白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々
アカデミー賞 外国語映画賞 ノミネート作品
第55回 ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀監督賞・最優秀女優賞)
全キリスト教コンペ部門最優秀賞 受賞作品
このブログをリニューアル・オープンしてから約半年強。
初めてのドイツ映画かな?
ってことは、ドイツ映画を見るのは久しぶりってことね。
最後に見たドイツ映画がなかなか思い浮かばないので、もしかしたら、『ES』以来かも・・・(ーー;)
この映画、たくさん賞を受賞している作品らしく、なるほど、圧倒的な緊迫感と精神的迫力を感じる映画なのですよ。
特に主人公である、ゾフィーの生き方に圧倒されちゃってねぇ。
またしても、泣いてしまったわけで・・・。
<STORY>
1943年、第二次大戦中のドイツ・ミュンヘンで暮らすゾフィー(ユリア・イェンチ)は、音楽が大好きな普通の21歳の女の子だった。
しかし、彼女にはもう一つの顔がある。
彼女は、兄とその友人たちと共に反ナチスのレジスタンス活動を行っている。
彼らの組織は『白バラ』と言い、ナチスによって伝えられない戦争の実態を国民に伝えることを使命と感じて活動していた。
いつものように、ビラを郵送する準備を整えた白バラだったが、数多くのビラが郵送できずにあまってしまう。
それを見たゾフィーの兄・ハンス(ファビアン・ヒンリヒス)は、そのあまったビラを大学で配ることを提案。
仲間たちは、反対するがゾフィーは兄の意見に賛成し、翌朝二人で大学の校舎に向かう。
授業が終わる直前に入り込み、多くのビラを各廊下に配り終え、校舎を出ようとした瞬間、ゾフィーの手にはまだ多くのビラが余っていた。
ハンスがその余りも配る決断をし、残りのビラも全て配り終えた瞬間、チャイムが鳴り、ゾフィーはそれを吹き抜けの最上階から下階にばら撒く。
何事もなかったかのように帰ろうとする二人だったが、大学関係者に捕まってしまう。
そのまま、二人は逮捕、拘留されてしまう。
「兄の手伝いをしていただけ」のゾフィーは、その日のうちに帰れるはずだったのだが、尋問官ロベルト・モーア(アレクサンダー・ヘルト)の尋問を受けるうちに、ゾフィーが白バラに深く関わっていたことがわかってしまう・・。

まずね、この白バラの存在ってものを知らなくて (^^;)
こんなに若くて、そんな勇気を持ってレジスタンス活動をしていた人がいたってことが驚きなのよ。
驚きなのは、それだけじゃなく、自分がどんなに窮地に立たされても、決して自分の信念を失うことなく、堂々と、ゲシュタポに対しても第二次大戦に対する持論を語り続けるのね。
なんて素晴らしい生き方なんだろうと思うよね。
命乞いや仲間を売ることなんか絶対にしない。
なかなかできることじゃないよね。
私だったら、即泣き出しそうな状況だったよ。
後半の裁判のあたりからドキドキしながら涙が流れた。
あんなに、ひどい裁判官の裁判でも自分を失わず(見ている私が、自分を失ってキレそうだったのに・・)、表情はドイツや世界の平和を願う希望を捨てず、両親に会っても泣き言一つ言わなかった。
あぁ、どうやったらそんな風に生きれるんでしょう。
私は、裁判中に両親が登場するシーンでズキーーンときてしまった。
自分がどんなにひどい目に遭おうとも、自分の子供たちを誇りに思う。
胸を張って平和を子供たちを弁護する両親には、ジーンとくるねぇ。
ゾフィは、どうしてそんなに冷静なんだろうと思ったとき、独房に入れられた彼女は、はじめて叫ぶ。
あぁ、やはり彼女は、これからも生き続けたい21歳なんだ。
と思ったら、涙が溢れてしまって・・。
ゾフィに最期のタバコをあげた看守も、見届けに来た尋問官も、ゾフィーが真実を語っていることに気付いている。
でも、誰もゾフィーを助けることができない。
そのどうにもならない現実が歯がゆくて悲しい。

主役のゾフィーを演じたユリア・イェンチは、昨年の『ヒトラー~最期の12日間~』にも出ていたそうで・・。
まだ見てないんだよね・・。
どんな状況にあっても、まっすぐ前を見て、取り乱すことなく自分の信念を語り続ける姿は本物のゾフィーが乗り移っているんじゃないだろうか・・という気迫さえ感じるのね。
今後が楽しみな女優さんなので、ドイツ映画もチェックすべしね。
監督のマルク・ローテムントは、37歳。
若い監督が、第二次大戦中にドイツがしてきたことについて描いているという点に注目よね。
