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2008/09/20

ボクの音楽武者修行 / 小澤 征爾・著

★先月から密かに(ここ言ったら密かではないけれど・・・)始めた『新潮文庫の100冊読破計画』。
  第2冊目は、この『ボクの音楽武者修行』です。

★筆者は、あの小沢征爾です。

★若かりし小沢征爾による音楽修行当時のエッセイです。

★もちろん、文章を書くプロではないので、文章が上手いとか、人をひきつける文体とかそういう「読ませる文章」ではありませんが、読んでいるうちに、彼の世界にドンドン引き込まれていきます。

★引き込まれているのは、彼の文章というよりも、彼の音楽に対する想いです。

★文章を読んでいるだけで、ただ、本当に音楽が好きで、音楽に向かって、指揮をする、指揮をする技術を学ぶということに対して、ガムシャラにぶつかっていっている姿が伝わってくるのです。

★必死になって棒を振っているうちに、フランスのコンクールで優勝し、 演奏会に呼ばれるようになり、ニューヨークフィルの副指揮官になるまでが描かれています。

★つくづくね、好きなことにマッシグラって大事なことだなぁと思うのです。
 まぁ、凡人がガムシャラになったところで、小沢征爾になれないのは分かっていますが、上手くいかないときも、失敗するときだってあって、それでも、まだガムシャラでいたら、いつかは、何かしらの成果が出るのではないかと、実感したのです。

★また、この本に出てくる、彼の周りの人たちもすごい。
 カラヤンに、バーンスタインなど、クラシックに疎い私だって、知っているような名前が出てくるのですよ。

★中でも、小沢征爾が、バーンスタインに指揮を学んでいるとき、彼と一緒に『ウェストサイド・ストーリー』のワールドプレミアに参加した!なんて出来事もあって、一緒にレッドカーペットを歩いたというのだから、かなり驚愕でした。
 そんな小沢征爾の素晴らしさの半分も知らない自分が恥ずかしく、また、彼が辿ってきた歴史のようなものも感じるのです。

★今から半世紀ぐらい前に書かれたエッセイではありますが、当時の人たちが音楽を学ぶためにどれだけ努力をしたか、を知る良いきっかけになると思うし、自分が仕事や好きなことに対し、どれだけガムシャラになっているのかを考え直す良い機会になる本だと思います。

9月 20, 2008 読書 |

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