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2009/08/20

HACHI 約束の犬

私を動かしたラッセ・ハルストレム

個人的にリチャード・ギアって苦手な俳優だし、話も知っているからあまり興味が沸かない映画ではあったのですが、監督が、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレムだと知り、
「見なくては!!(@@)」
と、急遽行ってきました。

が、残念なことに、あまり心を動かされる映画ではありませんでした。

HACHI 約束の犬

誰もが知ってるハチ公物語

話は誰でも知っている話ですし、渋谷に行くたびにお目にかかります(^^;)
「心を動かされない」
と、思ったのは、アメリカと日本では“忠犬”に対する考え方が違っていて、アメリカ側には、それが正しく伝わっていなかったのかもなぁと思ったんです。

今回のハチ公は、「お父さんにどこまでも尽くして、お守りする忠犬」ではなく、「いつでも遊んでくれる恋人のような友達」です。
だったら、別に秋田犬じゃなくても、ゴールデン・レトリバーでも良かった気がするけれど(^^;)
まぁまぁ、それは、秋田犬のハリウッド・デビュー、世界進出を祝うとして(笑)、お父さんとハチの主従関係が日本とアメリカで微妙に違っていたために、少し解釈が変わってしまったのが、感覚の違いの原因にあると思ったんです。

HACHI 約束の犬

お父さんとハチの関係性に対する微妙な違い

アメリカでは、一緒にフリスビーをしたり、ジョギングしたり、ボール遊びをしたりするバディ的役割がとても大きいのですが、当時の日本では家族に仕えて、家族を外敵からお守りするのが忠犬で、だからこそ、毎日お父さんを駅までお見送りして、お迎えに行くのがハチのお仕事だったはず。
その
「守るべき存在だったお父さん」
がいなくなったことをいつまでも知らずに、その任務を毎日、毎日遂行していくハチの姿を見て、
つい、
「ハチお願いだから、お父さんはもういないんだから、辞めてちょうだい」と言ってしまいたくなるのが、心にグッと来るポイントなんですよね。

アメリカ版だと、その“忠犬”が“バディ(仲間)”に変わってしまったので、毎日お父さんを迎えに行く動機が曖昧になってしまったような気がします。
この子は、ただお父さんに会いたいだけで、毎日駅に通うのだろうか・・・。
ただ「会いたい」だけなら、どこの家の犬もやるはずで、他でもないハチが毎日、そこまでやり続けたのは、お父さんとハチの間には、誰もなし得ないような主従関係がなりなっていて、日本人には、自然とその感覚が染み付いていたから、今回のアメリカ版には、かなり違和感が残るのです。

HACHI 約束の犬

監督の意図は・・・

ラッセ・ハルストレムという監督は、『ギルバート・グレイプ』、『サイダーハウス・ルール』、『ショコラ』と、日頃日が当たらない人たちに日を当てるのがとても上手い監督なので、日本では有名だけれど、他の国では全く知られていない『ハチ公物語』という、小さな実話に光を当てたかったのかもしれない。

個人的には、長いこと一緒に暮らしながら、お父さんが亡くなってから突き放してハチを突き放してしまったお母さんに納得がいかず、それなら、ハチが路頭に迷うのも当然で、しばらく経ってから事実を知ったお母さんのドライな対応にマスマス腹が立ったのでした。
いくら飼うのに反対だったからってねぇ・・・。
もしかして、アメリカ版ハチは、家族に捨てられて路頭に迷ったかわいそうなホームレス犬なのかも・・・。

そこにも、アメリカと日本の感覚の違いが出ているのかも・・・。

HACHI 約束の犬 公式サイト

8月 20, 2009 映画-ハ行(アメリカ) |

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