2010/02/06

ラブリーボーン

死後の世界は美しい

ピーター・ジャクソン監督の映画と聞いただけで見に行きました。

とても、スピリチュアルな感覚に溢れた世界観の映画で、
グッと見入ってしまいました

わずか、14歳で命を奪われた少女・スージーには、やりたいこと、やり残したことがいっぱいありました。

そのため、彼女は成仏することができず、現実世界と、天国の間でさまようのです。

ラブリーボーン

この映画で気に入ったのは、スージーがさまよっている死後の世界の美しさです。

彼女の心象がすべて、世界となって現れるんです。

不安なときは、不安な色になり、幸せなときは、世界は幸せにな色に。

これぞ、まさに、ピーター・ジャクソン・ワールドなんです。

私が、ピーター・ジャクソン監督に興味を持ったのは、ケイト・ウインスレットの出世作「乙女の祈り」です。

あれも、方法は違えど“死”と向き合う少女たちのお話でした。

そのときの、死生観と、今回と、全くぶれてないんです。

その死生観は、「ロード・オブ・ザ・リング」のラスト近くにも出ています。

ピーター・ジャクソン監督の描く死後の世界は、いつも光り輝いていて、美しく、楽しげなんです。

今回の映画では、その死後の世界の描き方に焦点が当てられていて、
今までより、印象深く描かれています。

こんなに楽しげに描かれると、死ぬことが怖くなくなるんですよね。

事件自体は凶悪犯罪であっても、なぜか、映画としては、ほのぼのとした温かさを感じるのは、その、死後の世界の美しさ、楽しさ、優しさにあると思います。

スピリチュアルな世界に興味がある人は、見るべき映画だと思います。

ラブリーボーン 公式サイト

2月 6, 2010 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/06/26

レスラー

金獅子賞受賞作であり、ミッキーローク復帰作

ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した、この映画「レスラー」を見てきました。

レスラー

20年前に全米で大人気だったレスラー゛ラム゛も今では、ただの田舎の老レスラーとなり、ある日、試合の後、心臓発作を起こして再起不能となってしまうという話です。

この映画を見ながら、常に頭の片隅にあったのは、かつてのミッキー・ロークの姿です。
エンゼル・ハート」や「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」は、私も大好きな映画でした。
それらの映画に出ていたミッキー・ロークはいつも自信があふれていて、堂々としていた。
それが、この映画のミッキー・ロークはなんでしょう?
顔は崩れて肌はガサガサ…かつての面影も無い…。

レスラー

落ちぶれたミッキー・ロークの姿を赤裸々に見せることこそが、この映画の狙い

しかし、私が、この「レスラー」を見て、そう思うことこそがこの映画の狙いと言えます。
見ている側は、そこに、落ちぶれたレスラーであるラムとミッキー・ローク本人の姿がダブルからです。

ファンが期待する以上に、誰よりもラム本人(=ミッキー・ローク)こそが過去の栄光を追い求め、20年前の光の下に帰りたいと願っているのです。
それこそ、顔が崩れようが、心臓が止まろうが、輝かしきスポットライトの下に戻られるのなら、どんなことでもするという必死の姿。
昔のミッキー・ロークを思い出せば出す程に、リングに必死に戻ろうとするラムの姿の痛切さが心を打つのです。
これはなんだか、演技と言うより、ミッキー・ロークそのものなのであります。

レスラー

人間の裏街道を描くのが得意な監督 ダーレン・アロノフスキー

監督のダーレン・アロノフスキーは、かつて、「レクイエム・フォー・ドリーム」でドラッグで理性を失った人間達の悪夢を描いた監督で、私は今だにその名前を見ると、「レクイエム・フォー・ドリーム」を見終わった後のすっきりしない気持ち悪さを思い出すのですが、今回で、その気持ち悪さは大分払拭できたと思いますf^_^;

あぁ、こんな人間的な作品も作るんだ!と驚いたくらいでf^_^;
ただし、私、格闘技が苦手で、プロレスの面白さはその半分も理解できていなかったと思うし、やっぱり、プロレスの面白さは理解できないなと再認識したのでした。

今後のミッキー・ロークの活躍を願わずにはいられない作品でした。

6月 26, 2009 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/10/14

ラッキーナンバー7

見に行こうと思ったら、いつの間にか見逃していたので、DVDで見ました。

NYにいる友人・ニックを訪問したスレブン(ジョシュ・ハートネット)は、その友人が留守だったために、ニックと間違われ、散々な目に遭ってしまい・・・というお話です。

どうも、「ラストに衝撃の事実が待っている」かのようなキャッチで売っているこの映画ですが、30分程で、大体の筋が読めてしまいました・・・(ーー;)

Lucky_number_sleven2

私、オープニングクレジットは“ちゃんと読む人”なんですよ。

「あら、この人も出るの?」「えぇこの人も??」なんて、想像しながら、勝手に展開を楽しんでしまうんですよ。
最近は、オープニングクレジットが出ない映画の方が多くなって、その楽しみが無くなった分、予想もしてなかった人が登場するのを楽しみにしています。

でねぇ、今回は、そのオープニングクレジットで大体読めてしまったんですよ。

なもんでぇ、最後の最後に「えぇ~(@@)」っていう驚きはほとんどありませんでした。

映画的には、「ブルース・ウィリス一人勝ち」的な映画です。
登場する場面はそれほど多くないし、セリフもかなり少ないですが、おいしいところはほとんどブルースのおじ様が持っていかれました。
そこにサー・ベン・キングスレーがいようと、モーガン・フリーマンがいようともです。
ピカイチの存在感はさすがです。

Lucky_number_sleven3

最近、この手の男っぽい映画の出演が多いジョシュ・ハートネットですが、まぁ、あまり存在感は変わっていません。
まだまだ線が細い感じですね。
「シン・シティ」の彼のほうがかっこ良かったような気がします。
しかし、ジョシュはスタイル抜群ですね。
ルーシー・リューが少し羨ましく思います。
もう少しワイルドさが出てくるといいなぁ。

最後に驚くべき展開を持ってくるのなら、無名の俳優をいっぱい使って、「LAコンフィデンシャル」の時の無名のガイ・ピアースとラッセル・クロウ(当時ね)だけが生き残るみたいな終わり方、誰が死んで、誰が生き残るか分からない、誰がボスで、誰が部下か分からないって感じにしたほうが面白かったかも。

私みたいな勘繰り屋ではなく、素直に画面にあるままを信じてしまう人にオススメの映画です。

ラッキーナンバー7 公式サイト

10月 14, 2007 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/12

ラッシュアワー3

何と言いますか・・・。

仕事の合間をぬって、かなり無理矢理映画館に行くんですよ。
映画館に着くといつもCM中ぐらいギリギリにね。

そんな中、選ぶ作品が無いってのがかなり悲しいのですよ。

『HERO』は無理(ごめんなさい。私にはどうにも無理( ̄人 ̄))でしょ・・・、『オーシャンズ』シリーズは今まで面白いと思ったことがないでしょ・・・、そうなると・・・『ラッシュアワー』でも見るかな・・・って感じで選ぶのですよ。
あれも観たい、これも観たい、もっと観たい・・って感じになってくれないと、だったら家でサッカーでも見てた方が楽しかったかな?ってことにもなりかねないのです。

Rush_hour3_1

さて、シリーズ3作目ですが、正直、これが一番面白くない。

あまりにも子供だましなストーリーもお約束とはいえ、ちょっとノレない(ーー;)

だいたい、中国マフィアを追うってストーリーだったと思うけど、舞台はパリで、一番の悪役は日本人で、刺客の女殺し屋も日本人って・・・。んーーーーー(ーー;)

それに、その中国マフィアが追っている“モノ”が金髪女ってオチも、クリス・タッカーがロスに言っても「LAPD(ロス市警)!」と言いまくるところも、フランス行ってもアメリカ国歌を歌っちゃうところも、フランス人にレイカーズの帽子をかぶせちゃう感じもいかにもアメリカって感じで見てるとグッタリで笑えない。

