるけど、それって、『エイリアンvsプレデター』で見たネタと一緒。

★考古学も突き詰めれば宇宙に繋がるって言いたい?

★でもさぁ、その偉大なる文明を築いた宇宙人たちがなぜ滅んでしまったかについての説明はゼロ。
これだったら、まだ理由がはっきりしてるだけ『エイリアンvs〜』の方がましなのね〜。

★だいたいさぁ、UFOは『未知との遭遇』だし、ジャングルの中での戦いって、『スターウォーズ』で既に見てるし…。

★今回、最も優れてたのは、音響効果って気がする。

★あぁ、なんか、お宝巡ってナチとおバカな喧嘩をしてたインディが懐かしいよ(´Д`)

★なんだかなぁ、ジョージとスティーヴンで宇宙やりたかったなら、違うネタでやれば良かったのになぁ。

★まぁ、そんな感じで、ツッコミどころ満載の映画なのでした。

8月 13, 2008 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (2)

2008/02/06

アメリカン・ギャングスター

★1月はほとんど(1本だけしか)映画を見れませんでしたcrying

★まぁ、月に1本って、普通の人からしたら十分かもしれませんが、私にはかなり不満でした。
そんな訳で、週に一回は映画館に行きたいっつーことで、「時間があれば映画を見ろ!」を心がけ、月曜日のレイトショーmovie で『アメリカン・ギャングスター』を見てきました。

★主演、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、監督リドリー・スコットです。
 主要スタッフは、それでもうすでに完璧shine
 デンゼル・ワシントンは、NYのハーレムをとりしきるギャングスターであるフランク・ルーカスを演じ、ラッセル・クロウはニュージャージー市警の麻薬捜査課の刑事リッチー・ロバーツを演じています。
 1969年、アメリカがベトナム戦争をしている頃、実際にあった話が元になっています。
 フランクは国を巻き込んでドラッグビジネスを手広く行うけれど、麻薬王であるフランクは表に出しません。
 リッチーはNY、ニュージャージーを中心に広がっていく麻薬を追ううちにフランクの存在に気付きます。
 そこから、フランクとリッチーの一騎打ちが始まるのです。

★まぁ、スタッフも作りのほぼ完璧なこの映画、私が申すことは特にありませんが、本当にかっこよくて、クールな映画でしたconfident
 この映画では、黒人のフランクと、白人のリッチー、同世代の二人の対照的な生き方を楽しみました。
 NYのハーレムで育ちながらも成功し裕福になったフランクと、白人刑事のリッチー。
 片やギャングの抗争の中、敵だろうが、仲間だろうが、自分のルールに従わないものは殺し、家族さえも欺きながら巨万の富を築いた男、片や、100万ドルのワイロから1ドルも抜くことなく全部警察に届けた男。

★対照的なフランクとリッチーだけれど、二人がとても人間的に描かれていることで、この映画の面白さが増しています。
 常にクールなフランクでさえ、どうにもならない時に感情的になり、金には清潔なリッチーも女にだらしなく、妻には捨てられてしまうダメ男。
 悪が完全な悪ではなく、善が完全な善ではないことで、見ている側としてはどちらの気持ちも理解しちゃうんですね。

★フランクってすごく怖いんですよ。
 でもね、なんだかとってもその気持ちが理解できるような気分になるんです。
 自分の命令を聞けない人間はすぐに殺してしまいますし、それが家族や親族であっても半殺し・・・sweat02
 でも、もしかしたら、彼はそうすることで、周りを遠ざけ、自分だけの安全地帯を作りたかったのではないでしょうか。
 すぐに感情的になってしまうのも、常に何かに怯えていたからではないかと。
 そのフランクを、言うまでもなく名優のデンゼル・ワシントンが演じているからこそ、尚更、この人、ウォール街あたりでビジネスマンやってれば、相当稼ぐ男になれたんじゃないか・・なんてつい同情的に見てしまうんですねぇcoldsweats01
 その辺は、デンゼル本人の人柄もあるのではないかと。
 リドリー・スコットはもちろん、そこを見込んでキャスティングしたのではないかと思うんです。

★一方、リッチーは女にだらしがないdespair
 仕事をするときはすごく熱心なのに、人前で話すときや、家族と一緒にいるときはとても弱い人間。
 典型的な仕事人間ですね。
 でも、そんな仕事人間も特に裕福な暮らしで満足しているわけではないあたりが人間らしさを感じます。
 ラッセルも申し分ない演技で、特に、リッチーの小さなクセとか、表情とかに巧さが光っていますgood
 それに、女ったらしってなんだかピッタリなんだよね・・coldsweats01

★70年代音楽もかっこいいですし、大人の演技を楽しみたい人にオススメの映画です。


2月 6, 2008 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (4)

2007/06/18

エミリー・ローズ

19歳の少女に「悪魔祓い」をした神父に対する裁判を描いた映画です。
実話に基づいているそうで、『エクソシスト』の実話版みたいな感じです。
私、この手の「悪魔モノ」に大変興味があり、「怖い」と言いながら、じっくりと観させていただきました。
実に面白い映画でした。

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『エクソシスト』程、怖くはないですが、これが実話かと思うと、そこがとても怖いのです。

19歳の大学生・エミリーが大学の寮にいるときに、何者かが自分の体に入り込んでいくのを感じ、それ以来、悪魔が取り憑いていると感じ、実家へ帰ると、幼い頃から世話になっている教会の神父に悪魔祓いの儀式をお願いするのです。
しかし、その儀式は失敗してしまうのです・・。

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もしも、近くに「悪霊に取り憑かれた」という人がいたら、「あの人おかしくなっちゃったじゃないか・・・」と、精神的な面を心配してしまうでしょう。
このエミリーの場合も同じです。

周りの人も、友人たちも、家族でさえ、彼女がどうしておかしくなってしまったのか分からない。

Emily_rose3

映画では、「彼女の身に何が起こったのか」と「裁判の様子」を描いています。
そうすることで、観客に対し、「彼女は精神的な病気だった」のか、「悪魔に取り憑かれた」のかを観客自身で判断するようにしています。

私自身は、神父の言い分が正しかったのだと思っています。

エミリーは、感受性が強くて、感じやすく、優しい心の人だったから、悪魔に取り憑かれてしまい、悪魔の存在を明らかにするために裁判になってしまったのだと。

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私も悪魔に取り憑かれないように、意志を強く持って生きようと思ったのでした・・。

この映画はホラー映画ではないですが、悪魔とか苦手な人にはちょっと無理な映画です。

エミリー・ローズ 公式サイト

6月 18, 2007 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/24

X-MEN ファイナル ディシジョン

昨日、この映画見たのです。
本当は、『マイアミ・バイス』を見たかったのです。
残念ながら時間が合わなくてね。
まぁ、いいんです。
これも見たかったのよ。
ヒュー・ジャックマンかっこいいから♪

Xmen3_1

<STORY>
前作(『X-MEN2』)で、死亡したと思われていたジーン(ファムケ・ヤンセン)が実は生きていた。
それに気付いたウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、ストーム(ハル・ベリー)と共に彼女を探し出し、連れ帰るが、ウルヴァリンは彼女の性格が以前と180度変わっていることに気付く。
一方、政府はミュータントに対し、友好的な態度を見せながら「キュア」と呼ばれる治療薬を開発。
そのキュアは、ミュータントを普通の人間に治す治療薬だという。
ミュータントたちは、「自分たちは病気ではない」と主張する。
それをマグニート(イアン・マッケラン)は、彼らの憎悪を利用して、人間社会を破滅させようと目論むが・・・。

実は、1&2からしばらく経っていたために、内容を少し忘れててさぁ・・・(ーー;)
コイツ誰だっけ?とか、そうだっけ?なんてこともしばしば。
相変わらずヒュー・ジャックマンは革ジャンが良く似合うセクシー男だなぁ(*^-^*)とか、アンナ・パキンってこんな声だったっけ?昔の方がかわいかったよねぇ・・とか、サイクロップスは、ここで出番が減ったからブライアン・シンガーと一緒にスーパーマンに行っちゃったの?とか、ハル・ベリーは嫌がってた割には、主役級にキャラを成長させてもらってノリノリじゃないか、それにしちゃぁ、ナイスバディだ・・・とか・・・どうでもいい下世話なことばかり考えて見てしまった・・・(ーー;)

いや~、つまらなくはないですが、ちょっと話がしょぼいよねぇ・・。
それに、新キャラも特に無く、新鮮味が無いねぇ。

Xmen3_2

そう考えると、この作品も限界に来ていて最後にファイナルでもう一稼ぎってところなのかも。
だって、ヒュー・ジャックマンもハル・ベリーもイアン・マッケランも、今じゃぁ一人で主役張れるクラスの俳優だしね。
出演料だけで(@@)ってとこかも。

噂によると、この映画のスピンオフができると言う話も聞いたので、ウルヴァリン単独の話とかできるのかもね。
あぁ、パンフレットによれば、ヒュー・ジャックマンの次回作に『ウルヴァリン』としっかり書いてありますわ。

ってことで、ウルヴァリン好きの私としては、次のスピンオフ映画を楽しみにしたいかなぁ。

X-MEN ファイナル ディシジョン 公式サイト

9月 24, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/07/06

ウルトラヴァイオレット

やっちゃったなぁ。久しぶりに。
なんか、どうでもいい時間を過ごしちゃったよ。

Ultra_v1


<STORY>
近い未来。
米国政府が生物兵器として開発したウィルスが蔓延。
そのウィルスに感染した人間は「ファージ」として、それ以外の「普通の人間」と隔離された生活を送っている。
しかし、隔離されたファージが団結して蜂起、その中でも、目の前で夫を殺され、妊娠した子どもを中絶させられたヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、復讐のために立ち上がった。

Ultra_v2いや~、こういっては何ですが、どうでもいいんですよ。
主役の“超スミレちゃん(※注:ultra violet直訳)”が大虐殺をするお話でして(ーー;)
あら、このウィルスがどうのとかってバイオハザードみたいね・・と思っていたら、それもミラ・ジョヴォヴィッチだったじゃない。
そのバイオハザードでいうゾンビが普通の人間になったようなお話よ。

そのスミレちゃん、とにかく、人を殺すんですよ。
私の中で、“大虐殺する女キャラ勝手にランキング”ってのがありまして。
復讐又は正義という名目で人を次から次へと殺す女キャラが最近急増中なのですよ。
その昔、ベッソンが『ニキータ』で女の殺し屋を登場させたときは新鮮だったのに・・。
最近じゃぁ、スッカリ当たり前になってしまうし、殺し屋どころか虐殺だからな。
主演のミラは、そのベッソンの元妻ってあたりがまた、ちょっとした因縁ですの。
で、そのランキングですが。

第3位 『マトリックス』シリーズのトリニティ(キャリー=アン・モス)
  トリニティ、かっこよかったけどね。
  殺した人の数じゃぁ、かなり負けてないと思う。

第2位 『イーオン・フラックス』のイーオン(シャーリーズ・セロン)
  いや~、シャーリーズ・セロンが美しい顔をして機関銃撃ち放題。
  バタバタと人が倒れていくんですよ。

第1位 『キル・ビル』のザ・ブライド(ウマ・サーマン)
  これはねぇ、いつまでも殺し続けるから途中で疲れちゃった(ーー;)

Village3そんなランキングを覆す大虐殺が、このバイオレットなのね。
「一人の子どもを守るため」という大義名分のために、それ以外の人間を殺し続けるのよ。
殺す前に考えろよって言いたくなるぐらい、ストーリーも稚拙なら、アクションシーンもどうでも良くてね。
ラストも意味が分からないまま終わってるしさぁ・・。
なんか、そんな匂いはしていたんだよね。
だって、タイトルが『ウルトラヴァイオレット』だよ。
超すみれ色ってなんだよ。って思うじゃん。

Ultra_v4じゃぁ、そんなこと言うなら見るなよって話もあるよね。
本当はね、『カーズ』が見たかったのよ。
でも、そこの映画館じゃ吹き替え版しかやってなくてさぁ・・。
吹き替え版見るぐらいだったら、DVDで見た方がいいわ。と思うし、遠出してでも字幕版見たいからね。
だって、ポール・ニューマンの声だもおぉん。
超貴重でございます~。
って、『カーズ』のレビューじゃなかったね(^^;)
アクションも見たかったし、内容が良く分からなかったんだけど、チョイスしてみたの。
明らかに失敗だったよ。

