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2008/05/21

チーム・バチスタの栄光(上)(下)

★マイ・ルールとして、「映画を観る前に原作を読むな」があります。
 自分の脳の中で展開する物語は、どんな映画よりも輝いていて(言いすぎだし・・・)、というのも、映画で実現できないようなことを実現できてしまうからだけど、映画を100%楽しむってことができないからです。

★理由は他にもあるのですが、今回は、その掟破りをして、原作を先に読んでしまいました。

★この本、映画がやけに騒がれていたので知りました。

★映画を観そびれたのですが、本屋に平積みされているのを見て、つい手にとり、“「このミス」大賞受賞作”の文字に躍らせれて買いました。

★いや~、おもしろかったっす。
あまりに面白くて、一気に読んでしまいました。

★バチスタ手術というのは、心臓肥大でありながら、心臓移植ができない患者に施術される手技で、高度な技術を必要とするものです。
舞台はそのバチスタ手術が有名な病院で、何件か続けて術中死が起きてしまい、それが事故なのか、故意によるものなのかを解明していくサスペンスなのです。

★作者は現役の医者です。
だから、その手術の緊迫感とか、病院内の人間関係とか、医者の出世欲とか、本当によく描けけているのですが、さらに面白いのが、下巻から登場する白鳥君なんです。

★この白鳥君、官庁のオエライお役人さんなのですが、キャラがとにかく面白い。
 とぼけているようでいて、先の先まで考えている人なのですよ。
 京極夏彦作品でいうと、榎木戸さんと、京極さんを足して2で割ったような感じです。
 (一部の人しかわからないけれど・・・)

★この白鳥君、病院内にはびこるいろんな憑き物(問題点)をどんどん落としていくんですよ。
 それこそ、京極堂のように。
 それで、最後の最後に、その手術が事故だったのか、故意だったのかが浮き彫りになってくるんです。
 そこへ至るまでがすっごくクール!で、私、ガツガツ読み込んでしまいました。

★日本でも、アメリカでも、医者が出世するには、いろんな論文書いたり、いろんな研究をしたりしなきゃいけないんですよね。
 でも、そこばかり見てると、つい、患者のことなんかおざなりになってしまうのですよ。
 そんなことばかりしていると、こんなことが起きますよ。
 という警告にも見えるあたりがまたクールです。
 それを、二人の医者が解決していくあたりにも、医者自身の自戒と、これからの医療界への予防線のようにも見えてきます。

★この小説のシリーズ、第二弾、第三弾があるようなので、近いうちにまた読んでみたいと思っております。

★本当に面白かったっす。

 

5月 21, 2008 読書 |

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