Rush_hour3_2

まぁ、それでも、映画の端々にジャッキーらしいアクションがあって、それはそれでジャッキー健在って感じで良かったかも。

ただねぇ、クリス・タッカーちょっと太ってないかなぁ?
なんか、前と少し表情が違っちゃってるぐらい太ったような気がするけど・・・。
その分、体にもギャグにもキレがなかったような気がするなぁ。

それに、以前、ジャッキーのインタビューで、「『ラッシュアワー3』は、クリス・タッカーがギャラを吊り上げていて実現しないんだ」なんてボヤいてるのを聞いた気がするけど、クリス・タッカー、このシリーズで名前を売って、態度も体もデカくなっちゃった??なんて思ったりもします。

Rush_hour3_3

この映画の中で、最も良かったのは、真田広之の殺陣です。
日本刀が出てくる映画は数多いけれど、ちゃんと殺陣をしてくれる映画はほとんどないのですが、『ラストサムライ』もそうだし、この『ラッシュアワー』もそう。
真田広之はちゃんと殺陣の訓練を受けて出ているだけに、殺陣が本当にかっこいい。
この『ラッシュアワー』でも、もっとじっくり殺陣のシーンを見たかったぐらい。

それと、真田広之の英語の発音がすごーくきれいだったのはさすが。
確か、ロンドンでシェイクスピアとかやってたと思うけど、滑らかなのね~。
その辺がジャッキーとは一味違う感じすらしたのです。

Rush_hour3_4

もう一人の日本人、工藤夕貴は、残念ながらあまりいいとこなし。
アクションを頑張った気持ちは分かるけど、髪型も化粧もあまり似合わないメイクをしていて、ちょいブスな感じがしてしまったのが残念。
セリフもほとんどないしね。

このシリーズ、次も続けるつもりなら、もっと見れるストーリーにして、ワクワクするようなゲストを出してくれないと、もう続かないでしょう・・・。

ラッシュアワー3 公式サイト

9月 12, 2007 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/08/21

リトル・チルドレン

いや~、なんて言うんでしょう・・・。
あらゆる意味ですごい映画です。

Little_children1

近所に溶け込めず、退屈な主婦が「近所にイケメンが引っ越してきたら・・・」とか、「あぁあんなことをしたい・・」「こんなことができたら・・・」というような願望を抱くことはよくあること。
まぁ、大抵は“妄想”で終わってしまうのがオチだけれど、この映画のケイト・ウィンスレットは、それを叶えてしまった。
そんな映画です。

例えば、「みんなが見ている前でプロム・クィーン(みたいな男性)とキスしたい」とか、「退屈な夫との生活を捨ててステキな彼と恋の逃避行をしたい」とかね。
そして、それが妄想だけでなく、現実のものとなった時、この映画はすごいパワーを炸裂させます。
「えぇ~~?」って誰もが思うようなシーンの連続です。
もう、ケイト・ウィンスレットがすごいのです。
まぁ、言ってしまえばそこまで脱ぐかってぐらい脱いでいる。

Little_children2

世間の夫達は、この映画を見て、妻はそれぐらい渇いていると考えてみるのもいいんじゃないでしょうか。
決して現実離れしている訳では無いと思ったほうがいいでしょう。
あぁ、もちろん、それは、倦怠期の夫婦に限りますが。
そして、ケイトと同じように退屈な主婦たちは、“美しくなる希望”を捨ててはいけないと感じることでしょう。

だって、始まりは少年のようだったケイトは、少しずつ垢抜けて、最後にはイキイキとするのです。
まさに女優ケイト・ウィンスレットです。
やはり、恋は女を美しくするんです。

Little_children3

“妄想”を“現実”にしてしまった彼女と彼の顛末は、映画を見ていただくしかないですが、私にとっては「あぁ、やっぱりそうかぁ・・」というものでした。
それは、ガッカリという意味の「やっぱりそうかぁ・・」ではなく、限りなくリアリティのある「やっぱどうだよね」

でも、それでは終わらないはずです。
ケイト演じるサラは、「生きる喜び」を知ってしまった。
もう、箱の中に閉じ込められた“退屈なサラ”ではない。
これからも、イキイキと人生を謳歌していくんじゃないだろうか・・・という感じがしました。

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そして、彼らの子どもたち・・・。
えらく奔放な子たちに成長するんじゃないだろうか・・・とやや心配です。

日々に退屈している大人だけが楽しむ権利のある映画です。

リトル・チルドレン 公式サイト

8月 21, 2007 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/29

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

いや~、暗~~~~い映画なんです。

Nixon

1972年におきた実話が元になっているそうです。

主人公のサムは、愛する妻と不仲になっていて、彼女と寄りを戻したいためにようやく手にした仕事もなかなかうまくいかないのです。

ベトナム戦争真っ只中の当時は、アメリカという国自体がサムのように何事もうまくいかない様な状態でした。

そこで、サムは全ての元凶であるニクソンの暗殺を計画するのです。


不仲の妻をナオミ・ワッツが、サムの唯一の親友をドン・チードルが演じています。

当時、ベトナムがアメリカに落としていた影がどれだけ大きかったのかが分かります。
ニクソンは「ベトナムに勝てる」とウソをつき、「経済が上向きになる」とウソをつく。
「黒人の地位向上」を約束しておきながら、実際に黒人ができる仕事はまだまだ限られていた。

サムはとても純粋な人であり、そんなウソに我慢ならなかったのです。

しかし、冷静に見ていると、サムは自分の人生がうまくいかないことを国のせいにしていまっているようにも見えます。
問題は、彼が国に対してどう思っているかではなく、彼のような人が生きづらい世の中にあるのです。
国は、彼のような弱者一人ひとりの生活よりも、「世界一強い国」であることに一生懸命なのです。

そして、この事件が30年後に「911」として再び起き、成功してしまうのです。

ショーン・ペンがこの映画を選ぶ理由が良く分かります。
平和主義者で知られる彼は、この映画を通して「アメリカという国のあり方」について、多くの人に問いかけたかったのではないでしょうか・・。

しかし、他国の住人である私からすると、30年前から全く変わっていないアメリカの病気は重症だな・・と思うだけ。
30年前も、今も戦争をしている。
それも石油のために。
きっと、30年後も・・・。

ショーン・ペンは歳をとればとる程、ますますストイックにナイーブになっていくように見受けられます。
この人の奥様(ロビン・ライト・ペン)は大変だろうなぁ・・と思いながら見てしまいました。
最近(といっても、もう昨年になるけれど)、弟のクリス・ペンが変死をしてしまったというショーン。
今後もがんばって欲しい俳優です。

5月 29, 2007 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/19

ラブソングができるまで

本当は、「バベル」を見ようと思っていたのだけど、時間が合わなくて、このラブコメを見たのでした。
こちらも観たかったので、いいのです。

Music_and_lirics

ヒュー・グラント×ドリュー・バリモアですから、ラブコメ常連初共演作です。

ヒュー・グラントはかつてのアイドルで、ドリュー・バリモアは、彼の家の植木レディ(植木にお水をあげるだけの仕事)の代役で、彼がたまたま家で作曲活動をしていたところへ水やりに行ったのです。
その時、ドリューは素晴らしいフレーズを口ずさんだので、ヒューは彼女と一緒に作曲活動をしようとスカウトするところからお話は始まります。

そこからの展開は、よくあるラブコメの王道です。

この映画の面白いところは、主役がヒューだけあって、アメリカの音楽界に対する皮肉がたっぷり絵が描かれているところです。

オープニングは、ヒュー演じるアレックスが全盛期リードボーカルをしていたPOP!というグループのミュージックビデオの映像から始まります。

これが、いかにもワム!っぽい。

で、そのワム!風POPの映像をを見ていて思うのです。
「そういえば、ワム!のジョージ・マイケルは知っているけど、相方は誰?」とか
「マイケル・ジャクソンはあのころ、キング・オブ・ポップだった・・」とか、
「a-haって何やってんだ?」とか(今でもちゃんと活動しているらしい)、あの頃、洋楽を聴いていた人ならいろいろと思い出し、思わず笑ってしまう映像なのです。

