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2009/02/18

さまよえる脳髄 / 逢坂 剛・著

脳髄って・・・?難しそうだけど・・・。

なんだか、医療モノのようなタイトルで、難しそうだし、私、不勉強で、この逢坂剛氏の本を読んだことも無かったので、薦められないと読まない本なのですが、宝島社から出ている『このミステリーがすごい』で過去にランクインした本を漁っていたら、この本に出会い、ミステリーならと、とりあえず、何も考えずに読んでみることにしました。

医療モノではなく、ミステリーです

主人公は中年刑事と、精神科女医です。二人が、精神鑑定を要する事件に関わり、事件を解決しながら、思わぬ方向に発展していくミステリーです。

正直なところ、本のタイトルからくる難しそうなイメージとは違って、とても読みやすい本でした。

右脳と左脳には架け橋があります

少々種明かしをすると、人間の脳は、右脳と左脳に分かれているのは、多くの人が知っている話ですが、脳にはその右脳と左脳をつなぐ架け橋のような存在の“脳梁(のうりょう)”という部分があるそうです。
普段、全く働きが違う右脳と左脳ですが、その脳梁の部分がうまいことバランスをとって、私たちは、一人の人間として機能しているようなんです。
ただし、この脳梁というのは、とても細い神経の集合体で、とてももろいようなんです。 そこで、もし、その脳梁が傷ついたり、切れたりしてしまった場合、一人の人間の中に、右脳人間と、左脳人間ができるのではないかというのがこの本のテーマです。

右脳と左脳が一人歩き

つまり、多重人格者ということですが、普通、多重人格者というと、幼い頃のトラウマがきっかけで・・・とか、精神的要因がメインで描かれることが多いので、これはちょっと意外であり、楽しめた部分でもありました。
さらに、その右脳人間と左脳人間が生まれてしまった場合は、本人に自覚症状が全く無く、外科的手術で治癒させることもほぼ不可能。
となると、例えば、隣に座っている、一見、精神を病んでしまっているようには見えない人が、ある時、突然、何かのタイミングで、違う人格に変わってしまうこともある・・・。
そして、それを責めても本人も一切覚えていないと・・・。
それは、かなり想像の広がる世界でした。
まさに、「さまよえる脳髄 」なのでありました。

予想に反して?読みやすいです

そんなことをいろいろ書いていると難しそうな印象を与えそうですが、冒頭にも言ったとおり、とても読みやすい本で、私、後半部分は止まりませんでした。
とてもオススメです。
想像を超える結末が待っています。

2月 18, 2009 |

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