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2009/01/13

葉桜の季節に君を想うということ / 歌野 昌午・著

帯に釣られました

このミステリーがすごい!〈2004年版〉 第1位」「2004本格ミステリベスト10」「第57会日本推理作家協会賞受賞」「第4回本格ミステリ大賞受賞」という帯に加えて、本屋さんでの「究極の徹夜本です」というポップに乗せられて、この「葉桜の季節に君を想うということ」を買いました。
で、読んでみたところ、
最初のうちは、「そうでもないじゃん」
という印象だったのですが、とても読みやすかったこともあってどんどん読み進めていくうちに、
最後の最後、「えっ!!マジで!?」という声を思わず漏らしていました
著者の歌野昌午にすっかりだまされていたのでした・・・。

一見、ありがちなミステリーです

物語は、元探偵の男性が、後輩にある事件についての調査を依頼されることから始まります。
メインストーリーは、その事件を追っていて、サイドストーリーとして、主人公の元探偵の出会いがあったり、過去の記憶にさかのぼったりします。

先読みは楽しいけれど、ただの悪あがき・・・

その小さな枝葉に分かれた話を読み進めるうちに、「この展開には、ちょっと無理があるから、きっと最後にはどんでん返しがあるな・・・」という、ミステリファン特有のいやらしい先読みをしてしまうのですが、もう、そう思った時点で、既に私はだまされていました
それは、全て“思い込み”という邪心が招くただの推測なんです。

空想の世界を楽しむのが好きだからこそ、だまされました

この本を読んで、学んだことがあります。
人は、文字からいろんなことを想像して、推測して、思い込んでいるんだなぁと。
ある物事に対して、詳しい説明が無くても、その物事を表現する名称や登場人物のつぶやき等から、頭の中で想像の世界を勝手に広げているワケです。 だからこそ、文学は面白いのですが、この本は、その思い込みを見事に逆手にとっています。
いや~、参りました。
最後の最後まで思い込んでいた世界は、180度違っていたんです。トホホ。
それだけでなく、さらに、単なるミステリに留まらず、高齢化社会や、孤独死、格差社会、霊感商法などについても取り上げていて、いろいろと考えさせられることも多いストーリー展開でした。

これ以上は、読んで欲しいから言いません

すごくなんか、誉めすぎなのかも知れないですが、お時間があれば、是非、先入観無しで読んでいただきたい本です。
葉桜の季節に君を想うということ
このタイトル自体が、既に、私をだましています。
全ての結末を知った上で、再度読み直したい。
ちょっと小憎らしい本です。

1月 13, 2009 読書 |

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