また、ヒュー・グラントが超絶妙な腰フリのダンスをするんだ。
それ見てるだけでも笑えるから。

皮肉がたっぷりで面白いけれど、ストーリーは平凡なのがちょっと残念。

それに、なぜだろう・・、ドリュー・バリモアの名作詞家って説得力無いのよね。
すごくキュートだし、ヒュー・グラントが得意のくしゃ顔で好きになっちゃう訳もわかるけど、ペンを持たせると最高のフレーズが浮かんでくる・・ってタイプには残念ながら見えない。
まぁ、ラブコメだしいいんだけどね。
そうだなぁ、今流行のキーラ・ナイトレイなんかだったらいいかも。

まぁ、作詞家がNGだったとしても、ドリュー・バリモア、いい笑顔してますよ。
遊園地(?)で歌うヒュー・グラントを支えるシーンなんてすごく良い。
ちなみに、この遊園地のシーン、ヒュー・グラントは人前で歌を歌うなんて嫌がったらしいけど、結構楽しんでるなぁって感じがしたね。
頭いいからさぁ、何でも適当にできちゃうんだよね。

結局、ちょっと疑問はあるものの、可も無く不可も無くって感じです。
暇な時間に、超ハッピーな映画を見たいときに見ても良いと思います。
でも、私ならヒュー・グラントベスト3『ノッティングヒルの恋人』『アバウト・ア・ボーイ』『ラブ・アクチュアリー』をオススメします。

ラブソングができるまで 公式サイト

5月 19, 2007 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/05/02

ロード・オブ・ウォー

ニコラス・ケイジの映画です。

Lord_of_war

ニコラス・ケイジは、うだつの上がらないウクライナ移民でした。
ところが、80年代に運命的に銃の持つ力に魅せられ、銃を売り始め、最終的には世界各国政府を顧客とするフリーランスの武器商人になるまでが描かれています。

タイトルを直訳すれば、「戦争の支配者」です。
アカデミー賞を取った映画で「ロード・オブ・ザ・リング」がありますが、そのリングを戦争と置き換えてみると、よく理解できます。

「指輪物語」では、指輪の持つ恐るべし強大な力に取り付かれてしまった世界中の“悪”が主人公であるフロドを追い詰めていきます。
争いと支配力に無欲なフロドは、その指輪の力を葬る勇気を試されるのです。

この「ロード・オブ・ウォー」で、主人公のニコラスは“悪”の力(=武力)に魅せられ、取り付かれてしまうところが、大きな違いです。
悪を葬るどころか、それを世界中に広めていくのです。
冷戦が収束したロシアでは武器がゴロゴロと転がり、アフリカでは少年がライフル銃を持っています。
そんな国々を相手に武器を売り続けるニコラスは、次々と富を手にします。
プライベートジェットでおとした憧れのモデルを妻にし、豪邸に住むのです。

そんな中で、一見異常に見えながら正常なのが、ニコラスの弟(ジャレット・レト)です。
彼は、兄の事業に初め反対していました。
しかし結局、兄に頼まれ渋々事業を手伝いますが、その異常な世界を知るにつれそこから逃げるようにドラッグ中毒になってしまいます。
それも間違っていることに気付いた彼は、悪から善へと目覚めていきますが、そのために悲劇的な最期を迎えることになるのです。

そしてもう一人、“善”の人は、ニコラスを追い詰めるインターポール捜査官であるイーサン・ホークです。
しかし、ニコラスの背後にある大きな悪の前では、彼の善など何の意味もないのです。

つまり、フリーランスの武器商人であるニコラスは、大きな力・・・この世界で戦争をビジネスにしている国々、英・米・露・仏・中・・・にとっては、使い勝手の良い小さなお使いに過ぎず、善や平和なんてものは、メルヘンやファンタジーの中だけにあり、絵に描いた餅なんだってことが良く分かります。

見ていて、なんだか悲しくなる映画でした。

それでも、監督は希望を捨てていないように見えました。
その悪の力を葬る勇気を観客に求めるのです。

私にとっては、この映画の中で“日本”や“”Yen”って言葉が一切出てこないことだけが救いでした。

ちなみに、この映画、「実話を元に描かれている」そうです・・・(ーー;)

5月 2, 2007 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/02/24

レジェンド・オブ・ゾロ

前作、『マスク・オブ・ゾロ』から10年経って、Mr.and Mrs.ゾロに倦怠期がやってくる・・・。
見るつもりはあまり無かったんだけど、地元の映画館では今日最終日だったし、無料チケットも持っていたし、バンデラス好きだし(それが、一番の理由だったりもするけど(^^;))、行ってきた。
それがですねぇ、バンデラス出てるってこともあるけど、退屈せずに見れたのですよ。
ありえねぇ~よ!ってところは、バシバシ突っ込み入れながら楽しみましょう~♪r_o_zoro1

<STORY>
1850年、カリフォルニア州がアメリカの第31番目の州になろうとしている時、アメリカ人になろうとしていたゾロ(アントニオ・バンデラス)は、いつもと同じく忙しかった。
しかし、ゾロもマスクを取るとただの人、カリフォルニアの名士、ドン・デ・ラ・ベガとして地域活動に忙しい。
妻のエレナ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)には、カリフォルニアがアメリカになったら辞めると宣言していたが、国民投票の時に投票済み用紙を奪って逃走しようとした賊に不穏な空気を感じて、しばらく続けると言い出す。
ようやく、子どもと三人で安穏な日々を送れると思っていたエレナはキレてしまう。
その夫婦喧嘩の途中でゾロを呼ぶ鐘の音が響き、仲直りをしないまま飛び出し教会で一夜を明かすことに。
そして翌日、エレナに謝ろうと思っていたゾロだったが、ゾロの元に届いたのはエレナからの離婚届だった・・・。

r_o_zoro2
バンデラスを初めて見たのはスペイン映画の『アタメ』を観たときだったのね。
うわぁ~、すごい眼力で超セクシーな人だ~。
と、即惚れてしまい(*^-^*)、当時はかなり夢中になったのでした。懐かしい・・。
その後、バンデラスはアメリカに渡って大ブレイク。
最もセクシーな男に毎年のように選ばれるようになったんだよねぇ。
が、作品的にあまり良い!って思えるのが無く、私の想いも徐々にしぼんでいくのでした・・・/(^-^;)
で、前作『マスク・オブ・ゾロ』は、まさにバンデラスに夢中!のころに見た映画だったにも関わらず、そのストーリーをほとんど覚えていない・・という悲しい現実になっていて、「え~と、アンソニー・ホプキンス」は死んだんだっけ・・・??なんて、前作を見ていない人とほぼ同じ状況になってた。
前作との間を空けすぎなんだよ~。
なんで、今更作りやがって~(逆ギレ)。

r_o_zoro3
でも、前作をすっかり忘れてしまっても、何も考えずに見ることが出来るのね~。
なんてたって、見所はセクシーな “Mr.and Mrs.ゾロ”(なぜか妻は寝巻き姿、夫は胸元はだけたシャツ一枚が多い) とアクションシーンのみ。
ストーリーは、とってつけたようなもんでね。
秘密結社も、離婚の危機もお約束のようなもの。
ひたすら、子どもはそんなことしないでしょう~。とか、馬はそんなことしないでしょう~。なんて、ツッコミながら見るのが楽しいね。

いや~、でも、二人とも年をとったとはいえ、体も良く動くし、バンデラスなんか未だにフェロモン全開だからね~。
それに、やっぱりバンデラスはスペイン語がセクシーよ。
スペインの映画に出て欲しいんだけど・・。
ペドロ・アルモドバルの作品に戻ってくれないかなぁ・・・・。
でも、近頃は監督に凝ってるみたい・・・。

