フライト・プラン
アカデミー賞主演女優賞を2度も受賞してるジョディ・フォスター。
彼女の久々の新作は、旅客機を舞台にしたスリラーだった。
これがまた、なかなか面白い映画だったなぁ。
<STORY>
旅客機の設計士をしているカイル・ブラッド(ジョディ・フォスター)は、ドイツ在住だったが、最近最愛の夫を亡くし、一人娘・ジュリアを連れてNYへ引っ越すことになった。
夫の棺と共に娘を連れ飛行機に乗り込んだカイル。
その旅客機は、彼女がエンジンのデザインをした思い入れのあるものだった。
二人は、エコノミーの座席に座り、無事離陸すると、誰も座っていない後部座席に移ってしばらく睡眠をすることにした。
しかし、カイルが目覚めた時、横で寝ているはずのジュリアの姿は無い。
取り乱して乗務員のフィオナ(エリカ・クリステンセン)とステファニー(ケイト・ビーハン)に詰め寄るが、「この旅客機にあなたのお嬢さんは搭乗しておりません」と言われ、埒が明かずに、機長(ショーン・ビーン)にまで詰め寄ろうとするが、航空保安官のカーソン(ピーター・サースガード)に止められてしまう。
その様子を見た機長は、カイルの訴えを聞き入れジュリアの捜索を開始するのだが・・・。
ネタバレ注意報!! ここから先はネタバレがありますので、映画をご覧になってからお読み下さい

これはですねぇ、一人娘を守ろうとするシングルマザーのお話でして。
まぁ、ジョディ・フォスターらしいといえば、らしい映画なんだよね。
でね、何が面白いかって、最初から最後まで緊張感が途切れないんだよね。
一気に見ちゃうスピード感があるの。
もちろん、それはジョディの演技力の賜物のようなところもあって、カイルは娘がいなくなった途端に大騒ぎするんだけど、その辺がリアルで緊迫感があるの。
思わず、見ているほうとしてもカイルの心境になっちゃうんだよね。
まぁ、この辺の同情できるかできないかは人によると思うけど・・。
また、乗務員たちが、「子供が一人いなくなったんだから、もっと真剣に探してよ~」とこっちから言いたくなるぐらいクールなもんだからイラついてきちゃって (^^;)
カイルの心境に入り込めたら、グイグイ入り込んじゃう映画なの。
初めはジュリアはどこ?で心を掴むと、次は犯人探し。
この映画、ここがとても残念なんだけど、候補者がショーン・ビーンかピーター・サースガードしかいない。
さらにもう一人、見知らぬアラブ人を勝手に犯人にしちゃうカイルだけど、それは、近年のアラブ人に対する偏見を反映させているのね。
いろんな人を疑っちゃうんだよね。
乗務員とか、お客さんとか、アラブ人とか。
でも、そのアラブ人のインパクトがやや弱めなもんだから、結局、犯人はショーンかな?ピーターかな??と思いながら進んでいくことに。
それでも、後半まで犯人が何を目的にしているのかが全く見えてこない。
その先が見えないところがね、緊張感を持続させるキーになっているんだよね。
ここで、もう少し複数の登場人物がいて、いろんな伏線を張ってくれるともっと面白くなったかなぁと思えなくも無いかな。
犯人が判明するまでジュリアがどこにいるのか一切分からなかったからさぁ、最後にカイルがジュリアに会えたところで安堵してねぇ~。
あぁ~。よかったぁと思ってウルッときちゃったよぉ~。
でもね、緊張感はあるし、なかなか楽しめる映画にはなっているけれど、詰めが甘い部分もいろいろあるんだよね。
前述したように、犯人がわりと特定できちゃうとか、カーソンだと分かった時点でもあまり驚きが無いとか、犯人(=カーソン)があまり怖くないとか・・・etc
私が特に気になったのはアラブ人の描き方かな。
最後に、カイルとカイルが犯人呼ばわりしたアラブ人が出会ったときに、お互いの立場を初めて理解し合って、アラブ人のほうからカイルに歩み寄るようなシーンがあったんだけど、そこで、一言カイルに謝って欲しかったんだよね。
言葉は無くても分かり合えたのかもしれないけれど、それでも一言欲しかったんだよなぁ。
犯人についてのバックボーンが全く描かれていないせいもあって、どうしてこのハイジャック事件が起きたのか、犯人の目的はただの金か?という、肝心なところも描かれないまま終わってしまったこの映画。
それでも、ジョディ・フォスターの緊迫感ある演技は、目をひきつけたまま離さない。
これは、アクションスリラー。
細かいところは気にせず、ジョディ・フォスターの演技をじっくり楽しんで欲しい一本。
2月 8, 2006 映画-ハ行(アメリカ) | Permalink

















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コメント
こんにちは。
ジョディ久々の主演作でちょっと期待し過ぎましたかねぇ。
ジョディの危機迫る演技でドキドキしながら観てたんですが、オチはちょっと残念です。
投稿: もじゃ | 2006/02/10 3:57:45
こんにちは!
