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2008/11/07

ブーリン家の姉妹

キャスティングに魅かれました

もう1週間ほど前のことになりますが、この映画を見ました。
イギリス王室に翻弄されたブーリン家の物語です。
ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンエリック・バナという強烈なキャスティングで、見ることにしました。
何が強烈って、ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンという組み合わにすごく興味を持ったのです。
優等生(ナタリー)と問題児(スカーレット)の組み合わせのような・・・。
実際、見てみて、その組み合わせがピッタリはまっていたので、とても面白かったです。

Bleyn1

したたかな姉と慈悲深い妹

没落しかかった貴族、ブーリン家は、なかなか子宝に恵まれない王室に目をつけ、彼らの3人の子供のうち、美人姉妹である姉のアン(ナタリー・ポートマン)と、妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)を王(エリック・バナ)に近づける計画を立てる。
彼らの計画では、長女のアンを側室にするつもりだったが、王が選んだのは、既婚者の妹、メアリーだった・・・。

ここには、二人の女性の生き方が対照的に描かれています。
強欲でしたたかな姉のアンと、正直で従順で、寛容なメアリー。
王が始めに選んだのが、メアリーなんですが、そこで、彼は人を見る目があるなと思わせますが、人間誰しもエアポケットの瞬間があるんですよね。
王が男性ならば、禁欲を強いられている間、したたか女にとっては、正に“狩りの好機”、したたか女アンの本領発揮となるわけです。

キャスティングとクロスオーバーする登場人物

この『ブーリン家の姉妹』は、その女の嗅覚と、本能がとても良く描かれている作品です。
さらに、面白いのは、そのキャスティングで、この二人の登場人物の性格を見た瞬間に、ハリウッドの女優事情に詳しい人ならば、常にスキャンダラスな話題がつきまとうスカーレットをアンに、どちらかと言えば、スキャンダルよりもクリエイティブで、クレバーな話題が多いナタリーをメアリーにキャスティングしそうなものなのに、この映画はそれを全く逆に使っている。

そこで、どんなアンサンブルを見せてくれるんだろう・・・。
と、期待値が高まるわけなのです。

で、実際、映画が始まってみると、なんともしたたかなアンであり、なんとも貞淑なメアリーなのです。
二人がとても生き生きと演じている。
まぁ、スカーレット・ヨハンソンについては、演技が上手いことは分かっていたので、このメアリー程度の貞淑な女性を完璧に演じることができるのは、分かっていたのですが、何といっても私を驚かせたのは、ナタリー・ポートマンです。

なんだろう。
見るからに、悪女・したたか・悪賢く・計算高い。
妬ましそうに妹を見る目、自分の罠にまんまとかかった王をあざ笑うかのように見つめる視線、両親さえも見下そうとする傲慢さ。
スクリーンの中での存在そのものが、もうアンになりきっている。

Boleyn2

かわいい小悪魔では済まない時代

しかしながら、世の中常に、因果応報。
強欲は大罪です。
多くの知恵を使って、はたらいた悪事、欺瞞、などは全て、自分の身にふりかかってきます。
素敵なな王様を手に入れたかっただけの小悪魔は、魔女狩りの対象に・・・。

それでも、どんなに虐げられても最後まで姉を見捨てることなく慈悲の心で優しくしていた妹・メアリーの生き方には、かなり心が動かされました。
私も、彼女と同じような立場になった時、一生憎んでも憎みきれない相手に慈悲の心を持てるだろうかと。

この二人の姉妹の行き方。
どちらが神に愛され、嫌われたのかは一目瞭然です。
まぁ、どう考えても、私にはアンのような生き方は、100回転んでも無理なので、ちょっとメアリーを見習って、もっと人に優しく生きたいなと思ったのでした。

才能あふれる若い女優たちの行く末が気になる

そんなことより、ナタリー・ポートマンが本当に良い女優になったことが、私は嬉しかったのです。
ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソン、二人の子役出身女優が、大女優に成長していく可能性を感じることができたことが、この映画の何よりの収穫です。

最後に、見た人なら分かると思うのですが、この映画を見終わった後に、『エリザベス 』が見たくなりました。
エリザベス : ゴールデン・エイジ 』を見ていないことだし、近いうちに、続けて見たいと思います。

11月 7, 2008 映画-ハ行(アメリカ) |

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