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2009/06/02

私が殺した少女 / 原 りょう・著

直木賞受賞作なので読んでみました

こちら、1989年の直木賞受賞作作品です。
かなりショッキングなタイトルのミステリーです。

1989年といえば、世の中は平成に入り、バブルが崩壊し始め、まだ携帯電話が普及していなかった頃。
この「私が殺した少女」を読んでいると、その時代を反映してか、登場人物たちはこの誘拐事件が起こるまでの半年の間に人生が急変しはじめ、誰もが、大金欲しさになんでもやる時代だったことがよくわかります。

高校生だった当時を思い出すのを楽しみながら読みました。
それに、ハードボイルドの語り口が好きでしたね。
自分が容疑者の一人でありながら、被害者の親戚から誘拐事件の真相解明について依頼された探偵であり、そんな複雑な立場でありながら、被害者とある一定の距離を保ちつつ事件の真相に迫っていく姿がかっこいいんです。

そんなかっこ良さがありながら、読後感は切なさが残りました。

これから読む人のために多くは語れないのですが、親は子どものためになんでもする切ない生き物なんだということをつくづく感じたんです。
最近は、そうでもない事件をよく耳にしますが、でも、やはり、子どもにとって親は偉大なんです。
大事な子どものためなら、周りなんか目に入らなくなってしまう。
その親の愛情とサスペンスが見事に融合して、読み応えのある作品になっています。

また、当時はどこにでもあった公衆電話非常に上手に使っている小説でもあります。
今の携帯の普及してしまっている時代では、この物語は成立しなかったのでは・・・
と、思います。
今にも、公衆電話のベルの音が聞こえてきそうな小説です。

6月 2, 2009 読書 |

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