ドイツがまたしても、ナチスがいた頃のような状態に戻るとは考えにくいけど、若い人たちが常に当時を振り返り、言論の自由について考えさせられる映画を作っていくってことが大事なんだろうねぇ。
今回は、白バラと言われるレジスタンス活動を知らなかったので、白バラについての本でも読んでみたいなぁと思った。
そうやって、私のようなドイツから遠く離れたところに住んでいる30代の人間が、第二次大戦について考えてみようと思うだけで、この映画の存在意義があるのね。
ゾフィーのように命がけの人生を送りたいとは言わないけれど(^^;)、信念を貫き通す生き様にいろいろと考えさせられたなぁ。
平和な時代に、平和のありがたさを感じたい一本。
2月 4, 2006 映画-合作・その他 | Permalink
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----これも実話なんだって?
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受信: 2006/02/06 10:05:53
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白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々
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白バラの祈り
ゾフィー・ショル、最期の日々
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監 督
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受信: 2006/02/10 3:06:11
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監督:マルク・ローテムント
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アレクサンダー・ヘルト
ファビアン・ヒンリヒス
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1943年のドイツ・ミュンヘン。反ヒトラーを唱えビラ配りなどのレジスタン
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受信: 2006/02/13 9:20:12
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本日公開の「白バラの祈り」観てきました。シャンテ・シネに行くのは久しぶりでした。シャンテっていつから全席指定になっちゃったの?早く行った分、好きな席を確保出来るようになった分良いような気もしますので、全然構いませんが。... 続きを読む
受信: 2006/02/14 7:39:42
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» 白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々・・・・・評価額1800円 トラックバック ノラネコの呑んで観るシネマ
真の英雄は戦場や革命の先頭にいるとは限らない。
英雄という存在が、自己の良心と信念に基づいた行動を貫き通した人間だとすれば、ゾフィー・ショルは正しくその称号に相応しい。
続きを読む
受信: 2006/02/16 1:39:17
» 「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」 トラックバック Puff's Cinema Cafe Diary
公式サイト
シャンテ・シネ、公開2週目初回です。
年配の方多し、6割程度の入場者でした。 続きを読む
受信: 2006/02/16 16:55:46
» 白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々 トラックバック 映画を観たよ
これまた実話。
最近こういう重いのが多い気がしますね。
反ナチ組織「白バラ」の女の子メンバーのゾフィーの死刑になるまでを描いているわけですが・・・
前半は大学でビラまいて捕まっちゃいます。この辺はちょっとドキドキで見れたんだけどその後の尋問がかなりきつかったです。
ゾフィーは犯行を否定しているんですがただ淡々と会話してるだけで何度寝ようと思ったことか・・・
でも寝なくてホントよかった。
