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2005/08/13

イン・アメリカ 三つの小さな願いごと

先日、『アイランド』で紹介した『イン・アメリカ』を久しぶりに見たいなぁ~ と思っていたら、今日、WOWOWで放映していたので、鑑賞~♪
そして、再度、今度は詳しくオススメ~。

inamerica1まず、そのストーリーを。
ジョニー (父(パディ・コンシダイン))、サラ (母(サマンサ・モートン))、10歳のクリスティ と小さい妹のエマ の四人家族は、ある夏の暑い日に、アイルランドからカナダ経由でアメリカのNYに移住してきた。
周りの住人は、ジャンキーとゲイのドラッグクイーンしかいないという地域のアパートに暮らし始めた4人。
ジョニーは売れない俳優で、サラは、アイスクリームショップでアルバイトをして生計を立てている。
貧しいながらも、幸せそうに暮らす4人だが、ジョニーとサラの間には深い溝があった。
実は、移住してくる前、アイルランドで末っ子のフランキーを亡くしていたのだ。
その心の傷は、ジョニーやサラだけではなく、クリスティやエマの心にもまだ残っていた。
悲しい出来事を乗り越えようと新天地であたらいい人生を歩み始めた4人家族。
その夏、サラは妊娠する。
それから数ヵ月後、サラのお腹が目立ち始めた秋。
ハロウィーンを迎えたクリスティとエマは、お菓子をもらいにアパートの住人を回り始める。
ジャンキーとドラッグクイーンしかいないアパートを回ることに心配なジョニーとサラ。
だが、一軒だけ、彼女たちを受け入れてくれた部屋があった。
そこの住人は、彼らが引っ越してきてから一度も顔を見せたことがないマテオ (ジャイモン・フンスー)だった。
その日から、謎の男、マテオと彼ら家族の交流が始まり、はじめはマテオを不審に思っていたジョニーやサラの心に変化が起きはじめる・・・。
あぁ~。
やっぱり、何度見ても良い映画は良い映画なのだ~ 。
私、序盤から泣きっぱなしだったのだ (T-T)
inamerica2
詳しい感想の前に、この映画をちょっと解説させてもらうと、『マイ・レフトフット』、『父の祈りを』等の感動作を監督したジム・シェリダンが30代の頃、アメリカへ移住して映画学校に通っていた頃の話が元になっているんだって。
監督はもちろん、ご本人のジム・シェリダンが行っている上、脚本は、監督と二人の娘が共同で執筆しているんだよね~。
で、さらに、姉妹役を演じた二人は、本当の姉妹らしい (監督ご一家とはなんのご関係もないらしいけど)。
どうりで、同じ顔してんのよね~ (^^;)
そんな訳で、とてもリアリティのある作品に仕上がっている。
何が泣けるって、やはり、家族と友達の愛情ね。
泣かせるシーンは多いけど、くさいセリフや、悩みの吐露なんかで無理やり泣かせようとはせず、家族の中のつながりと、家族と外のつながりを、とても自然に丁寧に描くことで、見ている人がいつの間にか家族の一員になっているような感覚に陥ってしまうところが素晴らしい。
この映画では、汚れのない貧しい一家が、ほんの些細なことで一喜一憂するの。
泣いたり、笑ったり、怒ったり・・。
でも、その小さな出来事をひたすら前向きに乗り越えていくわけ。
が、ここで重要なのは、末っ子のエマなの。
どんなにつらくても、この子の無邪気な笑顔と、好奇心を見ているだけで、みんなが救われていくの。
私の年齢からすると、これぐらいの歳の子がいてもおかしくないからさぁ、「あぁこの子ったら、なんでこんなにかわいいんだろう~」なんて、すっかりおばちゃん目線でさぁ~、エマを見てるだけで泣けてくるんだよねぇ。
それに加えて、お姉ちゃんがしっかりものでさぁ、冷静に物事をしっかり見てるんだよねぇ。
それがまた、健気で・・・ (;_;)
きっとねぇ~、明日からの生活どうしよう・・。とか、子供たちの将来が心配・・とか、そんな心配事を抱いた経験のあるひとなら誰でもきっと、共感できる映画になっているはず。
もちろん、この映画を支えているのは子供たちだけではない。
父親役のパディ・コンシダインは『24アワー・パーティ・ピープル』に出てたらしいが、ごめんなさい。これ見たけど記憶にない・・・(ーー;)
母親役のサマンサ・モートンは、最近のハリウッド新進女優の中では、演技ができる女優であり、売れっ子の一人。
『ギター弾きの恋』でショーン・ペンと恋に落ちる口のきけない女の子とか、『マイノリティ・リポート』で未来を予期するプリコグの一人で、トム・クルーズに抱えられてた女の子と言えば分かるかな?
二人とも、演技がとても自然で、特にサマンサ・モートンは夢見る夫を静かに支え続けるその姿が印象的。
そして、先日『アイランド』でも紹介した、ジャイモン・フンスーは、この映画でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。
ま、役柄の性質上、彼がどんな演技を見せるのかについては多くを語らないとして、外面はクールで、中身はすごーーーく、熱い男であり、この家族にとっては、なくてはならない存在となるので、是非、彼に注目して見て欲しい~。
『アイランド』の時より遥かにいい役やってるよ~(笑)
そうだ、この映画で使われている、イーグルスの「デスペラード」もすごく良い使われ方をしているので、ご注目~!
イン・アメリカ 三つの小さな願いごと 公式サイト

8月 13, 2005 映画-ア行(アメリカ) |

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コメント

はじめまして~
TBさせていただきました。『イン・アメリカ』久しぶりにあったかい家族の映画を観た気がしました。なかでも「デスペラード」をクリスティがステージで歌うシーン、あそこが個人的には一番印象深かったですね。

投稿: travis | 2005/11/18 12:49:51

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