2009/07/10

愛を読むひと

愛を読むひと
世界的ベストセラー小説「朗読者」の映画化であり、ケイト・ウインスレットがアカデミー主演女優賞を受賞した作品です。
15歳の少年がその夏に出会ったのは、36歳の美しい独身女性。
しかし、彼女はには秘密があった…。

この「朗読者」日本で発売された当初に泣きながら読んだ本で、ほぼストーリーは知っていたのですが、また、後半はほぼ泣いていたのでした(-.-;)

今回、この映画を見終わってから、ただひたすらに、マイケルの行動について考えていました。

マイケルがハンナの秘密を最後まで明かさなかったのは、ハンナに対する優しさか、復讐か、ただの意気地無しか…。

私個人の結論としては、意気地無しであり、復讐だと思うんです。
なぜなら、私が同じ立場だったら、全く同じ行動をするだろうと考えたからです。

もしも、久しぶりに再会して、自分のことを少しも思っていなかったらどうしようという、意気地無さと、あんなつらい思いをさせておいて、そう簡単に助けることなんかできないという復讐心。

マイケルの心は15歳の夏に止まってしまっていたんです。
ハンナの刑が確定した時、マイケルが見せるなんとも言えない涙顔は、これでようやく自分の物にしたかのような、安堵感を感じます。

それならば、素直に面会に行けばいいものの、後ろめたさか、どうでもいいプライドが邪魔するのか、結局、合わずに、朗読テープを選ぶのです。

だから、タイトルは「朗読者」なのに、なんで、「愛を読むひと」なんてタイトルになっちゃったんだか、残念です。

しかし、結局、最後までハンナはマイケルの一歩も二歩も先を歩いていて、常にマイケルのてには届かない人なのです。

だからといって、ハンナはマイケルが疎ましかったのではなく、キッドはいつまでもキッドでいて欲しかっただけで、ハンナが欲しかったのは、「文字を読めるちから」だったのです。

あぁ、他にもナチの問題や文盲の問題がありますが、私には、何より二人の関係性に注目して見ました。

この「朗読者」の主役をケイト・ウインスレットが演じると聞いて、ピッタリだと思ったのですが、なにより、マイケルが、本から飛び出してきたみたいにピッタリしていてビックリしました。

原作を読んだ人も、そうでない人にもオススメの映画です。

7月 10, 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/09

「最高の本200冊」というタイトルに惹かれました

「心を揺さぶる 最高の本200冊」にグッときて・・・


コンビニに行くと、普通の女子はお菓子コーナーに行くそうですが、私は、雑誌コーナーに直行します。
(オッサンだよね・・・(ーー;))
で、いつも、
「なんか、いいネタはないかなぁ・・・」
と、物色し、タイトルをサーーーーッと見て、グッときた雑誌を買って帰ります。


日経 Woman

今日は、日経 WOMAN (ウーマン) 2009年 08月号でした。
「心を揺さぶる 最高の本200冊」
これねぇ、まだ、じっくり読んでいないのですが、本の特集ってつい買っちゃうんですよ。
でねぇ、
「これ読みたい!」
と、思うと、amazonのお気に入りに登録しておいて、何か他に買い物があったときに、送料無料にするために一緒にお気に入りにいれておいた本を買ったりします。
でねぇ、なかなか読めなくてね、どんどん読んでいない本が溜まってしまうんですよ・・・(ーー;)


そして、今回もまた、ぺらぺらと、この日経 WOMAN (ウーマン) 2009年 08月号 をめくりながら、ニヤニヤしつつ、amazonのお気に入りをポチポチとクリックする私が見えます・・・。

7月 9, 2009 書籍・雑誌, 読書 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/07

七夕 ☆ の夜にじっくりと見たい映画

年に一度の再会を願って

今日は七夕です。
夫婦である織姫と彦星は、互いに機織と牛飼いの仕事を忘れて遊びほうけてしまい、それが、織姫の父(だっけ?)の怒りに触れて、二人の間を引き裂かれ、離れ離れに暮らすことになりました。
二人は、年に一回、七夕の日に合うことだけを許されたのです。