Ultra_v5
この映画は隅々まで不思議だらけで(例えば、重力を自由に扱っちゃう機械とかね。ニュートンもビックリ(@@)よ)さぁ、敵のボスがいるのね。
人間世界を支配しているお役人のトップだったかな(既に記憶がイマイチ曖昧・・)。
コイツがさぁ、鼻に栓してんのよ。
なんだアレ?
と思ったら、最後まで気になっちゃってねぇ。
そんなとこ塞ぐ前に、口塞げよ!って思わずつっこんでみたりしてね(^^;)
ツッコミどころありすぎて、途中でどうでも良くなっちゃうし。
まぁ、つまり、どうでもいいってことよ。

そうねぇ、それでも何が良かった?って聞かれたら、「ミラ・ジョヴォヴィッチ」のスタイルって答えるかな。
まぁ、そんな映画です。
人を次から次へと殺し続けるゲームがお好きな方にはオススメの一本。

ウルトラ・ヴァイオレット 公式サイト

7月 6, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (1) | トラックバック (5)

2006/06/25

インサイド・マン

デンゼル・ワシントン×クライブ・オーウェン×ジョディ・フォスター×スパイク・リーと聞けば、見ないわけにはいかない。
つまらなくてもいい。
そんな思いで映画館に見に行ってきた。

Inside_man1

<STORY> ニューヨークのウォール街とブロードウェイの交差点近くにあるマンハッタン信託銀行に銀行強盗が立てこもった。 従業員20名、そのとき銀行にいた30名の客合計50名の人質と共に。 ペンキ屋を装った犯人グループは、リーダーのダルトン(クライブ・オーウェン)の他3人。 その銀行に送られた人質交渉人は、腕利きの交渉人がバカンス中だったことから、NY市警でうだつのあがらない刑事キース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)にその役がまわってきた。 フレイジャーは、数日前におとり捜査でちょうどミスを犯したばかりで、名誉挽回にはちょうどいい事件だった。 当然、マンハッタン信託銀行の取締役であるアーサー・ケイス(クリストファー・プラマー)の耳にもその一報が入るが、血相を変えたケイスは、NYで最も秘密を守る腕利きの弁護士・マデリーン・ホワイト(ジョディ・フォスター)を呼び、事態の収束を依頼する。 そして、各々の願いが銀行を中心に交錯する。 強盗のダルトンは、人質と共にジャンボジェットでの高飛びを、フレイジャーは名誉挽回と昇進を、ケイスは穏便な収束を、マデリーンは依頼人・ケイスの名誉を守ること・・。 しかし、事態は彼らが思うようには進まなかった・・・。

「息詰まる心理戦から浮かび上がる大罪と微罪と小さな幸福」

Inside_man2一見、何てことない銀行強盗の話だけれど、この映画の面白さは、その強盗をする過程ではなく、登場人物全ての“思惑と交渉と結果”にある。

銀行強盗を描いた映画は、たくさんあるけれど、こんなに落ち着いた強盗団もナカナカいないし、山積みの金に一切興味を示さない人たちもナカナカいない。
そこで、不思議になる。
彼らは一体、何を目指しているんだ?
そこがねぇ、非常にドキドキしながら見るんだよね。

彼らは何者だ?

そう疑惑を抱き始めた頃、ジョディ・フォスターの登場で、取締役の暗い過去が明らかになったとき、今まで 加害者:強盗団⇔被害者:銀行 と思っていた関係が、そう単純ではないことを知る。

で、彼らは何者なのさ?
それは、今でもなぞ (^^;)
ただ、取締役の暗い過去を知っていて、彼の大罪を暴くために巧妙に警察を操り、その地位を失墜させるために登場してきた謎のグループだ。
彼らの罪もほとんどない。
人質に死亡者も無く、銀行の損害もない。
ただ数日銀行を占拠して、取締役の微々たる財産をいただいただけの彼らの罪はかわいいもんだわ。
それに、彼らに対して、なんだかヒーロー的感覚すら持ってしまうんだから不思議ね。

Inside_man3

Inside_man4小さな幸福を貰ったのは、フレイジャー。
彼が、最初に求めていたものが全て手に入ったんだからね。
その“小さい”も相当デカイよ。
金額にするとね(^-^)
あんなもので、指輪を作ったらとんでもないことになるよ(笑)

一番バカを見たのはマデリーン。
彼女が必死になって作り上げてきた地位がガラガラと音を立てて崩れ落ちたに違いない。
まぁ、あの逞しさがあったら、すぐに起き上がってきそうだけどね。
金髪白人金持ち女=嫌な女 というのが、なんともスパイクらしくていいね。
鼻持ちなら無いイヤミ女というイメージが全く無いジョディが、ここまでどっぷり嫌な女をやるんだから、彼女の演技力とは本当に恐ろしい。
クライブ・オーウェンとの対峙、市長との駆け引き、依頼人である取締役への態度など、その都度、微妙に表情を変えてくる彼女の演技の見所も多い。

Inside_man5監督をしたスパイク・リーは、911以降、そのスケールが大きくなっているけれど、常にアメリカに対し批判的な姿勢を持っていることに違いは無い。
この映画で言えば、第二次大戦当時の話をほじくり返し、さらに現在NYで起きている人種問題を丁寧に織り込んでいくところにスパイクテイストがある。
911の事件から数年経ったNY。
アラブ人はその風貌だけで人種差別を受ける。
その姿を冷静にとらえることで、悪はアラブ人のように見えて、実際の悪は差別をしている市民じゃないか・・と静かに問いかける。
さらに、第二次大戦で取締役がしたように、911を利用して荒稼ぎする人が生まれてくる。
そこに描かれる奥は、なかなか深い。

あのくせ者俳優・ウィレム・デフォーすら普通の人に見えてしまう(ーー;)キャスティング、スパイクの社会派的視線が生きている演出、最後まで結末が分からない巧妙な脚本・・・等々。
スクリーンに描かれる全ての事柄を見逃さずに見て欲しい一本。

インサイド・マン 公式サイト

6月 25, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (1) | トラックバック (2)

2006/03/05

イーオン・フラックス

3月1日にヤクルトホールで行われた試写会に行ってきた。
一昨年は主演女優賞を受賞し、今年も『スタンドアップ』でノミネートされているシャーリーズ・セロン最新作。aeon_flux1
近未来を舞台にしたSF作品なんだけど、どうかなぁ・・。
つまらなくはなかったけどね~、『シャーリーズ・セロンってスタイルいいなぁ』って感想が真っ先に思い浮かぶ作品だったかな・・(^^;)


<STORY>
2011年、世界ではウィルスが蔓延し人類の99%が死滅。
残った人間は、外界と壁で隔てた都市ブレーニャに移住する。
それから400年経った2415年。aeon_flux5
ブレーニャでは君主のトレバー(マートン・ソーカス)と、その弟オーレン(ジョニー・リー・ミラー)が率いる政府による圧政に市民が苦しんでいた。
イーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)は、その政府を倒す活動をする反政府組織・モニカンの戦士の一人。
ある日、イーオンの妹・ユーナがモニカンの一人だと誤解され、殺されてしまう。
それ以来、イーオンはユーナの復讐のために立ち上がる。
そして、イーオンに下されたのは、トレバーの暗殺指令。
待ち望んでいた指令を受け、トレバーの要塞に侵入するのだが・・・。

これって、どんな話かというと、奇想天外なSFのように見せておいて、実は運命についての物語なのね~。
シャーリーズ・セロンってアクションやるの初めてだったかなぁ。aeon_flux2
ちょっとどうかなぁって思ってたんだけど、彼女は元々バレリーナだったってこともあって、アクションの一つ一つが美しいのね~。
それに彼女はスタイルもいいから、一般人は絶対に着れない、とんでもない(?)衣装も、すごく似合ってるのよ。
今回は、その美しさが見所ね。

で、肝心のストーリーなんだけど、特に観るべきところはない・・かなぁ (^▽^;)
5年後にウィルスが蔓延して人類が滅亡すると言われても、はぁ~そうなんだぁって感じであまりリアリティを感じないのね。
で、そんなイーオンの前に突如現れた運命の相手は、あまりステキじゃないし・・(ーー;)
高度なバイオ技術を持ってるはずの政府もあまり怖くない。
それでも、シャーリーズ・セロンキレイだしいっかぁ・・。
って気分になってしまうから不思議。

監督は、ミシェル・ロドリゲス主演の『ガール・ファイト』で脚光を浴びたカリン・クサマ。
日系アメリカ人だった気がするけど、この映画が持っているテーマ(運命)はいかにも女性らしく、アクションも必要だったことから選ばれたのかな?aeon_flux3
俳優で気になったのは、久々に登場のアンジェリーナ・ジョリーの元夫・ジョニー・リー・ミラー。
『トレスポ』のキレてる彼はどこに行っちゃったかなぁ。
今回、特にインパクトなし。
フランシス・マクドーマンドに、ピート・ポスルスウェイトなんていうベテラン俳優を使ってはいるものの、彼らもイマイチインパクトなし。
ちょっともったいない使い方だね。
aeon_flux4
そうねぇ、シャーリーズ・セロンのナイスなスタイルがとぉーーーーっても好きだって人にはオススメする。
でもぉ、そうじゃない人には、特に目新しいこともなく、心に残るシーンもあまりない。
相手は悪者とはいえ、平気で大虐殺しちゃうシーンもあるしねぇ~。
でも、シャーリーズ・セロンご本人にとっては、アクションができるのよぉってアピールができたかもねという一本。

イーオン・フラックス 公式サイト

3月 5, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (11) | トラックバック (67)

2006/03/02

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

第78回 アカデミー賞
  主演男優賞 ホアキン・フェニックス
  主演女優賞 リース・ウィザースプーン
  編集賞
  衣装デザイン賞
  音響賞
全5部門ノミネート作品

あぁ、なんだか羨ましいなぁ・・この二人。walk_the_line1
見終わったとき、そんな感想が真っ先に思い浮かぶステキな映画だった。
描かれているのは、私が生まれる前の時代。
でも、その頃をあまり知らなくても十分楽しめる作品だったよ。


<STORY>
1944年。12歳のジョニー・キャッシュの家族は綿花栽培で生計を立てながら、貧しい日々を送っていた。
そんな日々のせいからか、酒に溺れる父・レイ(ロバート・パトリック)は時折家族に暴力を振るう。
しかし、ジョニーは優しい兄・ジャックと歌が好きな母の愛情に守られながら過ごしていた。
働き者のジャックは綿花栽培だけでは貧しい家族のために、失業救済局作業場でも働いていたのが、そこで事故が起き、亡くなってしまう。
1952年。空軍に入隊したジョニー(ホアキン・フェニックス)は家族と離れ、ドイツへ向かう。
アメリカに残してきた恋人・ヴィヴィアン(ジニファー・グッドウィン)に電話でプロポーズ。
退役して帰国するとすぐに、ヴィヴィアンとの新婚生活を始めた。
家庭を支えるために訪問販売の仕事を始めたジョニーだったが、うまくいかず家賃を払うことすら困難な状況になってしまう。
少しでも生活費を稼ぐために、趣味でやっていたバンドのレコードを製作することを決心。
必死になって歌った姿を認められ、ジョニーに歌手として活動する道が開けた。
その時代は、ジョニーの他に、ジェリー・リー・ルイス、エルヴィス・プレスリーがいる時代であり、ジョニーが昔から憧れてたジューン・カーター(リース・ウィザースプーン)と共演する機会も巡ってきた。
初めて会ったとき、「あなたの歌が好きよ」と言われたジョニーは、ステージで会うたびにジューンに話しかけるようになる。
気が合う二人は、時にはステージで共演するようにもなり、ジューンに惹かれていくジョニーだったが、お互い結婚し、子供がいる間柄だった・・。

ウォーク・ザ・ラインとは、「まっすぐ歩く」という意味があるらしい。
ただひたすらに、ジューンという女性に向かって歩き続けたジョニーの物語なの。
私が生まれる前の話なので、ジョニー・キャッシュのことは良く知らなかったし、奥さんのことなんか全く知らないんだけど、彼の歌に“I Walk The Line”という歌もあるらしく、そこから来ているみたいね。