ちょっと驚いたのは、二人の子ども・ホアキンを演じたアドリアン・アロンゾは、ついこの間見た『イノセント・ボイス』にも出てたって帰ってきてから知って、「うわ~、ホントだぁ~」と思ったんだけど『イノセント・ボイス』での彼の最後を思い出して泣きそうになっちゃって・・(T-T)
注目されてるんだね~。
幸せな10代を送って欲しいと願うのみ・・。

r_o_zoro4
さて、アクションシーンがたくさんあるお陰で、この映画退屈することなく見れるんだよね。
だけど、悪役にまったく魅力が無いせいで、アクション以上の面白さは特に無い。
怖がらせるためにニトログリセリンとか出てくるけれど、それだったら『恐怖の報酬』でも見た方がよっぽど怖い。
恐らく家族愛を描いたつもりだろうけど、悪と戦うゾロに惚れて結婚したくせに、「辞めるって言ったじゃない!!」なんて目を吊り上げちゃうエレナには同情できない(ーー;)
息子のホアキンはとってもかわいいけれど、夜中に家を抜け出すような子は痛い目に遭って当然。
その辺の脇の甘さも前作からちゃんと引き継いでる。

でも、まぁ、アクション楽しかったし、バンデラスかっこいいから「いっかなぁ~」とも思うしね。
ホームパーティのときに、ワイワイいいながら見たりするにはいいかもしれないね。

バンデラスファンにオススメの一本。

レジェンド・オブ・ゾロ 公式サイト


2月 24, 2006 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (7) | トラックバック (52)

2006/01/14

ロード・オブ・ドッグダウン

サーフィンもスケートボードもやったこと無いけど(ーー;)、できると楽しいんだろうなぁ。と感じさせるこの映画。
70年代の10代も、今の10代もあまり変わらないみたいね。lord_of_dogtown1

<STORY>
1975年、カリフォルニア州ヴェニスビーチにあるドッグタウンの若者たちは、サーフィンに夢中だった。
ファーフィンショップZEPHYR(ゼファー)のオーナー・スキップ(ヒース・レジャー)は、その中で海を仕切っていた。
スキップよりも若い10代のジェイ(エミール・ハーシュ)、トニー(ヴィクター・ラサック)、ステイシー(ジョン・ロビンソン)たちは、サーフィンだけでなく、スケートボードにも夢中だった。
ゼファー・ショップの周辺でスケボーに乗る彼らを見たスキップは、ショップでスケートボードチームを結成し、スケートボード大会にエントリーすることに。
しかし、遊びだけでなく日中バイトに励むステイシーをスキップは気に入らずチームから外してしまう。
複雑な思いを抱えながら大会に挑むジェイとトニー。
すると、大会当日、トップの演技を見せるジェイの目の前に現れたのは、個人で登録したステイシーだった。
その大会で、ステイシーは優勝してしまう。
そして、結局ステイシーはゼファーチームに入るのだが、それ以来、ジェイ、トニー、ステイシーは、その型破りなスケートの技術で全米から注目を浴びるようになり・・。

lord_of_dogtown2
全米から注目を浴びて、アメリカ中の女の子たちからキャーキャー言われてた男の子たちの素顔は、貧しい地域で暮らす男の子たちだったってお話で。
ほとんどがスケートボードに乗っているシーンなのね。
で、そのシーンがかっこいいから、最後まで退屈せずに見ることができるの。
ここに出てる男の子たちがさぁ、あまりにも簡単に乗りこなしてるもんだから、思わず、簡単に乗れるもんだと勘違いしちゃうよね (^^;)
きっと私なんか、止まることでいっぱいいっぱいだと思われます・・。

この映画に出てくるトニー、ジェイ、ステイシーは、当時実在したZ-BOYSのオリジナルメンバーで、この映画の脚本はそのステイシーが書いてるぐらいだから、実話なんだよね。
で、彼らを演じてる俳優たちが、演技はもちろんスケートボードシーンもかなりリアルに演じてるんだよね。
ホントにスケートボードがうまくて、「どれぐらい練習したんだろう・・・」とか考えちゃった。
当時のメンバーが脚本書いてるってこともあり、仲間割れのケンカとか、彼らを金づるにしようと近寄ってくる大人たちのセリフとか、ちょっと暴露ネタっぽくて楽しいね。

lord_of_dogtown3
が、ちょっと残念だったのはスケートボードシーンにより力を入れてしまったために、当時の時代背景とか、彼らの本音があまり見えなかったことねぇ。
彼らに政治は関係ないとはいえ、当時はヒッピー文化にベトナム戦争、冷戦と色々あったはずで、その辺のアメリカのイラつき見たいなもんが平行して描かれると、彼らが生まれた土壌みたいなものが見えたと思うんだよねぇ。
「僕たちは貧乏でした。
スケートボードしかやることありませんでした。
あのときの裏話します。」
ってだけだと、いまいち食い足りないんだよね。
なんかちょっとキレイに描きすぎているような気がするなぁ。


とはいえ、スケートボードシーンは見ごたえあるし、レベッカ・デモーネイは『ゆりかごを揺らす手』とはガラッと変わってだらしないヒッピーになってたし、ヒース・レジャーは傲慢なヒッピーにナリキリ!!
正直、ヒース・レジャーで満足度アップしたしね。
当時、Z-BOYZは、世の中に対して何に怒ってたとか、ライバルたちに対する本音とかズバズバ描いてくれたらもっと楽しめたのになぁ。

スケートボードを誰よりも愛する人たちにオススメの1本。

ロード・オブ・ドッグタウン 公式サイト


1月 14, 2006 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (4) | トラックバック (20)

2005/11/08

理想の女(ひと)

これすごく観たかったんだけど、なかなか機会が無くて、終映間近になってようやく観れた。
観てよかったよ~♪
すごくいい映画だったぁ~。
a_good_woman


<STORY>
1930年イタリアの高級別荘地アマルフィ。
メグ(スカーレット・ヨハンソン)とロバート・ウィンダミア(マーク・アンバース)は、地元の社交界でも注目を集める若き美男美女夫婦だ。
二人がアマルフィで暮らし始めて数日後、ロバートにスキャンダルが持ち上がる。
ロバートがステラ・アーリン(ヘレン・ハント)という女性と一緒にいるところを目撃されてしまう。
その後も、ロバートがステラの滞在するアパートに出入りしているところが目撃され、ステラはその後、大きな別荘へ引っ越す。
その別荘もロバートがお金を提供しているという噂まで持ち上がる。
密かにメグに思いを寄せるロバートの友人・ダーリントン卿(スティーヴン・キャンベル=モア)は、その隙にメグに近づく。
それ以来、社交界ではすっかり悪女のイメージが定着したステラだったが、メグは、なぜ彼女が悪女扱いされているのかを知らず、ロバートの愛情を信じていた。
しかし、資産家のタピィ(トム・ウィルキンソン)は、密かにステラの魅力を見抜いていた・・・。
a_good_woman1これはですね、イタリアの避暑地が舞台になっていまして、その社交界での人間模様が描かれた映画なのですよ。
その時代は、戦前なので、イタリアに独裁政権が生まれる前の話で、とにかく華やかで贅沢な人たちが出てくるの。
が、金持ちってのは暇なんだね。
お茶とか酒飲みながら、噂話ばっかりしてるのよ。
その華やかな舞台を背景にすると、いやらしい噂話も引き立つのね。

