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2005/10/25

灯台守の恋

Tokyo-FMで行われた試写会に行ってきた。
1960年代のフランスの田舎にある灯台を舞台に描かれたある夫婦の物語。
とても切なくてはかない恋の物語。lequipier


<STORY>
1963年、フランスの北部、ブルターニュ地方にある小さな島では、灯台守一家の葬式が行われていた。
当時の灯台は、住み込みで火の番をし、常に明かりが消えないように監視をする灯台守がいた。
亡くなったのは、その島にある小さな灯台を守ってきた灯台守。
そんな葬式の最中に、彼の代わりの灯台守が訪ねてくる。
彼の名はアントワーヌ(グレゴリ・デランジェール)。
戦争で左手を負傷していた。
閉鎖的な島の住人達は彼を受け入れようとしないが、亡くなった灯台守の娘・マベ(サンドリーヌ・ボネール)の夫であり、同じく灯台守をするイヴォン(フィリップ・トレトン)は彼を受け入れる。
島の住人が全て友人同士である小さな島に訪れた若い男と、島で生まれ育った女、そんな女を愛し続けた夫の物語。

いい映画だなぁ。
気に入った。
すごくロマンチックで、切なくて、はかない恋の物語。
ストーリーについては、先も読めるし、すごくオーソドックス。
でも、物語にちりばめられた小物や舞台が話をすごくステキにしてるの。
まず、この映画をロマンチックにしているのは、美しい灯台から放たれる灯り。
その灯りは、船が安全に航海するするためのものだけど、ここでは、それがまるでマベの心を表すかのように輝く。
そして、男達はマベの心を支配するように、灯台の明かりを支配しようとする。
フランス革命の祭日に見た花火と灯台の明かりは、マベの本心を表現しながら、それを知らないイヴォンを思うと涙が出てきた。

もう一つの小道具はアコーディオンと椅子。
アントワーヌは、アコーディオンを弾き、イヴォンは椅子を作ることを趣味としている。
アコーディオンを弾くアントワーヌは本当にステキで~♪、あれはホケーーーーッ(*^-^*)となったなぁ。
まぁ、それはいいとして(ーー;)、アコーディオンはアントワーヌとイヴォンの間を行ったり来たりする。
これは、二人の間をつなぐ大切なもの。
マベが梱包したアコーディオンの包装を開きかけたものの、その全てをほどこうとしないところにアントワーヌの苦悩が見える。
それに比べ、イヴォンがせっせと作り続けた椅子は忘れられつつある。
風雨にさらされ、犬にまで足蹴にされる。
この小道具に三人の気持ちが見える。

で、この三人の中で、もっとも注目すべきはイヴォン。
イヴォンがねぇ、バカみたいにいい人なのよ。
「海の男=デリカシーが無い」と思っていた私は大反省ね。
そのあらゆる物事を信じて疑わず、受け入れてきたイヴォンが壊れた瞬間、スクリーンから目が離せない。
自分は男であり、夫であることを、全世界の人に伝えたいかのような瞬間。
彼がいたから、結末はあぁなったのではないかと確信してる。
あ、この三人の恋の結末を知りたい人は映画をご覧になってね☆

さっきも言ったけど、ストーリーはとてもオーソドックスだし、目新しいところは一切無く、結末も曖昧なまま。
フランス映画にはよくあるタイプだけど、その展開が苦手な人にはオススメしません。
でも、人間の気持ちは白黒分けられるものじゃない・・。
俳優達の素晴らしい演技をじっくり楽しみたい・・。
と日頃から思っている方には、オススメします。
たまには、灯台の明かりに誘われて、人間のどうにもならない感情の波にのまれてみてはいかがでしょうか・・。

灯台守の恋 公式サイト

10月 25, 2005 映画-仏 |

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コメント

はじめまして(^^)
私も見に行ってました!! このTOKYO FMの試写会!!
イヴォン、本当にいい奴ですよね。
あいつと浅草の煮込み街に一杯繰り出したくなりました。
私も映画のブログやってます。
よろしければ、訪れてやってください(^^)/

投稿: シズカ | 2005/10/31 0:54:21

シズカさん、はじめまして。

イヴォン、いいヤツですよねぇ~。
しかし、“浅草の煮込み”ってのがいいですね~。
確かに、フランス人なのに、六本木よりも下町が似合うタイプですね~。

シズカさんのブログへも是非、寄らせていただきます。

投稿: toe | 2005/10/31 10:59:22

私も観て来ました♪
ジワっと暖かいものを感じる秀作でしたね
大好きですよ こういう展開。
3人がそれぞれ”良い”人間であった事が、泥どろの不倫劇にならずに実に後味の良い作品に仕上がっていましたね。
私もあの小道具が二人の男達の人間性を伝えるのに効果的だったと思います。

投稿: マダムS | 2005/11/13 11:51:45

マダムSさん

いいですよねぇ~。この映画。
そうです。
あの小道具がいい味出してるんですよね。
そこにあるだけで、登場人物の気持ちを表現している。
すごく上品な映画ですよね。

投稿: toe | 2005/11/15 1:58:40

toeさん、こんばんは!trackbackさせていただきました。ほんと素敵な映画でしたね。ボネール適役って感じで__アントワーヌとマベが交わす目線にはdokiでございました。

投稿: margot2005 | 2005/11/18 21:01:08

margot2005さん

そうですよね~。
本当にステキな映画でしたよね~。
その割りに、あまり話題になっていないのがさみしいです(^^;)
私も二人の視線にドキドキでした。

投稿: toe | 2005/11/20 0:42:52

はじめまして。jesterと申します。試写会でごらんになったのですね。
私もこの映画とっても気に入って、昨日2回目を見てきました。
イヴォン、いい男でしたよね~
TBさせていただきましたデス。

投稿: jester | 2005/12/19 21:33:29

jesterさん、こんにちは。

はじめまして。
TBありがとうございました。

いい映画ですよね~。
イヴォン、いいヤツなんですよね~。
思い出してきました。
また、みたくなりました。

投稿: toe | 2005/12/23 23:23:41

こんばんは。もう一週間ぐらい前の話ですが、私も観てきたのでTBさせていただきます。
小道具に注目すると、いろいろと暗示されていて、また面白いですね。椅子が犬に足蹴にされるシーンは、プッと吹き出しました(笑)
公開がすぐに終わってしまって、悲しいですね。

投稿: chatelaine | 2005/12/30 3:06:59

>chatelaineさん

小物使いが良い映画でしたよねぇ。
そうそう、犬のシーンは切ないながら笑ってしまいました。
いい映画だけに、多くの人に見て欲しかったのですが、残念ですね。

投稿: toe | 2006/01/01 18:22:40

toeさん、おはようございます。

TBありがとうございました!
遅蒔きながらの鑑賞でしたが、かなり印象に残る素敵な映画でした。
ラストの二人の写真を見つけるカミーユ…目頭が熱くなりました。
では、またおじゃまさせてもらいますねぇ♪

投稿: purple in sato | 2006/02/04 9:41:28

>purple in satoさん

こんにちは~。
そうですねぇ。
印象的な映画でしたよねぇ。

随分前に見た映画なのに、なんだか切なくなります。
ステキな映画ですね。

投稿: toe | 2006/02/07 0:45:22

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