でもねぇ、まっすぐ突き進んだ訳じゃないのよ。
二人が出会ったときには、お互いに別の人と結婚していたし、子どももいたし、離婚は罪悪という時代だったし。
その上、ジューンに惚れてしまったジョニーの家庭生活は当然のように破綻してしまうし、薬や酒に溺れてしまうしね。
なんでだろう・・、それでも、このジョニーはすごく魅力的。
「あぁ、どうしようもない」、「あぁ、だらしない」と思いながらも、「あぁ、しょうがないな」と思ってしまうところがある人。

walk_the_line2
それは、彼の「正直な心」にあるんじゃないかと思うんだよね。
明らかに、ヴィヴィアンといるときとジューンといるときの表情の輝きの違いや、ヴィヴィアンがジューンに嫉妬して写真を持ち去ったときの彼の怒りの表情には、その時の彼の正直な気持ちが出てる。
それは、ジューンといるときには目が輝き、ヴィヴィアンがジューンを中傷すると、彼は妻としての立場を理解しようとするなんてもんじゃなく、「俺のジューンに手を出すな」という感情が怒りを溢れさせる。
妻のいるジョニーから離れていくジューンと、明らかに恋する相手ではないヴィヴィアンの間でどうにもならなくなると薬に溺れてしまうのは、そこから逃避したいから。
それってすごく卑怯。
それでもジューンが「どうにかしてあげたい」と見放さなかったのは、ジョニーが馬鹿なほど正直だったからじゃないのかな。
もちろん、人として、キチンと話し合って、離婚して正面からジューンとやり直せば良かったんでしょう。
でも、そんな人はジョニーのような歌は歌えない。
だからころ、ジョニーは魅力たっぷりなの。
そんダメ男ジョニーを温かく見守ろうとするジューンの両親にも心が救われるんだよねぇ。
ジョニーはジューンに「君は僕の天使だ」と言ったけど、本当にジューンがいなかったらもっと早死にしていたかもしれないよね。
walk_the_line3
そんなジョニーを魅力的に演じたのは、今回アカデミー賞にノミネートされているホアキン・フェニックス。
彼を見ていると、ジョニーと兄のジャックの関係が、ホアキンとリバー・フェニックスの関係にどうしてもダブって見えてしまう。
家族を支えるいい子だったジャック、家族を支えながらスターになったリバー。
その影で天真爛漫に育ったジョニーと、同じく子役俳優として名が売れ始めたリーフ・フェニックス。
ジャックが事故で死んだとき、「なんでいい子が死んじゃうんだ」と嘆く父。
リバーが薬物過剰摂取で死んだとき、現場にいたリバーの弟として思わぬ脚光浴びてしまうリーフ・フェニックス。
ジョニーの人生は、「ジャックを好きだった父に認められること」が常に心のどこかにあった。
兄の死後、しばらく活動を休止し、リバーの弟して知られた名前を改名して俳優業を再スタートすると、アカデミー賞にノミネートされるまでに成長したホアキン・フェニックス。
ジョニーとホアキンは、そんな風に、ついダブって見えちゃう。
子役の時、『バックマン家の人々』に出演していた頃から知っていた私としては、ジョニーが兄・ジャックについて語るとき、ホアキンがリバーについて語っているような気にもなってしまって、余計にグッときちゃった。

walk_the_line5ジューンを演じるリース・ウィザースプーンって、今までコメディに出てる作品しか観たことなかったから、ちょっと不安だったんだけど、すごくいいねぇ。
歌声なんかすごくキレイ。
ビックリだったよ~。

walk_the_line4
酒に溺れ、薬の溺れ、まっすぐに歩くことすらできなかった男が、まっすぐに歩けるようになったとき、そこには幸福が待っていた。
うーーーーん。ステキ~☆
これが実話ってのが、またまたいいじゃないの~。

何度かつまづきながらも、お互いが、お互いの場所に戻ってくる。
そんなステキな恋愛をしたい人にオススメの一本。

ウォーク・ザ・ライン 公式サイト

3月 2, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (17) | トラックバック (78)

2006/02/21

ヴィレッジ

2004年制作のアメリカ映画。
今年、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたホアキン・フェニックスが主演。
怖くはないけれど、そのオチってどうなの~~~~??village1
って思わず考えちゃう。
オチを知りたくない人は、まず、映画を見てからお読み下さい。
が、特にオススメって訳でもないのです・・・(ーー;)

<STORY>
19世紀末、深い森に隣接した小さな村(ヴィレッジ)の住人たちは、その森に住むといわれている怪物に怯えながら暮らしていた。
彼らと怪物の間にある掟。

・決して森には入ってはいけない
・赤い色を身につけてはいけない
・警告の鐘に注意せよ

そんな村の掟を守っているのは、エドワード・ウォーカー(ウィリアム・ハート)を長とする長老会。
ある時、その長老会に対し、ルシアス・ハント(ホアキン・フェニックス)が「お願い」を申し出る。
村に住む人たちが病気で死なないように、薬を買いに町まで行かせて欲しいという願いだった。
町に行くには森を通らねばならず、森には入ってはいけないという掟がある。
その掟を守ろうとする長老たちだが、怪物は純粋なものに危害を加えないと信じているルシアス。
ルシアスは、想いを寄せるアイビー(ブライス・ダラス・ハワード)がまるで姉弟のように仲良くしている知的障害者のノア(エイドリアン・ブロディ)を町に連れて行けば、彼の障害が治るのではないかと信じていることもあった。
そんな彼の思いを知ったかのように、その怪物は村にやってくる。
自分のせいだと責めるルシアスだったが、それが、さらなる悲劇を生むことになった・・・。

village2こちらは、ネタバレを含みます。
映画をご覧になってからお読み下さい。

ここに出てくるのは億万長者と世捨て人たち。自分たちに起きた悲劇は文明が発達したせいだと信じていたが、実はそうではなかった・・・。というお話なんだね。

てか、そんなことを訴えるために、こんな大掛かりなことしていいのか・・?
って考えちゃうんだよね。
飛行機ダメ、ヘリコプターダメ、電線無し・・。
いくらなんでも、そんな生活してたらイジワルなマスコミが嗅ぎ付けるでしょう。
それでも、金で解決するのかな・・。
しかし、文明のありがたさを伝えるために、こんな風に演出することしかできなかったのかなぁ・・。
結局さぁ、彼らが守り続けた平和な村でも殺人事件は起きたわけだし、一人は瀕死の重体で、一人は死んでしまったわけでしょ。
それでも、彼らは、あの子は知的障害者だから仕方なかったんだ・・って思うのかなぁ・・。
オイオイでしょう。
はじまりも葬式からだったしね。

まぁ、そうやって今という時代も捨てたもんじゃないよって言いたいのかもしれないけどね。village3
随分勝手な親達の話だよね。
15を過ぎたら町につれてって、村に帰るか、町に住むかの選択の自由をあげなさいよ。
まぁ、小さな宗教のコミュニティがあって、そこでは、あらゆる文明を遮断していて(『刑事ジョンブック』みたいにね)ってのはあるかもしれないけれど、彼らだって外の人たちがどんな生活をしているのかちゃんと知っていて、あの生活を選んでいるわけだよね・・・。
そんなわけで、文句言い出したらキリが無い映画なの。

せめて、自分たちは間違っているんだ・・ってことに気付いたら良かったけど、彼らはそれでも100年前の生活を続けるんだからね。
一人の知的障害者を悲劇の犠牲者にしてね。

village4
まぁ、映画のグチはこの辺にして・・(ーー;)
『シックス・センス』、『センス』、『アンブレイカブル』ときて、このヴィレッジを作ったM・ナイト・シャマラン。
今回の映画で、彼らしさを見るとすればラストでどんでん返しするところと、超常現象ね。
彼の得意分野を集約しているのは、目の不自由なアイビー。
なんと目は見えないが、人の発するオーラの色は見えるという、不思議系。
彼女は愛のために森を走り抜けという「走れメロス」(あれは友情のためだけどね(^^;))見たいな奴なんだな。
でもさぁ、目が見えないんだよ。
そんな感じがしないんだよねぇ・・。
目の見えない女の子に怖い思いをさせて、知的障害者を犠牲にするってのはなんだか・・・。
どうもしっくり来ない。
あぁ、またグチになっちゃった(^^;)

village5どんでん返しもなぁ、怪物の正体も読めちゃったしな。
ラストのオチには、ビックリだったけど・・・。
なんだか、逆に長老グループに怒りが起きちゃって・・。
それに、あの警官はあぁやってじっくり考え込んでる後にしゃべっちゃうな。
それとも柵越えしちゃうかもな。
むしろ、そうしてくれって感じだけどね。

もしも、ホアキンがアカデミー賞を受賞したとして、彼のほかの過去の作品を見直したくなっても、この映画はパスしてもいいな。
『グラディエーター』を見ましょう。
でも、一作ごとに俳優として力を付けていくホアキンは、今後が楽しみな俳優なので、今後の出演作に期待だな。

特にオススメしないけど、これだけ私が愚痴こぼしちゃう映画ってどんなのよと思った人は見て下さい。

WOWOW 『ヴィレッジ』 オンエア情報

デジタルなら、断然ハイビジョンで! TSUTAYA online

2月 21, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (2) | トラックバック (3)

2006/01/09

アメリカン・スプレンダー

2003年のアメリカ映画。
日本で公開されたのは、2004年。
観たかったんだけどね~、残念ながら見逃しちゃって。american_splendor1
WOWOWで昨年放送されたのを録画して鑑賞。
シンデレラマン』のトレーナーを演じたポール・ジアマッティ主演の作品。
冴えない男が送る輝かしい(=splendor)??日常はなかなか楽しかったな☆

<STORY>
アメリカの田舎町に住む中年男、ハービー・ピーカー(ポール・ジアマッティ)の仕事は、病院のカルテを管理する書類係。
彼はバツ2の独身であり、週末は家で読書とレコード鑑賞をするだけの冴えない男。
そこで、彼は冴えない日常をアメコミにすることを思いつき、友人のアメコミ作家ロバート・クラムに原作を持ち込むと、その案を気に入ったロバートは、さっそく漫画化。
主役はもちろん、ハービー本人。
それが、ハービーのリアルストーリー漫画『アメリカン・スプレンダー』の誕生だった。
ハービー原作、ロバート作画のその漫画は思った以上にヒットする。
その時には既に、昼間の仕事が心の支えになっていたハービーは、そのまま病院勤務を続け、彼の周りの人々を登場人物に原作を書き続けた。
漫画制作が軌道に乗ったある日、彼の元に読者の一人であるジョイス(ホープ・デイヴィス)から電話がかかってくる。
american_splendor2それは、バックナンバーを今すぐ手に入れたいという依頼の電話だったのだが、世間話で意気投合し、そのまま結婚へ。
ジョイスも『アメリカン・スプレンダー』の新たな登場人物となり、漫画はますます人気があがり、テレビ出演まで果たすのだが・・。

これは、なかなか面白い映画なのですよ。
まず、構成が面白いんだよね。
『アメリカン・スプレンダー』というアメコミ雑誌も、ハービー・パーカーも実在している。
自分の冴えない日常を漫画にして笑ってるハービーが映画にまでなっちゃった。
そんな感じの映画なのね。
で、さらに面白いのが、映画の最中にご本人のハービーが現在の姿として登場するの。
ポール・ジアマッティは、現在に至るまでのハービー。
原作が漫画という雰囲気そのままに、たまに吹き出しがでたり、漫画のハービーが出てきたりもする。
それがまた、決して難解な感じではなく、ザラザラした紙でできたアメコミを読んでいるような気軽な雰囲気で物語が進行するんだよね。
だからね、ちょっとクスクス笑ったりしながら、「オイオイ」なんて突っ込みを入れながら楽しめるの。

american_splendor3
しかし、人生楽しいことばかりではなく、つらいこともやっぱりあるわけで、後半、ハービーが病気にかかってしまうの。
が、彼は、その病気すら闘病記という漫画を描くことで乗り越えちゃう。
それはね、「客観的に病気を見つめることができる」という奥さんの提案から生まれたものなんだけどね。
おぉ~、それは一理あるかも・・。
と思い、「今後の人生の参考にしようかな」と思わせるエピソードだったな。

ただね、このハービーと奥さんのジョイスの人間性にあまり惹かれないんだよね(^^;)
もう、激しくだらしなくてさぁ、私もあまり人のこと言えないけど、あんな家には住めないっていうぐらい汚い部屋に住んでるのね。
全体的に、ちょっとジメッとした雰囲気だし。

american_splendor4まぁ、彼の言ってることは、かなり風刺が効いているというか、皮肉っぽくて、また、それが的を得ていて面白いので、そのだらしなさは影に隠れちゃうけどね。

そこでね、この漫画のタイトル、「アメリカン・スプレンダー」が生きてくるの。
“スプレンダー(SPLENDOR)”とは輝かしいといった感じの意味なんだけど、冴えなくて、だらしなくて、汚いアパートに住んでる男が主役の物語のタイトルが、“アメリカの輝き”なんだから、かなり皮肉こもってるよね。
そのねぇ皮肉ってのが、ハービーのキャラそのままなんだよねぇ。
うーーーん。うま~い。とうなってしまうタイトルなのだ。

ポール・ジアマッティはね~、さすがなんだよねぇ。
最初はね、ハービーとポールは明らかに違う人物なの。

それがね、ラスト近くなるにつれ、「あれ?こっちはハービーだよねぇ・・」なんて思い始めるの。
ポールがハービーにどんどん似てくるのよ。
本当だよ。
もしかして、私の目が悪いのかも知れないけどね。
いや~、しかし、ハービーのだらしなさとか、病院勤務の退屈さとかをリアルに感じたなぁ。
ポール・ジアマッティ。
今後も、注目し続けるわ。