... 続きを読む
受信: 2006/02/17 12:25:30
» 白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 トラックバック ひとりごと
ゾフィーの勇気、気高さ、正義感に、ただただ、圧倒されるばかり・・・。
ついこないだDVDで観た「ヒトラー最期の12日間」よりも、こっちのほうが私にとってはよっぽど衝撃的でした。だって、主人公は狂人と化した哀れな独裁者などではなく、たった21歳の、希望に満ち溢れた多感な女の子だったのだから。
「打倒ヒトラー」を掲げるグループ「白バラ」の紅一点だったゾフィー・ショル。ミュンヘン大学構内で、ヒトラー批判を記事に�... 続きを読む
受信: 2006/02/21 19:51:45
» ★白バラの祈り−ゾフィー・ショル最後の日々−@シャンテシネ:サービスデー午後 トラックバック 映画とアートで☆ひとやすみひと休み
私にとっては『ヒトラー~最後の12日間~』に続く2本目のドイツ映画。 監督は違うが、『ヒトラー』との連作として併せて見た方が色々な意味で興味深いと思う。 シアターは『ヒトラー』と同じシャンテシネ。 公開から1ヶ月経つが、平日昼間(2/22Wed)なのにほぼ満席だった..... 続きを読む
受信: 2006/02/23 15:45:43
» 白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 トラックバック 腐ってもあやぽ
(\'A`)<かなりの長文になります
2週間前のレディースデーの昼間、日比谷シャンテシネでの観賞。中年の夫婦が目立ちました。館内は満員でしたが私たちだけ定職に就かない若者、或いは春休み中の... 続きを読む
受信: 2006/02/26 3:22:15
» 白バラの祈り 2005年【独】マルク・ローテムント監督 トラックバック トーキング・マイノリティ
冒頭で提供のひとつが朝日新聞、'90年代に発見された新資料に基くとのクレジットがあり、型どおりの反戦、反ナチ映画ではないかと予想したが、やはり予感は当たった。それでもこの映画を見に行ったのは、学生時代に『白バラは散らず』という本を読んでいたからだ。 ナチス時代に詳しい方でもない限り、「白バラ通信」なる反戦ビラを配ったドイツの学生たちがいたのを知る人は少ないだろう。私も教室の後ろの本棚にあった本を目にしなか... 続きを読む
受信: 2006/02/28 21:57:59
» 政治家たちにお薦めしたい映画(白バラの祈り) トラックバック 家にいさせて
「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」 を観た。
今から63年前、反ナチ抵抗運動で囚われの身となった21歳のゾフィー・ショル。
「太陽は輝き続けるわ」と言い残して散った彼女の最期の5日間を史実に基づいて描いた作品である。
2005年のベスト映画オブ・ザ・イヤーに選ばれ、ベルリン映画祭では二つの銀熊賞に輝いている。
・・・という割には、日本での上映館は相変わらずの少なさでトホホ。
それでも本日小さな映画館には、... 続きを読む
受信: 2006/02/28 22:24:18
» 白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 トラックバック とにかく、映画好きなもので。
ヒトラー政権に立ち向かったある少女の話。
1943年のミュンヘン。第二次世界大戦の末期のドイツでは、スターリングラードでのドイツ軍大敗の噂が広まる中ヒトラー独裁政権は続いていた。
そんな最中、ヒトラー独裁政権を批判し、戦争終結を叫....... 続きを読む
受信: 2006/03/12 14:22:27
» 白バラの祈り 〜ゾフィー・ショル、最期の日々〜 トラックバック *アンチハリウッド的* 映画論
公式サイトはコチラ→
【原題】Sophie Scholl-Die Latzten Tage
【制作年】2004
【制作国】ドイツ
【監督】マーク・ローテムント
【主なキャスト】
○ユリア・イェンチ(ゾフィー・ショル)
○アレクサンダー・ヘルト(ゲシュタポの尋問官モーア)
○ファビアン・ヒン... 続きを読む
受信: 2006/03/13 1:11:22
» 白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々 トラックバック ゴスペル・聖書TV&Radio/Brand New Life
ヒトラー政権に抵抗した21歳の女性がいたことを知っていますか?
