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2005/07/06

ダニー・ザ・ドッグ

リュック・ベッソン脚本の『ダニー・ザ・ドッグ』を見てきた。『レオン』以降のベッソンはまるで信じていないのに、それでもなんだか気になって。
ま、とりあえず、ストーリーを説明すると・・・。
dannythedog
ダニー(ジェット・リー)は、バート(ボブ・ホスキンス)の元で、幼い頃からオリの中で首輪をされ、餌を与えられ、闘犬(ドッグ)として育ってきた。首輪をはずし、「殺せ!」と命令された時、ダニーはそこにいる敵を全員痛めつける。そう教育され、生きてきた。そんな毎日を過ごしていたある日、いつものようにバートと共に向かった先は、倉庫のようなところで、そこにはたくさんのピアノが置いてあった。その時、そこで合図があるまで待つように言われたダニー。日頃、人と戦うこと以外に何も興味を示さないダニーなのだが、ピアノに異常な関心を示す。そこへ盲目の調律師・サム(モーガン・フリーマン)が現れて・・・。

つまりですね~、人の愛情を知らずに育ったダニーが、その調律師・サムと出会うことで、心の奥底に閉ざされていた人間性や愛情を呼び覚ましていく・・というお話でございます。
なんとも、現実味の無い映画で・・。
もしも、幼い頃から殺人兵器のように育てられた人がいたとして、人を殺すことに罪悪感を感じなかった人が、人に親切にされたからといって、すぐに罪悪感を感じるようになるものかなぁ?
首輪をはずしたら、「人を殺せ!」の合図だと信じ込んでいる人が、1ヶ月やそこらで首輪を外しても条件反射しなくなるの?
幼い頃に聞いた音楽を一度聞いただけで、失った記憶を全て取り戻してしまうの?
だったら、宗教で洗脳された人を脱洗脳する苦労も少なくていいよねぇ。そんな簡単なもんじゃないよねぇ。
ダニーが本当はいい子なんだ。と信じて疑わない盲目のサムとダニーを会わせて、二人の間に化学反応を起こすことに問題は無いと思うし、実際、そういうことはあると思う。
オオカミに育てられた少年のようだったダニーに、人間性が出てくるという話も悪くないと思う。
でも、人間性を取り戻すまでがあまりにも簡単すぎて、まるで真実味を感じないのよね~(ーー;)
これじゃぁ、単なるファンタジー♪でしょう。
それと、最も重要なことが欠けてる。
ダニーは、人間性を取り戻すまでに、多くの犯罪に加担して、多くの人を殺してきたでしょう。
愛情を教えることも大切だけど、罪を償うってことも大切でしょう。
殺意が無いとはいえ、多くの人を殺してきたんだから、あんな能天気なラストはいただけないな(ーー;)
あぁ、やっぱり近頃のベッソンは苦手なようだわ。
ベッソ~ン、オリンピック招致のVTRとか監督してる場合じゃないんじゃない???

今回脚本を担当したベッソンは、本当はこんな人じゃ無かったはず。ってことで、このベッソンはとても好き。『ニキータ』
殺し屋としての教育を受けた不良少女ニキータは、一人前の暗殺者になった時、愛する人と同棲していた。が、自分が暗殺者であることを伝えることができず、苦悩する・・。
ベッソンの1990年の作品。こうして書いていながら、また見たくなってきた。
ハリウッドでは、ジュリエット・フォンダが主演し、『アサシン』というタイトルでリメイクもされてる。
(見たかどうかも覚えてない(ーー;))
あまりにも切なくて、美しい映画だったなぁ。
女スパイの映画を見ると、どの映画も、少なからずこの映画の影響を受けているような気がしてならない。
主演のアンヌ・パリローもステキだったし、優しき同棲相手のジャン・ユーグ・アングラードもステキだった。
今では日本でも大人気のジャン・レノも、ちょっとした脇役で出演しているんだよね~。
ベッソンには、またこういう切なくて美しい映画を撮って欲しい。
待ってるよ!!

7月 6, 2005 映画-タ行(アメリカ), 映画-仏 |

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コメント

TBありがとう。はい、映画は、ファンタジーですね。ところで、ベッソンは、オリンピック誘致の仕事までしてたんですか。商売人ですねぇ(笑)

投稿: kimion20002000 | 2006/01/21 5:47:25

> kimion20002000さん

いえいえ、こちらこそありがとうございます。
ついつい、映画にはリアリティを求めてしまうもので(^^;)

ところで、ベッソンですが、そうです。
確か、昨年、オリンピック誘致のVTR制作の仕事をされていました。
多忙な人ですね(笑)

投稿: toe | 2006/01/26 23:58:25

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