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2009/04/06

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

大好きな監督です

デビッド・フィンチャーは、大好きな監督のうちの一人です。
その中でも、ブラッド・ピットとコンビを組んだ『ファイト・クラブ』と『セブン』は大好きな映画のうちの一つで、今回も、このコンビと聞いただけで、「絶対観る!!」と決めていました。

人と違う生き方

主人公のベンジャミンは、老人の姿で産まれてきます。
母親は、彼を産んだと同時にこの世を去り、一人残された父親は、異常な姿の彼を育てる自信が無く、老人ホームに置き去りにします。
ベンジャミンは、運よく老人ホームで育ててもらえることになったのですが、彼は、成長するとともに、外見が若返っていくのでした。

Benjamin1

人間は思った以上に奥深い

なぜ、デビッド・フィンチャーが好きなのかというと、彼はいつも思慮深く人間を描いているからです。
毎回、「人間の常識」を超えた存在である主人公を登場させ、その“無意識”の部分から人間を観察すると、どんなに、人間が素晴らしい存在であるか、と同時に悲しい存在であるかを描いているのです。

例えば、「セブン」では、「自分が神の使い」と信じる男が、明らかに理性を無くした行動を起こし、キリスト教“七つの大罪”を誰も想像しなかった形で完結させます。
「ファイト・クラブ」では、自分が多重人格だと気付いていない人間が、無意識下で行っていた行動と、意識的に向き合うことになります。

今までは、この“理性を無くした人間の瞬間”とか、“無意識下の行動”がポイントになっていました。
今回は、“時を逆行する人生”で、これまた、「常識外」の生き方を描いています。

Benjamin2

周りの人たちと共に時を刻める幸せ

ベンジャミン・バトンは、サブタイトルにあるとおり、人とは違い「数奇な運命」を生きることになります。
そんな彼を観ているこちらが、何よりかわいそうだと思うのは、
「愛する人と同じ時を刻めない」
ということです。

血気盛んで、普通だったらティーンエイジャーのはずの彼も、見た目はおじいさん。
二十代、愛する女性と遊びに行きたい夜も彼は、中年。
愛する女性が三十代、自分が同じような年齢に差し掛かった時、ひと時の幸せな時間を過ごすけれど、また、時のすれ違い・・・。

Benjamin3

その、愛する人と共に過ごせたのは、わずかの間だった、気の毒なベンジャミンの人生から伝わってくるのは、
「人生は永遠ではなく、大切なのは一瞬」
であり、
「愛する人や家族と、共に息をして、共に成長することはとても素晴らしいこと」
なのです。

マイノリティへの愛情、そして応援

このベンジャミンの生き方を通して、
「少しぐらい人と違う人生でもいいじゃないか」
と、映画は語りかけてきます。
100人の人間が、数奇な目で見ても、一人の味方がいれば、生きられる。
これは、障害をもった方や、肌の色や人種が違うからと、人とは違う人生を強いられている人たちに対する優しさであり、応援メッセージでもあります。
「一瞬、一瞬を普通に生きていることが、既に幸せ」
なのです。
映画の端々から
「あぁ、人生って素晴らしい」
というメッセージを感じて、かなり、泣きっぱなしの私でした。

Benjamin4

ブラピはいつものように美しく、そして少し味が違う

いつもは、あまり演技をしているイメージのない(あくまでもイメージね・・・)、ブラピですが、今回は、正直少し驚きました。
愛するデイジーが20代、対するベンジャミンは、どう観ても父親世代。
デイジーに会いにバレーのメンバーが大勢いるところへ出かけた彼が見せた表情は、
「若者に囲まれて気後れするおじさんの姿」
ケガをしてしまったデイジーは、心を閉ざしていまい、その「彼女が心を開くまで、ひたすら待ち続けていた表情」、「本当の親に出会った瞬間の戸惑い」、「育ての親を亡くした悲しみ」、「これから自分が子どもになっていくのに、子どもができてしまった混乱」どれも、とても丁寧に感情表現していて、今までとは明らかに違うブラピでした。
正直、アカデミー賞ノミネート??と思っていたのですが、この演技を見て納得でした。
“若者に囲まれて気後れするおっさん”の気持ちをブラピがとても細やかに表現していて、そんな気持ちとは程遠い人だというイメージもあったので、余計に驚きでした。
「いい俳優なんだなぁ」
と感じ、“演技しているイメージが無い”なんて、失礼なこと言っちゃった。
反省します。

まぁ、とにかく、デビッド・フィンチャーが好きなんです

しつこいようですが、デビッド・フィンチャー好きなんで、かなり、監督の考えに偏った感想になってしまいましたが、彼の映画はいつも、こうして、人間の心理の奥底を深~く考えさせられるから、好きなんです。
予断ですが、デビッド・フィンチャーは好きなんですが、あまりご本人のインタビューとか見たこと無くて、映画の作風から、勝手にクレイジーなおっさんを想像していました。
今回、キャンペーンで来日し、ブラピと記者会見をしたフィンチャー監督は、すごーく優しい感じの紳士的なおじ様でした。
これまた、反省です。大好きな映画です。

大好きな映画『ファイト・クラブ』です。
ブラピ+デビッド・フィンチャーに加えて、大好きなエドワード・ノートンまで登場です。
人間は、もっとも大切なメンタル面にはあまり目を向けようとせず、見た目重視の行き方をして、無駄遣いが大好きです。
そんな人間が辿った結末にあっと驚かされます。

若きブラピの代表作『セブン』です。
しかし、おいしいところは、全部、ケビン・スペイシーが持っていってしまうという映画でもあります。
このころのグィネスは本当にかわいかった。
「神の使い」のつもりになって、大罪を犯した人々に神の裁きを与える連続殺人犯とそれを追う若手刑事のお話です。
最後の結末が悲しすぎて見たくないという人もいます。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 公式サイト

4月 6, 2009 映画-ハ行(アメリカ) |

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