そんなロマンチックな日にピッタリな映画は無いかなぁ・・・と考えてみました。

テーマは愛する人との再会

まず、真っ先に思い浮かんだのが、「僕の彼女を紹介します」です。
ある日突然、愛する人を失ってしまった彼女が、愛する人と一度で良いから再会したいと強く願う映画です。
まだ見ていない人は、ハンカチをご用意の上、ご覧下さい。
なんか、私も久しぶりにもう一度見たいなぁと思い、真っ先にご紹介しました。

多少、「僕の彼女を紹介します」とかぶりますが、「ゴースト ニューヨークの幻」です。
あの頃の(?)デミ・ムーアは、本当にかわいかった。
今では、癌闘病中のパトリック・スウェイジもあの頃は、ダンスが得意な俳優さんだった。
ウーピー・ゴールドバーグも一生懸命演技してた。
「愛する人との再会」では、定番中の定番のこの映画ですが、アメリカの映画なのに、スピリチュアルな雰囲気たっぷりの映画ですよね。

超名作ですが、「ひまわり」です。
戦争で亡くなったと思っていた夫が、記憶を無くし、シベリアで新しい家庭を作って、新しい人生を送っていた。
ソフィア・ローレンと、マルチェロ・マストロヤンニが絶頂期のイタリア映画です。
音楽といい、演技といい、名作中の名作です。
まだ、見ていない方は、絶対に見るべき良い映画です。
切ないんですけどね・・・。

以上、アジア、アメリカ、ヨーロッパの3作品です。
「愛する人との再会」をテーマにしただけに、ちょっと湿っぽいラインナップになってしまいましたが、どの人が見ても、どれも、いろいろと思うところがある映画だと思います。
気になった映画があったら、是非、ご覧下さい。

7月 7, 2009 映画コラム | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/06

群青 愛が沈んだ海の色

久々の日本映画です

友人に誘われて、この「群青」を見てきました。
沖縄の小さな島を舞台にしたこの映画のタイトル「群青」とは、深い海の底の色を示していて、その奥深くに込められた島の人々の様々な思いを描いています。

群青

沖縄が舞台だけれども・・・

話の雰囲気やストーリー展開は、「ピアノ・レッスン」に似た感じを受けました。
お互いに愛し合いながらも、運命に引き裂かれてしまう若いカップルと、その二人を影ながら見守るしかない友人と父親。
そんな登場人物の構成から、つい大好きな「ピアノ・レッスン」が結び付いたのかもしれないですね。

残念ながら、作品そのものは、説得力に欠ける部分が多く、多くの良質な材料を使いきれずに終わってしまった感があります。
私の中で沖縄の島といえば「ナビィの恋」ですが、あれのどこが良いかと言ったら、本土の人と海人(うみんちゅ)の思いがあって、何よりも、青い海とおばあです。

この映画では、そこの住み分けが曖昧で、
「なぜ沖縄で」
「なぜ島なのか」
ということの必然性を全く感じなかったのですよね。
「あぁ、やっぱり沖縄は人が温かくていいなぁ」
と思わせなければ、別に伊豆七島でもいいわけですよね。
では、それをフォローするかのように、青い空と海の美しさに見とれてしまって…と、なれば良かったのですが、もっとも鮮やかな色と言えば、主人公の家の庭に咲くブーゲンビリアだけ。

何も、沖縄でなくても、関東でも普通に咲いているブーゲンビリア・・・。
大切なのは、その空気感を演出する背景となる景色なのですが、そこに、まず物足りなさを感じました。

それは、もしかしたら、群青の深い青をより印象付けようとする演出の一つかもしれないけど、なんか、せっかくの素材が生かしきれてない気がして残念ですね。

群青

生きていけなくなる程の喪失感とは・・・

また、主人公役の長澤まさみが東京の香りたっぷりで、厳しい自然の中でも、この島で一生、生き抜いていこうとする、若いカップルの姿が、渋谷あたりでデートしている人達となんら変わりなく…。
また、お互いに
「互いを失ったら、正気を失ってしまう程愛し合っている二人」
には見えず…。
それも、残念なことでした。