噂の的は、ステラ(ヘレン・ハント)。
ステラは男たらしで、いやしい女。そう言われ続けるの。
観ている私も、その噂話もすっかり信じちゃって、「そうか、ステラは悪女なのね」と思って観ているわけ。
そうすると、貞淑な若妻であるメグ(スカーレット・ヨハンソン)は、悪女のせいで夫の愛情を疑っちゃうんだよね。
a_good_woman2でもね、実はステラは悪女じゃなかったって話なのよ。
そのときに、人の噂話は、いかにいい加減で、いやらしく、悪意に満ちているかっていうのが、リアルに分かるわけ。
さらに、ステラの本当の姿を知ったとき、その真実に涙よ。
私は、最後にメグがステラに向かって「この人が私の理想の女性だから」と言ったときに号泣。
無邪気な表情で言うメグが、すごく印象的。
さらに、その後、飛行機の座席に扇子を見つけたステラに号泣。
だって、タピィがいい人で~(T-T)
もう、ラストまで涙が止まらなかったよ。
a_good_woman3この映画の監督・マイク・パーカーの作品は初めて見たんだけど、演出が素晴らしい。
どんな表情にも狂いが無い。
ヘレン・ハントは最高傑作になるんじゃないかなぁという演技してたね。
もう、とにかく、ラスト近くのボートのシーン以降は、ほんとうに目が釘付け。
スカーレット・ヨハンソンは、現在21歳。
『ロスト・イン・トランスレーション』にしろ、これにしろ、本当に演技が上手。
どちらかと言えば悪女キャラなのに、ウブで貞淑な妻を自然に演じてる。
次は、まだ観てない『真珠の耳飾の少女』観るよ。
末恐ろしい子ね。
a_good_woman4完璧な演出と演技と舞台が整った、この素晴らしい映画を観て、凛として生きること、背筋を伸ばして堂々と生きることについて考えさせられたなぁ。
それに、人の噂話の恐ろしさも十分感じた。
もしも、ある人が自分なりの信念と美学を持って生き方を貫こうとしたとき、そのある人が、男だった場合は賞賛され尊敬されるけど、それが女だった場合、嫉妬され、陰口を叩かれ、足を引っ張られそうになる。
そんな姿は、70年以上経った今もあまり変わりが無いんだなぁ。
「人の言うことに流されていたら、自分を失ってしまうわよ」というステラがメグに言う何気ない一言がとても印象的。

演技も脚本も素晴らしいオススメの一本

理想の女 公式サイト

11月 8, 2005 映画-ラ行(アメリカ), 映画-合作・その他, 映画-英国 | | コメント (20) | トラックバック (36)

2005/11/07

恋愛適齢期

これはねぇ、いい映画なんですよ。
公開当時に劇場で観たのですが、とても気に入ったので、WOWOWで放送されたのを録画して見たの~。
あぁ、やっぱりいい映画だと、再度思ったっすよ。
somethings_gotta_give


<STORY>
50代の劇作家のエリカ(ダイアン・キートン)は、脚本を書くためにNY郊外にある自分のビーチハウスで、妹のゾーイ(フランシス・マクドーマンド)と週末を過ごしていた。
ある日、そのビーチハウスに不審な中年男が侵入していた。
なれなれしく話しかけるその男を信用しないエリカは、警察に電話するが、彼は、娘・マリン(アマンダ・ピート)のボーイフレンドであるハリー(ジャック・ニコルソン)だった。
自分よりも年上の男が娘のボーイフレンドだったことに愕然とするエリカだったが、間もなくマリンの部屋から叫び声が・・。
なんとそこでは、ハリーが心臓発作を起こして倒れていたのだ。
エリカが機転を利かせて、応急処置を行い、病院へ運ばれるハリー。
病院では二枚目の若い医者、ジュリアン(キアヌ・リーブス)が担当に。
そのジュリアンは、エリカの作品のファンであり彼女に好意を示す。
一方、入院することになったハリーだったが、症状も軽かったため、家に帰りたがる。
言うことを聞こうとしないハリーに対し、ジュリアンが出した条件は、「病院の近くで、看護婦付きならば退院してもいい」
そして、ハリーはエリカの家で療養することになったのだが・・・。

これはですね~、はじめは笑わせて、最後はホロッとさせられるロマコメ。
それで、何が良いって、熟年カップルの恋愛を描いておきながら、年齢性別関係なく共感できる要素がいっぱい詰まってるとこなんだよね~。
つまりですね、恋愛に年齢制限なしってことなのよ。
それが、普通だったら、ちょっとそれって無理あるなってことも、この映画だと、妙に納得できるし、共感できちゃう。
なぜってさぁ、エリカ(ダイアン・キートン)がまるで20代の女の子のように恋をしちゃうんだよねぇ~。
その姿に、「あぁ、恋愛っていいものだよねぇ」と教えられるのよ。

で、そのエリカの恋を描くのに、この映画で欠かせないアイテムがタートルネックのシャツ。
それがね、微妙な女心をうま~く表現してるのよ。
映画のオープニング、エリカはタートルネックのシャツで登場するの。
50代の彼女にとって、タートルネックは重要アイテム。
クビのしわに、胸元の肌・・、もう見せる必要は無いという合図。
そのタートルネックをバリーッと切り裂くシーンが、すごくセクシーで印象的。
「舞台のカーテンを開く」ように、「新しい人生の幕を開けるエリカ」という図式が、あのシーンには詰まってる。
そのセリフも「いいのよ。切り裂いて」そこに、「過去の自分を捨て去る私」が見えるの。

この映画、脚本もいいけれど、俳優もすごい。
ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン、フランシス・マクドーマンド。
この3人が揃うなんて、それだけでもすごい。
ジャック・ニコルソンは、若い子専門の中年なんて、まるで「それは、普段のあなたでしょ?」と言いたくなる程(ってか、実際そうだし・・)、いやらしい~男がぴったりはまっていたし、フランシス・マクドーマンドは、切れ味鋭い妹を軽~く演じてるし、二人ともすごくいい。
でも、でも、でも、この映画ですごいのは、やっぱりダイアン・キートン。

すごいステキーーーーー。
笑いを誘うシーンではコミカルに、観客にセリフを伝えたいシーンではシリアスに、恋をするときは輝いて、本当にステキな女優さん。
あ、そうそう、キアヌも出てるけどね、今回は脇役。
キアヌファンは、出番が少なくてちょっとガッカリするかもしれないけれど、キアヌの波長に全く合わない私は、かえってホッとしたかな (^^;)
でも、そうだなぁ、ステキな若先生には見えたよ。

私、これを見ながら、こんなステキな50代になりたい!!って本当に思った。
その反面、あぁ、私この人たちより20歳以上も若いのに、何やってんだろうなぁ・・とも思った。
娘のマリンがエリカに「恋に臆病になっちゃいけない」と怒られているシーンでは、私がエリカに怒られているような気分になったなぁ。
ちょっと反省・・・。
「つらい思いは当たり前。なぜって・・それが人生だから」とエリカは言ったの。
そのとき、「あぁ、あなたのようになりたいです」と思ったよ。

ステキなセリフがいっぱい詰まってて、ラブコメや恋愛映画が好きな人にはオススメの一本

11月 7, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (6) | トラックバック (4)

2005/10/17

リバー・ランズ・スルー・イット

この映画、1992年だったんだね。
当時二十歳だった私は、「この映画はすばらしい」ということは分かっていたものの、何を語っていたのか全く理解していなかったんだ。
river_runs_through_it


<STORY>
モンタナ州の小さな田舎町で育った、ノーマン(クレイグ・シェファー)とポール(ブラッド・ピット)のマクリーン兄弟。
真面目でお堅いノーマンは、都会のエリート大学を卒業後、将来の仕事を決めかねており、夏休みの間、故郷の製材所で勤務することに。
兄とは対照的に自由奔放で無鉄砲なポールは、地元の大学を卒業後、地元の新聞社に勤務し、警察回りの事件記者として働いている。
父は牧師(トム・スケリット)をしており、どちらかが後を継ぐことを望んでいたが、二人にはその意思が無い。
そのマクリーン家をつなげているのは、“釣り”。
幼い頃から父に教えられたフライフィッシングの腕前は、ノーマンもポールもプロ級。
特に、ずっと地元で暮らしてきたポールは芸術的でさえある。
将来について悩むノーマンだったが、ある日、一人の女性に恋をする。
彼女は、ジェシー(エミリー・ロイド)といい、活発で明るい魅力的な女性だった。
そして、ポールはノーマンと離れて暮らしている間に、ギャンブルに手を染めていたのだった。

