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2005/11/26

トスカーナの休日

2003年のアメリカ映画。
日本で上映されたのは昨年。
見逃しちゃったなぁと思っていたところ、先日WOWOWで放送されていたのを録画して鑑賞。
が・・・・(ーー;)
なんなんでしょうねぇ・・・。これは・・・。tuscan_sun1

<STORY>
サンフランシスコに住む作家のフランシス(ダイアン・レイン)は、夫の浮気が発覚して離婚に。
しかも、収入が多いフランシスが慰謝料として家を手放すことになったのが、その代わりにその家の売却代を手にすることに。
しばらく、短期滞在専門のアパートに暮らすことにしたが、隣人は訳ありな人ばかりで、気が滅入る。
その時、親友のパティ(サンドラ・オー)からイタリアのトスカーナ行きの切符をプレゼントされる。
彼女は、本当はパートナーと行くはずだったのだが、ちょうど妊娠したばかりで、その旅行を見送り、傷心のフランシスにプレゼントすることにしたのだ。
新しい一歩を踏み出すため、トスカーナへ旅行に行くフランシス。
はじめての街、トスカーナは、イタリア人たちの楽しそうな活気に溢れてた。
そして、ある屋敷と運命的な出会いをする。
“ブラマソーレ(太陽に焦がれるもの)”という名を持つその屋敷を思わず衝動買い。
ちょっとした旅行のつもりが、思いがけずその地に住むことになったフランシス。
しかし、そこには水も電気も通ってなく、大幅に改装をしなければならなかった・・・。

簡単に言ってしまえば、「傷心したバツイチ女がイタリアへ移住して再出発」といった感じのお話でして。tuscan_sun2
見所は、“とても美しいトスカーナ”の風景かな。
残念なことに、主人公のフランシスに魅力を感じないんだよねぇ~。
アイディアはすごく良いと思うんだよね。
イタリアに移住するなんて、憧れている人も多いと思うし。
そころがですねぇ、このフランシス。
どうも、イタリアに“男あさり”に行っているようにしか見えず・・(ーー;)
結局、何をメインに描きたかったのかが良く分からない。
「現地の人との心の交流」にしても、「自分なりの生き方」にしても、描き方が中途半端。

まず、現地の人とコミュニケーションをとるのに、“言葉の壁”があると思うけど、フランシスはなんなく乗り越える。

なぜなら、「都合よく英語を話す人」が常に現れるから。
違う言語を話す人間同士がコミュニケーションをとる場合、一つの物事を理解しあうのにも、すごいパワーと忍耐力と多くの努力が必要なのに、そんなプロセスはまるでなし。
これはねぇ、移住の実感がまるで沸かないのよ。
そのプロセスを越えた上で親しくなることが、人を感動させるのに。
なんかなぁ、もったいないよなぁ。

彼女の「自分なりの生き方」にしても、作家としてトスカーナに移住することで得たものは何だったのか。
そこが全く見えない。
現地の人と交流して、アメリカには無い歴史的建造物をいっぱいみて、感じたことはいっぱいあっただろうに、なぜそこをカットしてしまったのか、理解できない。


その「コミュニケーションのプロセス」も、「作家として、一人の女としての思想的な変化」もすっかり無視して、フランシスが夢中になるのは、「ステキな男性との運命的な出会い」。
30代の負け犬独身女として、そんな少女趣味にガッカリ。
40代のバツイチだって、男に頼って生きていける。
そんなことを描きたかったのかな?

離婚という荒波で傷ついた独身女性が、イタリアに移住することで現地人と交流し、その中で新しい自分を見つけ、作家として、一人の女として自立していく・・。

そんなストーリーを期待していたのに、物語のほとんどは、 “一人でいることの寂しさ” と “運命の男に出会えないこと” に対するグチで終わってる。
残念ながら、そんな女には憧れない。
そんな人、なにもトスカーナじゃなくても、サンフランシスコにもいっぱいるでしょう。
結局、お金持ちのアメリカ女が、イタリア男に夢中になりました・・。って話にしか見えなかったな。
正直、あまりのネガティブな主人公に途中イライラしたりして・・。
どこを魅力的に見せたかったんだろう・・。ちょっと疑問。

イタリアにすごく興味がある人以外には、あまりオススメしません。

トスカーナの休日 公式サイト

11月 26, 2005 映画-タ行(アメリカ) |

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原題:Under the Tuscan Sun  -トスカーナの恵みが包む- フランシス・メイズの小説「イタリア・トスカーナの休日」を脚色映画化作品。 フランシス(ダイアン・レイン)は突然の離婚と家を失い仮住まいに移るが落ち着かず、傷心の一人旅に出る。旅した先はイタリア・フィレ... 続きを読む

受信: 2005/12/02 1:09:03

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