この「群青」に射す光

なんて、いろいろとネガティブなことを書いてしまいましたが、全てがNGだったワケではありません。
しかし、どんな映画でも収穫はあるもので、だから映画が大好きなのですが、今回は福士くんと佐々木蔵之介が収穫でした。
少なくとも、福士くんの言葉には、心がこもっていました。
佐々木蔵之介とのシーンでは、二人の会話にお互いに見守らなくてはならない共通の人涼子への想いが感じられて温かい気持ちにさせられました。

3

二人のシーンは良いもの見たな~って感じがしました。

私にとって、映画は、否定的な面も肯定的な面も合わせて全てが“映画”であり、その両面からいろいろ考えるの好きで、好きそうな映画も、そうでなさそうな映画もなるべく見るようにしています。
今回の「群青」は、否定的な面も、肯定的な面もそれぞれありましたが、映画を見終わった後に、この「群青」について、友人たちといろいろ話もできたし、やっぱり映画っていいなぁと思いました。

群青 愛が沈んだ海の色 公式サイト(このサイトは音が出ます)

7月 6, 2009 映画-日本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/03

天使と悪魔

ダ・ヴィンチ・コードに続くラングドン教授シリーズ2作目

ラングドン教授シリーズの2作目「天使と悪魔」を見てきました。
いろんな人から、
「面白いよ~」
と言われ、前作「ダ・ヴィンチ・コード」も、決して嫌いではなかったので見たのですが、噂通りそれなりに楽しめました。

Angel_demon1

世界一小さくて、世界一謎の多い国 ヴァチカン市国で事件が発生

ストーリーは…
ローマ教皇が亡くなり、ヴァチカン市国でコンクラーベが行われる時に起きた四人の教皇たちの誘拐事件と謎の記号が書かれた手紙。
あらゆる象徴と記号を研究するラングドンがその事件解決に呼ばれるのです。

Angel_demon2

こうして書くとややこしそうですが、話はとても分かりやすくできています。
タイトルが示すとおり、善と悪の区別がつきやすいですし、キリスト教や美術史の知識がなくても楽しめます。
私としては、その辺の謎解きを観客に全くさせようとしない隙の無さに、やや物足りなさを感じました。
もう少し、考える間合いと奥深さが欲しかったですね。

カトリックは科学を受け入れるのか

この映画のメインテーマは
「カトリックはどこまで科学を認めるのか」です。
オープニングから、人間が小宇宙のような世界を作り出し、それだけで、
「この研究は神を冒涜している」
と、言わんばかりで、既に先の展開が読めています。
その分かり易さが、私の物足りなさのポイントにもなっています。
にもかかわらず、最終的には、それなりに楽しめました。

見所は、キリスト教や古美術品の謎ではなく、展開の速さと美しい町並み

それは、スピードある展開の早さとローマの美しい町並みと数々の彫刻は、目を飽きさせず、アメリカ人役のトム・ハンクス以外のメインキャストはヨーロッパの俳優を使うという、ヨーロッパが舞台であるなりのこだわりが随所で生きていて視覚で楽しめる仕掛けがいろいろあって良かったです。

ユアン・マクレガーが光ってました

中でも、今回は、ユアン・マクレガーがすごく良かったですね。

Angel_demon3

幼くして両親をテロで亡くし、ヴァチカンで保護され、育てられた司祭の役ですが、タイトルにある
天使と悪魔
を体現するような役で、ユアン・マクレガーが演じることにより100%悪とも言えず、かといって、その逆でもない、人間味のあるキャラクターが出来上がったと思います。
いや~やっぱりユアン・マクレガーはイギリスの俳優さんだなぁとつくづく思ったのです。
パラシュートで落ちてくるあたりは、
「あぁ、やっぱり、ジェダイマスターは違うなぁ」
と邪念が働いたのも事実ですが…(笑)
でも、今回は何はともあれ、ユアン・マクレガーに軍配ありの映画だったのは確かです。

Angel_demon4

トム・ハンクスも髪の毛切って正解!です。
前回は、あの似合わないロン毛が気になって、気になって…(^-^;

まぁまぁ、そんな話はいいとして、
「とにかく、テンポのある映画が見たい」
時にオススメします。

天使と悪魔 公式サイト(このページは音がします)

7月 3, 2009 映画-タ行(アメリカ) | | コメント (0) | トラックバック (1)