これは、アメリカの田舎町に暮らす、ある家族の物語。
そこに描かれるものは、全てが美しい。
この映画でブレイクしたブラピも、川の流れる景色も、フライフィッシングも、家族の愛情も。
が、悲しいことに、美しいものは長くは続かない。
そして、悲しみはその家族に静かに影を落とす。

まず、この映画で注目すべきなのは、フライフィッシングの美しさでしょう。

釣りを描いたシーンで、こんなにドキドキするのは、この映画以外思い浮かばない。
疑似餌が本物のハエのように飛び、それをつなぎとめる釣り糸が美しい流線型を描く映像は、ため息が出るほどに美しい。
そのフライフィッシングがこの映画で務める役割は、家族の絆としての象徴。
久しぶりの再会も、つらいことがあった後も、家族と釣りをすることは彼らにとっての癒しになる。
常に一番の大物を釣るのは父であり、次は弟のポールであり、一番小さいのは兄。
それは、家長である父、自由奔放な弟、常に弟を気遣う兄という家族の姿そのもの。
ラスト近く、弟のポールが誰も釣ったことないような大物を釣り上げる。
そのとき、ポールは最高の笑顔を見せるが、その満面の笑みもその後に起こることを思うと切ない。

本作の見所はもう一つある。
それは、ブラッド・ピットの美しさ。
当時、出演したメジャー作品は『テルマ&ルイーズ』でジーナ・デイビスの若き恋人役のみだったブラピ。
このポール役でブレイクし、いまや大スターとなった。
いやしかし、ホントにこのブラピは美しい。
また、美しいだけじゃなく、すごく自然にこのモンタナの田舎に溶け込んで自由奔放なポールを演じていた。
そんな彼の見所は、やはり最後のノーマンとの釣りでしょう。
遠くへ行ってしまう兄への想い、地元の川と釣りを愛する想い、その複雑な想いを抱きながらの釣り。
最後に見せる笑顔。
その切なさに泣けてくる。

1969年、当時無名だったロバート・レッドフォードは、大スター、ポール・ニューマンと『明日に向かって撃て』で共演し、ブレイク。
彼は、大スターの仲間入りをした。
その後、二人は『スティング』で再共演し、アカデミー賞で作品賞を受賞する。
それから約20年後、彼はこの映画を監督し、ブラピを大スターにした。
この頃のブラピは、若い頃のロバート・レッドフォードに良く似ている。
きっと自分のデビュー当時を重ねて見ていたに違いない。
そのブラピは、ロバート・レッドフォードへの感謝の思いから『スパイゲーム』で共演する。
歴史は繰り返す。
次は、ブラピが若手を育てる番ね。

美しきブラピと、フライフィッシングの素晴らしさを知るこの作品。
まだ、見ていない人は、是非見て欲しい一本。名作です。

お時間がある人はこちらもどうぞ

淀川長治の銀幕旅行 『リバー・ランズ・スルー・イット』

10月 17, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/09/10

レディ・キラーズ

映画好きとして、コーエン兄弟の映画は外せない
のはずが、この映画、外しちゃった (ーー;)
ってことで、WOWOWで放送されていたので、ビデオにとって鑑賞~。
ladykillers

<STORY>
ミシシッピー州の田舎町に一人で暮らすマンソン婦人(イルマ・P・ホール)は、夫に先立たれ一人暮らし。
年老いた彼女は、敬虔なキリスト教信者でもある。
そのマダムの家に、ある日、教授と名乗る男(トム・ハンクス)が訪れる。
実は、マダムの家の一部屋を貸し部屋にして入居者を募集しており、教授は、その部屋を貸してほしいという。
教授の願いはそれだけではなく、友人達とクラシック音楽の演奏をしているので、その練習に地下室を使いたいと申し出た。
地下室を特に必要としていないマダムは、教授の願いを受け入れ、次の日からその地下室で練習が始まる。
実は、教授とその仲間達は演奏家ではなく、ミシシッピ川に浮かぶ船で行われているギャンブルのお金を強盗するために、そのマダムの家から穴を掘るのが目的だった。
一見、完璧だった企みも、ある時マダムにバレてしまい・・・。
ま、ストーリーはとても単純で、ギャンブルの上がりを狙う強盗チームが、いかにして善良なおばあちゃんをだますかって話でございます。
で、この単純な話に、どうやって個性ある肉付けをコーエン兄弟がするのかってのが、映画好きにとっての見所になってくる訳。
が、残念ながら、そのコーエン兄弟の肉付けも、やや精彩を欠く出来になっちゃったね (^^;)トホホ
個性あるキャラクター達も、それぞれもう少しずつクセがあってもいい。
どうしてだろう~、最後まで教授が頭キレそうに見えなかったのは。
爆弾のエキスパートのパンケイクの腸炎がウザイと思ったのは。
ランプがただのバカで、力がありそうにも見えなかったのは。
将軍が強そうにみえなかったのは。
掃除屋のガウェインがあまり意味が無いように思えたのは。
いつもの、コーエン兄弟だったら、このおバカさんたちも愛すべきキャラになったんだろうけど、今度ばかりは、「なにモタモタしてんだろう~」としか思えず・・・(ーー;)
全ての原因はキレが無いことにある。
俳優達の台詞回しも、動きも、ストーリー展開も、全てにおいてキレがない。
だから、どうもいつものコーエン兄弟のキレのある風刺ギャグを感じることもない。
全てのギャグにパンチがないんだよね。
唯一、この映画で愛すべきは、マダム。
いぃ~、おばあちゃんなんだ。
私、あのおばあちゃんのクッキー食いたいです (^O^)/
この人さえ幸せになってくれればそれでいいか。
でも、世間の人たちは、コーエン兄弟にそんな“ほのぼの映画”は望んでないからね。
次は、いつものキレ味を望みます。
こんなこと言っちゃぁいけないけど、トム・ハンクスってのは無かったんじゃないの?
トム・ハンクス自身としては、悪役もやれる自分を出したかったと思うけどね。
どうにもなぁ・・・。
あまり魅力の無い悪役だなぁ。
こう言っちゃぁなんだけど、教授がもっと魅力あるキャラだったらもっと面白かったよ。
そうだなぁ・・、ジャック・ニコルソンとか面白かったんじゃない?

レディ・キラーズ 公式サイト

9月 10, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (2) | トラックバック (2)

2005/08/15

ロボッツ

以前、「ハリウッドで成功した30歳の成功哲学」という記事で紹介した『ロボッツ』。
字幕版を見れる機会に恵まれたので、行ってきた。
だって、どうしても吹き替え版って・・、見る気しなくって・・・。
実は、自分で紹介しておきながら、あまりね、期待していなかったんだけど (ーー;)
思った以上に楽しめたなぁ。robots1