日比谷シャンテシネで観た映画「白バラの祈り」が衝撃的でした。
ナチス政権に立ち向かう21歳の学生ゾフィーの物語。
印象的だったのが、ヒトラー政権により
死刑が決まったゾフィーの態度。
...... 続きを読む
受信: 2006/03/24 20:37:19

















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コメント
こんにちは~
どの俳優さんたちも演技を超えていましたよね!ご本人が乗り移ったみたいで真に迫ってました。あの裁判のシーンのショル兄妹には、強い信念を感じたし、裁判官には圧倒されて怒るというより哀しくなりました。
21歳の普通の女の子なのにね。結構重たい作品に気分もどん底状態ですわ(^^ゞ
投稿: charlotte | 2006/02/04 1:03:06
>charlotteさん
こんにちは~。
そうですね。
ドキュメント映画を観ているような感覚に陥るぐらいリアルでした。
たしかに、ズドンと沈む映画ですね。
投稿: toe | 2006/02/06 1:51:11
TBありがとうございました。
私もこの映画の予告編を見るまで、白バラの存在すら知りませんでした…。一様に今と比較するのもどうかと思いますが、この時代の学生には、命より大事な信念があったのですね。裁判後、ゾフィーが叫ぶシーンは印象的でした。ああ、まだ21歳だった、と思い出して悲しくなりました。
投稿: chatelaine | 2006/02/06 15:27:08
はじめまして。箱庭綴りのmegと申します。yろしくお願いします。
>信念を貫き通す生き様にいろいろと考えさせられたなぁ。
本当にそうですね。ゾフィーの姿に改めて考えさせられました。私の叫ぶシーンは涙が溢れました。TBさせてくださいね。
投稿: meg | 2006/02/08 17:13:07
うわっ誤字ばかりですね。汗 今度から確認してから送信しますね。失礼しましたぁ。。ぺこり。
投稿: meg | 2006/02/08 17:19:39
>chatelaineさん
こんにちは。
そうですね。
命より大事なんですねぇ。
21歳。これからが楽しいときなのに・・。
とても悲しくなります。
>megさん
こんにちは。
あの叫ぶシーンは涙が溢れますよね。
自分の生き方について考えさせられる映画でした。
誤字など気にせず(私もよくやるので)、また遊びに来て下さいね~。
投稿: toe | 2006/02/09 1:03:53
「太陽は輝き続ける」
そうゾフィーは言い残しましたが、60年後の現在も映画を通して輝きを放ち続ける、彼女の存在自体があの時代の太陽だったのかもしれませんね。
正直、小市民の私にはまぶしすぎです。
わが身を振り返ってしまいました。
投稿: ノラネコ | 2006/02/16 1:43:10
こんにちわ。
ゾフィーの叫びとても印象的でした。
弱冠21歳なんだ、私達とホントは変わらないんだっていうのが垣間見れた気がしました。
誰もがゾフィーが正しいって思ってる中で誰も助けてあげられない悔しさと悲しさ。
それがあの頃の時代だったと思うと平和って大切なものだと「ミュンヘン」に引き続きまた思ってしまいました。
投稿: ななな | 2006/02/17 12:44:21
>ノラネコさん
なるほど。
確かに、ゾフィーは手の届かないはるか遠くにいますよね。
私も、自分の生き方について、ちょっと考えてしまいました・・。
>なななさん
そうですよね。
ゾフィーを見ながら、ドイツは貴重な財産を失っている・・と思いました。
2度とこんなことは繰り返されてはいけませんね。
投稿: toe | 2006/02/20 0:42:28
こんにちは☆
確かにこの映画の存在意義は大きいですよね・・・
ゾフィーの信念を貫き通す姿勢は、中々真似できる事では無いと思います。
やはりどこにでもいる少女の面影を残しつつ、誇りを持って動くユリア・イェンチの演技には注目すべきだと思いました。
悲しいけれど、こういう人がいたという事を知る事出来るだけでも、何かこの時代にも失われない希望というものがあったと思い感銘を受けました。
ラストの三人の抱擁シーンでジーンと来ちゃいました・・・
投稿: orange | 2006/03/12 14:28:46
>orangeさん
こんなことがあったなんて!
ってことを知っただけでも、すごく良かったです。
たしかに、ユリア・イェンチの演技は素晴らしかったですよね。
ゾフィーのような立派な人が生きていれば・・と思うとすごく残念です。
投稿: toe | 2006/03/17 0:51:39