ジョディ主演じゃなければ、きっとボロカスに言われたのではないか・・・と思ってしまいます。
toeさんがおっしゃるように、肝心なところが何もわからず、消化不良です(汗)
投稿: こでまり | 2006/02/10 9:41:29
toeさん、TBありがとうございましたm( )m
あの旅客機の先端部分に入ってみたい(笑)
そこがとても印象に残っています・・・><
いつまでもジョディ、若く居て欲しいですね!でも次は知的なジョディを観たいなぁ^^
投稿: cyaz | 2006/02/10 12:31:31
こんばんは☆
TB有難うございます。^^
私もカイルには一言謝って欲しかったと思います。
>犯人(=カーソン)があまり怖くないとか
そうですね~。
犯人が用意に想像できてしまう点と迫力不足な点は残念なところでした。^^:
投稿: ルーピーQ | 2006/02/10 23:46:21
>もじゃさん
そうですね。
え??終わり??って感じでしたね。
ジョディの演技だけを楽しんだ感じです。
>こでまりさん
たしかに、ジョディの演技が無ければ、何も見るとこなしな映画になっていましたね!!
犯人がなぁ、もうちょっと魅力的だと良かったんですけどね~。
>cyazさん
そうですね。
あんな部分は、めったに見れないですもんね。
印象的です。
知的なジョディ賛成です。
どうやら次はスパイク・リー作品のようですが、知的な役みたいですよ~。
>ルーピーQさん
謝って欲しかったです。
あれは、ちょっとスッキリしなかったですね。
そうなんですよね。
犯人の描き方が残念でした。
投稿: toe | 2006/02/15 1:37:07
初めまして!
トラックバックありがとうございました。
ラストのアラブ系の男性とのシーン。
ガッカリな描かれ方ですよね。(涙)
こちらからもトラックバックさせていただきました。
また遊びに来てください。
投稿: 黒猫のみわ | 2006/02/15 7:09:34
toeさん、おはようございます。
TBありがとうございました。
>細かいところは気にせず、ジョディ・フォスタ
>ーの演技をじっくり楽しんで欲しい一本
おっしゃる通りの映画でした~~♪
乗客のアラブ人への謝罪問題・・
やはり、ワタシも最初釈然としませんでした。
機長は、事件解決後に謝罪してましたし・・。
ジョディー扮する母親の落としたバックを、当
該アラブ人が拾い、渡してくれるその後の
アイコンタクトが、「和解」だと、解釈しました。
機長の後、続いて、謝罪が続くと
「ドラマ効果的にくどくなる?のかな」
と、想像してます。
映画はさり気なく、欧米の根強い宗教・社会偏見への「現実批判かな」と・・。
TBお返しします。
投稿: スナッチャー | 2006/02/15 7:44:35
こんにちは♪
私も母親なのですが、カイルの立場になってもああいうふうに行動はできないと思います。
オロオロするのが関の山のような気がします(汗)
投稿: ミチ | 2006/02/15 8:34:07
toe さん こんにちわ☆
この映画、予告の大サービスっぷりにビックリしました!
