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2005/08/17

パピヨンの贈りもの

どうも最近、人間描写に関してその現実味が希薄な映画が多かったので、フランス映画が見たいなぁ~♪と、思っていたところ、WOWOWでこのステキなフランス映画を放映していたので、皆様にご紹介するね。
le_papillon


パリで一人暮らしをする老人・ジュリアン (ミシェル・セロー)は、時計屋を営んでいたが、現役を引退し、蝶のコレクター(収集家)として生活している。
ある日、同じアパートの上の階に引っ越してきた8歳の女の子、エルザ (クレール・ブアニッシュ)と知り合う。
エルザのママは看護助手をしていて、留守がちであり、ひとりでぽつんとしているエルザに彼は声を掛けたのだった。
その数日後、ジュリアンは何年も追い続けた幻の蝶 “イザベル”を捕獲するためにフランスの田舎町にある山へと向かう。
しかし、エルザはジュリアンが山に行くのを知り、彼やママに内緒でこっそり彼の車に乗り込んでしまう。
現地でそれを知ったジュリアンは、わずかな期間にしか現れないイザベルをあきらめることができずに、エルザを連れて山に入ることになったのだが、パリでは、それを知らないママが警察に届け出て、エルザは行方不明の少女として新聞を賑わせていた・・・。

le_papillon2おじいちゃんと子供が並んでるシーンを見ていると、なんだか、それだけでジーンときてしまう私 (;_;)
知りたがりの小学生の女の子の質問に、一つずつ丁寧に答えているジュリアンの姿を見てるだけで、ジーンとくる。
この映画がすごく良いなぁと思うのは、その二人の交流を描きつつ、今フランスが抱えている問題をさりげな~く織り込んでいるところ。
山や野原をイメージできないパリの小学生。
すごくきれいな野原で出会った測量士が作ろうとしている施設。
le_papillon3山の中でひっそりと暮らす酪農家の将来に対する悩み。
薄れゆく親子の愛情。
それは、小学生の目を通して一人の老人の姿を描くことで、今のフランスを作ってきた人から学ぶべきこと、考えなければいけないことを提示している。
ま、もちろんそんな難しいことは考えなくても、十分楽しんで見れるのでご心配なく。
この映画で特に気に入っているというか、ジーンときたシーンがあるんだけど、それは、ジュリアンが息子について語るシーン。
その内容についてここでは語らないけれど、何かすべきだったのに、何もしてあげられなかったことを、淡々と語っているジュリアンにはほろっとさせられた。
また、エルザを演じている女の子が、すごく自然なのがとてもいい。
先日のイン・アメリカでも思ったけど、これは理解して演じてるのだろうか?
それとも、ホントになりきっているのだろうか?
エルザの好奇心の目や、怒ったときの表情、うそをついちゃったときの表情なんか、とても自然だ。
子供は、これぐらい生意気な方がいいとつくづく思う。
この夏、「かわいい子には旅をさせよ」 と思わせるオススメの一本。
肩肘張らずにご覧下さい。

<余談>
蝶のコレクターと聞いて、私は真っ先に『羊たちの沈黙』を思い出し、この映画の中でも「収集家にはサイコ野郎が多い」なんてセリフがあったけど、この映画は、そんなタイプの映画とは全くの無縁なのでご心配なく。

8月 17, 2005 映画-仏 |

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