そして、もう一つの驚きがブスキャラに挑戦のホープ・デイヴィス。
『アバウト・シュミット』の彼女もちょっと冴えない感じだったけど、いつもの色気はどこに行ったんだ?
なんて考えちゃうぐらい、いつもと違う。
気難しくて、不思議ちゃんなジョイスがリアルで良かったなぁ。


全体的に、軽く見れる映画ではあるけれど、それなりにちゃんとメッセージを持った映画でもあるのね。
もしかして、“冴えない生活”や“冴えない自分”に満足しちゃって、ただなんとなく日々を送っていないだろうか・・。
興味を持ったことはとりあえずやってみる。
その心がけさえあれば、冴えない生活も輝かしい生活に変わる。
冴えない男・ハービーの日常を通して、そんなことを考えちゃう映画なの。
“冴えない男・ハービー・パーカー”の輝かしい日常に興味がある人は是非観て欲しい一本。

そうでない人も、映画の構成自体が面白いので、楽しめると思うなぁ。

アメリカン・スプレンダー 公式サイト

アメリカン・スプレンダー WOWOWサイト

WOWOW

1月 9, 2006 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/12/13

ヴェニスの商人

最近ね、といっても、2~3週間前の話だけど、夢にねアル・パチーノが出てきたのよ。
夢の中でさぁ、私たちお友達になってね。
アルってばさぁ、思った以上に小柄で気さくで良いヤツでさぁ(笑)
こりゃぁ、「『ヴェニスの商人』見ろよ」ってお告げだと思って、もうすぐ終わりそうだったから見に行って来たよ。
映画はねぇ、とにかくとても豪華で贅沢な作品でございました。merchant_of_venice

<STORY>
16世紀のヴェニス。
貿易商・アントーニオ(ジェレミー・アイアンズ)は、世界各地で商売をするために、全財産を4つに分けそれを船に乗せ、現在航行中だった。
そのアントーニオを訪れたのは、親友のバッサーニオ(ジョセフ・ファインズ)。
彼は、莫大な遺産を相続した美女・ポーシャ(リン・コリンズ)にプロポーズする資金を借りに来たのだった。
しかし、アントーニオの全財産は船の上。
そこで、アントーニオは、ヴェニスの高利貸し・シャイロック(アル・パチーノ)からその金を借りることになった。
だが、シャイロックはユダヤ人であり、アントーニオはそのユダヤ人を毛嫌いしていた。
アントーニオに人種差別を受けていることを根に持つシャイロックは、「3ヶ月以内に金を返済できない場合は、アントーニオの肉1ポンドをその代わりに差し出すこと」を条件に金を貸すことに。
そして、予定通りバッサーニオはポーシャの元へ。
その時、アントーニオへよくないニュースが届く。
彼の全財産を積んだ船が四艘とも沈没したという・・。
それを聞いたシャイロックは、日頃の恨みをはらすべく訴訟を起こすのだが・・・。

merchant_of_venice1
これはねぇ、とても大昔に書かれた古典とは思えない面白さがあるの。
次に何が起きるのか予想できないサスペンスであり、女性の地位が低い時代にもかかわらず世の中を裏で動かしているのは女性だったり、ユダヤ人の迫害について書かれていたり。
まぁ、でも、シェークスピアの作品はいつでも物語の核を握っているのは女性なので、シェークスピアならではだけどね。

その女性の描き方でこの作品を見ると、まず、男性があまりにも素直で、実直で、困難を前にオロオロしていたのに比べて、女性、特にバッサーニオが恋するポーシャは、その困難を楽しんでいるのが分かる。
特に裁判のシーンでは、観客の心をグッとつかむ術も心得ているあたり、お見事。
愛する男を心配するどころか、彼が動揺しているのを横目に余裕さえ感じられる。
すごいよなぁ。
「お礼として、あなたの指輪を下さい」なんて、言っているシーンは、なんだかすごくおかしくて、クスクス笑っちゃった。
だって、そこでもまた、バッサーニオがオロオロしちゃってるんだもん。

もう一人の策士は、シャイロックの娘、ジェシカ。
実は、一番最初にシャイロックを窮地に追い込んだのは彼女だった。
お金を持ち出して家出をするときも、すでに改宗を決心しているあたりも、女のしたたかさを感じる。
しかし、父が孤立無援になったとき、自分がしたことを悔やむあたり、娘としての父への思いも感じる。
彼女のサイドストーリーが、メインストーリーを裏で盛り上げていたなぁ。

この映画が、すごく豪華になっているのは、そのキャスティング。merchant_of_venice2
以前、朝日新聞に掲載されたインタビューで、アル・パチーノは
「ピアニストであれば必ずモーツァルトを弾くように、俳優だったら必ずシェイクスピアをやれ」って言ってた。
なるほど、アル・パチーノ版シャイロック、彼なりの迫力があったね。
いかにも金に汚く、心が狭い男を一目で分かるように演じるあたりは、さすが。
最後の、孤立無援になってしまったシャイロックの立ち姿は、とても印象的。

アントーニオを演じたジェレミー・アイアンズのちょっとくたびれたヴェニスの商人は、貫禄を感じたなぁ。
いつもは、迫力満点な男を演じるのに、事業に失敗してしまった陰のようなものが見えていたのよね。
張りのある低音が彼の魅力なんだけど、このアントーニオは、小声でコソコソしゃべる。
ヒソヒソ、コソコソした感じがくたびれた感じを演出してて良かったねぇ。

この中で、私の目当ては、ジョセフ・ファインズ。
いつ見ても金髪の兄さんと似てないなぁって思うんだけど、彼はシェークスピアが良く似合う男だよねぇ。
なんかね、すごく自然にこの世界に馴染んでいるんだよね。
アントーニオの前では甘えん坊であり、ポーシャの前では誠実という、したたかな男・バッサーニオ。
いいんだよなぁ、歯の浮くようなセリフ言ってるときの表情とか、愛する(?)アントーニオが窮地に追い込まれちゃったときのオロオロぶりとか。
私、このファインズ家弟、結構お気に入りね。

そして、彼らベテラン俳優とならんで堂々とポーシャを演じた、リン・コリンズ。merchant_of_venice3
私、今回初めて観たんだけど、まだ26歳??
貫禄あるし、大金を相続した女性のオーラみたいなものを感じるんだよね。
今までは舞台にたったり、映画では脇役とかやってたみたいね。
いや~、良い女優が出てきたね。
これからが楽しみ。

もちろん、彼らを演出した監督の力量といったらすごいよね。
マイケル・ラドフォード、次回作が非常に楽しみな監督ね。

merchant_of_venice4
ラストは、シャイロックがキリスト教に改宗することを言い渡されるけれど、当時は、それが正義だったわけで。
現代にそれを見ると、なんて非情なことを・・と思うよね。
シェイクスピアは何を思ってそうしたんだろう。
それが、正義だと思ったんだろうか、それとも、迫害されているユダヤ教の窮状を訴えたかったのだろうか・・。
いやぁ、それが正義だと思ったんだろうなぁ。
でも、皮肉なことにこの作品で、ユダヤ人の迫害の歴史が良く分かってしまったね。
ユダヤ教の人たちは、この演劇をどのように見るだろうか・・。

そんなわけで、女性のしたたかさを知り、俳優の演技の素晴らしい競演を楽しみ、ユダヤ教の迫害について考えたり・・、そんな色々な楽しみ方ができる贅沢な映画なので、シェークスピアが好きな人も、苦手な人も是非、観ることをオススメします。

ヴェニスの商人 公式サイト

12月 13, 2005 映画-ア行(アメリカ), 映画-合作・その他, 映画-英国 | | コメント (12) | トラックバック (38)

2005/12/03

イン・ハー・シューズ

これ好きだわ~。
この姉妹って私と同世代。
痛いな~と思いつつ、そんな都合良い話無いでしょ~と突っ込みを入れつつ、やっぱり泣いちゃった。in_her_shoes1

<STORY>
フィラデルフィアの大手法律事務所で働く弁護士・ローズ(トニ・コレット)は、憧れの同僚・ジムと良い関係になりつつあり、上機嫌。
が、幸せもつかの間、妹のマギー(キャメロン・ディアス)が彼女の家に転がり込んでくることに。
マギーは、堅物な姉と違い自由奔放で定職に就かず、その日暮らしの生活を送っていた。
いつまでもそんな自堕落な妹を家に置いておくわけにいかないローズは、マギーの就職先を探すが、なかなか見つからない。
そして、事件が起きてしまう。
ローズが家に帰ると、ベッドでジムとマギーが・・・。
「もうこれ以上私の人生と関わらないで」とローズはマギーを追い出してしまう。
翌日、ローズは職場に長期休暇を出し、マギーは祖母・エラ(シャーリー・マクレーン)のいるマイアミに向かう。
新たなスタートを切り始めた二人だったが、お互いがお互いを気にかけていて・・。

in_her_shoes2
テーマはですね、“30代独身女の自分探し”でございますよ。
もう、それこそ、私のテーマですから。
特にローズに感情移入しちゃってさぁ~。
なぜなら、彼女は安定した生活を維持していきたいから、朝から晩まで仕事・仕事。
でね、そんな彼女が知ってしまったのよ。
仕事ばかりが人生じゃないってことを。
分かるんだよね~。
なんだろうね。
仕事を辞めた時って、気分がスッキリするんだよねぇ。
辞めるまではすごく不安なのに。
その上、彼女には都合よく救世主が現れる。
ま、この辺は映画ならではなんだけど、“一夜限りの適当な男”ではなく、“本当の自分を正面から見つめてくれる男”の登場ね。
これね、ローズの親友も言ってたけど、「そんな男は存在しない」
そうよね~。そんなこと分かってるのよ~。
分かってるけどね~、ついどこかにいるはずと思ってしまうのよね~。
当然、ローズもロッキーばりの勝利のポーズをしてしまうわけで。
親近感ある彼女の二の腕もナイス。

in_her_shoes3
そんなローズは、正反対のマギーのことを嫌がりつつもうらやましく思っていたのではないかなぁ。
おしゃれな靴を履きこなし、自由奔放で、後先考えない刹那的生活。
なんでそんなことを・・・と思いながら、あんな風に生きられたら・・と思うもんだよね。
姉妹でありながら、ライバルでもあるわけで、だからこそ、男を取られたことが何より許せない。
でもね、なんだかんだ言っても、お互いがお互いを一番気遣っているところがこの映画の泣きどころ。
ラストの詩の朗読でさぁ・・泣けるよ~。
in_her_shoes4ローズもマギーもすごく良い顔してるのよね~。

彼女たちだけじゃなく、この映画に出演している俳優たちがみんな良い顔してる。
ローズの同僚も、おじいちゃんもおばあちゃんも。
監督のカーティス・ハンソンは、『LAコンフィデンシャル』、『8mile』と、最近上り調子よね。
トニ・コレットも、キャメロン・ディアスも、シャーリー・マクレーンもみんな良い演技してるしね。
特に、トニ・コレットがいいな。
元々好きな女優さんなんだよね。in_her_shoes5
シャーリー・マクレーンはスクリーンにいるだけでお宝みたいなもんだし。

ローズもマギーもいろいろと悩みながら、本当の自分を見つけるのだけど、いろんな人と出会って、話をして、少しずつ成長していくのがすごくいいんだよね。
人間一人じゃ生きられない。
やっぱり血を分けた姉妹が一番お互いを理解できるのね。
私、幼い頃、「おねぇちゃん欲しい~」なんて思ってたけど、そんな気持ちを思い出す一本。
是非、女同士でご覧下さい。

イン・ハー・シューズ 公式サイト

12月 3, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (37) | トラックバック (121)

2005/11/14

オータム・イン・ニューヨーク

2000年のリチャード・ギア主演の映画。
まだ観てなかったんだよね。これ。
先日、WOWOWでやってまして、録画して観たよ。
リチャード・ギア・・。
あまり得意じゃない (ーー;)
そうだなぁ、『真実の行方』、『運命の女』、『Shall we dance?』の彼は、OKかな。
つまり、歳とってからの方が私としては、好きってこと。
で、この映画は、その歳とってからのリチャード・ギアだけど、相変わらずプレイボーイの役を演じてるのね。
私は、そのプレイボーイのリチャード・ギアが苦手なんよ。autumn_in_newyork