で、それ以上の何かがあるのか!?と
勝手に期待を膨らませて見に行ってしまったので
私としては、物足りなく感じてしまいました~~
投稿: non | 2006/02/15 9:22:36
TBありがとうございます。確かにこの映画はジョディ・フォスターを楽しむ映画だったのでしょうね。でもやっぱり謝ってほしかったし、犯人がなぜこんなことをしたのかも、説明がほしかったです。次回のジョディに期待します。今度こそは髪振り乱したお母さんではなく、知的な役を……
投稿: fulufulu | 2006/02/15 10:40:49
TBありがとうございますm(_ _)m
たましょく的に一番気になったのは
犯人たちの計画が「運任せ」と感じた
点ですかね~。やはり「娘」が誰の目
にも触れないこと前提とゆーのが…
それとやはり「アラブ人」には、きっ
ちりと謝罪ですよね。
投稿: たましょく | 2006/02/15 11:07:10
TBありがとうございました。
あちこちで酷評されている映画ですが、
私も楽しめました。
確かにつめが甘い部分もありましたよね。
私は、鑑賞中は、それを感じられないくらい
ジョディに圧倒されていました。
投稿: rosewood | 2006/02/15 14:51:20
toeさん、こんにちは!
TBありがとうございます。
『フライトプラン』ですが、私も楽しんで観ることができました。
ハイジャックの理由がありがちだったり、微妙なところもありましたけど、何も考えずに楽しむことができる映画だと思います。
ジョディ・フォスターの演技にスカっとします。
投稿: @kei | 2006/02/16 18:24:46
トラックバックありがとうございました。
どうのこうの言っても、ジョディー・フォスターの演技力とブルーアイズの瞳の力で私は、最後まで楽しめました。(地震のオマケがなければもっとよかったけれど)
投稿: coccim | 2006/02/19 1:18:04
TBありがとうございました。
自分は最新鋭の旅客機の扱いが、ちょっと物足りなく感じました。あと、犯行自体も、事前の計画はすごいのに、いざ旅客機の中では行き当たりばったりさの不自然さとか。
最後の爆発も、どうしてあそこなら影響を受けないのかということも、設計士の立場から事前に色々伏線を張って欲しかった。
でも。ジョディの鬼気迫る娘探しには、さすがに圧倒されました。
投稿: coilfish | 2006/02/19 1:24:26
>黒猫のみわさん
はじめまして。
がっかりですよねぇ。
知的なジョディ・フォスターとは思えないシーンだったのですが、アメリカ人からしたらあれが当たり前なんでしょうか・・。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
>スナッチャーさん
そうですね。
スナッチャーさんのおっしゃることも良く分かるのですが、声にして欲しかったんですよね。
それでも、足りないぐらいだと思ったりもします。
それが、アメリカのやり方で、この映画なりの批判の仕方なんでしょうね・・・。
>ミチさん
なるほど。
そうなんですかぁ。
そりゃそうですよね。
オロオロしちゃいますよね。
投稿: toe | 2006/02/19 1:53:33
TBありがとうございました!
この映画アラブ人可哀想・・という思いがいまだに残っております(汗)
カイルは子を思う気持ちは十分ですが周りに対する配慮は少なすぎたと思います~
投稿: さわわ | 2006/02/19 1:59:28
>nonさん
ほぉ~、なるほど。
たしかに、CM以上のシーンは無かったように思います・・。
残念ですね~。
もっとひねりが欲しかったですね。
>fulufuluさん
fulufuluさんのご意見には私も賛成です。
今回は、ジョディの演技のみ楽しみました。
が、ラストはいただけないですよね。
次回作は、GW公開ですよね。
すごく楽しみです。
>たましょくさん
「運任せ」そうかもしれないですね。
だれも、あそこに行かないことが前提になってますもんね。
それに、謝罪は見た人がほとんど思うみたいですね~。
投稿: toe | 2006/02/19 2:08:36
>rosewoodさん
そうですよね。
私もrosewoodさんに同感です。
細かいところは不満だらけですが、ジョディ・フォスター見てるだけで十分楽しめる映画でしたよね。
>@keiさん
@keiさんも同じく、楽しまれたんですね~。
細かいところは、言い出したらきりがないですよね・・。
でも、そんなこと気にならないぐらいジョディ・フォスターが良かったです。
>coccimさん
ジョディ・フォスターの演技には、ホントに目を奪われますね。
それだけで、十分楽しめました。
>coilfishさん
そうですねぇ。
犯人は薄っぺらいですよね~。
