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2009/04/03

ダウト-あるカトリック学校で-

贅沢な演技合戦が見ものの映画です

いい映画でした〜☆
大好きなメリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマンと共演したと聞いた途端に見たくなった映画です。
世界最高レベルの演技合戦を見て、とても満たされ気分です♪

JFK暗殺から1年、ある神学校でのお話です

時代はJFKの暗殺から1年後。
ある神学校が舞台です。

ダウト

そこでは、保守的で厳しい中年のシスターが校長を、当時としては、進歩的でリベラルな思想を持つ神父が学校を運営しています。
日頃から、神父の思想と説教を良く思わない校長は、神父の行い全てに目を光らせ、ある時、彼女のダウト(疑い)を確信に変えるような出来事が起きてしまうのです。

人を許すこと。人を受け入れること

ここで重要なポイントは、人種や年齢、思想を越えて、人はどこまで他人に寛容でいられるか…という点です。
この、どの時代も、どこの国でも、どの世界でも当たり前のようで、なかなかできないことですよね。
私たちは、つい、神父やシスターは、当然のように、他人に対して寛容でしょうと思いがちです。
しかし、この映画では、つい、寛容ではいられない神父やシスターの姿を赤裸々に描いています。
また、神父を信じるべきか、それとも、シスターを信じるべきかという問題に対し、この映画は答えを与えず、見ている人に判断をさせます。
ある人は、校長と同じく疑いを抱くだろうし、ある人は神父の潔白を信じるでしょう。

神父も校長(シスター)も、神に仕える前に人間なのです

私はどちらも正しく、どちらも疑わしいと思うのです。
校長は、神父の言う通り、確かに不寛容だったし、厳し過ぎる人だったけれども、他の人には気付かないようなところにも目の届く、心根の優しい人だった。
それに対し、神父もとてもリベラルだけれども、一人の少年に対し、熱心過ぎると思われても仕方ない部分もあった。
この二人の思想や行動は時代がさせてしまった部分もあったのではないかと思うのです。

ダウト

二人に影を落としたのは、時代でした

アメリカはソ連との冷戦真っ只中で、国民はベトナム戦争に嫌気がさしはじめ、しかし、国は保守思想を強めていた時代。
若く、将来有望な神父はリベラルを推し進め、何とか、黒人の人権を守ろうとするでしょう。
それに対し、校長は戦争で夫を亡くし、神と国と教育に全身全霊を捧げてきたのです。

そんな二人が衝突するのは、当然でした。
そんな二人がお互いに抱いた疑惑は、お互いに少しずつ認め合うことで、強い絆にできたものを、結局、お互いに突き放す原動力になってしまったのでした。
その最大の「罪」に気付いた校長のラストシーンにグッと来ました。
主演二人の演技対決も緊張の糸が一瞬たりとも切れることのない、見事なものでした。

まだ間に合います。

オススメです。

ダウト 公式サイト

4月 3, 2009 映画-タ行(アメリカ) |

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 『それは、人の心に落とされた「疑惑」という名の一滴の毒… 神聖なはずのカトリック学校で、 何が起こったのか? トニー賞&ピュリッツァー賞W受賞の舞台劇、 衝撃の映画化。』  コチラの「ダウト〜あるカトリック学校で〜」は、1964年のNYブロンクスのカトリッ....... 続きを読む

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