まず、ストーリーを紹介すると・・
ロドニー (声/ユアン・マクレガー) は、ロボットの国の小さな田舎町に生まれる。
お父さんはレストランで皿洗いをして、中古のパーツを組み合わせながらロドニーを育ててきた。
ある時、ロドニーはテレビで発明家・ビッグウェルド博士 (声/メル・ブルックス)のインタビューを見て以来、「発明家になること」が彼の夢になった。
「必要は発明の母」をモットーに自分でも発明するようになり、学校を卒業した時、両親に反対されながらもビッグウェルド博士に会って、発明品を見てもらうために、ロボットシティへ旅立った。
ロボットシティに着くなり、ビッグウェルド博士のいるビッグウェルド・インダストリーズへ向かうが門前払いされてしまう。
そこでは、経営者のラチェット (声/グレッグ・キニア)が、母親のマダム・ガスケット (声/ジム・ブロードベンド)と共に陰謀を企てていたのだ。
幹部のキャピー (声/ハル・ベリー) はラチェットのやり方に不信感を抱く。
残念ながら博士に会えなかったロドニーだったが、中古品の寄せ集めでできたフェンダー (声/ロビン・ウィリアムス)と友達になり、再度博士に会うことを決心するのだった。
が、ラチェットの陰謀は、フェンダーに魔の手を伸ばしていた・・。
簡単に言えば、ロボットが主人公のアメリカンドリームを描いた映画だな。
主役の声をイギリス人俳優のユアンがやってんだから、ちょっとリアリティを求めてる雰囲気あるよね。
ユアンてば、この夏3本目 (『スターウォーズ エピソードⅢ』、『アイランド』、『ロボッツ』)よ~。
しかも、3本とも日本の全国興行成績ランキングで現在トップ10に入ってるんだから、きっと今頃がっぽりだろうなぁ~ \(~o~)\ なんて、イヤラシイ想像してみたりして。
ま、そんな下世話な話はこの辺にして、個人的にねぇ、何に感心したかって、絵よ。絵。
あらゆる金属の質感とか、光の当たり方とか、景色の奥行きとか、CGならではのスピード感とか、すごく良く出来てたと思う~。
最近のCG映画って、毎年絵がきれいになるね。
個人的にはピクサー (『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』等)と、『シュレック』が大好きなんだけど、この『ロボッツ』は『アイス・エイジ』チームの新作で、『アイス・エイジ』よりはるかに上達していると思う~♪
robots2現在公開されているもう一本の、『マダガスカル』も観たいんだけどぉ・・、近所の映画館では吹き替え版しかてやっておらず・・・。
悩むぜ・・/(ーー;)
実写は、俳優の演技が中途半端だとそのストーリーに乗り切れないのと一緒で、アニメはCGの動きが滑らかじゃないと乗り切れないので、絵は非常に重要。
この映画で、思いっきり笑ってしまったのが、ロビン・ウィリアムスと、ジム・ブロードベンドなのだ。
ロドニーの親友になるフェンダーの声をやったロビンなんだけど、これがすごく笑える。
おかしいよ絶対。
その壊れっぷりといったら、『フィッシャー・キング』級だな。
実写だったら、アドリブも理解できるんだけど、アニメでアドリブ??あり得ないでしょ?
でもねぇ、あのフェンダーのセリフは脚本に全て書いてあったセリフとも思えず、声入れと絵描きを同時に進行したんでしょうねぇ。
アニメーターさん、大変だったろうなぁ。
もう一人の壊れキャラは、ママ(=マダム・ガスケット)の声入れをしたジム・ブロードベンド。
いやぁ、私、ジム・ブロードベンドがやってたなんで、最後まで気付かなかったよ。
すげーおばさんだなぁ。と思ってて、誰が声やってるのかすごい気になってたんだよね。
すごいな、名優ってのは、何やらせても怪演するんだなぁ。
そうねぇ、ま、難点を言えば、キャラクターに深みが足りないかな。
特に、キャピーの個性があまり感じられないかなぁ。
あ、音楽が良かったな。
ビッグウェルド・インダストリーズ主催のダンス大会でかかってた曲がC&Cミュージックファクトリーの「Everybody Dance Now」ってのは、“一流企業って、作ってる製品は最先端でも中身は流行おくれ”っていう皮肉かなぁ?・・(^^;)

ロボッツ 公式サイト

8月 15, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (8) | トラックバック (34)

2005/07/24

リクルート

今日は、久々にWOWOWで映画を見た。

コリン・ファレル、アル・パチーノ主演の「リクルート」。
recruit
母がアル・パチーノのファンってこともあって、母と私で鑑賞。
私は、劇場公開時に見ていたんだけど、内容をほぼ忘れて掛けていたので再度見ることにした。

まず、そのストーリーをご紹介すると・・・。
幼い頃に飛行機事故で父を亡くし、その原因について謎が多く残され、当時の資料を集めていたジェイク(コリン・ファレル)は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の優秀な学生でありプログラマーである。
そんな彼に対し、CIAの職員だと名乗る男が近づいてきた。彼は名をバーク(アル・パチーノ)と言い、ジェイクの父親について知っているという。はじめは全く関心の無かったジェイクだが、話を聞いているうちにバークを信用し始め、CIAに就職することを決める。
新人のCIA職員は全員、ファーム(農場)と言われる秘密の養成所に連れて行かれ、訓練を受ける。そこで、ジェイクはレイラ(ブリジット・モイナハン)と知り合い、親しくなる。
ある時、訓練中にミスを犯したジェイクは、ファームから外され家に帰される。が、しかし、ジェイクの前にバークが姿を現し、彼をを身分を隠すスパイとしてCIAに採用するという。
CIAにやりがいを感じ始めていたジェイクは、バークの説得もあり、その話を受けるのだが・・・。
CIAの内幕をドラマにしたサスペンス映画。

CIAを舞台にはしているけれど、そこがどんな組織であるかということよりも、いかにして優秀な人材をリクルートして、教育するかという人間ドラマに重点が置かれて描かれている。

ストーリーそのもののスピード感はあるから、最後まで緊張感を保ったまま見ることができるんだよね。
ただね~、どうもイマイチ食い足りないんだよね。
al_pacino
この映画で、アル・パチーノ演じるバークに必要とされている人格とはどんなもんだろう。
カリスマがあって、どんな新人でも「彼に付いて行きたい」と思わせる人物ではないか。
そこにいるだけで風格や言葉にできない威圧感を感じる人。
それが、本当に求められているCIAのカリスマ教育官じゃないだろうか・・。
が、しかし ( ̄□ ̄;)ここに登場しているバークって人は、なんかいかにも胡散臭い人なんだ。
彼がどんな“戦歴”を残してきた人なのか、どこの国で、どんなことを目撃してきた人なのか、CIAにどれだけ尽くしてきた人なのか。
その辺のバーグに関することが一切描かれていないし、画面からも一切伝わってこない。
バークの存在感そのものが、イマイチ曖昧だから、全体的にぼんやりとしてしまう。
勘のいい観客は、“この人後できっとなんかしでかすな”って思うよ。絶対。
存在を曖昧にするのではなくて、大げさなぐらい、CIAに尽くしてるカリスマだって姿を見せておくことが必要だったはず。
なぜなら、バークが今までの思いをすべて吐露するというシーンがラストに用意されていて、いわばここは、役者アル・パチーノの見せ場になってるの。
だからこそ、バークにはそこで一気に告白をさせることで、その見せ場も生きてくると思うんだよね~。
おかげで、ラストは「あぁ~おっさんバカやっちゃったよ (ーー;)」って感じにしか見えず・・。
アル・パチーノのファンである母は一言、「この人、この場面だけ演じたかったのね・・」  ・・・ヾ(ーー;)オイオイ、イイノカソレデ?
colin_farrell
そうなってくると、私の楽しみはただ一つ、「今後の活躍が期待される俳優」のコリン・ファレルを見るのみ。
今、ハリウッドで超売れっ子俳優の一人、コリン・ファレルの少し前の姿を楽しむことができる。
ただし、MIT出身の天才プログラマーだったら、もう少し機転利かそうよ・・と思うこともなきにしもあらず・・。
bridget_moynahan
同じく、現在売れっ子女優のブリジット・モイナハンの出始めの頃を楽しむことができる。
最近では、『アイ・ロボット』に出てたかな。ごめんなさい。『アイ・ロボット』未見なもんで。確信持てず・・。
レイラに関しては、「あなたも、優秀なスパイを目指してるんだったらメソメソしないで毅然とした態度で立ち向かいましょうよ」と言ってあげたい。

全体的に言えば・・、そうだなぁ・・、なんとなく、最後まで楽しめるけど、人間ドラマに関してはあまり期待しないで欲しいってことかな。
CIAの内部に関しても、へぇ~~~ってトリビア的な部分は一切無かったな (ーー;)

7月 24, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/06/26

ライフ・アクアティック

life_aquatic手に汗握るアクション映画もいいし、ゾーーー(ーー;)っと背筋が寒くなるホラー映画も良いね。うーーーーーんと考えてしまう社会派もいいし、涙が止まらない悲しい映画も良いでしょう。
でもたまには、肩の力を抜いて「この人たちおバカだな・・・クスッ(^‐^)」と思いつつ、心が温かくなってくる・・そんな映画はどうでしょう~。この『ライフ・アクアティック』は、日々の小さな出来事にイライラが募る・・、そんな疲れた大人の皆様にオススメする映画です!!