<STORY>
レストランを経営するウィル(リチャード・ギア)は、数々の恋愛をしてきたが、真剣な恋に発展せず、未だ独身でいる。
そんな彼のレストランで孫娘の誕生祝いをしていたのは、ドロレス(エレイン・ストレッチ)だった。
ドロレスの娘は昔、ウィルのガールフレンドだったことがあり、ドロレスとウィルは旧知の仲だった。
その娘を事故で亡くし、忘れ形見の娘がシャーロット(ウィノナ・ライダー)であり、その日は彼女の誕生パーティだった。
帽子デザイナーの仕事をしているというシャーロットに惹かれたウィルは、「ガールフレンドをパーティに連れて行きたいから帽子を作って欲しい」と仕事を依頼する。
パーティの当日、帽子を作ってウィルに渡すシャーロットだったが、「ガールフレンドに・・」というのは、ウソで、それはシャーロットをパーティに連れて行く口実だった。
そして、その日、二人は恋に落ちる。
翌日、今後のために、恋に真剣になれないことを告白するウィルだったが、シャーロットからも思わぬ告白がある。
彼女は、幼い頃から難病にかかっており、余命わずかだと言う・・。
その予想もしない告白に愕然とするウィルだった・・。

これはですねぇ、「難病」を扱っている割に、どうもなぁ、心に響かないんだよねぇ。
俳優の見た目の美しさに頼って、感情表現をおざなりにしている感じだなぁ。
NYの秋の景色の美しさは、十分伝わってきたし、リチャード・ギアと、ウィノナ・ライダーがその景色をバックにするとすごく美しさが映えるスターだってことも良く分かった。
でもぉ、どうも演出がイマイチ。

なにより、違和感たっぷりなのが、ウィノナ・ライダー。
難病の役?余命わずか?その割には、倒れたときも、病院に運ばれたときも健康そうに見えますが・・。
薬飲んでいる雰囲気も無いしね。
では、そうじゃなく、元気そうに見える彼女が実は難病で・・という演出プランだったとして、ウィルにとってシャーロットってのは、何だったのでしょう。
シャーロットの母に対する償い?同情?それとも、本当の恋?
恐らく、本当の恋ってのが、正解だと思うけど、「今までの恋愛とは違うもの」が見えてこないから、観ている方は、いつもの遊びかと疑ってしまうでしょう。
でも、脚本は悪くないと思う。
セリフはシンプルだし、かなりドラマチックなシーンもいろいろ用意されている。
もっと感情が伝わるように演出をして欲しかったんだよねぇ。

監督のジョアン・チェンは、女優として有名。
わたしとしては、『ツイン・ピークス』のイメージが強いけど、『ラスト・エンペラー』なんかにも出てるね。
これの前に監督した『シュウシュウの季節』は、文革の裏で起きていた悲しい出来事を描いてて、それこそ人の心に訴えかける映画だったんだよねぇ。
だからこそ、今回は、え?なんで?と思ったんだけど、
次回、がんばって欲しいね。

その他の出演者として、現在NHKBSでやってる『FBI -失踪者を追え-』のボス、ジャックを演じてるアンソニー・ラパリアがウィルの親友役として、『ER』のスーザンを演じるシェリー・ストリングフィールドがその親友の妻として登場。
このキャスティングは、海外ドラマファンとしてはうれしいね。

結局のところ、映画の印象としてはNYの美しい景色と、美しい俳優が出てる映画程度・・(^^;)
リチャード・ギアとウィノナ・ライダーのファンの方は、その美しさを堪能できるので、楽しめるかも。
演技を楽しみたい人には薦めません。

11月 14, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/11/06

ヴァン・ヘルシング

最近、私の中でプチヴァンパイアブームで・・。
まず、本はブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を読んでいて、アニメはTBS土6の「BLOOD+」を見ている。
その吸血鬼ドラキュラの本の中に、このヴァン・ヘルシングが出てくるのよねぇ~。
で、昨年見逃して大変後悔したこの『ヴァン・ヘルシング』を見ることに。vanhelsing1


<STORY>
ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)はヴァチカン市国の枢機卿の命の元、人間に害を及ぼすあらゆる怪物退治を行うハンター。
今回の命令は、ヨーロッパの東のはずれにあるトランシルバニアの田舎町にいるヴァンパイア退治。
その村を守ってきたアン王女(ケイト・ベッキンセール)と共に、ドラキュラ伯爵を抹殺するのが目的だ。
しかし、ドラキュラ伯爵は、今までヴァン・ヘルシングが闘ってきたどんな怪物よりも手ごわい相手だった・・・。

いや~、結構面白かったねぇ。
何よりも~、やっぱり~、ヒュー・ジャックマンかっこいいっすね~(*^-^*)ウフフ
これは、守って欲しい男でしょう~。
しかし、この映画をこれから見る人は、できれば何の情報も仕入れないで見て欲しい。

↓ネタバレ注意
まずですねぇ、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」に出てくるヴァン・ヘルシングは初老の教授でして、この映画とは設定からして違うのね。vanhelsing2でも~、吸血鬼は鏡に映らないとか、銀を嫌ったり、オオカミを使っているのは一緒。
あのドラキュラ伯爵のお屋敷なんか、本の通りの雰囲気が出ていて、ちょっと感動~。
この映画で面白いのは、ドラキュラ以外のモンスターが多数出演することね。
いきなりさぁ、フランケンシュタインが出てきて、「あら、その死に方はちょっと違うんじゃない・・」なんて思ったら、後でしっかり出てくるし、その後にハイドも出てくるしね。
ハイドは『リーグ・オブ・レジェンド』にも出ていたけど、随分人気者なんだねぇ。
で、そのフランケンシュタインとハイドが前座で盛り上げたところで、ドラキュラ伯爵登場ね。
この伯爵と三人の花嫁って設定も本のままよ。
もうそっからは、ジェットコースターね。
しかし、やっぱり、ヴァンパイアが飛び回る映像は、映画館で見たほうがいいよねぇ。
テレビだとどうも臨場感が足りない。残念。

途中、フランケンシュタインをローマに運ぶあたりで、そろそろ終わりかななんて、思ったら大間違い。
そっからまた話が展開、ヴァン・ヘルシングがウルヴァリンいや違った、ウルフマンになっちゃうじゃないの~。
私は、「やっぱりウルヴァリンじゃ~ん」なんて大喜び。
その上、フランケンシュタインは姫に恋しちゃって、「おぉ~やっぱりフランケンは恋をしなくちゃ~♪」なんてお約束に大喜び。vanhelsing3

でもねぇ、すごい残念なのが、ラストでCGアニメになっちゃうとこなんだよねぇ。
ま、毛並みもツヤツヤしてよくできたアニメでしたが・・・(ーー;)
アクション連発してて、最後がアニメになっちゃうのって冷めるんだよね・・。
それにアン王女はあんな風に殺さなくても良かったんじゃないの・・。
もしかしたら、続編を作るつもりであんな終わり方をしたのかなぁ・・。とも思うけど・・。
↑ネタバレ終了

前回の『アンダーワールド』でヴァンパイアだったケイト・ベッキンセールは、今回はヴァンパイアハンターに。
監督のスティーヴン・ソマーズは、『ハムナプトラ』でレイチェル・ワイズを使っていたけど、イギリス女優がお好き?
『アンダーワールド』じゃ、お嬢さん走りをして、育ちの良さを捨てきれなかったケイト・ベッキンセールがイマイチ心配だったんだけど、今回は王女でありながらヴァンパイア・ハンターなので、育ちが良くてOKだから、良かったかな。
でも~、個人的にはケイト・ベッキンセールには、あまりアクションをやって欲しくないかなぁ・・・。

まぁ、なんてたってかっこいいのは、ヒュー・ジャックマンよ。
が、ロン毛よりもショートの方がステキだなぁ・・。
次に会えるのは、ウルヴァリンかな??それとも、ウディ・アレンの映画かな?
ブロードウェイに出ているとも聞いたけど。
やはり、『恋する遺伝子』とか『ソード・フィッシュ』みたいな現代モノに出て欲しいなぁ・・と思いながら、今日のヒュー・ジャックマンを見てた。


そうだなぁ、怪物が出てくるようなアクション映画が嫌いな人にはオススメしません。
が、ヴァンパイアものが好きな人にはオススメです。

ヴァン・ヘルシング 公式サイト (US)

11月 6, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (2) | トラックバック (2)

2005/10/15

エリザベスタウン

先日、銀座ヤマハホールでの試写会に行ってきた。
主演はオーランド・ブルーム(オーリー)。
さすがオーリー大人気で、ほぼ満席の大盛況。elizabethtown私は、ちょっと美少年苦手で、オーリーもあまり興味無かったのだけど、映画はなかなか良い映画だったのよぉ~。


<STORY>
靴製造会社に8年間勤務したドリュー(オーランド・ブルーム)は、改心の出来だったはずの靴が大量に返品される事態になってしまい、その靴に社運を賭けた会社は、ドリューを解雇。
生きる希望を失ったドリューは、自殺しようとしたその時、妹から泣きながら電話がかかってきた。
妹は電話で「故郷に帰っていた父が、現地で心臓発作を起こし亡くなった」と告げた。
さらに、「正気を失った母(スーザン・サランドン)の代わりに、父の遺体を引き取りにいってくれないか」という。
場所は、ケンタッキー州にある小さな町、エリザベスタウン。
仕事が無いドリューは、二つ返事で引き受ける。
そして、エリザベスタウンへ向かう飛行機の中で、フライト・アテンダントのクレア(キルスティン・ダンスト)と出会う。
クレアは仕事もしないで、ドリューのとなりに座り、彼にとってはどうでも良い話をいつまでも話し続けた。
が、つらい境遇にある彼にとっては、良い気晴らしに。
ケンタッキーに到着して、クレアとは別れ、エリザベスタウンに向かう。
父にスーツを着せて、母の待つオレゴンに帰るつもりが、そこでは、父の葬儀の相談が既に始まっていたのだ・・・。
e-town1まぁ、簡単に言ってしまうと、何億という大きな失敗をしてしまった青年が、父の故郷を訪ねることで、生きる気力を回復していくというお話で・・。
でね、まぁ、そんな難しい話ではなく、コメディタッチで話は進んでいくんですよ。
まず、そのタッチが良いですの。
でね、軽いタッチであっても、「どんなに絶望的な状況でも、前を向いて歩いていこうよ」っていうメッセージはしっかり伝わるの。
そこがいいんだよねぇ。
父親の故郷であるエリザベスタウンがまたいいとこでね。
人が温かいんだ。
田舎が無い私としては、すごく憧れるなぁ。
その田舎とクレアがドリューを少しずつ癒していくのよ。
で、クレアってのが、またすごく良い娘で、よくできた子なんだよねぇ。
私には、クレアみたいに気の聞いたことはできない (ーー;) と思った。
まぁ、ちょっとご都合主義的にできすぎじゃん、やりすぎじゃんと思うこともしばしばあったけどね (^^;)e-town2『シンデレラマン』のパクリじゃないけど、「久しぶりにいいね、キルスティン・ダンスト」と思った(笑)
『スパイダーマン』シリーズより、こっちの方がいいな。
『チアーズ』とか、これみたいに明るい女の子演じてる方がいいと思うなぁ。

↓ネタバレあり
結局ね、ドリューがどんな失敗をして、会社を倒産まで追い込んだのかが最後まで明らかにならないの。
きっと、デザイン的にやっちゃんたんだろうなぁ。ってのは、観客のご想像まかせ。
私は、そこがすごくいいと思った。
というは、このお話で大事なのは、ドリューがどんな失敗をしたか、ではなく、ドリューがいかにして立ち直ったか、なんだよね。
やっぱり、何かにつまづいたときは、旅に出るべきだろうか・・。
と、考えさせられたしね。
とはいえ、ドリューの失敗の責任を全て、ドリューに押し付けるのが、アメリカ式なんだろうか・・(ーー;)
なんか、ちょっと理解できなかった。
↑ネタバレ終了

この映画で、ドリューは、人と会うこと、人と話をすること、旅に出ること、で少しずつ癒されていく。
それだけではなく、重要な役割を演じるのは、音楽。
音楽が、ドリューを癒していく。
その音楽の使い方が、キャメロン・クロウの色が出ていて、いいなぁと思った。
サントラ欲しくなる音楽だしね。

コスチュームプレイじゃない、オーリーを見るのは、初めてだったけど、思った以上に良かったなぁ。
ちょっとメジャーに出すぎなので、今後は、もっと小さい映画にもどんどんチャレンジして欲しいな。
キルスティン・ダンストも良かったけど、さすが!!スーザン・サランドンすごく良かった。e-town3出番は少なかったけど、彼女の「あまり上手くないタップダンス」が最高だった。
あの、ムーン・リバーの選曲もナイス。

