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2005/11/28

スイミング・プール

2003年のフランス、イギリス合作映画。
公開されたのは、去年のGW。
見逃してたんだよね~。
WOWOWでやってたからね~、録画して鑑賞。
が、見終わってから 「ゲッ( ̄◇ ̄;)や、やられた・・」と思わずつぶやいちゃう映画だった。swimming_pool1

<STORY>
女流作家のサラ・モートン(シャーロット・ランプリング)は、ミステリー作品で有名。
新作を書けずにいたところ、出版社の社長・ジョンから南仏で過ごすことを提案される。
南仏にはジョンの家があり、サラには先に行っていてもらい、後からジョンが行くと言う話だった。
初めは渋っていたものの、歳をとった父との単調な暮らしからアイディアは生まれないと思い、南仏行きを決心する。
ロンドンの曇った空とは明らかに違う、南仏の青い空の下にジョンの家はあった。
庭にはプールがあって、穏やかで優しい時間が過ぎる。
一つだけ気がかりなのは、ジョンが来ないこと。
そこへ、若くて奔放な少女ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が現れる。
彼女は、ジョンの娘だと名乗り夏休みをそこで過ごすと言う。
毎晩男を変えるジュリーを観察するサラだったが、そこで事件が起きる・・。

まぁ、とにかく隅から隅まで美しい映画なのだけど、人のイマジネーションを試すような映画でもあるのよ。swimming_pool2
なもんで、最後の最後になって、「えぇ~、そうなるのぉ~??」と思わずうなってしまうのよねぇ~。
ま、人によっては??となってしまう人もいるだろうし、怒り爆発の人もいるでしょう。
「そう、それならば、ちょっとイマジネーションを試してみようか・・」と思った人は、映画を見てから、コレを読んでね♪

swimming_pool3
この映画を読み解く鍵は“女流作家・サラ”にある。
実は、サラが南仏のジョンの家に訪れたときから、サラの創作が始まっている。
アイディアが枯渇した女流作家にとって、太陽が輝く南仏の地は、アイディアの宝庫だった。
そこで、彼女は願う。
今までになったことも無いような女になりたい・・・。
そこへ登場させたのが、ジョンの娘・ジュリー。
昼は、半裸で過ごし、毎晩男を取り替え、好きなことをして、好き勝手なことを言う。
サラはジュリーと言う奔放な女の子を登場させ、自分を解放させる。
そう、ジュリーはサラとは正反対の女であり、サラの奥に眠る願望を反映している女でもある。
だってねぇ、ジュリーって娘は、あり得ないぐらい美しいのよ。

swimming_pool4
サラは、ジュリーを創作しただけでは終わらない。
ジュリーは、サラを嫉妬する。というより、サラに嫉妬させる。
そして、事件が起きてしまう。
そこからのサラがすごい。
だって、あのサラが庭師を誘拐しちゃうんだから。
愛想のかけらも無かった女が、誘惑だよ~(@@)
そこが、ジュリーの母が書いたと言うハーレクインロマンス風なのよね~。
また、その時のサラの美しさと言ったら神々しいぐらいよね。

でも、この映画がやっかいなのは、最初からそれが創作だってことが分からないこと。
最後の最後になって、それが分かる。
「こんな話はダメだ。抽象的過ぎる」
そんなことを言わせちゃうんだから、すごい映画だよな~。
そう、ジョンの娘は・・・ジュリーじゃなく、ジュリアだったんだから。
その後も、創造を続けるサラ。
そのときの表情がねぇ~、すごく印象的なんだよね~。


これはですねぇ、フランソワ・オゾンと、シャーロット・ランプリングのお互いに信頼しあう関係から生まれた映画だね。
この迷路のような映画を作るオゾンの演出もすごければ、シャーロット・ランプリングの的確な表情が良い。
だって、一番最初に地下鉄に乗っていたサラの顔と、最後に新作を書き終えたサラの顔は明らかに違う。
まぁ、すごい女優だと知っていたのでね~、そんなに驚かないけれど。
リュディヴィーヌ・サニエのフランス流脱ぎっぷりもすごいし、体もすごく美しいし、謎の女の雰囲気もたっぷり。
この娘は、無邪気な感じが良く似合うね。

アメリカで言ったら、スカーレット・ヨハンソンが近いかな。

でもね~、この映画を薦めるか?
と聞かれると、「お好きな人はドーゾ」としか言いようが無い。
なんだけど、サラのように無愛想な女が、男を誘惑するようになるまで変わりたいと思う人がいたら、見てみるといいかもね。
次の日から、妄想の世界に住むかもよ??

スイミング・プール 公式サイト

11月 28, 2005 映画-仏, 映画-英国 |

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コメント

toeさん ボンジュ~ル♪
ものすごく古い記事をトラバさせて頂きました~(笑)←HNも違かったりして(汗)
これほんとに面白かったですよね~
内容もですが、二人の思い切り良いヌード!
WOWでの放送はどうだったのかしら?
劇場ではいっさいボカシ無しでしたが~笑

投稿: マダムS | 2005/11/29 9:06:59

マダムSさん、こんにちは。

マジですか~??
WOWOWは、修正版でした(^^;)
最近、劇場は無修正って多くなりましたね。

あ、そんなことより、映画ですね。
面白かったです~。
思わず、うぅーーーーー。とうなってしまうラストでした~。

投稿: toe | 2005/12/01 1:03:12

おお・・そうでしたか!DVDはどうなんでしょうね(^^;)
最近、「イングシッシュ・ペイシェント」をワケあってDVDで再見したんですが、特に「無修正」とうたってはいないのに、C・S・トーマスが”ありのまま”なのにはたまげました。確か劇場ではボカシてあったはずなのに(爆) あはは・・

投稿: マダムS | 2005/12/01 8:22:40

マダムSさん

どうやら、『スイミング・プール』のDVDは無修正版みたいですね。

が、イングリッシュ・ペイシェントは知りませんでした。
えぇ、確か劇場ではボカシ入りでした。
いや~、あの映画泣きますよね~。
久しぶりにまた見たくなってきました。

投稿: toe | 2005/12/01 12:02:16

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