いい俳優使ってるのに、非常にもったいなかったです。
ジョディ・フォスターがキャスティングされなかったらただのB級映画になっていましたね・・。
投稿: toe | 2006/02/19 2:22:49
>さわわさん
アラブ人、かわいそうでしたね~。
えぇ、たしかにカイルの周辺にいた人たちは、眠れないし、違う空港に不時着しちゃうし、えらい迷惑だったでしょうね・・。
投稿: toe | 2006/02/19 2:24:19
TBありがとうございました☆
ジョディの鬼気迫る演技に引っ張られて
ラストまで行きましたね~。
もうちょっと犯行計画は練ってほしかったかな。
宣伝が上手すぎて期待し過ぎちゃいました。
投稿: Ren | 2006/02/19 10:29:49
なぜ謝らないのか。意外に今回の映画で、いろんなところで言及されているのが、この問題ですね。
作品的には、わざわざ最後にあの場面を作っているのだから、意図して謝らない場面をつくったのだと見たほうがいいのでしょう。何の意図か。まさか人種差別を助長するためではないと思います。(それならJフォスターは出ない)アメリカにとっては「家族」は道徳よりも優先されるのです。たとえ飛行機を爆破しても「彼女は全て正しいことをした」。それを強調したかったのだと思います。
それと、何でも謝るのは日本人の悪い癖です。下手をすると損害賠償で訴えられて裁判で負けてしまうかもしれないのに。
最後に犯人が捕まったあと、なぜ子供がさらわれているところをみんな気がつかなかったのか、そこで他人のことには関わるまいとする現代の人間関係の「ぞっとする恐ろしさ」をもし映像として作れたとしたら、この作品は一挙に傑作に変わっていたのに……と残念です。
投稿: KUMA0504 | 2006/02/19 14:52:46
トラックバック有り難う御座いました。
今回もジョディの演技はほんと素晴らしかったですね。
そしてアラブ人はほんとかわいそうでした。(..)
投稿: 名前の無い管理人 | 2006/02/19 17:42:55
toeさん、こんにちは!
TBありがとうございました。
この映画、僕も観ている間はそれなりに楽しめました。まあ、その後辻褄が合わないところが気になりだしたりするわけですが・・・。
犯人がわかるシーンも、かなりあっさりしてましたね。もうちょっとタメ&意外性があっても良かったような気もします。
心理カウンセラーが犯人だったとか(笑)。
あ、またTBうまくお返しできてない・・・。スイマセン。最近ますますniftyとの相性が悪くなってきているような気がします。
投稿: Ken | 2006/02/19 19:30:51
TBありがとうございます。
「細かいところには気にせず」というくだりに笑わせていただきました(笑)。
臨場感は良かったですよね。
投稿: smiley | 2006/02/20 3:41:57
残念ながらジョディではなく、どういうわけか機長に感情移入してしまいました。苦悩してイヤな汗をかいて、はじめはジョディよりも大きかったはずのその背が、最後にはジョディの半分くらいになってした気がするショーン・ビーンが可哀想。
つくづく自分が国際線のパイロットではなく平凡なグータラ社会人でよかったと思いつつ(笑)、TBありがとうございました。
投稿: にら | 2006/02/20 11:45:16
こんにちは。
TBありがとうございました。
たくさん映画見てらっしゃいますね。
また、お邪魔しますどうぞよろしく。
投稿: しろねこ | 2006/02/21 15:24:48
> Renさん
そうなんですよね~。
犯人が怖くないのがこの映画の欠点ですね。
>KUMA0504さん
ありがとうございます。
なるほどぉ~。
すごぉく納得です。
お陰でスッキリしました。
確かにそうですね。
もっとも怖いのは、子どもが一人ぐらいいなくなっても分からないということですね。
>名前の無い管理人さん
ジョディの演技はいつもすごいですよね。
圧倒されます。
しかし、アラブ人は気の毒でした。
投稿: toe | 2006/02/26 0:44:08
>Kenさん
細かい点は気にならずに見れちゃいましたよね~。
犯人がすぐ分かってしまうのも残念でした。
TBは気にしないで下さいね。
>smileyさん
えぇ、この映画は、細かいところを気にするとイラついてくるはずなので・・(笑)
飛行機の中というリアリティはありましたよね。
>にらさん
ショーン・ビーン、久々に良い人でしたね。
でも、ラストは確かにしょぼくれていた気がします(^^;)
こちらこそ、ありがとうございます。
>しろねこさん
もしかして、見てるフリかもしれません・・(ーー;)
お気軽にまた遊びに来てください。
よろしくお願いします。
投稿: toe | 2006/02/26 0:48:49