失敗は誰でもするもの。
大切なのは、失敗をどうやって乗り越えるかではないか・・と、監督は優しく問いかける。
オーリーと同じような境遇にある人も、そうでない人も、人の優しさを感じたい人にオススメの一本。

エリザベスタウン 公式サイト

10月 15, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (31) | トラックバック (73)

2005/09/26

ヴェロニカ・ゲリン

なるべく映画館に足を運んでるつもりでも、見逃している映画はいっぱいあって、最近は、そんな映画をレンタルショップに行かなくても、テレビで見れるのがうれしい。
これは、先日WOWOWで放送していたものを録画して鑑賞。
veronica_guerin

<STORY>
1994年、サンデー・インディペンデントの記者、ヴェロニカ・ゲリン(ケイト・ブランシェット)は、麻薬中毒者があふれるダブリンの貧民街にいた。
中毒になっているのは、10代や20代前半の若者ばかり。
彼らに麻薬を売っているのはどんな人間について、ヴェロニカは取材を始める。
だが、その核心にせまったとき、ヴェロニカに危険が迫っていた。
アイルランドのダブリンに実在した女性ジャーナリストを描く人間ドラマ。
こちら、2003年のアメリカ映画。
まず、アイルランドと聞いて思い浮かぶのは、IRAとサッカーで、麻薬なんてイメージは少しも無かった。
なので、その現状に驚くと同時に、近頃日本でも中毒患者が急増していると聞き、平和とは決していえない町に住んでいることもあり、近所に潜んでいるだろう売人を思いつつ、恐怖の思いでこの映画を見た。
しかし、このヴェロニカ・ゲリンという人、とても無茶な人。
組織犯罪を相手にしているという慎重さや恐れを全く感じない。
この人が、売人かも。と思えば、その場で積極的に聞きに行く。
その無用心さが、いかにも素人くさくて、人間くさく、リアルに感じる。
でも、私の胸を打つのはそんなヴェロニカの無謀な行動ではなく、彼女を支える家族の愛情。
無邪気に母の愛情を求める幼い息子、どんなことにも協力的な夫、何も言わずに支える母。
そんなできた夫を巻き込むことだけはやめて欲しいと願いながら見てしまった。
監督は、「評決のとき」や最近では「フォーン・ブース」がヒットしたジョエル・シュマッカー。
数々の大作を手がけてきただけに、熟練工によるストーリーテリングの上手さを感じる。
ケイト・ブランシェット以外の俳優はすべて、マイナーな俳優というキャスティングは、ドキュメンタリーの感じを強く打ち出そうとした狙いを感じるし、陰湿な内容と相反してテンポの良いストーリー展開は観客を飽きさせない。
ただ、事件の裏側にある事情がちょっと見えにくい。
諸悪の根源である、ジョン・ギリガンとはどんな人物だったのか、ダブリンでは、実際にどの程度麻薬被害が広がっているのか等・・・。
結局、ヴェロニカ vs.ジョン・ギリガン の構図で終わってしまったのが残念だったんだ。
ヴェロニカ vs.社会 でもあったはず。
ヴェロニカを支援した市民もいたはずだし、それを阻む社会(警察・司法など)もあったはず、そこの描写がやや不十分に感じたな。
しかし、こんな風に戦う女はケイト・ブランシェットにぴったり。
彼女の確実な演技は、安心して見れるのでうれしい。
“ダブリンの麻薬被害に関して真相を暴く”って程の作品になっていないのは残念だけど、“麻薬のために戦い、多くの市民を助けた女性ジャーナリストがいた”という事実を知ることができる一作。
そんな女性に興味のある方にはオススメの一本。

あぁ~、そうそう、コリン・ファレルがカメオでほんのワンシーンだけ、地元の若者役で登場してた。
それも、ちょっとしたお楽しみかな。

ヴェロニカ・ゲリン 公式サイト

9月 26, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (4)

2005/09/17

愛についてのキンゼイ・レポート

偶然なんだけど、『ヴェラ・ドレイク』に引き続き、“性”をテーマにした映画を見ることになった。kinsey

<STORY>
1910年代初頭のアメリカ。
性に対して極端に保守的な思想を持つ父親 (ジョン・リスゴー) の元で育ったアルフレッド・キンゼイ (リーアム・ニーソン)は、工学を学んで欲しいという父の願いを振り切り、以前より興味のあった生物学を学ぶ。
その後も研究を続け助教授になったキンゼイはタマバチの研究に没頭する。
やがて、キンゼイの講義を熱心に聴く女学生・クララ (ローラ・リニー)と恋に落ちる。
昆虫学という共通の関心事を持った二人は、そのまま結婚。
しかし、結婚初夜。
その日が初めてだった二人は、うまくいかず医師に相談することに。
そのとき以来、キンゼイとクララの関心事は昆虫学から人間の性生活へと移行していく。
そして、キンゼイは生物学的に人間の性を研究し始め、既婚者達の性に関する悩みを聞くようになる。
やがてキンゼイの研究室は話題になり、結婚後の性生活に関する講義を開く。
これは、当時のアメリカでは画期的なことだった。
キンゼイの講義を聞いているというマーティン (ピーター・サースガード)を助手に加え、キンゼイとマーティンはより多くの人の話を聞くために全国を回り始める。
そんな二人を見ていて、クララは二人の仲を疑い始めるのだが・・・。
他人の性生活に全く興味の無い私としては、ひたすら性生活に関して質問しまくるこの映画は、「は、はぁ・・・。そうですか・・。( ̄- ̄;)」といった感じで見ていた。
ただ、今でも選挙になると“中絶が合法か、合法でないか”に関して激しい議論になるアメリカにとってはこの映画は必要なのだろうというのはなんとなく理解できた。
かつてのヒッピーの影響だろうか、アメリカという国は“フリーセックス”のイメージがある。
が、フリーセックスの影でエイズが蔓延することで、セックスに対する恐怖が支配し、国はテロから攻撃され、政治的に保守が強くなると、思想も保守的に傾倒し、敬虔なキリスト教的思想が圧倒的に強くなる。
そうなると、“中絶は‘悪’”。
だから、違法にしようという意見が貧しい女性達を困らせる。
そんな時代だからこそ、赤狩りでつぶされてしまったキンゼイについて、もう一度考えてみようじゃないか。
というのが、この映画の目指すところでしょう。
そんな政治的な問題もあってか、アメリカではこの映画が非常に高く評価されたようで。
でも~、学術論文みたいに“性”について語られてもね~。
私にはちょっと退屈でありました・・(ーー;)
“性”について真剣にパートナーと話してみたいとお考えの方々には、良い刺激になると思われますので、パートナーとご一緒にどうぞ♪
が、私にとってこの映画でもっとも注目すべきは、助手マーティンを演じている、ピーター・サースガードでございます。
この人、前回の『ニュースの天才』でも、すごーーーーい良い演技をしていたので、現在注目中なの☆
『ニュースの天才』という映画は、『スターウォーズ新シリーズ』のアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンくんが主役で、実在の人物を映画化した秀作なので、まだの方は是非ご覧下さいね♪
私としては、主役のリーアム・ニーソンより、ピーター・サースガードの方が印象的だったな。
あの視線は、奥さんを不安にさせる視線だもの(*^-^*)
ピーターだけでなく、久々のジョン・リスゴー、クリス・オドネル、ティモシー・ハットンも注目して見てたんだけどね (^^;)アレッ?
そんなに豪華な出演陣にする必要はあったかなぁ・・・。
ローラ・リニーは良かったね。
毎度、微妙に雰囲気を変えて登場するローラだけど、その微妙さがリアルで良いですね。
今後も楽しみな女優さんです。

他人の性生活に興味津々って方に、オススメします( ̄- ̄)b

愛についてのキンゼイ・レポート 公式サイト

9月 17, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (14) | トラックバック (37)

2005/09/08

奥様は魔女

この映画がアメリカで公開されたときに存在を知ったんだけど、「それってミスキャストでは・・・ (ーー;)」と思いつつ、ま、とりあえず見てみるかと見に行ってみた。
bewitched

<STORY>
魔女のイザベル(ニコル・キッドマン)は、人間と魔法を使わない恋がしたくて、魔法界を飛び出して人間界で生活をはじめる。
ハリウッドの大スター・ジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)は、主演映画が大コケして落ち目になり、再起をかけてTVドラマでのヒットを狙う。
そのTVドラマは「奥様は魔女」のリメイク。
でも、主役はサマンサではなく、ダーリンにスポットを当てる。
ジャックがかすまないように、サマンサは新人女優を・・と、オーディションを繰り返すが、なかなか適役の女優が見つからない。
そんなとき、ジャックは本屋でピッタリの女性を見つける、それがイザベルだった。
そして、イザベルは魔女役でドラマに出演することになったのだが・・・。
イザベルが人間界で暮らすことを良く思わない魔法使いの父 (マイケル・ケイン)は、イザベルの魔法を見破る謎の女性アイリス (シャーリー・マクレーン) と恋に落ち・・?
魔女と普通の男性が恋に落ちるラブ・コメディ。
bewitched2実は、オープニングクレジットでノーラ・エフロンが監督だと知って、「あぁ困った」と思った (ーー;)監督ぐらい調べておけよ・・・。
ノーラ・エフロンが監督した『めぐり逢えたら』も『ユー・ガット・メール』もまるでダメだったんだ・・。
正直に言って、このイザベル役はリース・ウィザースプーンがいい。
逆に、リース・ウィザースプーンが演じるサマンサを見てみたいぐらいだわ。
リースがだめなら、ケイト・ハドソンでもいい。
ニコル・キッドマンは“かわいい魔女”ではなく、“怖い魔女”でしょう。
爪伸ばして平気で毒りんご作ってそうでしょう。
で、またニコル・キッドマンが “かわいい魔女の演技” をするんだけど、これがまたちょっと寒い。
日本向けテーマソングを松田聖子が歌うってことに、その瞬間、妙に納得してしまった。
映画の中で、ハリウッド風刺のギャグをウィル・フェレルがやるんだけど、これがまたちょっと中途半端。
爆笑(≧▽≦)って感じじゃぁないんだよね。
bewitched3で、またこの二人の間に恋愛感情があるように見えないんだよね。
ニコル・キッドマンは自分の演技の中で、ラブコメもこなせる自分を入れたかったんだと思うけど、これは確実に失敗してると思われます。
が、この映画の中での私の救いは、マイケル・ケイン&シャーリー・マクレーンコンビよ。
シャーリー・マクレーンを映画館で見れるなんて、すっごい幸福なことだと思う。
「アパートの鍵貸します」も、「愛と追憶の日々」も大好きだから。
ただね~、この映画でのシャーリー・マクレーンの扱いに不満ありよ。
もっと出番を増やしてくれよ。
シャーリー・マクレーンが出てきた意味を感じないよ。
相変わらず、いつまでたっても女の子ナンパしそうなマイケル・ケインもいい味出してんだよな~。
でも、そのマイケル・ケインのキャラも中途半端。
ってな感じで、不満タラタラになってしまうので、この辺で終了~。
DVDが出ても、あまりオススメしません。
あぁ、ニコル・キッドマンがお好きな方はどうぞ。

奥様は魔女 公式サイト

9月 8, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (15) | トラックバック (74)

2005/09/02

ウォルター少年と、夏の休日

夏休みはもう終わってしまったけど、夏休みにピッタリの作品をご紹介します。secondhand_lions1

<STORY>
ウォルター(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、母(キーラ・セジウィック)が職業訓練の学校に通う間、親類のハブ叔父さん (ロバート・デュバル) とガース叔父さん (マイケル・ケイン) 達のところで過ごすようにと、テキサスの田舎町に連れてこられた。
ところが、全く愛想の無いハブ叔父さんとガース叔父さんに会うなり、絶望的な気分になるウォルター。
ウォルターは寝室としてあてがわれた屋根裏部屋にあった箱から、若くて美しい女性の写真を見つけ、その女性の謎をガースから少しずつ教えられる。
その女性は、ハブの想い出の女性・ジャスミンだったのだ・・。
毎日、そこで過ごすうち、少しずつ打ち解け始めたある日、家にライオンが届けられる。
ハブとガースが剥製にするために購入した、年老いたライオンだった。
そのライオンがあまりにも大人しくて、剥製にする気が起きない叔父さん達だったが、そのメスライオンにジャスミンと名付け、ペットとして飼いたいとウォルターが提案し、家族の一員にジャスミンが加わった。
本当の大人の男を知る、ウォルターの貴重な夏の思い出を描いた作品。secondhand_lions2
これはですね~、じんわり、良い映画なの。
ほとんど、アメリカ版えなりかずき化したハーレイ君 (シックス・センスの男の子) は、声変わりして登場。
背が伸びたけど、少年っぽさはそのままだし、演技は相変わらずナチュラルね。
でも~、なんといっても、二人のおっさんがとてもいいのよね~。
頑固一徹 “THE男”って感じのハブと、そのガサツなハブをうま~くフォローするお人好しのガース。
このコンビがすごくいいんだよね~。
私、こんな爺ちゃんたちに囲まれたい!!
私も、十代の頃にこんなお爺ちゃん達とひと夏過ごしたかったよ~。
たぶん、あの歳であんなにショットガンが似合う爺ちゃんたちいないな~。
そのショットガンの秘密は観て確認してね。
ハブを演じたロバート・デュバルは、『ゴッド・ファーザー』で有名。
あの頃から、脇役を演じ続けてるけど、いつまでも堅実な演技と男らしい~イメージは全く変わってないね~。
それに対し、マイケル・ケインはやはり昔からいるけど、最近だと、『サイダー・ハウス・ルール』が有名かなぁ~。
ロバート・デュバルが一貫して脇だったことにくらべて、マイケル・ケインは主も脇も上手~くこなす演技派。
でもね~、歳とっても色気を感じるんだよね~。二人とも。
そこがすごいよね。
純粋さを失いつつある微妙な年頃の男の子と、波乱万丈な人生を生きてきた男達との心の交流に思わずジーーンとくること間違いなし。
青い空と、とうもろこし畑の緑をまだまだ暑い今のうちに感じて欲しい一本。
ちなみに原題は、Secondhand Lions~使い古しのライオンたち~なの。
こっちのが味があって好きだな。
ウォルター少年と、夏の休日 公式サイト