簡単にストーリーを説明すると・・
海洋冒険家であり、ドキュメンタリー映画の監督でもあるスティーブ・ズィスー(ビル・マーレイ)。彼が自ら監督する映画の撮影中に不幸な出来事が起きてしまう。それまで右腕として働いていたエステバンが「ジャガーザメ」に食われてしまうのだ・・。そして、スティーブ率いるチーム・ズィスーは、復讐のため「ジャガーザメ」を探す旅に出ようとするのだが、そこへ現れたのは、スティーブの息子だと名乗るネッド(オーウェン・ウィルソン)と、スティーブの密着記事を書くというジェーン(ケイト・ブランシェット)だった・・・。
※「ジャガーザメ」はライフ・アクアティックオリジナルの架空の生物です☆

そうやって、ストーリーを説明されると、単なる冒険映画とか、パニック映画とかに聞こえてしまうかもしれないけど、この人たちね~、みんなネジが2つぐらいはずれてんの(^▽^)
漫才のボケと突っ込みで言えば、みんながボケ。突込みがいないの。だから、見ていて突っ込みどころ満載。
で、バカね~、この人たち。なんてバカにしているうちに、自分がチーム・ズィスーの一員になってるのよ。
どんなに金持ちでも、どんなに美人でも、どんなに頭が良くても、みんなコンプレックスを抱えてるし、うまくいかないこともあるし、カーーーーッと頭に血が上ることもあるの。
でも、コンプレックスを気にしちゃいけない。胸張っていこうよ。欠点はみんなで補い合っていこうよ。困難もそのうち乗り越えられるよ~~~。と自然と思えてくるから不思議。すーーーーっと肩の力が抜けること間違いなし。

この映画の見所は、他にもあって、おしゃれな衣装とか、かっこいい音楽(これまた良い加減で力が抜けていてナイス)、豪華なキャスト等、あるけれど、私のオススメは、架空の海洋生物たち!!名前だけ見ても、お菓子の色した「キャンディーガニ」、カラフルな色した「クレヨンタツノオトシゴ」だの、ジャガーの柄した「ジャガーザメ」・・・etc、ユニークでしょ~。実はこれ、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のファンだった監督が、クリエイターのヘンリー・セリックにストップモーションアニメの製作を頼んだんだって。贅沢でしょーー。
やっぱりねぇ~。ナイトメアー好きの私にピッタリ(*^-^*)出てくるクリーチャー(?)海中生物(?)みんなかわいいの~

かわいくて、おバカで、なんだかホッとする。そんな映画を見てみたいという方、是非ご覧下さい~。
東京近郊の方は、恵比寿ガーデンシネマでどうぞ。(7/15まで)

ライフ・アクアティック公式サイト

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さて、今回のご紹介は、『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』
これ、今日の映画「ライフ・アクアティック」を監督したウェス・アンダーソンの前回監督作品。私、きっとこの『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』を見ていなければ、『ライフ・アクアティック』も見てなかったでしょう。
かつて天才と言われたテネンバウムズ家の子供達と、すっかり心が離れてしまった父親との親子関係を描いた映画。
ジーン・ハックマン演じるダメ親と、ベン・スティーラー、グイネス・パルトロウ、ルーク・ウィルソン演じる子供達が、少しずつ距離を縮めていくのだけど、そこにブラックジョークも交えて、とにかく楽しく作ってあります。いつも、胸を張って態度がデカイというイメージのあるジーン・ハックマンだけど、子供達の前では、小さくなってしまう感じがとてもナイス。それに加えて、なんだか嫌味な感じのベン・スティーラーもとても良いのです~。『ライフ・アクアティック』との共通点としては、父と子の関係が物語の軸になってるところかな。
いつものメジャー映画とは、ちょっと違った路線を楽しみたいという方にオススメ( ̄- ̄)b

6月 26, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (9) | トラックバック (13)

2005/06/25

ザ・リング2

ringこれね~、正直言って面白い!!
最初から最後までドキドキしちゃった☆
この映画を見ようと思った理由はただ一つ。日本人監督(中田秀夫)がハリウッドでメジャー映画を撮ったんだから応援しなくちゃ。
がんばれ~\(^▽^)/と思って。
それがね、予想以上に面白かったよ~。

貞子のアメリカンネームはサマラ。サマラはなぜ、人を呪うようになったのか、それだけでなく、なぜ、レイチェル(ナオミ・ワッツ)一家ばかりが狙われるのか・・。そこが今回のストーリーでございます。これ、日本版『リング2』(ごめんなさい(未見))とは全く違うオリジナルストーリーで、原作者の鈴木光司もノータッチらしい。
で、今回の見所はずばり“レイチェルvsサマラ”なんだけど、特に、“フリークライミング対決”は見もの!!
新聞や雑誌の広告では、恐怖に絶叫!!おもわず腰が浮く!!なんて見出しもついておりました。
が、どんなときでも冷静な私。サマラの手足の異常な動きにばかり目がいってしまいました(^^;)
だって~、サマラってさすが幽霊、『あり得ね~』って動きをするのでご注目。
しかし・・(ーー;)前回に引き続き、エイダン(レイチェルの一人息子ね)は子どもなのに、やけに陰気なんだよねぇ~。だから、怖い目に遭っちゃうんだよ~。
エイダンといえば、彼が、お風呂に入っている最中に、サマラにつかまっちゃうシーンがあるんだけど、このシーン、やけに美しかった。
もしや、トム・クルーズは映像の美しさから、監督に次回作の白羽の矢を立てたの??と思えるくらいの美しさでございます。あぁ~、もちろん、怖がりさんは、美しい~なんて思う余裕はないかもね。フフ。
あ!ちょっと前の映画ファンの方、今回とっても重要な役で、シシー・スペイセクが登場します。
彼女、やはりホラー映画『キャリー』(1976)で一躍有名になった女優さん。
映画ファンとしては、そんな新旧対決もうれしいですね♪
まだ、見ていない方、是非『キャリー』もご覧あれ~。
とにかく、ホラー映画OKな人、心臓に毛が生えている人(\(^^;)ハイッ)、ザ・リングが面白かった人、見る価値ありだと思います~☆
ザ・リング2公式サイト
中田秀夫公式サイト
リング・ウィルス
オススメ

今回のオススメは、中田秀夫監督が次回作にオファーされているという、『theEYE(アイ)』
プロデューサーには、さっきもちょっと話が出ましたが、トム・クルーズが決定しています。
トム(呼び捨て!?)が積極的にリメイク権を獲得した作品。
これ、タイ映画なんだけど、すごーーく面白いのでオススメです。あ、でも、ホラー映画が苦手な方には、無理です。
「ある日、目の不自由な女の子が、角膜手術をしました。が、なぜか、その日から“見えないはずのもの”が見えてしまって・・。なぜ、彼女には見えてしまったのでしょう・・」というお話ですが、部屋を暗~くして、静か~なところでご覧下さい。
私が劇場で見た時は、怖いもの見たさの女子高生ギャル達が騒がしく、とても残念でした・・・(ーー;)
未見の方で、面白そう~と思った方は是非、ごらんあれ~。
さて、ハリウッド版は、どんなキャスティングで、どんなストーリーになるのか、今から楽しみ~♪

6月 25, 2005 映画-ラ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)