9月 2, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/08/13

イン・アメリカ 三つの小さな願いごと

先日、『アイランド』で紹介した『イン・アメリカ』を久しぶりに見たいなぁ~ と思っていたら、今日、WOWOWで放映していたので、鑑賞~♪
そして、再度、今度は詳しくオススメ~。

inamerica1まず、そのストーリーを。
ジョニー (父(パディ・コンシダイン))、サラ (母(サマンサ・モートン))、10歳のクリスティ と小さい妹のエマ の四人家族は、ある夏の暑い日に、アイルランドからカナダ経由でアメリカのNYに移住してきた。
周りの住人は、ジャンキーとゲイのドラッグクイーンしかいないという地域のアパートに暮らし始めた4人。
ジョニーは売れない俳優で、サラは、アイスクリームショップでアルバイトをして生計を立てている。
貧しいながらも、幸せそうに暮らす4人だが、ジョニーとサラの間には深い溝があった。
実は、移住してくる前、アイルランドで末っ子のフランキーを亡くしていたのだ。
その心の傷は、ジョニーやサラだけではなく、クリスティやエマの心にもまだ残っていた。
悲しい出来事を乗り越えようと新天地であたらいい人生を歩み始めた4人家族。
その夏、サラは妊娠する。
それから数ヵ月後、サラのお腹が目立ち始めた秋。
ハロウィーンを迎えたクリスティとエマは、お菓子をもらいにアパートの住人を回り始める。
ジャンキーとドラッグクイーンしかいないアパートを回ることに心配なジョニーとサラ。
だが、一軒だけ、彼女たちを受け入れてくれた部屋があった。
そこの住人は、彼らが引っ越してきてから一度も顔を見せたことがないマテオ (ジャイモン・フンスー)だった。
その日から、謎の男、マテオと彼ら家族の交流が始まり、はじめはマテオを不審に思っていたジョニーやサラの心に変化が起きはじめる・・・。
あぁ~。
やっぱり、何度見ても良い映画は良い映画なのだ~ 。
私、序盤から泣きっぱなしだったのだ (T-T)
inamerica2
詳しい感想の前に、この映画をちょっと解説させてもらうと、『マイ・レフトフット』、『父の祈りを』等の感動作を監督したジム・シェリダンが30代の頃、アメリカへ移住して映画学校に通っていた頃の話が元になっているんだって。
監督はもちろん、ご本人のジム・シェリダンが行っている上、脚本は、監督と二人の娘が共同で執筆しているんだよね~。
で、さらに、姉妹役を演じた二人は、本当の姉妹らしい (監督ご一家とはなんのご関係もないらしいけど)。
どうりで、同じ顔してんのよね~ (^^;)
そんな訳で、とてもリアリティのある作品に仕上がっている。
何が泣けるって、やはり、家族と友達の愛情ね。
泣かせるシーンは多いけど、くさいセリフや、悩みの吐露なんかで無理やり泣かせようとはせず、家族の中のつながりと、家族と外のつながりを、とても自然に丁寧に描くことで、見ている人がいつの間にか家族の一員になっているような感覚に陥ってしまうところが素晴らしい。
この映画では、汚れのない貧しい一家が、ほんの些細なことで一喜一憂するの。
泣いたり、笑ったり、怒ったり・・。
でも、その小さな出来事をひたすら前向きに乗り越えていくわけ。
が、ここで重要なのは、末っ子のエマなの。
どんなにつらくても、この子の無邪気な笑顔と、好奇心を見ているだけで、みんなが救われていくの。
私の年齢からすると、これぐらいの歳の子がいてもおかしくないからさぁ、「あぁこの子ったら、なんでこんなにかわいいんだろう~」なんて、すっかりおばちゃん目線でさぁ~、エマを見てるだけで泣けてくるんだよねぇ。
それに加えて、お姉ちゃんがしっかりものでさぁ、冷静に物事をしっかり見てるんだよねぇ。
それがまた、健気で・・・ (;_;)
きっとねぇ~、明日からの生活どうしよう・・。とか、子供たちの将来が心配・・とか、そんな心配事を抱いた経験のあるひとなら誰でもきっと、共感できる映画になっているはず。
もちろん、この映画を支えているのは子供たちだけではない。
父親役のパディ・コンシダインは『24アワー・パーティ・ピープル』に出てたらしいが、ごめんなさい。これ見たけど記憶にない・・・(ーー;)
母親役のサマンサ・モートンは、最近のハリウッド新進女優の中では、演技ができる女優であり、売れっ子の一人。
『ギター弾きの恋』でショーン・ペンと恋に落ちる口のきけない女の子とか、『マイノリティ・リポート』で未来を予期するプリコグの一人で、トム・クルーズに抱えられてた女の子と言えば分かるかな?
二人とも、演技がとても自然で、特にサマンサ・モートンは夢見る夫を静かに支え続けるその姿が印象的。
そして、先日『アイランド』でも紹介した、ジャイモン・フンスーは、この映画でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。
ま、役柄の性質上、彼がどんな演技を見せるのかについては多くを語らないとして、外面はクールで、中身はすごーーーく、熱い男であり、この家族にとっては、なくてはならない存在となるので、是非、彼に注目して見て欲しい~。
『アイランド』の時より遥かにいい役やってるよ~(笑)
そうだ、この映画で使われている、イーグルスの「デスペラード」もすごく良い使われ方をしているので、ご注目~!
イン・アメリカ 三つの小さな願いごと 公式サイト

8月 13, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (1) | トラックバック (4)

2005/08/09

8Mile

今日はWOWOWで私の好きな『8 Mile』を放映していたので、久しぶりに鑑賞~♪

8mileまず、ストーリーの説明から・・
1995年のデトロイト。恋人と別れ住む家を失くしたラビット (エミネム) は、母 (キム・ベイシンガー) の住むトレーラーハウスに戻ってきた。
母は幼い娘と二人暮らしをしているはずだったが、若い恋人と一緒に暮らしていた。
相手の男は気に入らないものの、行く当てのないラビットは、仕方なくそこに住むことに。
常にラップで曲作りをしてライブハウスのバトル (ラップで競い合い、より多くの観客に気に入られた方が勝ち) にチャレンジするが、ステージの上で一言も発することができずに負けてばかりいた。
昼間はプレス工場で工員のアルバイトをして生活し、夜は地元の仲間とつるんで遊ぶ日々。
仲間の中でも、バトルのMCをしているフューチャー (メキー・ファイファー) は、ラビットの才能を信じてバトルに出ることを勧めるが、負け続けのラビットは気が進まない。
ある時、バイト先の工場に訪れたアレックス (ブリタニー・マーフィー) と知り合い、付き合い始めるのだが・・。
なんか~、ラップとかヒップホップを扱った映画って、あまり良いイメージを持ってなかったんだよね。
ギャング抗争とドラッグ・・みたいなイメージかな。
でも、それってつまらない偏見だったんだよね。
ラップの良さが分からないという人ほど見るべきかも。
私、この映画がきっかけで、ラップなんかまるで興味なかったのにエミネムのCD買うようになったもん。
『8Mile』とは、デトロイトの白人と黒人の居住区の分割ラインになっている「8 Mile Road」からきているらしい。
ラビットはその黒人側の居住区に住んでいて、貧しい生活の中、黒人の音楽とされてきたラップにささえられ、いつかその8Mileから出てやるという夢がこめられている。
この映画で何が良いって、ちょっとくさいけど、その夢一筋に生きてる姿なんだよね~。
いつかは夢を捨てて現実に生きなくちゃという不安を抱えつつも、夢に必死になって生きてる。
その必死さが切なくて、ひたむきですごく応援したくなる。
で、またエミネムが凄く良い。
かっこいいんだよね~。
私、エミネムって人の悪口歌って儲けてる生意気な奴ぐらいのイメージしかなくて、どうせ演技も寒いんでしょ。
なんて、思っていたのが大間違い。
スターのオーラを完全に消して、孤独感丸出しで、こんなに役になりきるなんて、ホントにびっくりだった。
常に孤独を感じながら、世の中の不条理に怒りを感じながら生きてる人。って印象を受けたな~。
エミネムに悪いイメージを持っている人、エミネムって誰?って人にこそ見て欲しい。
この人、世界で何千万枚もCD売ってる人なんだよ。すごいでしょ~って教えてあげたい。
特に見所はラスト30分。
エミネムの良さがここで炸裂。
あぁ~、あのエミネムってこんなに貧しいところから、自分の夢だけを信じて生きてきた人なんだぁ~ (言い忘れたけど、半自伝的映画なので)
ってところに、すごく共感できた。
脇を固めるキム・ベイシンガー、ブリタニー・マーフィー、メキー・ファイファーもすごく味があって良し。
ちなみに、監督は、『LAコンフィデンシャル』のカーティス・ハンソン。
とっても個人的なことだけど、この映画の主題歌「LoseYourself」はアカデミー賞主題歌賞を取ったけど (本人が授賞式に欠席して、歌も歌われなかったにも関わらず)、私の大好きな歌で (*^-^*)
何かつまづいてヘコんだ時には、必ずこの曲を聞くの。
あぁ~。がんばろうって勇気をもらえるんだなぁ~。
この映画を気に入った方には、あわせてサントラもオススメ。

8Mile 公式サイト

8月 9, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/08/08

アイランド

残暑お見舞い申し上げます。

本日は、日本における今夏ハリウッド製サマーシーズン最後(私的に)の大作『アイランド』に行ってきた。
island

まず、ストーリーのご説明から。
2019年。地球は汚染され多くの人の命が奪われてしまう。
生き残った人間は集められ、健康状態から日々の小さな出来事まで全て管理された施設で生活している。
そこで生活する人々の望みは、唯一汚染されずに残った“アイランド”に移住すること。
“アイランド”に行ける人間は、毎日行われる抽選で当選した人間のみ。
リンカーン・6・エコー (ユアン・マクレガー)は住人の一人。
あらゆる出来事に疑問を持ち、管理側の博士(ショーン・ビーン)やスタッフに質問をするが満足のいく回答が得られない。
スタッフに相談して疑問が減るどころか、増えていくばかり。
ある時、偶然立ち入り禁止のエリアに入ったときに蛾を見つける。
絶滅したはずの蛾が入ってきたと思われる排気口をたどっていくと、その先の部屋で“アイランド行き”に当選した幸運であるはずの人間がそこで殺されるのを見てしまう。
“アイランド”は幸運のキーワードではなく、死のキーワードだったのだ。
そして、次の“アイランド行き”が友人のジョーダン・2・デルタ (スカーレット・ヨハンソン)であることを知り、ジョーダンを連れて施設を逃げ出そうと決意する・・・・。
※以下、ネタばれあり。ご注意を。
結局のところ、2019年の近未来では、「あなたの寿命を延ばすために自分と全く同じクローンをつくりませんか?」という地下組織がクローンを作ってました。というお話で。
うーーん。そうだなぁ。アクションシーンは迫力あったな。
ロスの高速道路で激しいカーアクションが繰り広げられるんだけど、きっと多くの人が「マトリックス-リローデット-」を思い出すシーンだけど、こっちのがはるかに面白かった。
途中で、ゲッ( ̄□ ̄;) 寒っ・・って感じのCGとか入ったりしないし。
見たことない空飛ぶ乗り物に始めて乗ったにも関わらず乗りこなしちゃうユアンを見たときにゃぁ、「さすが!オビワン!!」って思うのは私だけではないでしょう (^^;)
どんな危険な目に遭っても顔に傷すらつかないスカーレット・ヨハンソンはさすが、ハリウッド女優よね。
が、高層ビルに貼り付けられている看板と一緒に落ちておいて骨折の一つもないのはやり過ぎだな・・。
ま、この辺はカーアクション大好き (『ザ・ロック』、『バッド・ボーイズ』etc.) なマイケル・ベイの十八番なり。
But・・・ストーリー展開がいただけない。
クローン技術は、存在そのものが“悪”のようにとらわれがちだけど、実は、臓器移植等の医療の分野で希望をもたれていると以前ドキュメンタリー番組で見たことがある。
例えば、身体の一部、内臓の一部を失ってしまった人が部分的にクローンで複製したものを移植できるようになれば、移植後の拒絶反応がほとんど無く、ドナーを待つこともない。
自分の体を自分のDNAから作り出すという夢のようなお話は日々研究が続けられている。
だから、金持ちが“永遠の命”を得るために、クローン作りに喜んで投資することも将来的には可能なわけで。
そういった点からして、この“アイランド” 実は、近未来にあり得るかもと思わせる映画なんだけど・・。
ところが、想像できる技術以上踏み込んだ話が一切出てこない。
クローン技術が未来の人間にもたらす希望は良く分かったよ。
でも、クローン技術がもたらす恐怖ってのもあるでしょう。
そこを一切描かずに希望だけを描くのは薄っぺらな印象を受けるね。
例えば、それほどのクローン技術があるのなら、いいとこばかりを併せ持った最強の人間を作ることができるわけで、まず、軍事的に利用されるに違いないよね ( ̄- ̄)b
ホントに純粋に医療だけにしか使わないなんてきれいごとにしか見えないな。
博士もさらに技術を進歩させ、さらにパーフェクトなクローンを産み出すことに夢中になってもおかしくない。
そんな、将来クローン技術がもたらすであろう“負”の部分は一切見せないの?
これを見た子供たちが、クローンは病気を治す夢の技術だと信じ込んで大人になったらどうするの?
一面から見ると夢の技術でも、その技術とは背中合わせに悪用される可能性もあるってことを示すべきでしょ。
ま、人間は平和のことしか考えない素晴らしい生き物だとして、軍事的・政治的に“悪”としての利用は無かったとして、クローンを作り出そうと必死になる人間たちのエゴはどうなるの?
こうなってしまったという責任を誰が取らされるわけでもなく、そのシステムを完全に破壊して、次のクローンが生まれてこないようにするわけでもない。
結局、ユアン vs.ショーン・ビーンのイギリス俳優対決の安っぽい殴り合いで無理やり終わらせちゃってる感あり。
残されたクローンたちはまるで未来が明るいかのようにさえ見える。
世の中のことを何も知らない人たちの未来が明るいなんて・・・。ちょっと出来すぎじゃないか。
着眼点は面白いし、アクションも見ごたえあるけど、ストーリー展開に詰めの甘さがありだな。
ユアンは『スターウォーズ』以上のものが見られず残念。
そろそろ低予算に帰ろうよ。
と、思ったらイギリスに帰って舞台に出てるらしいねぇ。
スカーレット・ヨハンソンは、売れっ子なのは分かるけど、どうかなぁ。
彼女じゃなくてもできた役だなぁ。もっと美人に撮ってあげて欲しかったかな。
この映画で一押しは、ジャイモン・フンスー。
セリフは少ないながら、おぉ~かっこいい~と思った。

アイランド 公式サイト

この『アイランド』を見て、ジャイモン・フンスーってかっこいいじゃん。と思った人にオススメの一本。『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと
アイルランドからアメリカに移住してきた父・母・娘二人の4人家族。そして、お母さんは現在妊娠中。
小さなアパートでささやかな生活を始めた4人家族と、近所に住む人たちとの交流を描く映画。
ジャイモン・フンスーは、この映画で家族と同じアパートに住む住民を演じている。
娘たちの視線から、家族と近所の住民を描いているこの映画。
父と母の間にある大人の問題も、近所の住民が抱える問題も、子供の視線で描かれていて、なおかつ、大人たちの優しさ、子供たちの無邪気さがとても温かく感じる作品なので、多くの人に見て欲しい~。
ジャイモンは、非常に強い印象を残す演技をしているので必見でございます。
イーグルスの『デスペラード』が非常に印象的に使われているこの映画。
『デスペラード』を聞くたびにこの映画を思い出すな~。

8月 8, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (2) | トラックバック (21)

2005/07/02

宇宙戦争

夏といえば、映画界は大作映画のオンパレード。今年の目玉の一つは、間違いなくこの「宇宙戦争」でしょう。
「ET」以来のスピルバーグの宇宙モノとなると、どうにも期待が膨らむけど・・・


war_of_theworldま、簡単にそのストーリーを説明すると・・
湾岸労働者のレイ(トム・クルーズ)には、離婚した妻・マリー・アン(ミランダ・オットー)との間に娘・レイチェル(ダコタ・ファニング)、息子・ロビン(ジャスティン・チャットウィン)がいる。
レイは、二人の兄妹にとって父の威厳などすっかり失われ、二人は元妻の再婚相手にすっかりなついてしまっていた。そんなレイの家で兄妹が暮らすある週末。ロビンは、レイの車を無免許運転して朝からいない。そこへ、異常気象か?と思われるような積乱雲が出現。めったにないことと、初めのうちレイはレイチェルを呼んで楽しんで見ていたが、そのうち、その積乱雲から雷が落ちる。しかも、何故か同じ場所に何回も落ちるのだった。間もなく雷は止むが、家の電気製品は全て止まってしまう。ちょうどその時、家に帰ってきたロビンは、車が故障して乗り捨てて来たという。車をこよなく愛するレイは、ロビンに言われた場所に車を取りに行くが、その途中雷が落ちた場所に遭遇。そこには多くの人だかりがしていて、その中心には大きな穴が開いていた。
しばらく、その穴を眺めていたその時、尋常じゃない地響きがして、そこら中に地割れがし、周辺の住宅が崩壊し始めた。そしてなにやら大きな足のようなものがそこから出てきて・・・・。tom_cruise
これ、初めのうちはすごい面白かったんだよね~。お茶飲もうと思って、持って行ったのにほとんど手つけない、いやつけられないぐらい面白かったのさ。
どんな困難が起きてもトム・クルーズ家族だけはしっかり生き残る(笑)相変わらずのハリウッドご都合主義も結構笑えて楽しかったし(^^;)
何より、訳わかんないクリーチャー(宇宙人)が怖かったんだよね。
ひぇ~、迫ってくるー、逃げろ~~~って感じでね~。
それがだね~、急に後半から面白さが下降するのさ。ヾ(^^;)オイオイ
何がいただけないって、その見ている側の興味としたら、「いかにして、奴ら(宇宙人)を倒すか」ってことが最も重要な訳。肝心なそこがさーーーーー(* ̄н ̄*)ブゥ
「お前らはセミかーーーーーーー!!」って感じなんだよね~。
ま、見ていない人には分からないツッコミだと思うけど。
つまり、あんなに強くて、あんなに研究熱心だった奴らの中身はそんなもんな訳??って言いたいのさ。
ちょっと、敵がおバカすぎて・・・。
あんな終わり方は無いでしょーーーー(ToT)
あぁ、それ以上はもう言いません。
さて、この映画の見所は(な、何を今更言う?( ̄□ ̄;))
常に恐るべき才能を発揮する、恐るべし11歳のダコタ・ファニングの演技!この子見てるだけでも怖い!!
あと、本編上映前に流れる「キング・コング」の予告編(あ、今日ブランチでやっちゃったけど(^^;))
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督(“激やせ(@@)”してた)の次回作。
主演もナオミ・ワッツ(『21グラム』)、エイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)、ジャック・ブラック(『スクール・オブ・ロック』)と安心できるキャスティング。
もうね~、予告編だけでもすっごい面白そうだったo(^-^)o
12月公開予定らしい。
今日は、初心に帰れ!スピルバーグと題して『激突!』をご紹介。これ、知る人ぞ知るスピルバーグのデビュー作。アメリカではテレビ向け映画として製作され、あまりの面白さに日本では当時、劇場公開されたとか。今では、派手な大作のイメージがあるスピルバーグも、このデビュー作を見れば、やっぱり天才なんだってことを再認識できる。
もう本当に面白いから全ての人に見て欲しい作品。
ある日、ドライブをしていた男が目の前にいるトラックを追い抜いたところ、そのトラックになぜか執拗に追い回され・・・。というお話だけど、そのトラックがすごく怖い
今から30年以上も前の作品とは思えない一作。

7月 2, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (12) | トラックバック (37)

2005/06/30

オープン・ウォーター

渋谷のパルコパート3にあるシネクイントには、レディースデイが無い・・( ̄□ ̄;)が、月~金の初回は\1,000均一のファーストショーサービスというのを実施しているので、早起き(って程でもないけど(^^;))して『オープン・ウォーター』を見てきた。
この映画、ヒェーーーーーーーーーーーーーー(@@)って感じ。
open_waterまず、そのストーリーを簡単に説明すると・・・
ダニエルとスーザン夫婦は、バケーションのため、南の島へやってきた。日々の忙しい仕事を忘れるために。そんなある日の午前中、オープン・ウォーターダイビングをするためにツアーボートに乗船。ボートは周りに海しか見えない沖合いに到着。そして、35分のダイビングが始まった。
が、しかし、30分後、海の世界を堪能した二人が海上に浮き上がってみるとそこに待っているはずのボートは無く、二人は、サメがうようよしている広い海の真ん中に取り残されてしまったのだった・・・。

そもそも、この映画は、実際にあった出来事にヒントを得て製作されたとのこと。実際に1998年にオーストラリアでダイバーが船に置き去りにされてしまったという事故があったらしい。でも、ヒントにしたのは、その部分だけで、会話や設定はオリジナルのものだという。というより、本音を言えば、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のような低予算で、高収入が得られる作品を作りたかったらしい。それを知ってしまうと、なんだか、げんなりするけど・・(ーー;)そのチープな感じが実際にあったホームムービーのようにも見えるし、ドキュメンタリーのようにも見えて効果的だったのは確か。
さらに、この映画のすごいところは、予算が無いからCGも使えず、海もサメも全てホンモノだったってこと。ウヨウヨしているサメも、広い海も、アニメや人形やセットじゃなく、ホンモノ。だから、リアルに怖い(ーー;)
その効果は絶大で、本当に海にぽっかり浮かんでるのが伝わってくるのよ。で、足元にサメがいる感覚が伝わってくるの。
そこには、さらにリアルに見せるからくりがあって~、臨場感を出すために、スーザンとダニエルの周りにエサをまいて、わざとサメが寄ってくるようにしたんだってぇ~(@@)だから、俳優さんもかなり必死。本当にサメを怖がってる。その必死さが、伝わってくるんだねぇ~。俳優業ってのは、命がけだね~。
実は私、10年ほど前に、ダイビングのライセンスを取ったんだけど、それ以来潜っていないペーパーダイバー(はじめて聞いたけど・・?)。なんか、この映画を見て、ますます遠のいた気がする・・、だって、嫌だーーーーーーー。私は絶対こんなの嫌だーーーーーー。と思ったし、映画見終わってから、“地上”を歩いているにも関わらず、なんか足の回りにサメがいるような感覚が取れず・・・。
あ、予算が無いからか、スプラッター(血がどばーーー)とか、グロいシーンとかも無いので、一応、誰でも楽しめるようにはなっているはず・・。サメがウヨウヨいる広~い海にポッカリ浮かんでる気分を楽しみたい方や、怖いもの見たさの方はどうぞ・・。
オープン・ウォーター公式サイト
本日のオススメは、私をダイバーになろうと決意させた『グラン・ブルー(グレート・ブルー完全版)』です。『レオン』で有名になる前のベッソン、ジャン・レノコンビのこの映画。お話は、実はダイビングではなく、素潜りの話。ジャック(ジャン・マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)は素潜りの深度世界一を競う良きライバル。その二人の海を愛する思いが描かれています。
ストーリーが魅力的というより、海の映像が本当に美しいので、海好きな方には是非見て、海の素晴らしさを感じて欲しい作品。『レオン』以降、( ̄□ ̄;)え??って作品が多すぎるベッソンとジャン・レノの、才気溢れる二人をじっくり感じ取ることもできるよ

6月 30, 2005 映画-ア行(アメリカ) | | コメント (2) | トラックバック (16)